飼い主が窓辺で内職をしていると
突然凛太郎の聞いたことのないような悲痛で弱々しい声が聞こえた!
いつもは「よっこらしょ」と、座卓に手をついて立ち上がる飼い主であるが、どうやって立ったか思い出せないほど素早く立ち上がり、「どうしたん凛太郎」と叫びに近い大きな声を出しながら庭に出た。
もしやハクに噛まれた?と心の中に疑惑が大きくのしかかる。
庭に出たとたん「ハク、あんた凛太郎になんかしたんか!」と疑惑の叫び。
ハクは耳を伏せて、飼い主の前に座り、申し訳無さそうな目をしてこちらをじっと見る。
凛太郎は耳に草をつけて、ちょっと震えていた。
「噛まれたんか?」と点検するもそうではないらしい。
現場では凛太郎用のスロープが花壇(でもないけれど植物を植えているので便宜上そう書いておく)にある?!
凛太郎はその傍で頭を垂れてオスワリをしていた。
話が前後するが、現場に駆けつけた時は、凛太郎しか目に入らず、すぐさま抱き上げた。
抱き上げた凛太郎を座って膝に乗せ、確認している時にすでにハクは飼い主の前でオスワリをしていた。
呼びもしていないのに、傍にいた。凛太郎を心配していたのだろうか。その様子は怒られことを覚悟しているようにも見えた。
現場を見ていないのでハクは責められない。
責められないがハクには「凛ちゃんは小さいし、年いっているし大事にしなアカンのやで。噛んだりしてへんな?」と言い、
凛太郎には「あんたハクになんかしたんか?」と尋ねる。
しかし、犬語もわからず、テレパシーも使えない飼い主は犬の気持ちがわからない。
家に入って凛太郎を膝に乗せ、しばらく抱いてやっていた。
そうしてから庭で落ち込んだように寝そべっているハクに声をかえ、家の中に入れた。
若干心配はあったが、凛太郎はハクを怖がる様子もなく、母ちゃんに甘えられてラッキー的に膝の上に居座り続けている。
何があったかわからぬままだが、ベニヤで作ったスロープが花壇にあったということは、誰かがそこに飛ばしたということになる。
これは推測だが、ハクがトカゲかヤモリの狩りに夢中になってスロープを飛ばしてしまい、運悪くその板が飛んだところに凛太郎がいたのかもしれない。
いきなり板が飛んできたらパニックになるだろう。
怪我もしていないようだから、一瞬板の下敷きにでもなったのかもしれないし、当たったのかもしれない。
凛太郎用のスロープは20cm×30cmくらいのものなのだけど、小さい凛太郎にしたらそんなものが当たったり、下敷きになったとしたらパニクるだろう。
2匹がこのことをきっかけに仲が悪くなるようなことはないだろうかと心配していたが、それは杞憂に終わり、飼い主は一安心。
いつものように2匹とヒトリの時間が流れ、いつものように散歩に出かけた。
今津総合運動公園の芝生の丘。みんなこの場所大好きです。
ではまた明日
読んでいただいてありがとうございました。
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