A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1289 『empty park』

2017-03-16 23:46:03 | 書物
タイトル:empty park 展覧会ドキュメント
編集・デザイン:大野咲樹、平野成悟、横田奈那
展示風景撮影:澤田 華
協力:Gallery PARC、imura art gallery
発行:[京都 : 京都精華大学
発行日:2017
形態:1枚 ; 59cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 2017年1月24日-2月5日:Gallery PARC
   主催:京都精華大学現代アートプロジェクト実行委員会
   企画:井原亘、大野咲樹、清田怜子、倉田眞実、直本樹生、助石一枝、平野成悟、持木永大、横田奈那
   監修:吉岡恵美子(京都精華大学芸術学物准教授)
   展覧会フライヤーデザイン:仲村健太郎
内容:
empty parkについて
佐藤雅晴
小出麻代

頂いた日:2017年3月16日
 発行元よりご恵贈頂きました。どうもありがとうございます。
 本展は、京都精華大学「現代アートプロジェクト演習4」の受講生が企画運営する展覧会。出品作家は学生ではなく、プロの作家が選ばれているので見応はあった。タイトルの「empty park」はギャラリー名の「parc(フランス語で公園の意)」にかけたのだろうか。映像の佐藤雅晴とインスタレーションの小出麻代の組み合わせに新鮮さはあったが、佐藤作品で音がでる作品があり、小出麻代の作品を干渉してしまっていた。
 佐藤作品は以前は興味を惹かれていたが、お正月にアニメ映画『君の名は。』を見たこともあり、実写をもとにしたアニメーション映像は『君の名は。』みたいに見えてしまう。『君の名は。』以降、東京や都市をアニメーションにするのは難しい。

 展覧会ドキュメントとなる本書はポスターサイズ。広げると、2作家の作品が掲載されている。残念なのは、批評・テキストがほとんどないことだ。「展覧会ドキュメント」は展示写真があれば十分なのだろうか。本展と同じように大学の授業の一環で展覧会の企画運営を行う多摩美のTAMA VIVANT展のカタログでは、毎回テキストが掲載されている。企画やドキュメントとして、展覧会や作品の言葉が求められる。