A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1288 『知恵の樹』

2017-03-14 23:27:21 | 書物
タイトル:知恵の樹―生きている世界はどのようにして生まれるのか (ちくま学芸文庫)
タイトル別名:Der Baum der Erkenntnis
       El árbol del conocimiento
シリーズ名:ちくま学芸文庫
著者:ウンベルト・マトゥラーナ、フランシスコ・バレーラ
訳者:管啓次郎
発行:東京 : 筑摩書房
発行日:2007.6第5刷(1997.12第1刷)
形態:321p ; 15cm
注記:その他の標題は副標題紙裏による
   El árbol del conocimiento.の翻訳
   底本は「知恵の樹 : 生きている世界はどのようにして生まれるのか」(朝日新聞社, 1987年10月刊)
   文献: p313-314
内容:
エネルギーや物質を環境から受け入れはするものの外部システムの作動には関知せず、自己は自身をもとに自らを創出する—本書は、システムが自分自身の組織を形成し変化させていく閉じた環のなかにとどまり、その循環をよき環としてとらえなおそうという、まったく新しい生物学の原理〈オートポイエーシス理論〉の初歩的で原理的な入門書。生物のあいだの円環を意識しながら、生命の世界に対するしなやかな感性と、生物を制御対象ではなく自律主体として見る柔軟な視線でとらえるこの認識論は、1973年、チリのアジェンデ政権下における知的沸騰のなかで生まれ、社会や法律、現代思想に大きな影響を与えた。

目次

序文——知恵の環 浅田彰
第1章 〈いかにして知るのか〉を知る
第2章 〈生きていること〉の組織
第3章 歴史—生殖と遺伝
第4章 メタ細胞体の生活
第5章 生物のナチュラル・ドリフト
第6章 〈行動域〉
第7章 神経システムと認識
第8章 〈社会〉現象
第9章 〈言語域〉と人間の意識
第10章 知恵の樹
用語解説
図版出典
文献
訳者あとがき
文庫版訳者あとがき

購入日:2017年3月11日
購入店:BOOKOFF 京都三条駅ビル店
購入理由:
 京都芸術センター通信のレビューのための参考文献として購入。ユクスキュル, クリサート『生物から見た世界』を読んでいたところ、たまたま書棚で本書を見つけて、関連するかなと思いついで買い。