オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

オセンタルカの黄金帝国。

2007年11月06日 04時03分59秒 | 今週の気になる人

この日記の題名の由来となったグローランサのオセンタルカ(ナイサロール)神について。
かなり前に導入部分だけ書いたんですが、このややこしい神について、自分自身でも良く分からない部分が多すぎて(笑)、放置したままになっていました。
わけがわからないままに再開。
わたしがこのブログをこの神の名で始めようと思った理由について。
主に、コチラのサイトさんと、5年ぐらい前に夏コミで買った『ジオ亭拾遺』という資料集にもとづいて書きます。

前回の記事を三行でまとめれば、「大昔、人によって作られた神オセンタルカは、輝ける帝国を作り、ナイサロールと改名して人々を啓発しながら100年間統治し、やがて悪魔グバージとして英雄アーカットに打ち倒された」ということです。オセンタルカ(完全なる者の意)、ナイサロール(光り輝く者の意)、グバージ(詐欺師・呪われた嘘つきの意)の3神は同一人物だとされていますが、別人だとする説もあります。

詳しく書くと長くなるので、オセンタルカ神の謎に関する簡潔な解説を。

  • 彼の帝国の首都は、現在「世界で最もカオス」として知られるドラストールの地にあった。ドラストールは現在はルナー帝国の一部であり、“巨大なユニコーン”のブルー(野獣人)であるラルツァカークの支配下にある。
  • 新しい完全なる神(オセンタルカ)を創造する事を決議したのは人類による「ジェナーテラ大陸最高評議会」。この機関の活動を全面的に支持したのは太陽神を崇めるダラ・ハッパ(=現在のルナー帝国の領域)の民であった。(ダラ・ハッパ地方の伝説では、この計画はイェルム神の足りない一部分を補完する計画だったと語られている)。新たな神の誕生の瞬間、太陽(イェルム)は天空に静止し、時が止まった。(※他の地方ではこの太陽の停止は、「オセンタルカが誕生し時が崩壊した」とも、「トロウルの評議会がオセンタルカに対抗するための黒喰らいの召喚儀式をおこなったから」ともいわれている)。ともかくオセンタルカは全ての混乱を鎮め、黄金の時代の如き平和と繁栄に満ちた支配を打ち立てた。
  • ナイサロールの別名は「多なるものの中の一なるもの」。…ヨグ・ソトース(=すべてにしてひとつのもの、ひとつにしてすべてのもの)みたいですね。
  • ナイサロールの帝国が人類に与えた遺産の中で最も重要なものは、「啓発」の技術である。啓発の技により、人類はさまざまな宿業から逃れ得る。
  • 「啓発」の技術を使って、ナイサロールの従徒が悪を為した事もあった。(例).第一期セシュネラで民衆に疫病を流行らせたあとで、治癒者として君臨した)。一般に、人間としての制約から自由になること=倫理心を破棄すること、である。
  • 公式には「現在ではナイサロールを信仰する人間はいない」と言われているが、実際にはナイサロール時代の文化を継承する者たちがいて、「謎掛け師」と呼ばれる。なんだかユーモラスな名前だが、謎掛け師は有志の者に謎掛けを通じて世界の深遠を覗かせ、啓発をおこなう。
  • 「啓発」はこのゲーム最大の奥義ともいわれ、万能の裏技ともされ、一部でインチキ技だとも言われるが、正直わたしにはこの技の意味が良く分からない。これは、どんな役に立つの?
  • すべてを寛容に受け入れる偉大なルナー帝国においては、ナイサロールの啓発の技は魅惑の混沌を受け入れる為に使われます。従って帝国ではナイサロールは重要な神の一人です。(太陽神殿の一柱、あるいは赤い月の神殿の一柱どちらにも数えられることがある)。ルナー帝国では、啓発された人間が暗黒面に落ちないようにするための研究も発達しています。
  • ナイサロールの謎掛け帝国の以後も、グローランサの歴史上には竜の智慧を得たと自称した者たちによるワームの友邦帝国、世界の神秘を一元化した神知者たちによるジルステラの海上帝国などが出現し、大きな災厄を及ぼしたのち滅びていった。そして現在はふたたび「新しい女神を作り出す事に成功した」ルナーの赤い月の帝国が世界を席巻しようとしている。だからルナー帝国以外のグローランサの国々では、「知識=悪」だとみなされ、学者・物知りな人は敬遠される。(うっかり物知りなところを見せ、神知者扱いされて殺されても文句は言えない世の中である)。もしかしたら普通の「なぞなぞ」も禁断の遊びになっているかもしれない。しかし、ルナー帝国のみは謎掛け師と啓発の技術を歓迎している。ルナー帝国の神話では、赤の女神が産まれる途中にナイサロールと出会ったと語られている。
  • ルーンクエストの発展形であるヒーローウォーズというゲームでは、啓発のルールはだいぶ変化しているようなのですが、「精神の修行を経ずに人が偶然宇宙との合一を得ること」を啓発と呼ぶ、と書いてあります。とりわけルナー帝国では帝国の秘儀を実戦しているときに偶然そうなってしまうことが多いそうですが、その衝撃は危険な物であり、準備をしていなければ精神が砕かれ、肉体が弱り、魂が萎縮してしまうのだそうです。(中にはこの機を掴んで英雄となるものもいるが、大抵は命を落とす)。…うーーむ、ゲーム的な意味が分からん。
  • ダラ・ハッパ地方では、解放者アーカットがナイサロール神を大混沌グバージのもとから助け出してくれた恩人として語られ、また別の説話では破壊者アーカットこそがグバージそのものであり、善良なる神ナイサロールは彼らによって無法に傷つけられたものだ、と語る地域もある。

このゲームにおいて、“赤い月の帝国”ルナー帝国は敵役となります。
この帝国は古代ローマ帝国とササン朝ペルシャを足して割ったような感じの国で、その歴史は輝かしい偉業に満ち、また現在帝国遠征軍を率いる“博識”ファザール卿や“剃刀の”ジャ=イール姫、“聡明な”タティウス卿、“ちびの”ソル=イール卿らのたくみな指揮、月の満ち欠けを利用して行われる壮大な魔術、巨大な愛玩動物クリムゾンバット、空に浮かぶ舟に乗って押し寄せる満月兵団など、胸沸き立つ要素に満ち溢れているので、えらくかっこいい。文化程度も最高潮で人々は満ち足りて暮らしていて、「こんなステキな国に征服されるんならいいんじゃないの?」(※プレイヤーは反帝国運動を繰り広げる側なのに)とまで思ってしまいそうになる。しかしルナー帝国にはひとつだけ欠点がある。それが「帝国は混沌を受容している」ということです。混沌とは「人を人でなくさせるもの」で、唾棄すべき物なのです。いくら便利だからと言って、混沌を認めるようになっちゃ人として終わりだよね。だから、ルナー帝国は悪
この、ルナー帝国が混沌を自在に受け入れる為に、ナイサロールの啓発の思想が使われているのです。

クトゥルフ神話やムアコックやウォーハンマー等と較べて、グローランサの混沌は、なんとなく卑小感が漂います。“変異の神”ラーンステイや“病の聖母”マリア、“ブルーたちの神”セッド、“サソリ人間の母”バゴック、“ぐねぐねの”ポチャーンゴ等々、数だけはいっぱいいますが、そんなに強く無さそうな感じ。荒野で適当に好きな事ばっかりやっているイメージです。(嵐の神殿や月の神殿の人間たちの神やトロウルの神殿の神々がやたら強そうに見える反動ですかね)。しかしながら、こっそり後ろから近づいて、背中にいつの間にか取り憑いていそうな感じがするところが、グローランサの混沌は怖い。ムアコックやウォーハンマーと較べ、グローランサの混沌は全然かっこいい要素が無く、やたら非人間的なだけなのも特徴です。(サナターとかヴィーヴァモートとか例外もいますけど)

 

コメント
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