ようやく自粛生活が明けました!
緊急事態が終わって初めてのお休みです。と言おうとしたら、私の休日は運悪く10/1で、こんな日(明けた当日)に出かけてもいいことはないと思ったので、私の緊急事態は10/1までとし、次の休日(10/7)を待ったのでした。長かったぜ。
私は意外に自粛とか律儀に守る人間です。早く世の中が良くなってもらいたいからな!
というわけで、満を持して行ってきましたよ、静岡の鯨屋さん。
オープンしたのは今年の4月だったんですって。(私が知ったのは8月にテレビを見て)。よくこの苦境を乗り越えて下さったものです。
12時半頃着いたんですが、さすが!
ほぼ満員になっておられる。
メニューがとても増えているというので、行く前から悩んでいました。
ですが、まあ、私の青春だったというべきあの「R30ラーメン」にしちゃうだろうなと思っていました。やっぱり。
「R30soba ~看板の塩生姜~」(880円)。
駿河の国の鯨のR30は、伊豆の国のR30とは違うと書いてあります。
とはいえ私もR30を食べるのは5年ぶりですからな。ちゃんと違いが分かるんだろうか。かなりドキドキです。
なお、R30のRとは、種類の多い鯨類の大きさを表す指標で、R30とはとりわけ知的で豪麗な蟬鯨かニタニタ笑う煮たり鯨に相当するといいます。伝説のR100ともなると130年物の羽白サウルスの大きいやつにもなるとか。
見た目はかなりおしゃれですけど、際だったニオイが! なつかしい。すごく食欲を喚起する良い香りです。これが当初は「こってりの鶏味」とかいってたんですよね。なんて美しい黄金色なんだろう。でも麺が違う。細い。チャーシューも記憶にある物とは全然違うぞ。洗練を追求するためにこうなったんでしょうね。10年ぐらい前、R30は生姜の味がかなり強くなったと感じたんですけど、今日のこれは茗荷も春菊もほどよくそれぞれが香りを主張している。普段の私は行灯なので茗荷の香りなんかどんなものかも分かるはずもないのですが、冴えている今日の私は明晰に全てをかぎ分けられて、これこれこれこそが大人の薬味なのだよ、と思いました。
春菊くたくた。
おいしいなあ~。
とにかく、R30とはこのスープに極まるもので、ショウガの刺激は相変わらず口内の上蓋の裏を気持ちよく力強く押してきます。R30(ロミオ)と春菊(ジュリエット)だなあ。おいしい。いやいや主役は茗荷(ティボルト)ですよ。だって、私が初めてこれを食べてから15年が経っているのですよ。相も変わらず美味しいと思うと同時に、全く飽きることの無いことがありがとうございますと思うと同時に、なおかつ細部は大胆に変えられている。改めて思いますが、とてもオシャレな感覚なのです。進化系って胸をはって言っておられますからね。お客さんは女性が次々と来ていました。さもありなん。
また15年後に食べても私は同じく美味しいと言うだろう。
また来よう。伊豆の国にも早くまた行こう。
ついでに、「搾菜(マーキューシオ)と茗荷(ティボルト)のごはん」(320円)も注文してみました。
東京タコライスはなかった。
これまた香りが良い。何の物なのかわからない匂いが一瞬しました。そしてこれまたミョウガおいしい。
そのあと静岡近辺でお城めぐりとかいろいろしてたら17:00を過ぎたので、ふたたび人宿町(七間町)に行ってみました。腹は減っていないがな!
夜は男の人の店員がいてちょっと安心。(だっておっさん場違いだもん)
今度こそ何を食べようと心の底から悩んだ(だって食べたことのないメニューがたくさん)のですが、10月17日までの限定の品があるというのでそれから選ぶことに。(だって限定だもん)。伊豆の国に通っていたころも、限定メニューがあってもついついR30にしちゃうんですよね。
これまたかなり悩んだすえ、「京風冷製拉麺 ~お出汁と豆乳仕立て~」(950円)に。
京風って何だろう。私にとっては京都のラーメンって天下一品なんですけど。
わお。春菊がいない。
麺もこれまた鯨らしからぬ見た目なので(こっちこそsobaじゃないのか)幻惑しました。
が、このスープうめえ!
豆腐は大好きですが豆乳を飲む習慣を持っておらぬので、実は私は豆乳の味というのがよくわからないんですが、なんだこの変化球のシチュー塊みたいな舌の上によく乗るスープ。いろいな味がするんでしょうが、私が嗅ぎ分けられるのは胡椒と何かの油だけです。匂いが舌の上によくまとまる。これほど専ら主に香り主体で胡椒を楽しむのは初めてでした。なんなんだこのスープ。いっさい人食い鯨っぽくないので私はどうしたらよいのだろうと泣き出したくなりましたが、そこにちょうど良くミョウガがいてくれたので私は助かりました。ありがとう茗荷さんありがとう。みょうがさんがおられるのならこれは確かに伊豆の国の鯨だ。
見てこの美しい白いスープ。中に小姓(故障)がふんだんにいますのよ。
さらに、そこにスダチをしぼってみますと味が劇的に変わります。
この乳色のエキスを鮮やかなアラレとあおさのりがキレイな御飯にかけて、冷製茶漬けにして美味しくいただだきました。んんぅ~京風♪(なのか?)
2食食べて思ったのですけど、全然苦しくない。重くない。まだ食える。
伊豆の国の鯨さんには結構重いメニューもあって(芋の入った醤油豚骨とか。まだあるのかな)、何度も通わなければ全貌はつかめませんでしたが、さすが静岡市のオシャレ街に近い新店舗。軽やかさを打ち込んでいる。驚くほど洒脱。
次は貝出汁のラーメンを早く食べにこなければ。ラーメンっておもしろいなあ。
ついでなので杏仁も注文してみました。
「銀河一美味しいアールグレイ杏仁豆腐」(380円)。
「宇宙一おいしい」のも伊豆の国で何度か食べさせていただきましたけどね、なんだこりゃ! わたしゃ杏仁豆腐ってのが何なのかわからなくなってきました。これはプリンじゃないんですよね。(もちろん)。確かにアルデバランいちでアークトゥルスいちだ。
とにかく紅茶の香りが抜群の甘ったるい物で、九日女王ジェイン・グレイ(←グレイ伯爵とは血縁は微かしかない)もほっぺと首を落としますでしょう。
さて、せっかく久しぶりに遠江国を出たことなので、少しだけもっと東まで行ってみました。
遠江国は自然海産物が乏しい国なのです。
求めるは海産物。蒲原町のスーパーで。
うひょー。
サザエ1匹171円(税込)ですって。(中ぐらいの大きさのですけど)
浜松ではサザエは主にfeelでしか買えないのです。(そのfeelは浜北にない)。
浜松で買うより2割ぐらい安い印象。6個買いました。
ついでにめちゃくちゃ大きいホンビノスが6個877円(税込)だったのでそれも購入。
家に帰ってから、さっそくベランダ七輪です。
伊豆に住んでいた頃、私は七輪を持っていなかったんですよね。
この七輪だって、4年前にカインズで1080円で買った安物がまだバリバリ現役大活躍なのですから、こんな万能便利器具、もっと若い頃から活用していれば私の人生はもっと充実していたことでしょう。ああ、伊豆でサザエばかり焼きながら生活したかった。
とはいえ、立て続けにサザエ焼きながら思ったのですけど、サザエってどんな風に焼いても美味しいんですけど、意外と味に個体差が大きいですね。(生臭かったり汁気が豊富な者がいる)。伊豆だったら観光地で大きい壺焼きが一個500円。下田ではお得な店で3個1000円ぐらいでしょう。でも、伊豆のお店では全部おんなじ味。この同じ味になるように理想的に焼き上げるってのが、意外と難しい。やはり職人的な技が必要になるのでしょう。私はタレを適当に作りますからね。(半年前に買ったけど口触りがあまり口に合わなかった日本酒が大活躍)
でもだがしかし、サザエは焼きが甘い私の腕のものでもそれなりに旨い。サザエ最高。
こんなでっかいホンビノス貝は初めて見ました。
(でも、蒲原のスーパーに大量にあったホンビノス貝は大きすぎるのばかりだったので、私はビビってしまって、中の上くらいの大きさのを選んで買ってきました。それでもデカい)
ホンビノスも適当に焼いてもめちゃくちゃおいしくなる具材ですが、大きいのよりもう少し小さい方がおいしい気がしますね。(焼きづらかったからそう思うのか)でもまあ、ビールでウマい!
中駿の蒲原のスーパーは改めて見ますと浜松のスーパーとは品揃えの世界が違う。面白いですね。
ああ、早く伊豆へ行こう!
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