A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記135 「写真新世紀」

2007-11-29 23:10:56 | 書物
タイトル:写真新世紀誌第22号
発行:キャノン株式会社 コーポレートコミュニケーションセンター
表紙写真作品:高木こずえ「laboratory1:」
デザイン:峯崎ノリテル
発行日:2007年
内容:
キャノンが主催する写真公募展<写真新世紀>http://web.canon.jp/scsa/newcosmos/のカタログ兼写真情報誌。

○2007年度(第30回公募)
 優秀賞審査会報告、青山裕企/優秀賞、黒澤めぐみ/優秀賞、
 詫間のり子/優秀賞、田福敏史/優秀賞、中里伸也/優秀賞、
 中島大輔/優秀賞、優秀賞者コメント、佳作、審査員プロフィール
○ゲスト審査員
 榎本了壱インタビュー、具本昌インタビュー
○ポートフォリオ&インタビュー
 高木こずえ/2006年度グランプリ
 伊賀美和子/1999年度優秀賞
 澤田知子/2000年度特別賞
○写真新世紀ニュース

入手日:2007年11月25日
入手場所:東京都写真美術館 地下1階展示室
東京都写真美術館にて企画展を見に行った際に、ついでに立ち寄った展覧会。アンケートに答えると、カタログがもらえるとのことだったので記入してもらった1冊。今年度の審査員は荒木経惟(写真家)、飯沢耕太郎(写真評論家)、南條史生(森美術館館長)、森山大道(写真家)、榎本了壱(アートディレクター)、具 本昌(写真家)の錚々たる6人。ゲスト審査員の1人具 本昌(グー・ボンチャン)氏の写真は透徹した美しさで、写真集が欲しくなった。『白磁』など物質に潜む見えないものを映し出し、その緊張感にこのような作品があることにうれしさを感じる。なぜ、日本の写真家でこのような系譜の作家がいないのか不思議だ。優秀賞に選ばれた作品も私にはいまひとつだった。いいと思うのもあるにはあるが、出会いを祝福したくなるような作品ではなかった。しかし、具 本昌の名前がはっきりと私の頭に刻印されたことを思えば、見てよかった展覧会だった。