配信で、菅官房長官の出馬表明の内容を再確認しました。もう少し何か見どころがあるかと思いましたが、確かに中身のない男でした。
「陣頭指揮を執られていた安倍総理が道半ばで退かれることになりました。総理の無念な思いを推察をいたしております。 しかしこの国難にあって政治の空白は決して許されません。一刻の猶予もありません。」(中略)
「私の原点について少しだけお話をさせていただきたいと思います。雪深い秋田の農家の長男に生まれ、地元で高校まで卒業をいたしました。」(中略)
政策の上で自ら推進したと説明したのは、たった3つです。①ダムの水量調整~ダム管理を国交省に一元した、②携帯電話の料金を下げさせた、③ふるさと納税制度を作った。
(中略)「ポストコロナを見据えた改革を着実に進めていく必要があると思います。その上で少子高齢化問題への対応、戦後外交の総決算をはじめとする外交・安全保障に、その課題、とりわけ拉致問題解決に向けた取り組み、そして憲法改正。まずは目の前にある危機を乗り越えることに全力を挙げつつ、こうした山積する課題にも引き続き挑戦をしていきたいと思います。
私自身、国の基本というのは自助、共助、公助であると思っております。自分でできることはまず自分でやってみる。そして地域や自治体が助け合う。その上で政府が責任を持って対応する。当然のことながらこのような国の在り方を目指すときには、国民の皆さんから信頼をされ続ける政府でなければならないと思っております。 目の前に続く道は決して平坦ではありません。しかし安倍政権が進めてきた改革の歩みを決して止めるわけにはなりません。」(下略)
まず安倍政治の継承ということ。些細なことですが、コロナ対策で安倍は陣頭指揮など取っていません。途中からは逃げまくっていたはず。立場上仕方がないと言えばそれまでだが、安倍のでたらめなやり方を無反省に継承されてはたまりません。当然、いろいろな疑惑は頬かむりですが、それで世間が通ると思っているのでしょうか。また、ふるさと納税の問題、コロナ対策でのいくつもの間違いをごまかすのでは、ダメです。
立身出世の苦労話。それを自分で自慢してどうなるのか。ヒトが言ってくれるから良いのだ。大変なことだとは思うが、だから総理にふさわしいかというと、けっしてそうではありません。
「国の基本というのは自助、共助、公助である」というのは、これが総理大臣の心構えでしょうか。自分でできることはまず自分でやってみろ、というお説教でしょうか。これが政治信念でしょうか。情けないほど中身がない。県知事の防災対策の方針なら分からなくありませんが、総理の目指すものがこれだ、と言われても ??? これで日本という国全体のかじ取りをしたり、諸外国と外交ができるのでしょうか。
菅氏の人気が出るとすれば、たたき上げの苦労人、という事でしょう。しかし何度となく派閥をころころと変わったことは信用ならない男というイメージを抱かせます。間違いだらけの安倍政治を継承する、疑惑は終わった、と言われて国民が納得するとは思えません。
しかし理念のないこういう男だから、各派が安心して担ぎ上げるわけです。石破など、何をされるか分からない。それが国にとって良いことだったとしても、やはり怖い。権力の分け前を守り既得権に安住するほうが楽なので、自民党はクズどもの集まりですね。野党にとってはチャンスです。きっと解散がありますから、期待しましょう。