三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

雲に誘われて、宮島沼

2011年09月24日 05時29分51秒 | Weblog

たぶん全国的に台風一過で、涼しくなってきたようです。
こういう季節感では、全国に先駆ける北海道。
きのうはしばらくぶりに青空が覗いてきて、つい遠出したくなる日和。
たいして当てもなく、
札幌から北の方向へハンドルを向けてみました。
まぁ、おいしいそばっていうのが
出向くきっかけになりましたので食欲に誘われて、がホントなんですが(笑)
走り始めてみると、雲の形がメッチャ、面白い。





台風が去って、ちぎれ雲がたくさん発生したものか、
まことにたくさんの面白い形と、その群舞という感じであります。
神さまのイタズラとしか思えない。
で、だんだんと向かった先は石狩川の蛇行が生んだ沼として
ラムサール条約に指定されている「宮島沼」へと。
ここは、単なる沼地ではあるのですが、
大好きな場所でして、なにも考えないでいるには最高(?)のところ。




じっと水辺にたたずんでいると、
しばらくすると、風の音やかすかな水音、時折の生物音だけの世界になります。
で、こちら側は、ひたすらその音と風景の中に
溶け込まされていくようになる。
水の中にいるサカナや、小生物のざわめき音だけに
神経が向かっていくのですね。
風が運んでくる空気も、まだ夏の余韻が伝わってきて
肌にも心地よく、光はいっぱいに広がっていて、
色彩は、それぞれが鮮烈な色合いで迫ってくる。



この宮島沼、環境省による保護が加えられていて
足下の沼地地盤の歩道も、自然に配慮した仕様になっている。
こういう小石を集成させた平板ブロックが敷き込まれておりました。
人間の側への配慮と、自然への配慮の中間点で、
納得できるような「仕掛け」だと思いますね。
で、好感の持てるサイズの「ネイチャーセンター」的な建物がありまして
そこに、小生物が収集されておりました。





ここで問題。
この3つの生物のうち、外来種は?
自然保護という観点からすると、生物外来種というのは、
どうしても歓迎できないものだと思いますね。
正解は、左のカメさんなんだそうであります。
このカメさん、確か、アメリカ大陸からペットとして輸入されたらしきヤツで
その後、飼い主が「ゴミ」として出してしまって、
そこで発見されて、こちらに送られてきたそうです。
玄関の外の発泡スチロール箱に入れられて
説明のPOPも付けられて置いてあった次第。
まぁ、きっと「環境教育」を考えた配慮なのだろうと推察しました。
押しつけがましくなく、
坦々と事実だけが伝えられていて、
判断はこちら側にゆだねられている、なかなか奥ゆかしい配慮と
いろいろ内省させられ、好感を持った次第です。
いい休日を楽しめました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする