三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

ススキノ逍遙

2013年04月04日 05時38分48秒 | Weblog


きのうは久しぶりに街、それもススキノを探訪。
っていうか、スタッフと食事の後、クルマで迎えに来てくれたカミさんと落ち合うまで
足の向くままに散歩してみた次第。
ごく若いとき、学生時代から30代くらいまではよく飲み歩いた街ですが、
やはり、ここ20年以上は月に一度か二度くらいしか訪れることはなく
最近は、年に数回程度しか来なくなっている。
でもまぁあちこちに、それなりの愛着はある街で
ややタイムスリップしたような感覚で歩いておりました。
これでカミさんに迎えに来てもらっていないと、
ついあれこれのお店を「新規開拓」からハシゴしてしまうところですね(笑)。
「あれ、ここにあったあの店は?」
「あ~~~、この店まだあるんだ~~」
とかと、感慨が胸に迫ってくる。
世を捨てた仙人が下界に下りてきて、人の匂いを懐かしがるような心境です。

しかし、どの界隈にもそれなりの想い出がある。
この街で落としたお金のことを考えたら、無常観に襲われたりもします(笑)。
昔はずいぶん人並みも多かったように記憶していますし、
すっかり主のように泳ぎ回っているひとも多かったようですが、
やたら目につくのはタクシーの行列くらい。
それでも栄枯盛衰を重ねながら、しぶとく生き延びている店も散見される。
ススキノをテーマにした歌謡曲や歌は多いと思いますが、
最近のそういった歌の世界にも歓楽街を謳うようなものは少なくなっている。
たぶん、若者たちの生態のなかに、この街が入ってこなくなったのか。
しかし、反比例して客引きの数は異常に増えているように思います。
それもちょっと危険な雰囲気もプンプンと感じる。
まぁこの街で一人で歩いていたら、客引きには格好のターゲットですか(笑)。
「お客さん、きょうはどちらへ?」

すっかり酔いも覚めて、ひたすら観察眼の固まりになって
「街の取材」をしている自分がおりました。
なんとか無事に帰還できて安堵感と、一抹の後ろ髪引かれる思い(笑)を
味わわさせていただきました。

コメント
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