怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

金魚は冬眠中

2009年01月05日 | 動物
                       

氷点下の気温が続くと、水溜りだけでなく池も凍りつく。
義父が庭の池の氷に乗って何かやっていた。

夫と知り合った頃、一緒にスケートに行ったことがある。
運動能力のない私はすぐに転倒し、後頭部をしたたかに打って数分意識をなくしたのだ。
もしかして、義父はそのことを聞いていて、私のために池をスケート練習に使おうとして氷の厚さを測っているのかもしれない。
ドナウ川付近にある湖は、役所の許可が下りるとスケート場になるのだ。
寒いのが嫌いな私も、天然スケートリンクの存在には感激した。
下がれ、下がれ気温~ 凍れ、凍れ水ぅぅ~
この義父手作りの池、水深150センチで馬鹿にすることができない。
氷が割れて池にはまったら、パニックになるだろうな。




勝手な空想をしていた。
義父の話では、これは金魚のための空気穴だそう。

この手作り池、水が接している部分全体にプラスチック素材を使っているそうな。
天然の池や湖は地面と接しているので、ガス交換が自然となされる。
池の水中で生息している植物は冬場でも代謝しているらしい。
プラスチックは外部と完全に遮断するので、ガスは水面からしか出て行くことができない。
水面が氷で覆われると、それもできなくなる。
それで、穴を開けているそうな。
氷の下には金魚が冬眠している。
夏場にバリバリ食らって、大きくなり、繁殖したのか数も倍くらいに増えて冬眠に入った。
氷や植物のガスで水圧が高くなり、氷に穴を開けないと冬眠中の金魚は死んでしまうらしい。

義父は金魚のための仕事をしていたのだ~

もし、夫と私がこの家を管理することになったら、夏場の雑草ボウボウだけでなく、金魚も死なせてしまうだろう。
しかも、この池、5年ごとに水の交換をしなくてはならないらしい。
水を全部くみ上げ、逃げまくる金魚をすくい上げ、池のプラスチック容器をブラシでごしごし洗うのだろう。
大変そうな仕事だ・・・できない・・・
だいたい、金魚に餌をやることさえしばしば忘れていた私、庭の植物や動物に嫌われているかもぉぉ~

この庭のことを考えるとき、自分の育った環境との差を理由にしたくなる。
猫の額庭しか知らない私に、こんなでかい庭の手入れができるはずないと。
ところが、ここで育ったはずの夫まで庭仕事が嫌いなのだから、これは育ちの問題でなく、興味関心の有無なのだ。
小さい頃から庭仕事を手伝わせても、嫌いなものは嫌いになる、というわけ、ふふ。
義姉も庭に関心は薄いようで、所有している住まいは街中のアパートだ。

義父母の熱心すぎる家屋や庭に対する関心はとても私たちには付いていけない。

トイレットペーパーホルダー一つを買うのに何時間もホームセンターでうろうろ見て回る義母。
その体力と気力、信じられない~

義父の氷上作業で、堅固に私たち夫婦が一戸建ての家を持つ資格がないことを再認識したのだ・・・
庭の池でスケートの練習をする必要もないし・・・
ふふふぅ~