サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

鈴木

2005-05-30 08:02:06 | Weblog
鈴木隆行は非常に不思議な選手である。派手な活躍をすることも時々あるが、基本的にはいわゆる汗かき役となってファールをもらい、ポストをこなす。そこから得たFKなりこぼれ玉を中盤の選手が得点する。これが日本の攻撃パターンである。

さて確かにジーコがいうような鈴木のこれまでの貢献をおさらいしてみたい。

①1次予選のアウエーのオマーン戦での得点。
②2002年ワールドカップベルギー戦での得点。
③2001年コンフェデのカメルーン戦での得点(DFからのロングフィードからの得点はすばらしい)。

代表での得点は他にあるかも知れないが、①と②はこの得点がなければどうなっていたか分からないというほどの特筆すべき活躍である。

鈴木が体を張ってFKをもらう姿は本当に痛々しい。実に痛そうな表情をする。キリンカップ連敗の原因は中澤の不在と鈴木の不振であろう。

鈴木のプレーの中で一番よく覚えているのは、いつだったか忘れたが、鹿島が多分五冠を達成したときの天皇杯の決勝で後半ロスタイムに時間稼ぎをしたプレーである。相手陣内のコーナー近くでボールを持って動かず、ネチネチと時間を稼いでいた。それがとても憎たらしくて日本にもこんなプレーをする選手が出てきたのかと驚いた。

さてベルギーのゲンクでプレーしていた時に、ミスプレーをFWのソンクに非難されてぼろくそに言われていた頃があった。それでもめげずに、スポンサーからの広告料取りのためにいるとか言われても気にせず、次の移籍までして雑草のように這いつくばってでもがんばる鈴木。

ジーコが監督でなければ鈴木が代表に呼ばれるかどうかは疑問であるが、バーレーン戦は鈴木の雑草根性に期待するしかない。

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