飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

体育準備運動

2023年02月05日 11時06分13秒 | 体育科
マット運動や跳び箱運動はできるできないがはっきりとする運動である。
できることできない子の違いは何か。
それは「基礎感覚が身についているかどうか」である。
マット運動や跳び箱運動の技の土台となる基礎感覚は次のことである。

①回転感覚…前転や後転のように体を回転させる感覚
②腕支持感覚…腕で自分の体を支える感覚や筋力
③逆さ感覚…頭よりも腰の位置が逆さになるような状態でも怖くない感覚

この感覚はすぐには身につかない。
継続して取り組んでいく必要がある。
特に③の逆さ感覚は、小さい頃にきちんと身につけておかないと、大きくなってからだとなかなか身につかない。
だから、鉄棒にぶら下がったりする活動は低学年のときにとくに日常的に取り入れた方がよい。

では、具体的どんな準備運動をさせるのか。
五つの準備運動が考えられる。
年間をとおして取り組ませる必要がある。
五つの順運動とは、
1 逆立ち
2 カエルの足打ち
3 うさぎとび
4 ゆりかご
5 ブリッジ
である。
逆立ちは、倒立前転の基礎となり、カエルの足打ちは台上前転のなどの基礎となる。
うさぎ跳びは、開脚跳びや抱え込み跳びなどの基礎、ゆりかごは前転系・後転系の技すべての基礎となる。
ブリッジは、はね跳び系の技すべての基本となる。

事前の基礎的な能力の重要性を教師は自覚する必要がある。
五つの基礎運動は、全員がスモールステップに応じて取り組めるように段階的な指標も必要だ。
◎逆立ち 1 壁登り倒立 2 壁倒立 3 倒立
◎カエルの足打ち 1 1回できる 2 2回連続でできる 3 3回連続でできる  最高〇回
◎うさぎ跳び 1 手をついた場所より足が手前 2 手をついた場所と足が同じくらい 3 手をついた位置よりも遠くに着地できる
◎ゆりかご(10回)  1 ゆりかごから立ち上がりができる 2 ゆりかごから立ち上がりが連続でできる
           3 大きなゆりかご(膝伸ばし)から立ち上がりが連続でできる 
◎ブリッジ(10数え) 1 手と頭で支えながらブリッジができる
           2 手だけで支えながらブリッジができる
           3 高いブリッジができる(友達が楽にくぐれる)

レベル1は誰でも出来るようにさせたい。

saitnai