A PIECE OF FUTURE

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未読日記1229 『対訳 ディキンソン詩集』

2016-10-05 22:24:23 | 書物
タイトル:対訳 ディキンソン詩集―アメリカ詩人選〈3〉 (岩波文庫)
シリーズ名:岩波文庫, 赤(32)-310-1
著者:ディキンソン
編者:亀井俊介
発行:東京 : 岩波書店
発行日:2015.7第17刷(1998.11第1刷)
形態:175p ; 15cm
注記:Thomas H. Johnson編集の『エミリ・ディキンソン全詩集』The poems of Emily Dickinson(1955)に収められている1775篇の作品から, 50篇を選んで翻訳し, 解説と注を加えたもの
   著者の肖像あり
内容:
生前、わずか10篇の詩を発表しただけで、無名のまま生涯を終えたエミリー・ディキンソン(1830‐86)。没後発見された千数百篇にのぼる作品により、アメリカの生んだ最もすぐれた詩人の一人に数えられるにいたったディキンソンの傑作50篇を精選。「夢をはらむ孤独者」の小さくて大きな詩の世界を堪能できる一冊。

まえがき
1 成功をもっとも心地よく思うのは
2 歓喜とは出て行くこと
3 「脱走」という言葉を聞くと
4 法悦の一瞬ごとに
5 大声あげて戦うことは、とても勇ましい―
6 詩人たちのうたう秋のほかに
7 水は、のどの渇きが教えてくれる
8 手負いの鹿は―もっとも高く跳び上がる―
9 わたしがもう生きていなかったら
10 わたしは酌む、人が醸造したことのない酒を—
11 雪花石膏の部屋で安らかに—
12 彼女はあやなす色の箒ではく—
13 金色に燃え上がり紫に沈み
14 わたしは苦悶の表情が好き
15 わたしは手に宝石をにぎりしめ—
16 なぜ—あの方々はわたくしを天国から締め出すのでしょう?
17 嵐の夜—嵐の夜!
18 「希望」は羽をつけた生き物—
19 斜めに射し込む光があります
20 わたしは葬式を感じた、頭の中に
21 わたしは誰でもない人! あなたは誰?
22 魂は自分の社会を選ぶ—
23 教会へ通って安息日を守る人がいます—
24 小鳥が道をやって来た—
25 草はなすべきことがあんまりない—
26 分かっている、あの方がちゃんといらっしゃることは
27 激しい苦痛のあと、形式化した感情が生まれる—
28 お向かいの家に、死人が出た
29 わたしはくつろいだことがありません—地上では—
30 これは世界にあてたわたしの手紙です
31 これが詩人というもの—詩人とは
32 わたしは「美」のために死んだ—が
33 人妻に—一夜明けたらわたしはなります—
34 蠅がうなるのが聞こえた—わたしが死ぬ時—
35 この世界で終わりではない
36 もしあなたが秋に来て下さるなる
37 わたしは見ることが好き、それが何マイルも舐めていき—
38 蜘蛛は銀の玉をかかえる
39 わたしは「死」のために止まれなかったので—
40 詩人はランプに火をともすだけ—
41 細長いやつが草むらを
42 あのような方たちが死んだということは
43 わたしは荒野を見たことがない—
44 鳥たちよりもさらに夏おそく
45 真実をそっくり語りなさい、しかし斜めに語りなさい—
46 ことばは死んだ
47 蜘蛛は芸術家として
48 悲しみのようにひそやかに
49 心にはたくさんのドアがあります—
50 極楽までの距離なんて
あとがき

購入日:2016年10月3日
購入店:丸善 京都本店
購入理由:
 寺脇扶美 個展「紫水晶からの往復書簡」のテキスト&トークの参考文献として購入。「紫水晶」がつく本を調べていたら、ディキンソンの詩で「紫水晶の思い出」という詩があることがわかった。同名の詩集を購入したが、邦訳がなかった。内容の意味だけでも、把握する必要があると思い、とりあえずコンパクトな対訳本の本書を購入。


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