A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記126 「セザンヌ 4つの魅力」

2007-11-08 23:16:24 | 書物
タイトル:セザンヌ 4つの魅力-人物・静物・風景・水浴-
編集:石橋財団ブリヂストン美術館
執筆:島田紀夫(石橋財団ブリヂストン美術館館長)
   田所夏子(石橋財団ブリヂストン美術館)
表紙デザイン:アウトサイドディレクターズカンパニー
発行:石橋財団ブリヂストン美術館
発行日:2007年10月6日
金額:¥800円
内容:
2007年10月6日-11月25日に東京・ブリヂストン美術館において開催された特集展示「セザンヌ 4つの魅力-人物・静物・風景・水浴-」展の図録。

論考
「セザンヌ 4つの魅力」島田紀夫

購入日:2007年10月28日
購入店:石橋財団ブリヂストン美術館 ミュージアムショップ
購入理由:
前田英樹氏の「セザンヌ 画家のメチエ」を読んでいたところ、ブリヂストン美術館においてセザンヌの展覧会をやることを知った。タイミングがいいので、見に行き前田氏の「絵画の二十世紀」(NHKブックス)も購入し、セザンヌについて考える場にしたいと思い図録を衝動買い。安かったため軽い気持ちで買ってしまったが、あとで見返してみると買わなくてもよかったかなと思ったりもした。
とはいえ展覧会はよかった。久しぶりにブリヂストン美術館所蔵の「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール(1904-06)を見て、こんないい絵だったかと思う。ひろしま美術館所蔵の「曲がった木」(1888-90)では画面の隅々まで見ても見ても見飽きない。まなざしの持続力を保つ力がセザンヌのタッチにはある。セザンヌの絵の前に立つことでしかわからないこと。その感覚は絵を見ている間しかなく、一度美術館を出てしまうとなんだったかのよくわからなくなる。これが画家のメチエというやつか。また、セザンヌを見よう。