おはようございます。そうだいです。
いや~……夕べは、東京に行って夢のような体験をしてきました。しかも朝まで! 逢えたんです、あこがれのヒーローに。その手はほんとうに大きく、あたたかかった……
要するに、先月にもタルコフスキー監督の特集上映で行ってきた、池袋の映画館・新文芸坐でのオールナイト上映会にまた行ってきたという話なんですが、まぁ素晴らしかったです。今回のお題はズバリ、
「ウルトラマン誕生45周年記念 『帰ってきたウルトラマン』庵野秀明セレクション10+1
主人公・郷秀樹役の団時朗さんと庵野監督のトークショーもあるヨ」!!
うん、行ってよかった、ホントに。いろんな出来事を報告したいのですが、ちょっと帰ってきたばっかりの今だとひっちゃかめっちゃかになってしまいそうな気がしますので、もう少し時間をおいて整理してからにしたいと思います。とにかく、えがたい思い出をいただいてきた一夜でした。
さて、と……じゃあ今回は何をつぶやこうかな? あー、なんかあったような、途中のやつが。
あぁ、あぁ! ビデオに録画した『アンビリバボー』の中にあった、今のところ私の中の恐怖ランキングぶっちぎりトップを10年もキープし続けているっていう、モストデンジャラスな映像って話だ! まだ終わってないんだった。
前回にも言ったとおり、問題の映像は『奇跡体験!アンビリバボー 2時間恐怖スペシャル』で、番組スタッフが本腰を入れたはずのメイン特集「杉沢村伝説の正体を追え!」にはありませんでした。
むしろ、残り時間をどうにかして埋めるためだけに用意されたような、とってつけた感さえあった内容の「怪奇探偵の事件ファイル」コーナーの中に、その超大型爆弾はひそんでいたのです。
このコーナーは、たしか二000年に入ってから始まってそれなりの反響を呼んでいたもので、幽霊などの怪奇現象が関係していると噂されている事件や事故を、自称「怪奇探偵」のルポライター・小池壮彦(たけひこ)氏が記録や現地調査を通じて検証していく、というものでした。
そう聞くと、原因不明の怪事件を実証的な手法で調査していくわけですから、『怪奇大作戦』や『Xファイル』を想起させるものがあるのですが……しょせんはバラエティ番組のワンコーナーであります。最終的には必ず「科学的には証明できなかった。やはりこの事件は、ホニャララで死んでいった人々の怨念が引き起こしていたのだろうか?」というオチになり、つまりは怪奇探偵が調べたからといって、特に事件や事故の原因がはっきりするわけじゃないというしめ方。役にたたねぇ! 貴様それでも探偵か!? 『八つ墓村』の金田一先生以下の使えない感です。
余談ですが、バラエティ番組じゃなくて、著作で本領を発揮されているほうの小池氏の調査はかなりおもしろいです。TVの中ではサングラスに黒服という外見で、かなりあやしいおじさんなんですけど。本はおすすめできます。
さあさあ、そんなペラペラした感じの「怪奇探偵」コーナーだったんですが、「2時間恐怖スペシャル」での回も、いつもの感じかと思いきや。
その回は、千葉の九十九里浜や三重の海岸で発生した謎の海難事故の真相にせまるというものでした。特に天候が悪かったわけでもなく、波もおだやかだったのに、なぜかある特定の場所で海水浴を楽しんでいた人々が溺死していくという事故が多発。原因は幽霊なのか? 幽霊なんだろうなぁ、やっぱり。
「肝心の杉沢村もいまひとつだったからなぁ。まぁ、最後まで観といてやるか。どうせおんなじオチなんだろ? ブツブツ。」
ところが……その通りのチープな進行だったのにも関わらず、ある点で突出して気合いの入れ方が違っていたんです、今回は。
それは、再現VTRに出てくる役者さんの演技! まず、事故で死んだ人たちの「死に方」がハンパなかったのです。うつぶせになって波間にただよっているのはもちろん、波打ち際に仰向けになっていた人なんか、ザッパンザッパン波がかぶってくるのにまぶたを微動だにせず白目をむきつづけているという根性。久しぶりに、幽霊以前に被害者の死体を怖いと思っちゃった。つかみはOK。
男女関係なく、陽気な水着を着た死体が次々と映しだされていくビジュアルはそうとうこわい。
「な、なんかいつもと、撮影現場の気合いが違う……バラエティなのに、いったいどうしたというんだ!?」
私もいつのまにか、姿勢がポテチ片手の腹ばいから正座になっていました。
そしてついに、真打ち登場。
コーナーの結論としては、三重県での大量海難事故の原因は、戦時中の空襲で焼死して海岸に埋葬されていった人々の怨念だということになったのですが、再現VTRの中で、泳いでいた人の背後にあらわれた、防空頭巾をかぶった女の子の幽霊役の子が、こえぇこえぇ!!
たぶん小学生くらいだと思います。一重まぶたでドングリみたいな大きな眼をしていたので、普通にしてたらかなりかわいい和顔の少女のはずなんですが……こーわーいぃ!
まず最初のカット。そのドングリみたいな眼がつりあがって、まさに「死んだ眼」になって生きている人の背中を見つめているんです、眼から上だけを海面から出して。
この間、少女の霊にセリフはいっさいないのですが、その大きな眼が言いたいことを雄弁に物語っています。
「あの人、いきてる……いいなぁ。」
続いて、背後にグサグサ刺さる視線を感じて振り返ろうとする生きてる人。しかし一瞬はやく、ザバっと海の中からとびあがってその人の背中におおいかぶさる幽霊少女。首を動かすというムダな動きはせず、黒目だけがギュルギュル動いて生きてる人を凝視する少女。したたる水滴、青白い顔。表情はほとんど変わらないものの、ちょっとだけ笑ったようにゆがむ口元。にぶく光る白目の部分が、とても生きてるとは思えない質感があって、怖い。
「あーそ-ぼぉ……」
恐怖のあまり、意識を失ってしまう生きてる人。
それだけなんです。5カット、20秒ぐらい。かなり簡単な流れで、特にお金のかかった特殊効果やらなんやらがあるわけではありません。
なのに! なのに! どんなにお金をかけたCGよりも、どんなに知恵をしぼったカットわりの映像よりも、ここでの少女のアクションは怖いんです。ダントツで。
おそらく、「なんであんたが生きていて私が死んでいるんだ。悔しい!」とか、「殺してやる!」といった意思さえも感じられない、本当に何を考えているのか理解できない存在になっていたことが、恐怖の最大の原因だったのではないでしょうか。意思が通じない恐怖。それはまさに、生きている人と死んでいる人とのあいだにある、どうしようもないへだたりから生じる恐怖に似ています。本当の恐怖とは、襲いかかる敵意もなく簡単に襲われる側のそばに突然やってくるものなのかも。無邪気にアリに水をかけて溺死させてしまう子どものように……
お見せできないのが大変に申し訳ないんですが、ほんとに怖いんですよ、あの女の子! 今、どこでどうしてるのかなぁ。会って一言あいさつがしたい! 人生最大の恐怖をありがとう!と。そして、ふだんの生活ではあんまりああいう表情はしないほうがいいよ!とも。
いや~……夕べは、東京に行って夢のような体験をしてきました。しかも朝まで! 逢えたんです、あこがれのヒーローに。その手はほんとうに大きく、あたたかかった……
要するに、先月にもタルコフスキー監督の特集上映で行ってきた、池袋の映画館・新文芸坐でのオールナイト上映会にまた行ってきたという話なんですが、まぁ素晴らしかったです。今回のお題はズバリ、
「ウルトラマン誕生45周年記念 『帰ってきたウルトラマン』庵野秀明セレクション10+1
主人公・郷秀樹役の団時朗さんと庵野監督のトークショーもあるヨ」!!
うん、行ってよかった、ホントに。いろんな出来事を報告したいのですが、ちょっと帰ってきたばっかりの今だとひっちゃかめっちゃかになってしまいそうな気がしますので、もう少し時間をおいて整理してからにしたいと思います。とにかく、えがたい思い出をいただいてきた一夜でした。
さて、と……じゃあ今回は何をつぶやこうかな? あー、なんかあったような、途中のやつが。
あぁ、あぁ! ビデオに録画した『アンビリバボー』の中にあった、今のところ私の中の恐怖ランキングぶっちぎりトップを10年もキープし続けているっていう、モストデンジャラスな映像って話だ! まだ終わってないんだった。
前回にも言ったとおり、問題の映像は『奇跡体験!アンビリバボー 2時間恐怖スペシャル』で、番組スタッフが本腰を入れたはずのメイン特集「杉沢村伝説の正体を追え!」にはありませんでした。
むしろ、残り時間をどうにかして埋めるためだけに用意されたような、とってつけた感さえあった内容の「怪奇探偵の事件ファイル」コーナーの中に、その超大型爆弾はひそんでいたのです。
このコーナーは、たしか二000年に入ってから始まってそれなりの反響を呼んでいたもので、幽霊などの怪奇現象が関係していると噂されている事件や事故を、自称「怪奇探偵」のルポライター・小池壮彦(たけひこ)氏が記録や現地調査を通じて検証していく、というものでした。
そう聞くと、原因不明の怪事件を実証的な手法で調査していくわけですから、『怪奇大作戦』や『Xファイル』を想起させるものがあるのですが……しょせんはバラエティ番組のワンコーナーであります。最終的には必ず「科学的には証明できなかった。やはりこの事件は、ホニャララで死んでいった人々の怨念が引き起こしていたのだろうか?」というオチになり、つまりは怪奇探偵が調べたからといって、特に事件や事故の原因がはっきりするわけじゃないというしめ方。役にたたねぇ! 貴様それでも探偵か!? 『八つ墓村』の金田一先生以下の使えない感です。
余談ですが、バラエティ番組じゃなくて、著作で本領を発揮されているほうの小池氏の調査はかなりおもしろいです。TVの中ではサングラスに黒服という外見で、かなりあやしいおじさんなんですけど。本はおすすめできます。
さあさあ、そんなペラペラした感じの「怪奇探偵」コーナーだったんですが、「2時間恐怖スペシャル」での回も、いつもの感じかと思いきや。
その回は、千葉の九十九里浜や三重の海岸で発生した謎の海難事故の真相にせまるというものでした。特に天候が悪かったわけでもなく、波もおだやかだったのに、なぜかある特定の場所で海水浴を楽しんでいた人々が溺死していくという事故が多発。原因は幽霊なのか? 幽霊なんだろうなぁ、やっぱり。
「肝心の杉沢村もいまひとつだったからなぁ。まぁ、最後まで観といてやるか。どうせおんなじオチなんだろ? ブツブツ。」
ところが……その通りのチープな進行だったのにも関わらず、ある点で突出して気合いの入れ方が違っていたんです、今回は。
それは、再現VTRに出てくる役者さんの演技! まず、事故で死んだ人たちの「死に方」がハンパなかったのです。うつぶせになって波間にただよっているのはもちろん、波打ち際に仰向けになっていた人なんか、ザッパンザッパン波がかぶってくるのにまぶたを微動だにせず白目をむきつづけているという根性。久しぶりに、幽霊以前に被害者の死体を怖いと思っちゃった。つかみはOK。
男女関係なく、陽気な水着を着た死体が次々と映しだされていくビジュアルはそうとうこわい。
「な、なんかいつもと、撮影現場の気合いが違う……バラエティなのに、いったいどうしたというんだ!?」
私もいつのまにか、姿勢がポテチ片手の腹ばいから正座になっていました。
そしてついに、真打ち登場。
コーナーの結論としては、三重県での大量海難事故の原因は、戦時中の空襲で焼死して海岸に埋葬されていった人々の怨念だということになったのですが、再現VTRの中で、泳いでいた人の背後にあらわれた、防空頭巾をかぶった女の子の幽霊役の子が、こえぇこえぇ!!
たぶん小学生くらいだと思います。一重まぶたでドングリみたいな大きな眼をしていたので、普通にしてたらかなりかわいい和顔の少女のはずなんですが……こーわーいぃ!
まず最初のカット。そのドングリみたいな眼がつりあがって、まさに「死んだ眼」になって生きている人の背中を見つめているんです、眼から上だけを海面から出して。
この間、少女の霊にセリフはいっさいないのですが、その大きな眼が言いたいことを雄弁に物語っています。
「あの人、いきてる……いいなぁ。」
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「あーそ-ぼぉ……」
恐怖のあまり、意識を失ってしまう生きてる人。
それだけなんです。5カット、20秒ぐらい。かなり簡単な流れで、特にお金のかかった特殊効果やらなんやらがあるわけではありません。
なのに! なのに! どんなにお金をかけたCGよりも、どんなに知恵をしぼったカットわりの映像よりも、ここでの少女のアクションは怖いんです。ダントツで。
おそらく、「なんであんたが生きていて私が死んでいるんだ。悔しい!」とか、「殺してやる!」といった意思さえも感じられない、本当に何を考えているのか理解できない存在になっていたことが、恐怖の最大の原因だったのではないでしょうか。意思が通じない恐怖。それはまさに、生きている人と死んでいる人とのあいだにある、どうしようもないへだたりから生じる恐怖に似ています。本当の恐怖とは、襲いかかる敵意もなく簡単に襲われる側のそばに突然やってくるものなのかも。無邪気にアリに水をかけて溺死させてしまう子どものように……
お見せできないのが大変に申し訳ないんですが、ほんとに怖いんですよ、あの女の子! 今、どこでどうしてるのかなぁ。会って一言あいさつがしたい! 人生最大の恐怖をありがとう!と。そして、ふだんの生活ではあんまりああいう表情はしないほうがいいよ!とも。
魔の三角なんちゃらって回でよね?
たぶんその防災頭巾……私ですww絶賛頂きありがとうございます(ノз`)
メイクのみでやってましたが5月の海は感覚なくなるくらい寒くさざ波で立ってられないぐらいでした。ちなみに一重に見せてるだけで実物は二重です(;´∀`)
ちなみに眼力?眼力でいいんかな?wあれは気をつけますw
凄く嬉しかったのでレスしてみました!ありがとうございますm(__)m
こちらこそ、ものすんごく嬉しいです!! ホントにブログやっててよかったです!!
この記事を投稿してから3年の月日が流れましたが、もちのろん! ゆるぎない安定感のままで、私の中での最恐映像ナンバーワンは、あなたさまのままです!! たぶん、死ぬまで私の中でこの順位は変わりません。
ひとめぼれファンとして、いろいろお尋ねしたいことは山ほどあります。
オンエア当時の周囲の反響はいかほどでしたか?
今でも顔を出されるお仕事はなさっておられるんですか?
お元気に毎日をお過ごしになっていらっしゃいますか?
でも、まずは本当に一言だけ。
あなたの眼力は、死ぬまで忘れ(られ)ません!!
本当に、ほんとうにありがとうございました。
(実は二重ということは、そうとうな美人さんだな……)
後…怖いの苦手で見れないんです( *´ノд`)コショショ
マネージャー達からは褒められた事は覚えてます。
色々出演はさせて頂いてましたが、足を骨折してからは休業してます。戻りたいですが中々タイミングもなくそのままですね(;´∀`)
私は今も元気です元気デスU+2570(U+273F´`U+273F)U+256F
「怖かった」、「寝れなくなった」、褒めていただいた……うむむ、周囲のみなさまのリアクションがうすすぎる!! 革命よ!? これは100年以上の歴史を持つ「世界の恐怖映像」に新たな1ページをきざむ、ものすんごいお仕事だったのですから!
ほんとは今ごろは、貞子さんじゃなくって、防空頭巾をかぶったあなたさまがドーム球場で始球式をやってなきゃいけないはずなんです!!
しかし、お怪我での休業であるのならば、残念と言うよりほかありません。
近い将来、よきタイミングがおとずれましたら、ぜひともお知らせください。
ファンとして、楽しみにしております!
九十九里浜……というか、三重県中河原海岸での水難事故が番組企画のメインになっていたのですが、この回、「アンビリバボー 怪奇探偵」で検索しても、別の回がアップされているだけで、ぜんぜん見つからないんですよね。
なので、私がこのブログで言った自分で録画した VHSを、DVDに焼いたやつしかこの世に映像は残っていないのかな? 貴重だな~、なんて思っていましたら……
「サムネを見て後悔しない」と約束してくださるのならば、「実話怪談 三重県中河原海岸」で検索してみてください……最初は北野なにがしの他愛のない雑談から始まるのですが、ほぼがっつり、私が話したアンビリバボーの回がアップされております……
ほんと、サムネの時点でもう怖いです!! ほんとに後悔しないのなら!! 検索してみてくださいませ……
やっぱり、いつまでたってもナンバーワン。幽霊さまから直接コメントをいただけて、ほんとうに光栄でした~。
本当に奇跡体験ですね
中河原海岸での怪談を怪談のままにしておきたいという方にはおすすめできないのですが、今回のあなたさまのコメントをきっかけにして私もこのお話への興味が再燃しまして、このお話の「海難事故としての真実」に迫ったという内容のノンフィクション『死の海』(後藤宏行・著 洋泉社)を、このゴールデンウィークに読んでみました。
まぁ、特にこの『アンビリバボー』を視聴した人にとっては驚くべき「真相」が語られているのですが……
なにはともあれ、この事故が「怪談」という形をとったからこそ、私もこの海岸で起こった悲劇を知ることができましたし、あなたさまや幽霊少女さまといった方々とのステキな出逢いもあったわけなのでありまして。大人げなく「でっちあげ! やらせ!」と鼻息を荒くするのも、野暮ってもんですよね。
だって、あの映像が怖いのは文句の言いようもない事実なんですもん! ディレクターさんの演出力と、役者さんがたの気迫に、あらためて脱帽です……
ブックオフの本を探してみたいと思います
映像は自分で撮影しようかと思い始めています
一応募集をかけてますが…なかなか難しそうです