読書感想文。

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「老乱」を読んで。

2017-01-18 20:03:29 | 作家さん/か行
久坂部羊さんの「老乱」を読了しました。

・・・読んでいて切なくなりました。
読んでいる最中はどんなラストになるのか不安で、読まなければ良かった内容かも、と思いました。。。
自分の父親の未来もこうなんじゃないかと想像してしまい、いたたまれない気持ちになりました。
それと同時に自分にも認知症になるリスクは当然あるわけだし、悲観主義に拍車がかかりそうです。
読んで良かった!とは素直に思えませんが、将来への心構え的には良かった気もします。
満足度は80%です。

「長生きする人が増えたから、認知症も増えたんや」
「長生きというのは、頭と身体が老化してるのに、死なないってことだもんな」
「元気で長生きというのは、現実味の薄いお題目や。安くてうまいとか、楽にやせるみたいな」

グサグサ刺さりました・・・。

自分の両親にはいつまでも長生きしてほしいけど、その「長生き」が難しいんだろうな、と。

「元気じゃない長生き」に向き合ってしまう時のことを考えてしまいます・・・。

それでは、また。



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