ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

歌枕古川N氏を訪ねる

2009年06月09日 | 訪問記
古川N氏の邸宅を訪問することが出来た。
迎えの車を出しますと言われたが、小説の世界ではスペクターやブロフェルドの接近もあるのが世の中である。独自のプログラムで一関を出発すると、途中、最近防衛省とネーミングされた宮城の特殊車両二台が、当方の車にぴったり着いた。
バック・ミラーでながめると、バズーカ砲のようなものにシートを被せて迷彩服の隊員はなにやらニコニコ嬉しそうだが、信号が青になったときアクセルをいっぱいに吹かして回避行動をとったのはいうまでもない。むかし入隊したチバくん、もし偉くなっていたら、緊急返電してちょうだい。
さて、N氏が四年前に御自分でデザインされた邸宅はいま闇夜に浮かんでいる。写真を、というと、オーディオ以外のご要望は初めてですと喜ばれて、建物の内部も気さくに案内してくださった。
ご夫人が挨拶にみえたので、当方は、宜しくお願いしますとこうべを垂れた。
すると、何かお願いしてしまったのであろうか、しばらくして二階の和室に招かれて筋違いにカットされた座卓に、大好物のものが....。
見事な色彩の陶器が床の間に幾つも並んでいるのは、ご夫人の趣味である。ご夫人にオーディオについての感想をうかがうと「前の家では、あまりにも音量が激しくて、天井からいろいろなものが落ちてきました」とにこにこ、これまでの思い出をお話しくださった。
隣りに、オーディオ・アンプのための各種の測定器やパソコンの置かれた個室があり、N氏の並ならぬ力量をうかがわせている。N氏は昔の会社で一時的に眼をいため、サングラスをかけて勤務していたそうであるから、さぞ職場でも異彩を放っていたに違いないと想像する。
神妙で奥の深い人物N氏は、サングラスが似合っているとして喜ばしいのであるが、当方には優しく接してくださるのがありがたい。
オーディオは、そもそも人であると古人いわく。つぎに、その装置のことを。






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