怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

西洋墓地の謎

2009年08月09日 | ここの品々
今日は墓地の写真と話題が出てくる。
いつもの調子で書いてはいるが、なにぶん話題は死にまつわるもの、
お嫌いな方はご覧になるのを控えるのをお勧めする。








義父母たちは新聞の死亡広告に、近隣に住まう知人が載ると、
墓地での埋葬に出席する。
すると、下のようなカードをもらって戻ってくる。



左は表紙、中は亡くなった人の顔写真と名前や生年月日と没した日などが印刷されている。

わたしはこの埋葬に出席したことがないのでその詳細を知らない。





これがウチの集落の墓地である。
教会の周辺に墓地があるものだったらしいが、私は別々のものしか知らない~

比較的最近作られた墓地で、墓石なども新しい。
この墓石、高さ約1メートル幅およそ150センチくらいあるかしら、
関東周辺で見慣れた標準の数倍の大きさがあり、
また、美しく装飾されていたりして、鑑賞していて飽きない。



左の写真を更に拡大すると、右になる。
墓石の前に花などが植わっているが、
その地下、約2メートルくらいのところにご遺体が眠っているとのこと。

さて、数週間前、義父母といっしょに、ウチの墓の手入れを手伝った。
盆も近いし・・・おっと、違うか。
主な仕事は植わっている草花に水をやる、という作業だ。
なんだ、うちの庭の手入れと同じか。

でっかいジョウロに水を入れ、墓石の前の花に水をやる。
「もっとだ、もっと。じゃんじゃんやらないと花が枯れる」
とせかす義父。
水を汲みに行って、もどって、じゃあじゃあと溢れんばかりに土にかける私。
と、突然、疑問に思った。
りす「この土の下に、遺体があるのですよね?」
義父「そうさ、へんな事言っていないで早くもっとどんどんかけろ!」
次第に怖くなった私。
ご、ご遺体は水浸しにならないかい?
いや、ここに眠っているのは義父の母、つまり夫の祖母、30年ほど前に若くしてなくなっているのですでに土になっているのか?
それにしても、土葬の習慣に慣れていない私としては怖い。
水浸しにしている~ 水浸しぃ~

もっと疑問はこれだ。
一般的には木製の棺に入れて、埋葬するらしい。
数年後には棺も中身も土に還る。
土に還る、ということは土の一部になる、ということだろうか?
筋肉とか、血液とかは、土に吸収されるから、その体積の分だけ、
埋葬時に上から埋めるのに使った土が、へこまないかい?

へこんだら、その上から、また、土を追加するのだろうか?

考えれば考えるほど、怖くなり、水遣り作業もなんとなく気まずい。
疑問に思っているより、尋ねてすっきりさせたほうがいいと感じ、
夫にぶつける。
すると夫はこんなバカをみたことがない、という表情で、
「大丈夫です、土は凄く固くしてありますから」
でも!でもでも!!
棺と遺体の間には空気の部分だってあるだろうに。
私の発想によると、絶対、埋葬して数年後には花の植わっている部分が陥没すると思う。
いろいろ私がまくし立てるが、日本語能力の限界が夫にはあるらしく、
私をますますバカにするだけで終わった。


水遣りの途中で、目の前の土が陥没でもしたら、卒倒するしかない!
疑問が解決されるまで、西洋墓地の手入れは怖くてできないりす。