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気候もよくなってきたので、そろそろ自転車解禁にしよう、ということで、義父は倉庫から、手入れが行き届いた自転車を出してきた。
「母が買ってくれたものだ」
と言う。
母が買ってくれたって・・・・自転車を息子に買ってやるということは、相当若いときだろな・・・今、70歳代だから、もしかして、約50年前の自転車?
う・・・
私の出身のS市には博物館があるが、そこには昭和40年代の家庭用品が展示されている。
この自転車だって、とっくに博物館行きの品ではないか?!
だいじょうぶなの~!?
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私の不安など全然お構いなしに、義父は「八の字を書くようにこうやって練習しなさい」と、目の前をぐるぐるこいでいる。
カメラを向けると、さらに得意げにスピードを上げるので、危なっかしいことこの上ない。
ドイツの自転車のブレーキはハンドルの部分にある手動のものの他に、べダルを逆回しにして操作するものがある。
私はそれを覚えなければならないと言うことで、義父の自転車講習を受けたのだ。
今さら自転車の乗り方を詳細に教わるなど、想像もしていなかった。
義父は彼の息子と大違いで、ものすごくよくしゃべる。一度話し始めると止まらないのでなるべく話が長くならないよう、いろいろな用事を作ってから、彼に話しかけるように私は工夫をして生活をしているのだけど・・・
この講習ではここぞとばかり思いっきりしゃべっていた。
ああ、早く乗らせてくれぇ~
一時間後、無事に私は家の周辺を快走していた。
ペダルブレーキは確かにもう少し慣れが必要だ。
それともうひとつ、わたしに新しい自転車が必要!
博物館の品を壊したら大変だもの!