朝日新聞デジタル 2021年10月26日 14時59分 掲載 『秋篠宮ご夫妻「皇室として類例みない結婚」 眞子さん結婚にコメント』によると、秋篠宮家の文仁さま、紀子さまが出した「ご感想」は以下のようです。(抄録)
「昨年、私(文仁)が二人の結婚を認めると会見でお話をしたことも、二人の考えが常に一貫していたことによります。これからも、今までの気持を大切にして、二人で自分たちなりの形で、幸せな家庭を築いていってくれることを願っております。
今回、皇室としては類例を見ない結婚となりました。しかし、そのような中にあっても静かに見守って下さった方々、そして直接的・間接的に応援をして下さった方々に深く感謝申し上げます。」
とのことです。このコメントに欠けているもの、それは眞子・圭の記者発表に欠けているものと同じ、「批判や意見をしてくれた国民への感謝」だと思います。
今回の結婚について、多くの国民からいろいろな疑問や意見、批判がなされました。それは本人たちにとって厳しいものがあったと思いますが、皇室への敬愛の念を持っている方々からのものも多く見られました。素朴な疑問や根拠のある批判が多く、乱暴で一方的な言葉遣いのものもほとんどありませんでした。ところが本人たちお二人はまだ若気の到りというのか、それらを「誹謗中傷」として切り捨て、眞子の複雑性PTSDの原因として非難しています。それは国民と皇室を対立させるように思えます。読み上げるだけの会見原稿を作っていた今日の午前中まで皇族であったにもかかわらず、あくまでも一個人としての希望・感情にとらわれたコメントでした。
秋篠宮は親として、もっと国民に寄り添ったコメントをすべきだったのではないか。疑問や批判意見を切り捨てるのではなく、若い二人に将来いつか反省し受け入れることを促すように勧めることは出来なかったのか、と思うのです。若い人は間違えることがあって当然です。国民の批判を皇室への愛情の現れとして、 「いつの日か若い二人が分かってくれる時が来るように」 と言ってくれれば、かなりの人の気持ちが和らいだのではないでしょうか。しかし発表された秋篠宮家のコメントには、国民へのそうした思いやり、親として、また天皇家を継ぐ者としての深い思いやりを感じることができません。子どもたちと同じ立場の発言というように思えます。
これでは天皇制不要論が広がるのは避けられないでしょう。どうして親子そろって、こんな不十分なコメント、応援してくれない国民を敵に回すようなコメントしかできないのでしょうか。補佐する人が適任でないということもあるでしょうが、残念なことです。