佐渡の翼

佐渡の観光名所紹介、佐渡の宿泊施設の宿泊記、佐渡の全飲食店と東京都内高級レストランの食べ歩記、ヨーロッパ及び国内旅行記事

麺処「若」(佐渡市金井)   投稿者:佐渡の翼

2014年08月07日 05時13分32秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記(ラーメン編)

まもなくお盆の帰省シーズンである。佐渡へ帰省したら新規開店したお店や美味い店にでも行ってみるか、とお考えの諸姉諸兄は多かろう。「佐渡何て、東京に比べたらその飲食店レベルはお世辞にも高いとは言えないでしょ、それが証拠に、美味い店のオーナーのほとんどはよそ者、佐渡人言うところの旅のもんである」、ま、それが正論と言うか共通認識化している。東京で成功せずに故郷佐渡へUターンし、飲食店を開く人は多いが、激戦区の東京で成功しなかった人を救ってくれるほど今の佐渡は甘くはない。逆に、佐渡に置いておくのは勿体ないくらいの料理達人が東京へ殴り込みをかけ(実際は家庭の事情であったが)成功した事例が「上野桜木の菜の花」である。菜の花の御主人は未だに料理の仕上がりに満足がいかない風で精進に励んでいるが、順調に客足を伸ばしておられるようで慶賀の至りである。佐渡から「菜の花」が消えた後は、佐渡で唯一美味しい懐石料理が食べられるお店は畑野の「神楽」だけになってしまった。かつては佐和田の「ちょぼや」さんが菜の花と一二を争う日本料理の名店だったが、「吉兆」仕込みの御主人亡きあとは息子さんらしき人が跡を継ぎ、予約制でお店を営業してらっしゃるようである。かように佐渡の飲食店界は変転目まぐるしいのだが、佐渡へ帰省してまでラーメンやハンバーガーを食べようなどと言う人はそう多くはあるまい。それに佐渡島のラーメン事情にも疎いからどこが美味いかの情報収集が先になる。かつてオープン時のわざと並ばせ行列で一世を風靡した、佐和田の麺好屋「ゆうじ」さんは、既にラーメン営業からは撤退し、店名を「福ふく」に変えて佐渡味噌うどん路線に転換し生き残りを模索しており、お味に関しては読者ご自身にご判断頂きたいが、昼時の店頭には行列などは見られずもはや往時の勢いは感じられない様子である。片や、オーナーの高齢化や家庭の事情などで閉店するラーメン店や蕎麦店が佐渡では続出しており、これも時代の流れなのかもしれない。

そんな中、昨年の11月頃に、金井の雅樹園が閉店した跡地に東京で修行を終えた若き店主が新しいラーメン屋をオープンさせた。このラーメン屋のラーメンを佐渡で一番美味いと断じたのが、つい最近(この7月)松ヶ崎に、食堂兼居酒屋兼地域交流館的なお店である「はればい処松前(まつさき)」をオープンさせた店主であった。東京池袋で居酒屋経営の経験がある同業者が美味いと言うのだから、少なくとも不味くはないだろう、そう思いつつ筆者は今年の5月4日にこのお店を訪ねてみた。開店10分後の午前11時10分にお店にお邪魔したら先客は皆無だった。美味いと言う評判ならゴールデンウイークのこの時期ならば混雑しているに違いないと思ったが意外であった。

筆者は休日のため、空いている佐渡総合病院の第二駐車場に車を停めた。ちなみにこの駐車場はまだ非舗装で、平日は患者専用なので駐車はできない。オレンジ色の暖簾をくぐると中から「へい、らっしゃい」の威勢のいい声が聞こえて来た。



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