背の高いFW

朝日新聞のコラムで釜本さんが背の高いFWを置けと吼えている。背の低いFWでかき回すことができるのはアジアレベルまでで、WCでは通用しないという理屈だ。オシムは背の高いDFは背の低いFWが苦手だから通用すると主張している。どっちも正しいと思うが、要は背が高くても通用する選手がいるかどうかだ。

岡ちゃんに好まれている背の高いFWは、矢野と巻である。本当は高原に期待しているんだろうけれど、代表どころか浦和でも先発もできないありさま。では、矢野と巻はどうかといえば、動き方は違うが空中戦という場面設定だけで考えれば、巻のほうがまだ通用しそうだが決してワールドレベルではない。

では他に誰がいるのかといえば、一人１９０ｃｍがいるのだ。でもこれも代表どころかJクラブでも先発できないし、このまま消えていなくなりそうである。そのうちJ1→J2→JFL→地域リーグと段々落ちていくような気がする。ワールドユースでオランダ相手にゴールしたあのヘッドはどこにいったのか。

他には１８０－１８５ｃｍの間には、鹿島の大迫、マリノスの渡辺が有望だろう。このふたりが代表レベルにあるのかどうかは疑問もあるが、玉田を使うくらいであれば、呼んで試してもいいでしょう。森本も１８０ｃｍあるし、ぜひ呼んで欲しい。

こう考えてみるとCBのバックアップとFWには新しい選手の候補、いい選手がたくさんいることが分かる。岡ちゃんは代表に呼んでもコンセプトが浸透できていないとかの理由で、なかなか新しい選手を使わないがこれはおかしい。

オシムはJリーグで調子のいい選手をぎりぎりまで見極めて呼んでいた。だから当然のごとくコンセプトの浸透もへったくれも不要だ。岡ちゃんの選手起用はジーコにも似てきた。

セルジオではないけど、日本にはもっといい選手がいくらでもいるのだ。どうして玉田と阿部にこだわるのだろうか。ガンバの山口の落胆が気の毒でならない。そういえば昔、北澤にこだわって森島をはずしていたっけ。