飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

いじめの四層構造

2013年09月07日 22時54分08秒 | 教育論
いじめは四層構造で構成されているという。

まず、中心となる「被害者」と「加害者」・
しかし、これだけをみても問題に解決には絶対につながらない。

周りではやし立てたり、喜んで見ている「観衆」がいる。
これは、いじめを積極的に是認する存在である。

見て見ぬふりをする「傍観者」 も、いじめを暗黙的に支持する存在である。

いじめを受けている子にとってはり、黙認する一番外側にいる子どもたちは味方 にはならない。

したがって、「観衆」も「傍観者」もいじめを助長する存在であると考えられる。

また、この4つの層は、固定したものではなく入れ替わる。
ここが、最近注目されている点である。

「被害者」が「加害者」に、「観衆」や「傍観者」が「被害者」になることもある。

つまり、 誰もが「被害者」「加害者」になる可能性があるということ。

この不安感が、いじめの陰 湿化を招いたり、いじめを外から見えにくくしている。

いじめが行われたとき、周囲の者がはやし立てたり見て見ぬふりをしたりすることで、 いじめは更に助長され深刻化する。

しかし、周囲の者がいじめは許さないという態度を 示すとき、いじめは抑制される。

つまり、いじめは集団の行動の在り方と大きく関係し ている。

このことを教師も子供もまず自覚して、集団というものを考える必要がある。

saitani
この記事についてブログを書く
« 天を怨まず | トップ | いじめ加害者の心理 »

教育論」カテゴリの最新記事