サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

NZのAFC移籍希望

2005-03-16 06:15:47 | Weblog
予想されていたことだが、ニュージーランド(以下NZ)もAFC移籍を言い始めた。実に大笑いである。もともと12カ国しかなかったOFCからオーストラリアとNZが抜けたら意味のない大陸連盟になってしまう。

オーストラリアのマスコミに言わせればNZのAFC移籍は却下されて少なくとも2010、2014年のワールドカップまではNZはOFCにとどまらざるをえないという。

問題はオーストラリアが仮にOFCから抜けたとして、その後のOFCにFIFA主催の国際大会への出場枠を現行と同じように残すかどうかである。オリンピック、各年代のユース、女子の大会、フットサル、コンフェデ、世界クラブ選手権などである。

たとえば世界クラブ選手権。NZで唯一のプロクラブは(唯一でなくとも一番まともな)は、オークランドにあるNZナイツという今年のAリーグに参加するクラブである。多分J2くらいのレベルである。オーストラリアが抜けた後のOFC内のクラブではここが一番強いと思う。

かたやAFCはACLを優勝したクラブが参加する。ACLのレベルはともかくとしてもジュビロもマリノスもかなり苦労しているし、仮に優勝できたとしてもそう簡単ではない。

大陸連盟ごとのレベルの差を言い始めたらきりがないかも知れないが、OFCは代表でもクラブでもオーストラリアが抜けてしまうと体裁をなさないのである。

それならばJFAが主張するように(とオーストラリアのマスコミは報道している)、AFCを真ん中で半分に割って東半分とOFCを合併させてアジア・パシフィック連盟を作ることも議論されていくだろう。

仮に現在のワールドカップ枠のAFC4.5、OFC0.5で合計5枠を西アジア2、アジア・パシフィック3とすれば丸く収まるようにみえるが、アジア・パシフィックを3とした場合、それはほとんど日韓、オーストラリアの指定席になってしまう。

かたや西アジアはイラン、サウジ、クウエート、UAE、オマーン、イラクなどの強豪国だけで2枠を争うことになり、西と東でかなりの不公平感が出てくる。だから湾岸諸国は多分アジア・パシフィック連盟構想には反対だろう。

このような背景を探っていくとオーストラリアのAFC移籍はオーストラリアにしか恩恵(どの程度の恩恵なのか疑問だが)をもたらさないかなり独りよがりの騒動に見えてくる。

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