三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【北海道住宅のプラットホーム「きた住まいる」】

2017年02月02日 06時59分37秒 | Weblog



きのうは、北海道建設部住宅局建築指導課が策定する
北海道の住宅施策「きた住まいる」についての諮問会議に出席。
まことに人使いの荒い会議で、もう足かけ3年近く延々と論議してきています。
座長代理として北総研・鈴木大隆氏なので、Replanエッセイ原稿執筆を
いわば人質に取られている状態でもあって、欠かさず参加しています(笑)。
これまで北海道では、「北方型住宅」という住宅施策を推進してきました。
北方型住宅は、あるべき寒冷地住宅の性能標準を定めて
それを指標としてユーザーと住宅業界に示すことで、
いわば先行指標を明示してきたということができます。
国、国交省の「省エネ住宅施策」がこれまで義務化されなかったなかで、
地方政府、地域自治体として可能な範囲でマーケットに関与し、
その進化の方向性を明確に示してきた。
結果として、省エネ基準が地域としてもっとも有効に浸透し、
その断熱基準である熱損失計数Q値1.6をクリアする住宅が多数派。
少なくとも、新築される住宅ではほとんど常識にまでなっているのは、
こういった北方型住宅のコンセプトが広く道民ユーザーと
地域の住宅の作り手たちに機能してきた結果であることは明瞭です。
こういった先導性はしっかりと継承しつつ、
さらに深く広くその理念を広げていこうというのが「きた住まいる」。
「きた住まいる」とは道が定めた一定の要件を満たす、
「安心で良質な家づくり」ができる住宅事業者を道が登録する制度です。
※詳しい情報は「きた住まいるランド」 をご覧ください。

で、こうしたプラットホーム型の住宅施策というスタイルに
舵を変えていくために、活発に広告宣伝まで行っています。
上の画像はその広告CMの画像の一部分であり、
その下に動画へのリンクを張っておきました。
(わたしのIT能力の無さで、画像に直リンクを張れませんでした〜(泣)〜)
こうした一般ユーザーへの告知努力は必要不可欠だと思います。
とくにこの手風琴さんの音楽は個人的にも好きであります(笑)。
住宅施策が、このようなCMにまでなっているというのは、
まことに先進地・北海道らしい光景とも言えるのではないかと思います。
やはり一般ユーザーへのさらなる浸透には、
こういった努力もまた欠かせないものだと思います。
しっかりした社会構造をつくるには、深さと同時に広さの拡大も欠かせない。
いまはこうしたプラットホームの基礎の上で、
さらにその理念を「先導」するような「ブランド住宅」の概念規定、
その推進体制など論議を進めてきています。
まだまだ続く「人使いの荒さ」ではありますが(笑)、
オール北海道の立場として、先人のみなさんの努力を発展させていくために
わずかなりとも参画していきたいと思っています。
コメント
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