サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

なでしこの大金星

2011-07-10 11:34:03 | Weblog

夕べから今朝の試合をライブでみようかどうか迷った。SBSでQF以上はすべてライブ放送してくれる。しかしキックオフは4時45分だし、なによりも勝てる見込みのない試合を見るために、そんなに朝早く起きるのが億劫だったし、なによりも早朝はものすごく寒い。

よってビデオ録画にして起きてからゆっくりとみることにした。前半はドイツに押され気味だったが、決定機も作られずまずまずの守りだった。しかし日本の決定的チャンスも少なかった。というよりもほとんどなかった。後半でもこのペースでコンパクトなサッカーができるのか疑問だったが、ドイツ相手に前半は失点しないというのは絶対条件だろう。

後半になって日本の中盤が間延びし始めた。何よりもトップでボールが収まらないので攻撃に時間を割けない。ただ守っているだけである。途中から丸山と岩渕は入れたが、岩渕は今大会最悪のできだった。ドイツのでかいDF2枚にはさまれるともう何もできない。そのくせい玉離れが遅い。完全なブレーキ。

それに比べると澤アニキの獅子奮迅の働きはさすがだ。丸山へのアシストも絶妙だった。そして丸山の技ありゴールもすごかった。いいボールをもらったので決めるだけのようなコメントをしているが、あの角度からDFとGKをかわすような鋭角なシュートは男子でもそうそう蹴れない。

日本にとって誤算が続いたことが勝利につながった。まずメキシコ人の主審が日本寄りのジャッジをしたこと。欧米が支配している女子サッカーでは容易に想像できるジャッジである。次にドイツがほとんどロングボールを放り込んで来なかったこと。それは日本のDFが真ん中を固めていたこともあるが、サイドに散らすだけで日本は比較的守りやすかった。

そして最大の誤算はドイツがチャンスをことごとくつぶしてくれたことである。これは日本に負けるわけがない、そのうち得点できるという過信からだろう。100回のチャンスを作っても得点できなければ、1回のピンチで失点すれば負けるのがサッカーである。とにかくゴールできなければ負けるという鉄則を実践してくれた試合だった。

岩渕は背の高いフィジカルの強いDFには通用しないのだろうか。ドイツDFに全く歯が立たなかったことはかなりのショックであろう。


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