東京スポーツ 2020年/14(木) 16:40配信 によると、日本相撲協会は新型コロナウイルスに感染して入院治療を受けていた三段目力士の勝武士さん(しょうぶし、本名・末武清孝=高田川)がコロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため13日午前0時半に都内の病院で死去したことを発表した。28歳だった。勝武士さんは4月4日から38度台の高熱を発症。師匠の高田川親方(53=元関脇安芸乃島)らが保健所に電話をかけ続けたが、連絡がつかなかったという。(以下略)
とのことで、発症初期に医療対応が十分でなかったことが問題になっています。
もちろんそれは問題ですが、この勝武士さんが日本でコロナでなくなった最年少者であることに、もっと注目してもいいでしょう。つまり、これまで日本で600人以上が亡くなっている中で、20代以下の人は一人も亡くなっていなかったということです。それは世界的に共通の現象です。元気な若年アスリートが亡くなったという報じ方もありますが、彼は糖尿病という慢性疾患を持っていました。
往々にして「子どもの命を守るべき」 という声が聴かれますが、これほど子どもや若者が死亡しない感染症はたいへん珍しいということを知らないのでしょうか。確かに年齢別死亡者数などのデータはよく調べなければ見つかりません。愛知県や鹿児島県の学校再開に不安の声があるという報道がありますが、正しい情報を政府あるいは専門家会議がきちんと説明していないからでしょう。子供から大人・高齢者への感染が心配という反論がありますが、それなら子どもを閉じ込めないで年寄りを閉じ込めればいいのです。だれも彼も全員一律同じように耐え忍べ、というのは戦前の発想。非科学的な、時代遅れの発想で、社会・経済的にマイナスがたいへん大きくなります。100年前のスペイン風邪時代のやり方だという声もあります。
緊急事態宣言の解除される県はもちろん、解除されない大阪府でも経済活動を徐々に開放するそうです。大人はもともと仕事で出かけていたところへ、娯楽なども解放されていくわけですが、子どもたちは後回しです。大阪の吉村知事はよくがんばっているという評判ですが、学校は9月始業論者で、あと4か月も子どもを自宅軟禁状態にしようというのでしょうか。
それは間違っている。大人は自由に活動し、子どもは閉じ込めるのでは、話は逆でしょう。考え直すべきです。