はじめに正直に書いておきますが、私は政治の世界に興味のないダメ日本人です。でも、環境や自然には非常に興味があります。
今日は、たまたま連ドラ再放送を見て、そのまま消しもせずつけていたので国会中継が耳に入って来ました。
宮城県気仙沼市出身の小野寺五典さんという衆議院議員さんが発言されていました。
なにげに聞いていましたが、静かに語られる言葉には、現地を見て歩いた経験から来る重みを感じ、ついつい引きこまれて行きました。
しかしながら、途中から”何か腑に落ちない、何か釈然としない”
そんな気分がやってきました。この気分はどこから来るのだろう?
せんだって前首相の菅さんこきおろしが、あのNHKで全国放送された時も
「イジメ、個人攻撃、総攻撃やん。菅さんに能力があるとかないとか知らんけど、なんでみんなで助けあわへんの。何のための国会やのん」と思いました。
また、「国会でこういうことを平気でやるからイジメもなくならへんのとちゃう?」とも思いました。
あの人がいるからすべてが動かない、あの人がいるから仮設が建たないとか、そういう問題ではないはずやのに。
私は、この小野寺さんの発言のどこが腑に落ちないのか、ココロの奥底に素直に届かないのか、自問してみました。
それは責任の追求にありました。
総理が悪いのでしょうか?国が悪いのでしょうか?
悪いなら、国会の一員であるあなたもその一端を担っているという自覚の上の発言であってほしいと思ったのでした。
「これは我々の責任です」という一言が欲しかったのでした。被災者であっても、仕事が国会議員なのですから。
これは小野寺さんの発言を聞いて思ったことではありますが、国会議員の方、大臣相手に非難発言される方、すべてに言いたいことです。私は民主党支持ではありませんし、自民党支持でもありません。責任転嫁、突き上げ、ヤジ、そういう発言をされている議員さんのすべてに言いたい。天に向って唾吐く行為はやめたまえ!国会という大きな船にともに乗り合わせているのだから!
稲藁の放射能汚染に気が付かなかったのは誰の責任なのか?
本当に誰に責任を求めたらいいのでしょうか?
東電しかないです。その東電も。もし国の指示でとか言い出したとしたら、もうなすりあいの泥沼です。
国民にすぐに知らせなかった国の手落ちもあるのでしょうが、あの時点で、誰がどれほどの正確なことを知っていて、予期されるべきことを知らせなかったのか。
前首相が、退任後に毎日放送で少し語られていましたが、知らされていなかったという事実はどうなんでしょう。
発言の中に「東電の社員の方はボーナスも出ています」という話もありました。宮城県の実情から見たら、加害者である会社の社員がボーナスを支給されるということさえ腹立たしいことかもしれません。でも社員の方も生活があるし、、、。社員が悪いということにも鳴らないとも思いますし。
責任の所在は、次にこういうことが起こった時に、どの部署がそれを担当し、どういう開示の方法をとり、国民に危機を知らせていくかというマニュアル作りのためには必要だと思います。
結局、今回は「想定外」だったから、マニュアルがなかったのでしょうね。
安全神話は完璧に崩れたのですから、原発の稼働を止めない限り、今度こういう災害が起こった時に考えられることを記したマニュアルを国民全員に配布するという方法もありかもです。
稲藁の問題では、知らずに手塩にかけて育てた牛に食べさせてしまい、流通することができなくなったばかりか、汚染された稲藁が今も自宅の傍にたくさんある。この処理をどうするのか、、、。畜産農業の方の痛手はどうなるのか。
稲藁は1束170キロ、それが宮城県だけで43000個あるそうです。
廃棄方法をどうするのか。
小野寺さんの言われたことはいちいちもっともだとは思いました。
何もかも結果的に後手後手となっている今のニホンです。
国会の中で、支え合うニホンを見たいものです。
私は、最初に書いたとおり、政治に興味のないダメ国民ですが、選挙には必ず行っています。だから、政治は議員任せではるけれど、
責任の一端を末端まで求めるのなら、国民の一人ひとりにある という言い方もできるかもしれません。
現状は原発が稼働していることによって、県が潤うという事実もあり、原発反対という側の人たちと原発賛成という人たちの対立みたいなカタチが今もってあります。
今度の震災に関わる一連の出来事は、被災地だけの問題ではなく、ニホンという国全体の問題であり、日々放射能はまだ拡散しているようなので、世界の問題でもあるわけです。
被爆国ニホンが、世界に放射能を拡散したというのが事実です。(今はしていないのでしょうか?もう大丈夫なのでしょうか?)
これこそが一番の想定外ではないかと思います。
国に責任を追求する という姿勢でなく、議員さん一人ひとりが何ができるのか、その特権と知識で何ができるのか、被災地や被災者のために、今後のニホンのために、どうすることが一番いいのか、そういうことをこきおろしではなく、建設的な意見の交換によって見せて欲しいと思います。
誰がアカンとか、エエとか影で言ったり、どの波にいると次の選挙でどうかとか、そういう考えはすべて捨てて。
税金でお給料もらっているという自覚、あなたとあなたの家族は国民の血税で生活しているのです。
好き嫌いや党派でお仕事しないでくださいね!
ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、互いに支えあって生きる。
私たちの国ニホンは、昔からそういう国であったはずです。
話があちこちに行ってしまいましたm(__)m
ちょっと熱くなった本日のワタクシでございました。
最後に
講演会が京都であります
こどもたちを放射能から守るために
―知らされなかった内部被曝の真相―
■講師:矢ヶ崎 克馬さん(琉球大学名誉教授)
1943年、東京生まれ、長野県松本育ち。広島大学大学院理学研究科で物性物理学
を専攻。理学博士。2009年3月、琉球大学理学部教授を定年退職し名誉教授に。
2003年から国を相手取った原爆症認定集団訴訟で「内部被曝」について証言を行い、
連続19回勝訴の礎となる。3.11原発震災後は、放射能汚染=被曝の深刻さを訴え、
全国で熱い講演を続けている。
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