セルジオがロンドン五輪のOA枠選手としてツーリオをあげているが、果たして仲良しクラブのような現在の五輪メンバーの中でツーリオは機能するのだろうか。
アテネ五輪予選のときに、ツーリオは途中で負傷したがそれでも他の選手を鼓舞しモチベーションを盛り上げた。空回りしなければ彼の熱情、英語でいうところのPassionは最高で、U-23の日本人選手に見習わせたいことはいうまでもない。またツーリオは熱情とともに茶目っ気も持っている。
先日のACLの対セントラルコーストマリナース戦で、名古屋の左サイドをマリナースのSBがドリブル突破しようとしてツーリオが相手の選手を削って止めた。その削り方からして当然ツーリオがファールを取られてマリナースにFKが与えられるかのように見えた。そして観客もそれを期待した。ツーリオの表情からして彼もそれを覚悟したように見えた。
ところが主審の判定は反対で名古屋にFKが与えられた。これに怒った観客が一斉にブーイング。この判定を自分でも疑問に感じたような表情をツーリオが浮かべ、しばらく苦笑い。観客のブーイングがさらにひどくなると、ツーリオはなんと観客に投げキッスをした。それを見た観客はさらにブーイング。他愛のないやりとりだったが、大変面白かった。日本の選手の中でブーイングをしている観客に投げキッスをする選手はいないでしょう。もっともヨーロッパでこんなことすれば、ペットボトルが飛んでくるかも知れない。
さてU-23の選手とツーリオでは10才くらい差がある場合もある。彼らにはツーリオはどのように見えるのだろうか。ドイツWCで活躍したレジェンドか、うっとおしいだけのブラジル人か。まあいつもおとなしく見える山村なんかにはちょうどいいかも知れないし、比嘉あたりがヘマしたらどついてほしいものだが。
ツーリオは五輪のOA枠ではなく、フル代表に戻ってほしいものだ。今野だけの責任ではないだろうが、ガンバのDFの失点の多さだけを見れば今野の不調は代表に伝染しそうで怖い。
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