オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

さわれるよ。

2014年04月15日 20時18分34秒 |   北浜名湖暮らし


すみません。
伊豆へ小旅行へ行くつもりだったのですが、急に出かけられないことになり(怪我をした)、少し日延べします。

かわりに弁天島のウォットに行ってきました。
(歩けないから伊豆行きを諦めたのに、ダメなやつ)


「ウォット」というのは人工島・弁天島の渚園にある「静岡県水産試験場の浜名湖分場」に付属している小水族館で、水族館と言うよりは「浜名湖体験学習施設」と名乗っています。つまり、私のようなおっさんが行くようなところではなく、お子様たちが浜名湖と触れ親しむための施設なのですよね。でも、とても楽しいところなので、私はぜんぜん構わず行く。
小水族館なので、たくさんのお魚を期待していくとガッカリとすると思います。
だが、その魚がすべて(?)浜名湖と遠州灘のすぐ近くで獲られた魚だということが、とても価値があるのだ。(私にとって)


私が「ウォットに行く」というのは、「ウナギを眺めに行く」という意味です。
実はウナギというのはとても不思議な習性を持つ魚で、意外とひとなつっこく、お茶目で、悪戯好きで、お遊戯好きで、群れることが好きで、人語を解す。
建物の外にウナギプールがあってそこに数十匹の鰻が入れられており、運が良ければ、うごめく無数のウナギの愛嬌のある仕草を眺めることが出来る。
ただ、運が悪ければ見られない。
鰻の水槽は実験用の巨大プールなのですが、その横に覗き窓がついていて、水槽の水がいっぱいなら、ウナギが泳ぐ姿がよく見える。ところが水槽の水が少ないと(覗き窓より水位が下だと)、見えるのはただ水面で、暗いその下にただ長いのがいるらしいというのが見えるだけ。
さて、今日は!
どよどよどよ、今日もダメでしたよ。水少ないよ。ウナギ、みんな影に入っちゃってるよ。(夜行性だから)
実を言うと、過去10回ぐらいここに来た中で、ウナギを良く観察できたのは2回しかありません。
うち一回分は不手際で写真を失ってしまったので、手元にあるのは2回目の10枚弱の写真のみ。
ああ、あの愛らしい鰻をまたじっくり見たいなあ。・・・また来よう。
(この水槽にはマルモラータ鰻(=ヒバゴンの正体だと言われている)もいると書いてあるのですが、見たことがありません)


2009年2月に撮った写真。ここでも書いたか。

建物の中にもウナギ展示槽がありまして、そこには特大のウナギがいるのですけど、



今日は何も見えない。
いつもは3匹ぐらいいるんですけどね。


<カワアナゴ。・・・穴子>

この水槽にはナマズとカワアナゴも入っていてそれは存分に眺められますが、肝心のウナギがいなければ仕様がないじゃん、と思って館内をひとめぐりしてからもう一度覗いてみましたら、



岩の下からパンダウナギが顔を出していました。
大白熊猫! いたのか! ここ2年くらい来ても姿が見えなくて、「死んじゃったんだなあ・・・」と思ってたんですが、まだまだお元気だったのでした。
ウナギの寿命は88年ですからね、長生きして欲しいですね。


さて、浜名湖には見てて楽しい魚介類がいっぱいいるのですが、
ウォットは小水族館なので、水槽の数はそれほど多くありません。
が、魚は一般に寿命がそれほど長いものでもないので、ウォットでも定期的に魚が入れ替えられている。
「だいたい半年から1年に一回ぐらい来れば楽しい」というのが私の体感です。
前回はいつ来たんでしたっけね。

まず目立ったのがコチラ。



以前、十数羽のミノカサゴの舞っていた水槽には、今は舞阪のトラフグ。
そうですよね、トラフグといえばウナギ、ドウマンガニと並ぶ「浜名湖で三大見てて楽しい生き物」の一峰ですからね。フグにもいろいろ種類がありますが、トラフグは中でもずば抜けて「身体が大きい」のです。見応えがあります。しかも食べられます。愛でて良し、食べて良し。一番美味しい(と言われる)のは肝。以前は一番奥の水槽で展示されていたのですが、一番目立つここに移動したんですね。良いと思います。水槽の中には大きいトラフグが6、7頭飛び回っているんですが、動きが速すぎて、鮮明な写真を撮るのは私のカメラでは無理です。





が、こんなふうに砂で遊んでいるのもいました。
フグはとても無邪気なんですよ。いくら人が水槽に顔を近づけようが意に介せず、ずっと自分の好きなことだけをしている。
トラフグの寿命は10年ほどだそうだそうですが、食べ頃なのは4・5歳の頃なんですって。寿命が88年もあるウナギは1年半~2年で食べられる(@養殖の場合)のにね。
フグなんて海だったらどこにでもいそうな感じがしますが、トラフグの産卵地として知られているのは日本に10箇所ほどしか無いそうです。うち4箇所が九州、2箇所は瀬戸内海、能登、若狭、秋田に一箇所、太平洋には一箇所。下関がフグの名所のわけが良く分かりますね。太平洋の場合、伊勢湾口にある阿乗が唯一でして、下関一辺のフグとは親戚関係が遠い感じですね。浜松のトラフグも当然生まれは三重なのですけど、海流調査の結果、遠州灘沖に留まっているフグが一番数が多いのだとか。フグは海流に乗って房総~紀伊半島の間をぐるぐる泳ぎ回っていて、東京湾に入っていくやつらもいるそうです。かわいい。
ウォットにはトラフグ以外にも、クサフグ、シオサイフグなどがいました。それらと見比べると、虎河豚の化け物じみた大きさが目に付きます。
ご多分に漏れず、佐鳴湖の蜆塚遺跡からはフグの骨が発見されています。縄文時代から浜松人は河豚が大好き。でもそのフグはマフグだったそうです。トラフグの骨の化石が発見されたら浜松的には一大ニュースです。




そして、フグ水槽の隣には、また会えました、エゾイソアイナメ。
5年前に初めて見て、その愛らしさに一目惚れした魚です。謎のお魚なんですが、鍋にすると美味しいんですって。
以前は特設水槽にサメと一緒に一匹だけ泳いでいたんですが、今回はもっと大きい水槽に、ハシキンメ、エビスダイらと共に4匹ぐらいのエゾイソアイナメが。エゾイソアイナメって遠州灘でもたくさん獲れるのでしょうか。
ぬるぬるよく動く魚なので、その愛らしいお姿はやはり写真にはよく写りません。





不思議な手触りでありそうなそのお肌を鮮かに写真に撮ってみたいんですけどね。どうしてもブれる。


それから、見てビックリしたのが



“長いモノ”水槽。
おおおお!



ハモだ! ハモがおる!
そりゃハモも遠州灘の名産で湖内でも結構捕れるそうですが、ハモってすこぶる凶暴で近くに居るもの何でも噛みつくんじゃなかったんですっけ? こんなに雑多な水槽の中に入れておいて大丈夫なのか。しかも大きいのと小さいのと2人おる。私ここでハモを見たのは初めてだと思いますよ。(※調べたらハモは数年前からウォットにいたようです)。次はタチウオに挑戦していただきたいですね。



やはり狭そうにしているように見える・・・
目の先に、咬まれたような刺されたような黒いのと白いのと2つの点があるのですが、これは決して喧嘩してできた穴とか瑕とかで無くて、ハモの写真を見ると必ずこうなっています。何の点なのでしょう?
(頭のうしろの方にある点は決闘傷)



大きなホタテウミヘビが2人。パンダウナギに見えますがウナギではない。
意外と美味しいそうですが、ハモ以上に骨がやっかいすぎるのが原因でほとんど食べられないそうです。あと、美味しそうなマアナゴや美味しそうでないクロアナゴなども一緒に泳いでいます。



こんな大きく凶悪な人たちの中に、ただひとり、ダイナンウミヘビ。
踏みつぶされちゃいやしないかっ
(頭の上の囓られているシッポはハモのもの)




大水槽は、魚の数がちょっと淋しくなっている(気がする)。
以前は真鯛とか黒鯛がもっとたくさんいたような。
でも、私の見たいのは“浜松の主”マダカなので、どうでも良かったりはするのでしたが。
美しいなあ、マダカ。この、背がうにょんと曲がっているのは個体差じゃないんですよね。
出世しない平のスズキも大型ですが、こんなに曲がらない。




それから、もうひとつビックリしたのが、
「企画コーナー」の片隅の「タッチプール」の中にいたこいつ。
オウムガイに触れるよ!!

(じーーん)、かつてオウムガイに触れる水族館なんてあったでしょうか。
「いくらでも好きなだけペンギンに触っていい掛川花鳥園」と同じくらいな感激を覚えました。



この日は人が少なかったので暇そうにしているオウムガイ氏(アクリル板越し)。
もっとこう、うにょうにょと、もっとタコらしくめきめきうにょうにょしていてくれてたらおっさん嬉しいのに。
この手の挿入口の広さは、「オウムガイは水中から出してはいけない」という意味ですよね。
お子様大丈夫かな。

「浜名湖にオウムガイっているのかな?」
と思ったんですけど、ここは「静岡富士山空港から行ける琉球の海」の特別企画のコーナーだったのでした。沖縄にオウムガイっているの?(解説によるといないこともないらしい)
沖縄コーナーはまもなく期間終了みたいな雰囲気でしたが、かつてはここで「ヤシガニに触れるコーナー」もあったらしい。なんとっっ。マジっすかっっ。「ハモに触れる」のと同じぐらい危険なような。
(※ここを見ますと、オウムガイのみ期間終了後も(好評の為?)ずっと触れるようにしてあるような。)


2階に行きますと「エビカニコーナー(解放実験室)」があります。
浜名湖は海老蟹の豊富な湖でもありますので、ここを訪れるのもまた楽しいのですが、魚以上にエビカニは寿命が短いので、入れ替わりも激しい。
ここに来ると、いつも巨大なドウマンガニを見ることが出来るのです、が!



ち、ちっちゃい・・・
あの2万円ぐらいはしたと思う特大級なドウマン氏はおなくなりになってしまったのか。
ドウマンはおっきくてなんぼの動物なので、こんな小さいのに入れ替えないでも、よらっせ雄踏で2800円ぐらいのを(私が前に買った値段^^)買ってきて入れれば凄く見応えがあるのに、、、
と思ったのですが、ドウマンガニの寿命って2年か3年なのですって。
つまり、私が過去6年間何度かここに来ては「よぅ、相変わらず大きいなぁ」と勝手に思っていたあの見事なドウマン氏たちは、数回は代替わりしていたことになる。
1年でそこそこの大きさになるのだとしたら、小さいものから育てた方が楽しいのですか。

それ以外にも、ここは雰囲気がかなり変わっていました。



クラゲ水槽ができてる。それも一つだけではなく「小クラゲ水槽」がいくつも。いるのはミズクラゲただ一種ですけど。
ミズクラゲは大きくなるとグロいので、ここに展示されているのは小さいもののみ。小さければミズクラゲの群れはオシャレに見える。
展示するだけあってクラゲの発生方法はかなり不思議なもので、ストロビラから一枚一枚剥がれてクラゲになるところなんかは見てみたいと思いますが、実験室の片隅にある冷蔵庫の中にはクラゲのポリプが並べられて保管されているのを見ることができます。冷蔵するのがいいのでしょうか。


ドウマンガニと同じくらいショックだったのがマダコ水槽。
実験室の奥にそれなりに大きくて良く動くタコがいたのですが、



いなくなってる・・・
この写真ではわかりづらいんですけど、写真の上部に小部屋が作ってあって、そこに子ダコが入っています。
ここも代替わりか。

マダコの寿命って諸説あるんですが、飼われてるのは短いそうですね。
「1年が普通で、たまに2、3年」だそうです。(個人が飼う場合)
「タコは頭が良い」と良く聞きますけど、ウォットのタコは本当に頭が良かった。私はタコが大好きで、よく水槽の前に座り込んでずっと眺めていたりするのですが、タコは「よし、お前の相手をしてやろう!」と言ってるかのような動きをする。完全にこっちを見て私を認識しています。水槽から離れて別の水槽を眺めに行くと、だらーーっとしてしまいますが、タコを見に行くと「お前の為に踊ってやろう」とウニウニする。ウォットのタコはなかなかでした。


(※在りし日のタコさん)2012年5月

と、悲しくなって水槽に近づいたら、



小箱の中で子ダコがダンスを始めた。
やっぱりタコはタコだなあ。
(写真じゃ分からないですけど小さいです)
「タコは3歳児ぐらいの知能を持つ」と言われてましたよね。(予言ダコ・パウルのとき)
仔ダコは何歳児ぐらいなのでしょう? 仔ダコはかわいい。

コメント (6)
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沼津から大仁にかけての小山の群<改>。

2014年04月15日 00時05分31秒 | 伊豆の歴史
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