A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1308 『海上の道』

2017-05-29 10:17:13 | 書物
タイトル:海上の道
岩波文庫, 青(33)-138-6
著者:柳田国男
発行:東京 : 岩波書店
発行日:2015.11第37刷(2008.4第32刷改版, 1978.10第1刷)
形態:375p ; 15cm
注記:底本: 『定本 柳田国男集(第1巻)』
   解説: 大江健三郎
   岩波文庫創刊80周年記念改版重版の出版社の刊行案内では「活字を大きくし、字詰め行間を改め、より読みやすくしました」とある
内容:
遠い昔、日本民族の祖先たちはいかなる経路をたどってこの列島に移り住んだか。彼らは稲作技術を携えて遥か南方から「海上の道」を北上し、沖縄の島づたいに渡来したのだ……。ヤシの実の漂着・宝貝の分布・ネズミの移住など一見小さな事実を手掛りに、最晩年の柳田(1875-1962)が生涯の蓄積を傾けて構想した雄大な仮説。 (解説=大江健三郎)

目次
まえがき
海上の道
海神宮考
みろくの船
根の国の話
鼠の浄土
宝貝のこと
人とズズダマ
稲の産屋
知りたいと思う事二、三
あとがき
地図
解説(大江健三郎)
索引

購入日:2017年5月27日
購入店:丸善 京都本店
購入理由:
 「のっぴきならない遊動」展(京都芸術センター)レビューのための参考文献として購入。
 「のっぴきならない遊動」展は、海部陽介の著書を着想に生まれた企画だという。そこで海部氏の著作『人類がたどってきた道』(日本放送出版協会、2005年)と『日本人はどこから来たのか?』(文藝春秋、2016)を読んだところ、読み物としておもしろく、知的刺激を受けた。読後、同じく日本人祖先の渡来を主題とした本書を思いつき購入。