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三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

ツーバイフォーの曲面壁

2007年09月21日 05時11分26秒 | 住宅性能・設備



わが家の増築部分の外壁側のアップです。
2階部分だけ、壁を湾曲させてみました。
ただし、ツーバイフォーフォー構造なので、
壁面全体をカーブさせるのはどうやるのか、施工を楽しみにしていました。
そうすると、壁面下部のツーバイ材に細かく内側に切り込みを入れて
寸法を調整しながら、思い通りの曲面を作っていました。
なるほど、と感心した次第。

この2階部分は室内では、書斎的な部屋として使っていまして、
その壁面がなだらかにカーブを描いているわけです。
壁に沿って、収納棚もカーブさせているので、
たいへん優美な感じがしまして、お気に入りの部屋になっています。
はじめは、そんな難しいことに挑戦して、
不具合が出たりはしないだろうか、という心配もあったのですが、
そういう意味では、いい方に予測が外れてくれて、
いい工事になったなぁと、ニンマリしております。

外壁側からも、ちょうど角波鉄板の外装材と、このかたちが似合っていて、
バランスのいい、外観デザインの要素になっていると思います。
家づくりって、ひとによってやはり求めるポイントは違う。
こういう空間性にあまり価値観を感じない人には、
「なんでこんな壁、曲げたのさ?」というのがオチですけれど、
それなりに楽しませてもらっているとは言えます。
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斜めの窓

2007年09月18日 05時04分54秒 | 住宅性能・設備




わが家では、増築で飛び出した部分の壁がたいへん印象的な部位になりました。
ちょうど結構な車通りの多い角地に位置していて、以前、
通行車がカーブを曲がり損ねてきた場所にも当たっています。
そんなことから、外側には煉瓦積みのミニ花壇も作って、安全上の配慮もしている位置。
そこで、車のドライバーにも注意を喚起するようなアイストップも考慮。
そういう意味でも、外観的なアクセントが欲しい、となったワケ。
でも、予算は節約したい、というなかから、既存窓を斜めに入れて使ってみよう。
ということになった次第です。

まぁ、なかなかユニークな発想で、見たことはない。
でも、嵌め殺しの窓ならばそう問題はないだろうけれど、開閉ではどうかという点も心配。
「そんなことして、雨仕舞いなどは大丈夫だろうか」、なんですね。
「でも、面白そうだから、やってみよう」ということで挑戦。
その後、増築してから7~8年経ちましたが、
玄関ということもあって、あんまり開閉の機会は少ないこともありますが、
雨漏り被害などはありません。
ときどき、年に数回くらい、開閉の機会はありますが、
いまのところ不具合は出ていないので、まぁ、こういう使い方でも
特段の問題はないものなのかも知れません。
施工上は防水のことがあきらかに一番の問題ではあるでしょうが、
そのあたりは信頼の置ける業者さんでもあったので、
というポイントが大きいのかも知れませんね。

あまり一生懸命やっていないのですが、
実は窓の前の植栽も、窓が四角なので、
植栽は、なんとなく円と、三角を意識して造作したつもり・・・。
なにかの知恵で、円・三角・四角とそろうと縁起がいいと聞いたこともありまして・・・。
って、どうも、三角はうまくいっておりませんね。
どうせなら、針葉樹、ヒバなんかの方が良かったなぁ、などと反省。
でもまぁ、いまのところ、通行車も事故ったりしてきませんので、
一応の用途は果たしてくれているようです。
みなさんの印象はいかがなものでしょうか、ね?
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居間の大開口部

2007年09月10日 05時58分23秒 | 住宅性能・設備





さて山形の家、居間から臨む大開口部です。
上部は吹き抜けになっていて、2階部分の窓は4連のジャイロ窓が連窓になっています。
居間からは幅の広い縁側を介して左写真のように家庭菜園。
聞くと、結果的に広い敷地になったので、確保できたと言うこと。
ミニトマトなどがおいしそうに成っていました。
で、この大開口、幅が1間半ですから5.4m。
そこにペアガラス入りの引き違い建具が造作されています。
構造的には内側の丸柱で受けていて、
その外側に重量物の建具を仕舞い込む仕掛けが取り付けられています。
たぶん、構造をからめたら、この建具は成立しないだろうと思います。
まぁ、伝統的な日本スタイルの開口部では、
断熱気密を考慮しないので、簡単に構造部分の外側に既製品のアルミ建具で
というような簡易なもので済ませられるわけです。
右端には建具を仕舞い込む収納部があります。
建具が走るレール部分や、建具同士の気密性を担保する金物の検討、
さらに建具自体の詳細な性能と使い勝手の検討など、
まさにノウハウがぎっしりと詰まっている大開口部です。
さらに、白いハニカムサーモスクリーンがより性能を向上させています。

というような建具の構成で、こうした開放的な空間が
熱環境的にしっかり考えられて実現しているのです。
さまざまな素材。ガラスの検討から、枠の木の選定、
滑らせていくレールと建具の関係性など、建具屋さんとの仕様調整。
建築行程との段取り調整など、
たぶん、多岐にわたるポイントがあって初めて実現できていると思われます。

高断熱高気密の技術をベースに、
本州以南地域の夏場の快適性に対しての試行が
いろいろに工夫されてきている現実を見た、という気がしました。
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すだれと縁側

2007年09月08日 06時30分07秒 | 住宅性能・設備




この山形の家の建て主さんは北海道の出身者ということ。
直接お話を聞く機会には恵まれなかったのですが、
設計者から聞いた話では、
この写真のような「日本の夏」の風情を実現したかったということ。
寒冷地に育ったことで、民族の原風景としてのうだるような夏に憧憬の念を持っている、
っていうようなことなのかなぁ、と想像してしまいました。
わたし自身も、そういう思いを強く持っている方なので、
こういう情景には強く思いをいたしてしまいます。
四季の移ろいのなかで、日本が持っている炎暑の夏は、
日本人のDNAのなかにしっかり刻み込まれている生活文化のバックボーンとして、
やはりなくてはならないものだと感じます。
そのような夏の極みとして、
甲子園球児たちの汗と涙のドラマがあったり、
お盆というクライマックスがあったりする。
そういうなかで、このようなすだれと縁側越しに、そよと動く風に
日本人は敏感な感受性を育て上げてきたのではないか。
きわめて「高温多湿な」この空気感が、わたしたちの精神性にあたえたものは、
貴重でかけがえのないものだったのだと思います。

ただしそれは、家の作り方としてはあくまでも寒冷な冬を旨として、
その克服性能をしっかり満たした上でのこと。
そうでない場合は、作り手の建築技術者としては、
あまりにも、施主の情感性にだけ頼り切ったような姿勢を感じてしまいます。
そのような作り手の姿勢は、やはり建て主の側からは困りもの。
あくまでも、性能をしっかり担保した上で、
こうした思いを実現させようとする姿勢に、建て主側は共感と信頼を覚えるものでしょう。
全開放の夏と同時に、
厳しい冬に対峙できるのだ、という安心感があってはじめて、
こういう風情も、味わい深いものになるのだと思います。
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断熱気密の玄関引き戸

2007年09月07日 06時29分06秒 | 住宅性能・設備




玄関の扉とか、建具って、なかなか性能を向上させるのは難しい。
伝統的な引き戸が日本人の生活習慣には馴染んでいるのだけれど、
このスタイルでは断熱はともかく、気密化を図ることは難しいんです。
そうなので、北米や北欧の断熱ドア、というのが北方圏では一般的に使われます。
また、たぶん、公団住宅の規格としてのLDK思想とともに、
日本人一般に玄関ドアという出入り口の規格が受け入れられたので、
高断熱高気密住宅でも、幸いにそう大きく論議されることなく
玄関は断熱タイプのドア、ということになったのだと思います。
けれど、近年ふたたび、伝統的和風スタイルの良さが見直されてきて、
「引き戸による出入り」の開放性、気楽さなどが注目されていると感じます。
まぁ、一方ではセキュリティ意識の高まりがあって、
そういう意味からも、より高性能なものは求められていると思います。

このお宅では、玄関に引き戸を採用しています。
で、熱損失としては家全体でQ値、1.3。
こういうディテールの部分に、設計者の丹念な姿勢が伺えます。
もちろん、ドアの方が、簡単に断熱気密は計りやすいのは当然なので、
熱損失の観点からは、決して推奨できるとはいいきれないのですが、
そうしたマイナスポイントをいかにクリアするか、
細部にわたって、工夫を凝らして造作しています。
最近はメーカーものでも、かなり研究は進んできてはいるそうですが、
バラエティも少ない商品分野でもあり、
玄関というのは、生活デザイン上のウェートも高いので、
性能に配慮しながら、造作しているのですね。
ガラスはペアガラスで、その内側に目隠しをかねたアルミとおぼしき板を張っています。
で、きのうご紹介したような建具の工夫で、
密閉気密性の高い金物などを採用しながら作っています。

夏の過ごし方の日本的生活習慣デザインに果敢に挑戦する高性能住宅仕様。
この山形の家、いろいろに見どころが満載になっています。
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木製断熱引き違い建具

2007年09月06日 05時46分19秒 | 住宅性能・設備





きのうからご紹介している山形のお宅の和室外部建具です。
一見すると、ごく自然な建具に見えますが、
断熱性能を考えながら、夏場の大容量通風換気を実現させる装置なんですね。
まずは、ガラスは当然ペアガラス以上の仕様。
確認し忘れたのですが、場合によっては3重ガラスという仕様かも知れません。
ただし、3重ガラス入りで引き戸タイプの建具にしようと考えたら
ちょっと開閉が重くなって仕方ないはずなので、たぶんペアだと思います。
そのガラスをしっかりした木製枠で納めています。
性能面をしっかり担保するには、一定の木の面の幅も確保します。
そのうえで、レールの上を動かすのですが、
ここで決定的なのが、閉めるときの金物の性能。
しっかりと、引き絞るような感覚で閉められるように工夫してあります。
そういった建具を、写真左側のように、戸袋にしまい込んで、全開放させるようになっているのです。
このような大開口部を、風の通り道を考えて2方向に造作して、
ここちよい風の通りを室内に導き入れているわけですね。
そして、すだれや風鈴、といった涼感を刺激するアイテムで、
さらに夏の雰囲気を高めるようにしていました。

というような技術面の説明になるのですが、
しかし、断熱と気密に配慮しながら、このような大開口を実現するのは、
外部建具のディテールで、かなり詳細な検討が必要です。
設計者は、建具屋さんと、サッシメーカーとを協調させながら、
手作りのようにこうした装置を実現させたのです。
とくに、重量のかかる木製ペアガラスで、スムーズな引き違い建具は稀有。
わたしも実際に引き違いの操作をしてみましたが、
若干は重量感は感じますが、日常的な使用にも十分なレベルと感じました。
こういう建具を使って、巨大開口部を造作しながら、
この建物の熱損失は、Q値で1.3レベルということ。
次世代省エネルギー仕様で、北海道でのレベルが1.6ですから、
3地区である山形ということを考えれば、相当なレベルの高断熱高気密といえます。
なので、建具で締め切って、軽い冷房を運転させれば
それのほうが涼しい室内環境は実現できるレベルとは言えます。
しかし、このように「夏らしい暮らし方」を実現させながら、しかも冬も暖かいワケ。

以前、このような引き違い建具で大開口に挑戦して、
しかし、惨憺たる現実に直面していたお宅も実見したことがありました。
そこではほぼ、開口部としての機能が破綻していて、
建具の開閉もままならなくなっていました。もちろん、隙間だらけになって、
冬はたいへんな状況なのだろうなとも推定されました。
そういうことも知っていただけに、
こうした開口部の研究努力・技術力の素晴らしさを実感した次第です。
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ジャイロ窓

2007年09月05日 07時11分57秒 | 住宅性能・設備





先日撮影取材した、山形市の住宅。
山形市は、今年、最高気温の記録を埼玉県熊谷市・岐阜県多治見市に
抜かれるまで日本最高気温を記録していた街。
なんと73年前に40.8°Cという、今年の記録と0.1度しか違わない記録だったのですね。
山形は、冬は寒冷でしかも雪も多いのに、
周囲を山に囲まれた地形から、夏の温度上昇もすごいんですね。
車で1時間ほどしか離れていない仙台市が、海風の影響からか、
比較的に涼しいのと比べても、特異に暑い夏を持っている都市です。
そんなことから、夏の防暑対策を考えた家づくりが求められる土地柄。
この住宅も、施主さんは北海道出身者のご主人ということですが、
そういうことから、高断熱高気密で、しかも夏場対策を通風という考えで追求した、
いろいろに工夫している建物になっていました。
とくに開口部周りにおもしろいポイントがありましたので、いくつかご紹介します。

きょうは、写真でごらんいただけるジャイロ窓。
北海道ではまず見かけることがない窓です。
以前、この寒々しいアルミ製のジャイロ窓の住宅を取材したことがあって、
どうも、ジャイロ窓というとそのイメージが強烈だったのですが、
これは、窓枠は内側に樹脂で、外部側はアルミという素材構成ということ。
樹脂の断熱性能とアルミの耐候性を両立させているタイプ。
断熱的には、全樹脂製には及ばなくなるのですが、中間的なものですね。
全樹脂タイプがあるのかどうかは、確認できませんでした。
その点はあるのですが、しかし、なんといっても
夏場の通風率がたいへん高いのだそうです。
まぁ、目で見ていても大量の通気が確保できそうな印象。
この位置にあるジャイロ窓は、室内では吹き抜け上部にあたっていて、
室内から開閉が出来るようになっています。
やはり、夏場の室内上部の温度上昇は厳しいので、それを逃がしていく経路になります。

設計者の中村廣さんは、高性能住宅の設計で
IBECの省エネルギー住宅コンテストでも入賞されたことのある設計者。
そんなことから、いろいろな設計上のポイントがあります。
地域の特徴をとらえた住宅設計のプロって、
やはり必要不可欠な存在ではないかと思います。
寒さ、暑さに立ち向かう住宅づくり、やはり本道だと感じますね。
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窓の位置

2007年09月04日 06時02分25秒 | 住宅性能・設備





窓の位置の決定って、どのように考えるでしょうね。
東京のような過密都市で家を考える場合には、とりあえず基準法に則って
必要な「採光条件」を満たすことを優先させることくらいしか考えられないことでしょう。
窓の決定の大きな要素は、
採光・周辺環境の室内への取り込み・自然換気などが考えられるでしょう。
写真のお宅の場合、この方向は北側で、隣地には大きな店舗があって
その駐車場に面しています。
なので、必要な採光を確保して、外の視線を排除して、
天井レベルまで高くしています。
やや天井高さも抑えられて、真ん中にフィックス窓と、左右に換気用の開閉窓がついています。
よく見る、腰からの高さで一般的な窓、とは違っています。
こういう窓って、それだけで、シャープな印象をもたらしてくれます。
というか、一般的なサッシのカタログから適当に選択した、
というような感じではない。
窓の開け方に、基本的な家づくりの姿勢が感じられる。

左手には食卓テーブルがあるのですが、
この高さの窓だと、座った位置からは空だけを見るような感じ。
確かに、隣地の駐車場の車たちを見せつけられるのは叶わないし、
こういうように関与したくない隣地状況のときには
もっと利用すべき窓の開け方だと思いました。

きのうは久しぶりにススキノで会食しておりました。
たいへん板前料理に感嘆。
かぼちゃの煮付けのほどあいの良さに、感激しておりました。
たまに、ちゃんとしたお店の料理をいただくのは、
家庭料理の参考にもなるので、料理法を聞きまくっておりました。(笑)
変な客だなぁと、毛嫌いされず、親切に教えていただきました。
でもね、カボチャの煮付けって、奥が深そうであります・・・。
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玄関前の目隠し

2007年09月03日 05時37分56秒 | 住宅性能・設備



写真は宮城県大崎市の新興住宅街の家。
一面の田んぼだった土地に建てられている住宅地なので、
まだ、お互いの視線を遮るような立木などが乏しい。
そんなことから中間的な領域での目隠しが必要になってくる。
写真の部位は、ちょうど玄関ドアに正対した位置に当たる面に
パンチングメタルで角波状になった鉄板を採用している様子です。

住宅建築は世に連れていくデザイン感覚も反映するものなのでしょうね。
世の中の移り変わりとともに、建築の材料も変化していくものでしょう。
いつも、そういう変化のなかで、その素材の持つ美感を発掘して、
大胆に使用するという挑戦精神は求められると思います。
このパンチングメタルという素材は、
まぁ、比較的多く使われている部類でしょうね。
このように使用しても構造的な強さがあって、
穴が開けられているので、視線の透過性があり、しかも反対に遮蔽性も期待できる。
なにより本物の素材そのものなので、
経年的な変化などもむしろ楽しめる可能性が高い。
そんなことから採用されたものと思われますね。
この家は外観としてはきわめてシンプルなボックスなので、
そういう雰囲気のなかでは調和している、といえるでしょう。

時代を表現するような素材、という意味では、
最近見ていて、こういう系統のシルバーメタリックというのが、
どうも、同心性が高いような気がしてきています。
モノトーンに近いような雰囲気と、こういう素材の質感って、
けっこう似合っているように思いますね。
こういう素材にやすらぎを感じるか、虚無的な感覚を感じるか、
世代によってもずいぶんと感じ方には差異があるでしょうね。
ただ、このようなしつらいが似合うためには、施主側に
ある程度の感受性が求められるような気はします。
似合っていれば、ものすごくいいけれど、
場違いになり出したらキリがない、そんな感じが強い素材のようですね。
みなさんはいかが、感じられるでしょうか。
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駐車用外部コンクリート床

2007年09月01日 06時43分10秒 | 住宅性能・設備




写真は宮城県大崎市古川の新興住宅地の家。
左右にコンクリート床だけの駐車スペースが隣り合っていました。
で、右側の家の床の拡大写真が、左上。
こういうコンクリート床の場合、ただただ、面積分床面を広げるのが一般的ですが、
右側の家の場合、ちょうど敷石のように
いくつかにセパレートして、間に浸水領域とでもいえるような
土の露出スペースを空けていました。
このようにすれば、写真のように踏みつけられても強い草を植えることが出来ます。
まだ植えたばかりなので、十分には生えそろってはいませんが、
すぐにしっかりと根を張って、細い土の全面が緑になります。
草の種類にもよるでしょうが、たいていはメンテナンスフリーで
毎年しっかりとした緑を形作ってくれるようになります。

このようにセパレートしながら施工するのと、
左の家のようにベタッと全面領域を施工するのと、
じゃぁ、どちらがお金がかかるか、というと、
それが全然同じなんですね。
こういう工事種目の場合、面積計算での計算になるので、
若干は手間がかかるはずなんですが、
同じ料金で済ませられるんですね。
まぁ、このように草を植え込むのは別ですが、
そういうのは建て主側で、自分でやればいいので、工事費アップはない。

まぁ、ほんの少しの違いではあるのですが、
案外、気がつかないような部分で、大いに違いがある。
家への愛着に関わる部分の作りよう、ということですね。


さて、本日、沖縄に行っている娘が帰省してきます。
久しぶりに家族が揃うわけで、なんとも楽しいものですね。
わたしも大学は東京に行っていたのですが、
子どもの帰省というのは、こんなに待ち遠しいものなのだなぁ、と
親の気持ちがわかってきますね。
短期間ですが、家族団らんを楽しめるのがうれしいです。
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