人間であることのくるしみをくるしみとしながらも
くるしみがそのままでそこからの解放でもあるような音楽
(保坂和志『小説の誕生』新潮社、2006年、p.241)
これは高橋悠治の『音の静寂 静寂の音』(平凡社)に書かれている一節を保坂氏が引用した書物からの孫引きである。
いつか読んでみたい一冊だが、生への肯定とも言えるこの言葉の力は大きい。くるしみをネガティヴやトラジディな感覚として理解するのではなく、くるしみがそのままで解放でもあるような音楽として捉えることこそ、現実であり、生であり、音楽であろう。
くるしみがそのままでそこからの解放でもあるような音楽
(保坂和志『小説の誕生』新潮社、2006年、p.241)
これは高橋悠治の『音の静寂 静寂の音』(平凡社)に書かれている一節を保坂氏が引用した書物からの孫引きである。
いつか読んでみたい一冊だが、生への肯定とも言えるこの言葉の力は大きい。くるしみをネガティヴやトラジディな感覚として理解するのではなく、くるしみがそのままで解放でもあるような音楽として捉えることこそ、現実であり、生であり、音楽であろう。