怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

夫の名刺作り

2009年08月13日 | 
来月、夫とその仕事仲間は日本からのお客様を迎えるそだ。
日本人=名刺交換、の習慣イメージは定着しているらしく
少々日本語ができる夫に、日本語版名刺作成の仕事が回ってきた。
夫の携わる業界は日本人でも外国語に堪能な人が多く、日本語にする必要もないと思うのだが、
印象をよくするための策略でもあるらしい。

PCの前で固まっている夫。
それぞれの名前のカタカナ表記に苦心しているようだ。
「りす、これはどう書いたらいいですか?」
やっと、私に相談しに来た。
夫の仕事に協力できる、って結構うれしいものだ。

ドイツ語の音の日本語訳、特に人名は、日本で知られている地名や著名人に
あわせて選んだ。
「R」や「L」などは英語と同様、ドイツ語も少々難しく、でもカタカナ表記ではラリルレロ、で代用。
Krumm(伊達公子の旦那様の姓)の「r」はのどの奥を鳴らすような音だが、「ル」で代用しているだろう。

そういえばMichaelを以前は「ミヒャエル」と表記した書籍が多かったのに、
最近は「ミハエル」とするようだ。
シューマッハをこうしているので、今回の名刺作りもこれに続く事にした。

さて、わが夫の姓は、日本人にとって(また、英語圏の人にも)ものすごく難しい音である。
日本で勤務時は、日本人に発音しやすいよう、かなりかけ離れた音を使っていた。
今回、新たに名刺を作るので、夫は希望した。
ハーゼ(夫)「もっと、本物に近いカタカナはない?」
りす「ない」
ハーゼ「プリ!(機嫌の悪いのを表現する私たち夫婦の言葉)、なにか考えてください」
と言うので、答えてやった。

りす「ウ~」
義父母、夫も電話に出るとまず、自分達の姓「ウ~」と低くつぶやく。
ドイツでは「ハロー」と出る人と、姓を名乗る電話の出方がある。
極端な書き方だが、ウ~と低くうなっているように聞こえるものだ。

夫は機嫌悪い。
ハーゼ「変!この ~ は何?日本語ではない!」
多少語尾を上げるので、~を使ったのだが、まあこれを本気で名刺にするのはふざけすぎだな、あはは~

そういうわけで、再びすでに日本の知人達にも知れ渡っている元のカタカナ表記にする事に決まった。

機会があったら、夫を呼んでやって欲しいものだ「ウ~さん」と!





インゴルシュタットの名所旧跡の一つ。
中世からある塔。
週末には内部見学ができる場合有り。

来月の日本人お客さんはミュンヘンまでしか来ない。
私の出番はないそうで、がっかり。