性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

ライブドア事件

2006年01月23日 06時27分19秒 | Weblog

なんか、すごいことになっていますね。ライブドア事件。
東京地検特捜部からの情報リークに頼った報道のオンパレード。
ついこの間まで、ホリエモンを持ち上げていたメディアが
落ちた犬を叩けとばかりに、いっせいに書き飛ばしていますね。

わたし、ライブドアって、よくわからないし、大して知ろうとも思わなかったのですが
ホリエモンの本は買って読んで見たりはしました。
初期の頃の、って、ほんの7~8年前くらいなのですが
オンザエッジという会社の時代の経営状況なんかの部分は
微笑ましく、地道な商売をやっているように書かれていました。
商売はホームページ制作程度のこぢんまりしたもので
売上規模だって、やっと2~3億円とかね。
ほとんどわたしたちの会社と変わらないような感じでした。
それが、主に金融業界からの投資対象IT関連企業探しの波に乗ったのですね、
ある時点から、いきなり上場の話になっていく。
で、運良く、なのか、運悪くなのか、上場しちゃって、
見たこともないような金額のお金がなだれ込んできたのでしょう。
この前の時点で、地道な商売志向のもと奥さんなど創業当時のメンバーは
みんなかれ、ホリエモンのもとから離れていったようですね。
で、そこらへんからは、ひたすら企業買収によって
必死に、実態を取り繕おうともがいてきた感じがあります。

どうもこの辺に、今回の事件の根っこがあると思います。
アメリカではITという産業はきちんとした製造業の魂を感じる部分があります。
アップルのスティーブジョブスが自宅ガレージから会社を始めてのころに
誇らしげに、パーソナルコンピュータの夢を語っていた話など
おとぎ話のようだけれど、ある種の「価値を生み出す」情熱を確かに感じます。
そういうアメリカのIT産業の強さに羨望して、日本でも無理矢理、盛り上げようとした。
とくに、金融産業が、スターを必要としていたのではないでしょうか?

で、真贋はよく見極められないけれど、
とりあえず伸びる余地が大きそうなIT分野の企業を物色していた。
そういう流れの中で、生み出されてきたのがライブドアだと思う。
まったく自社のコア事業というものを感じない、雑多な寄せ集め企業ですよね、実態は。
いま、書き飛ばされているのは、確かにその通りで
この会社はIT企業なんかじゃなく、投機事業体というのが実態ですね。
これでは、たぶんひとたまりもないんじゃないでしょうか。
当分は、この大騒ぎ、収まりそうにありませんね。
コメント
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