三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

日本人が癒されてきた空間 2

2013年01月04日 05時10分56秒 | Weblog



最近、日本人の痕跡をたどってきて、
やはり縄文からが、なんとなく日本という「地域性」が似つかわしいと
思うようになってきました。
いまちょうど、筑波大学・安藤邦廣先生の著作を読んでいますが、
先生も、現在残されている日本の古民家のルーツを
縄文以来の定住生活に見ているように感じます。
日本の食文化でも鍋文化が根強いと思うのですが、
それは、やはり縄文からの土器での食文化を感じさせてくれる。
写真のような土間とかまどは、縄文の住居痕跡をイメージさせる。
ここではせいろでなにかを蒸しているようなのですが、
こういったかまどに、縄文土器を嵌め込んで、
基本的には魚介類と森から採取される植物をいっしょに食したに違いない。
茅葺きの屋根と、こういう土間・食文化装置、
こうした基底的な「癒やし空間」を
わたしたちはDNAとして保持しているのではないか。
現在残されている古民家に共通するものはこうした祖型なのではないかと思います。
そして、やはり自分もつよく惹かれてしまう。
人間が命を繋いできたのは、
こういう食空間であり、
それが「住まい」というものの本質的な価値であると思われます。
こういうやすらぎに満たされて初めて、
本当の意味での「癒やし」があったのでしょうね。

さて本日から、休暇を利用して家族旅行にでかけます。
日本の南北で離れ離れに暮らしているので、東京で落ち合って
4日間、いっしょに歩きまわろうと思っている次第。
ただ、この時期、北海道からは天候が心配であります。
きのうも箱根駅伝を見ていましたが、あの関東の晴天には憧れを持つ。
明日以降、そんな様子もお知らせできればと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする