自ら考えて知ることだけが、「知る」ということの本当の意味だ。情報を受け取って持っているだけの状態を、「知る」とは言わない。正しく生きるとはどういうことか、生きているとはどういうことかという、人生にとって最も大事なことについての知識は、新聞にもネットにも書いてない。書いてあることもあるけれども、それを受け取って持っているだけで、自ら考えているのでなければ、あくまでもただの情報だ。情報は知識ではない。ただの情報を自分の血肉の知識とするためには、人は自分で考えなければならない。
池田晶子『14歳からの哲学 考えるための教科書』トランスビュー、2003年、133頁。
「知る」とは自ら考えること。大事なことは、自分で考えなければ知ることはできない。
池田晶子『14歳からの哲学 考えるための教科書』トランスビュー、2003年、133頁。
「知る」とは自ら考えること。大事なことは、自分で考えなければ知ることはできない。