怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

保温調理器を初めて使ってみたが、炊飯に関してはここでは圧力鍋が一番いいかも

2019年08月24日 | 頑張って食べる
知人宅で日本の保温調理鍋を使わせてもらった。
  
これを所有する彼女は台湾人だ。
台湾人は日本人が考えている以上に日本が大好きで、日本の製品を普通に所有していることが多い。
ここ、ドイツ住まいの台湾人でさえ、何気に日本メーカーの品々を持っていて驚かされる。
彼女の息子さんは小さい頃からポケットモンスターが大好きで、日本語など一言もわからないのに日本直輸入のゲームソフトで遊んで育った。それらを買い与えている彼女は「日本の経済は当分大丈夫よ」って言っている。相当買ってやっているんだなぁ・・・・

この家はガスコンロなので、この保温調理器はガス代節約には非常に役に立つだろう。
ところが、炊飯に関してはちょいと事情が違うと思う。

解説を読んだら、沸騰後に火を弱めて8分加熱、その後保温鍋に入れる、とあった。
もう、この時点で炊飯についてはまったく節約にならないことを認識。普通の鍋でもそれ位の加熱時間ではないか?では、少しはおいしくなるのか、とも期待したがそうでもなかった。
機会があれば、煮物を作らせてもらおうと思う。この彼女、料理が嫌いで、この鍋をほとんど使っていないんだ!

電気コンロだと、スイッチを切ってもかなり長くコンロが熱い状態が続く。
この余熱を使って調理する技術を身につけてしまったので、保温調理器はウチには不要だ。
炊飯は圧力鍋で8分過熱、その後はスイッチを切り、15分ほど放っておけば出来上がり。
単純な比較では、炊飯鍋よりおいしく出来上がる。
煮物も、こんな調子で余熱を活用できる。ガス調理とは違ういい面かもしれない。使い慣れるまで大変だったけれど・・・スイッチが入っているときの音がしないので、しばしばつけっぱなしにしてしまうこともある、危険だっ

日本在住時には確かにこの保温調理器が欲しかったものだ。
ドイツ移住のときはそれを持っていきたいとも考えた。
保温調理器の代わりに、火からおろした鍋をバスタオルや毛布でくるんだこともあったな。

子供の頃から何気に見ていた物事が脳内に深く染み付いている

2019年08月24日 | 日本
街中の旅行会社の看板。
通り過ぎるときに「ああ、日本がテーマなのね」と思った次の瞬間、なんだか違和感。
え?どうして、違和感を感じるのかな、と一瞬わからなかった。

モデルが日本人でないアジア人だったから?いや、日本人だっていろいろな顔立ちがあるものだ。
化粧?髪型?
立ち止まって、数秒自分の感覚について気をつけてみた。

あ。
そうか、はっきりわからないけれど、前あわせが違う・・・たまたま柄がそのように見えるだけかもしれないけれど、日本人だったらこんな風に撮れてしまったら、違う画像を選ぶだろう。

着物など、ほとんど興味が無い私だ。
それなのに、ぱっと見て、違和感を感じるほど「正しい前あわせ」が脳内に画像のように残っていることに驚いた。
外国暮らしが長くなるにつれ、日本独自の物事や習慣を忘れていく部分もあるが、脳裏から離れない物事も多いものだ、と感心した。
食べ物に関してそれは顕著だ。きちんとした日本食など、めったに食べられない環境の今だ。
それでもどうにかなっているのだから、ニンゲンってどこでも生きれるものねぇ、もしかして日本食も忘れられるかな、って思っていたくらいだ。
それは表の意識の部分だけで、脳の奥深くにはちゃーんと日本人としての記憶が残っていることを忘れてはならないとしみじみ考えさせられた旅行会社看板。


日本旅行に行くドイツ人、本当にたくさんいる今日この頃。
正しい着物の前あわせと、逆にした場合の意味を教えたところで、彼らは大して気にしないだろうと予想もできる。
そうさ、気にならないこのテキトーな環境になじむとやめられない。