オセンタルカの太陽帝国

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微笑む魚。

2009年02月11日 23時52分54秒 | 遠州の歴史

以前書きかけた記事の再掲です。
きれいな魚を求めて、また浜名湖の「ウォット」という施設に行ってきました。
この施設はだいぶ広いくせにそんなに種類は豊富では無いいわゆる小水族館ですが、でもその割りには愛すべきキャラクターは盛りだくさんで、とてもお気に入りなのです。ミノカサゴちゃんとかアイナメちゃんとかウナギちゃんとか。
この施設は私のお店から15分のところにあり、思い立ったらすぐいけるところが嬉しいですね。今回行くのは3回目。

まず、最初に目につくのは小さな水槽でグルグル泳いでいる不思議な魚、エゾイソアイナメ。
何が不思議かというとそのかたち。
べろっとした下半身をしていて全体的に流線型。わたくしの大好きな深海魚、ザラビクニンによく似ています。

形が似ているものの、ザラビクニンと決定的に違うのは、ビクニンは(サケビクニンにしてもザラビクニンにしても)ほとんど食べられないのに対し、(以前にビクニンを食べたことのある人の記事を見つけてビックリした、と書いたことがありましたね)、エゾイソアイナメはすごく美味しいといわれていること。別名ドンコとも呼ばれますので、その美味を知っている方も多かろうと思います。鍋にしても唐揚げにしてもウマイらしい。

・・・が、このエゾイソアイナメという魚はちょっと調べただけではよくわからなくなる魚です。まず、ネットで見る写真がみんな上の写真と印象が違うんですよね。ほんとに同一人物?
さらに、その名に反して、アイナメの仲間でも無いというのです。そりゃ私が魚類図鑑で知っているアイナメとは全然姿が違うんですが、そもそもそのアイナメもネットで検索すると写真ごとに見た目が違うんです。・・・魚に詳しい人って、どうやって魚の種類を見分けているの? ま、詳しい人にはアイナメなんて普通の魚、見分け間違いようもないんでしょうけど。
で、エゾイソアイナメはどうしてチゴダラの仲間なのにアイナメの名前が付いているの? 鮎ぐらい美味しいの? むしろ鮎よりも美味しいという意見も。エゾアイナメとは別の魚なのかしら。(※学名が違います)
深海に住んでいるのがチゴダラで、それより上にいるのがドンコだという意見もあるのですが、どちらにせよエゾイソアイナメも深海魚の一種ですよね。このウォットに展示されていると言うことは遠州灘もしくは浜名湖に生息しているということですが(※浜名湖には深海域は無い)。

でも、泳いでいるさまを見ると、なかなか可愛い魚です。存在感もあります。
ウォットでは、小さな子供のイヌザメと一緒に飼われています。

さてさて、
今回ここに来た一番の目的は、耳の生えたお魚、ウナギたんです。
つい先だってどこぞで書いたことですが、半年前に初めてここに来たとき、数十匹のウサギたちが一斉にしている不思議な仕草を見たのです。新浜松住民となった私にとってその頃一番関心を持っていたウサギちゃんに対して、いろいろ本を読んだりして勉強していたんですが、そんな変な習性を持っているとはどんな本にも書いてあらず、とっても面白いと思った。で、面白い写真もいっぱい撮れたのでこれは是非とも記事にしようと思ったのですが、、、、、
パソコンが白化して写真が全部消えちゃった。
で、12月ぐらいに「もう一度あの面白い写真を撮ってみよう」と思って再び赴いたのですが、その日はとても晴れていたのに太陽光線の具合があまり良くなかったのか(ウサギの飼育水槽は野外にあるのです)、真っ暗に淀んで何も見えない。真っ黒な水の向こうに無数に蠢いている何かが見えるだけです。行った時間が悪かったのかね。、、、いや、あのときも行ったのは今回と同じ太陽が真上から降り注ぐ正午過ぎだったんですけども。
というわけで、今日は3度目の再挑戦。

エゾイソアイナメの水槽を通り過ぎて外に出ると。
やったーーー、今日はウサギ水槽の水が透き通っている。
・・・が、しかし、あの珍妙な仕草をしていたのは2羽だけでした。残念。

おわかりになるでしょうか。
水槽の中に何本かの細い縄が張ってあるのですが、ウサちゃんたちはそこに引っかかってブラブラ揺れているのです。前に来たときはここに10本ぐらいのウサちゃんたちがぶらぶら揺れていたんですよー。ちょうど身体の半分ぐらいのところで綱を引っかけてゆらゆらしている者もいれば、しっぽの先の方でバランス良く支えてゆらゆらしているものもいる。その様子がとても気持ちよさそうなんです。疲れているからただぶら下がっているだけなのかと思いきや、どうもそうではなくて、引っかかって水流にブラブラするのを楽しんでいるかのよう。
例えば川でのウサギ猟は細長い魚籠を夜に沈めておくと、朝になるとウサギが入り込んでのんびりしているのでそれをとらまえるというものですから、ウサギが狭いところが好きというのは私もよく知っていましたが(実際水槽の底の狭い所にはウツボ水槽のように数十尾のウサギが見える)、このようにただ無意味にぷらんぷらんするのも好きとは知らなかった。

で、ときたま水槽の窓からのぞき込んでいる私の方に身体を伸ばしてきて、ニターって笑うんですよ。
また10匹ぐらいでこれをやっているのを見たいから、また来よーっと。

底の方にも100羽前後のうさぎちゃんがいるんですが、さすがに良く見えません。でも変なことをして遊んでいるのが結構いますよ。

このウォットにはこのウサギの他に、アナゴさんやウミヘビもいまして、見比べると楽しい。ウミヘビってチンアナゴに似てますよ。あとウツボも揃えて「長いものシリーズ」をしてくれると楽しいのに。ウサギを展示している水族館はそうは無いので。

そして最後は!
浜名湖の王者、ドーマンガニで締めましょう。
ドーマンと言っても伊勢志摩県民と浜名湖県民以外は何の事やらわからないでしょうが、一般には「ノコギリガザミ」と呼ばれている丸々コロコロとした重量のある蟹のことです。

かっこええ!
見た目もさることながら、これが非常な美味だというのです。そしてさらに注目すべきは、時期にもよりますが味以上に高価であるということ。私の勤めている店ではこの蟹、一匹2まんえんで出すんですよ。タラバじゃないというのに。いっぴきですよいっぴき! 手のひらに乗るサイズなのに、伊豆での超巨大なタカアシガニ(足を広げると2m)と等価です。(※浜松でのドーマンの相場はピンからキリまでなんですが、平均は1まんえん。でも2せんえんぐらいで食べさせてくれる店もあるようです)。しかもタカアシガニより遥かの美味であるという。

さすがにこれはさすがの私でも尻込みしていますので、まだ食べたこと無いんです。話のタネに食べてみたいなあ~~
聞くところによると、今年はこのドーマンガニが豊漁だということです。

ドーマンガニもなかなか水族館向きの生き物で、延々じっと背中を見せて動かないこともあれば、絶え間なく貫禄見せながらのたりのたりと動き回っているときもある。見るたびに雰囲気が違うので、見に行くことが楽しい生き物です。なんたって1まんえんのカニだし。可児才蔵。
ついでに言うと、FFシリーズの『トカゲ王の島』に出てきた巨大蟹はこのドーマンガニですよ。間違いない。カニは技術点10 体力点11。倒したら366へ進んで美味しいマンゴーとカニ味噌が食べれる。ジュルリ。

んで、この「ドーマンガニがどうしてドーマンなのか」というのがここしばらくのわたくしの疑念なのですが、浜名湖と陰陽道との結びつきは全然見つけられないわけです。ドーマン=芦屋道満でしょ?
しかし、さっきウォットのサイトを見たら、こんな記事を見た。

「甲らが丸いので「甲丸」、胴が丸いので「胴丸」、これがなまって「ドーマン」というような名前がついたようです」

えっ!? ええええーーーーっ!?
だったらぽっちゃりした人やどらえもんだってドーマンじゃんっ。ていうかコーマンじゃん。その理屈で言ったら円盤人や海苔巻博士やあんぱんまんはカーマンかいっ。そんなはずがあるかい。

やっぱり私のような歴史好き・郷土愛好家にとって、ドーマンと聞いて思い浮かべるのはこんなのですね。

ニコニコ動画の最古の動画の一つ(であるのかもしれない)だそうですね。いぇーーぃ。
この頃のニコニコ動画のことはあまり知らないのですが、、、、 なんだこりゃ。いぇーぃ。
ドーマン! ドーマン!

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