A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1108 『清唱千首』

2015-11-09 23:39:20 | 書物
タイトル:清唱千首―白雉・朱鳥より安土・桃山にいたる千年の歌から選りすぐった絶唱千首 冨山房百科文庫 (35)
シリーズ名:冨山房百科文庫, 35
撰著者:塚本邦雄
発行:東京 : 冨山房
発行日:2015.11第3刷(1983.4第1刷)
形態:384p ; 18cm
内容:
現代最高の歌人が、勅選和歌集の体裁に倣って、比類ない詞華集一巻を編む。四季・恋・雑に居並ぶ和歌の精粋、至妙の配置、加えて核心に触れる鑑賞の文が、日本の詩情を高らかに謳い上げる。

目次
千歌の序






吟の跋
作者索引
初二句索引

購入日:2015年11月8日
購入店:紀伊國屋書店ウェブストア
購入理由:
 10月13日の日本経済新聞夕刊の「心の玉手箱」に平凡社会長・下中直人氏が本書を取り上げており、興味を持った。それというのも、本は好みがあるので人に薦めることはあまりしないが、唯一人に薦めるのが本書だというのである。それも、「いつも数冊の「在庫」を抱えて、詩歌が好きそうな友人にプレゼントしてきた」というのである。最近、寝る前に山頭火の俳句を読んでいたこともあり、つぎは和歌を読んでみたくなった。引用された塚本邦雄氏の解説文も気品がある。
 人に手渡したくなる本とは、いったいどのような本なのか。さっそく読んでみたく図書館を調べたが所蔵がない。ネットで買おうと思い、各種サイトを調べるもこれまた在庫がないか、品切れで高額品でしか手に入らない。唯一、紀伊國屋書店では購入まで進めることができたが、やはり在庫確認で待つことに。だが、2週間ほどして、重版の予定があるとの連絡があり、無事に手に入れることができた。到着して、千首のボリュームに圧倒される。パラパラとつまみ読みし始めると、意味がわからないなりにも、日本語の佇まいの美しさに魅了される。