長野市の公園廃止は、日本の恥！！

長野市の公園廃止事件にショックを受けています。
市の青木島公園は、ある一人の方の18年間にわたるクレーム
に疲れた長野市が、住民に説明もなく廃止を決めたのだそう
です。

その方は国立大学の名誉教授だそうで、昨年まで現職の教授
でいらっしゃっいました。一市民というよりも、「上級国民」
の部類です。
そういう方が、しかも教育に携わっていらっしゃる方が、
送迎の車の音がうるさい、ボールが飛んできて困る、などと
クレームをつける。
市の公園緑地課はそれを受けて、注意書きをし、男性の自宅
前にあった公園の入口を移動させ、自宅に近い場所で遊ばせ
ないように植樹して子供の遊び場を限定、雲梯の位置も男性
宅から遠い位置へと移動させるなど、さまざまな配慮をした
とのことです。
しかし昨年3月に退職してから、子どもの声がうるさい、子ど
もは５人程度にして静かに遊ばせるように、と児童センター
へクレームがあったということです。

上級国民が児童館へ行って、「子どもを静かに遊ばせてくれ」
などと申し入れれば、それは無理だから遊ばせないように、と
なってしまう。子供は元気に遊ぶのが仕事で、静かに遊ぶなど
あり得ません。センター長は腰抜けですが、ありがちなお役所
対応です。
その結果、あまり利用されなくなり、地元区長会から廃止要望
を出す形で廃止に持って行ったようです。しかし区長会はたっ
た1人のクレームで利用困難になっているという裏事情を知らな
かったのではないでしょうか。市はおそらくそんな都合の悪い
説明をしないでしょう。クレームがあり利用が減っている程度
の話しかしていないでしょう。そうでなければ地域住民にとっ
て不利益となる廃止要望など、私も区長をしていたから分かり
ますが、すんなりと出せるはずがありません。そうでなければ
区長会は単に市の方針を追認しただけで、市政翼賛会と批判さ
れても仕方がありません。

しかしこの場所は小学校、保育園、児童館が集積しているエリ
アで、公園を置いておくのは理にかなっています。近隣に一般
住戸は数軒しかありません。何か工夫して、のびのび遊べるよ
うにするのが行政の仕事でしょう。

大学教授宅が特定されたのは本人には不快なことでしょうが、
そもそもたいへん限定されたエリアのことであり、ネット社会
では避けられません。(私は氏名を書きませんが。)
市は個人への誹謗中傷は止めてほしい、とおっしゃるが、普通
に良識を持って批判するのは誹謗中傷でしょうか。そうは思い
ません。批判するな、と命令する権利は誰にもありません。

また、市は地元住民を集めての話し合いもせず、一個人、そ
れも上級国民の声に振り回され、張り紙１枚で廃止を公告して
しまいました。本当に情けないですね。日本全国が驚いたのは
当然のことです。

長野市が最も悪い。事なかれ主義で推移し、無能・無策です。
廃止すれば賃借料も要らなくなる、というマイナス思考。

市長は会見して説明し、廃止を撤回すべきです。このままでは
長野市は教育県といわれる長野県の恥です。いや、日本の恥
です。