「弾丸はおばかさんだし、運命はいじわるなんだよ」この格言はとっさの時に出てくるんです。弾丸はひとつ、人間も一人なのに、弾丸はどこにだって飛べるのに、運命は人間を好きなように翻弄する。あっちこっち、あっちこっちって。人間は雀の羽のようにしてもてあそばれる。決して自分の将来を知ることはできません。
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』三浦みどり訳、岩波書店(岩波現代文庫)、2016年、365頁。
ロシアの女性従軍兵士の言葉から。未来はわからない。運命はいじわるだ。
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』三浦みどり訳、岩波書店(岩波現代文庫)、2016年、365頁。
ロシアの女性従軍兵士の言葉から。未来はわからない。運命はいじわるだ。