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長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

米沢市白布温泉の旅館・中屋別館不動閣にあった上杉十九将図

2021年05月02日 21時28分47秒 | 日本史みたいな
『上杉十九将図』(米沢市白布温泉の老舗旅館・中屋別館不動閣に飾ってあった掛け軸を参照に)
◎上杉 輝虎入道 謙信(1530~78年)
 越後長尾家第九代当主、米沢上杉家初代当主、関東管領。「越後の龍」。
一、直江 山城守 兼続(1560~1620年)
 上杉景勝の家老(上杉謙信に直接仕えた記録はない)。「上杉四天王」の一人・直江大和守景綱(1509~77年)の甥。
二、宇佐美 駿河守 定満(1489~1564年)
 越後国琵琶島城主(上杉謙信の譜代武将ではなく、重用された史料もない)。「上杉四天王」の一人。
三、甘粕 近江守 景持(?~1604年)
 越後国三条城主。上杉謙信・景勝に仕えた「上杉四天王」の一人。
四、飯盛 摂津守(?~?)
 詳細不明。
五、小島 弥太郎 貞興(?~?)
 詳細不明だが伝説が多い。越後国乙吉城主?
六、安田 上総介 能元(1557~1622年)
 越後国安田城主。上杉謙信の小姓、上杉景勝の重臣。
七、永井 丹波守(?~?)
 詳細不明。
八、柿崎 和泉守 景家(1513~74年)
 越後国柿崎城主。上杉謙信の重臣、上杉家七手組大将で「上杉四天王」の一人。
九、鴫山 周防守(?~?)
 詳細不明。
十、上杉 喜平次 景勝(1556~1623年)
 米沢上杉家第二代当主。上杉謙信の甥。
十一、桃井 讃岐守 義孝(?~1578年)
 信濃国飯山城主。上杉謙信の譜代武将ではない。御館の乱で上杉景勝に攻められ討死。
十二、本庄 越前守 繁長(1540~1614年)
 越後国本庄城主。上杉謙信に対して挙兵することもあったが、上杉景勝に仕える。
十三、神藤 出羽守(?~?)
 詳細不明。
十四、藤田 能登守 信吉(1559~1616年)
 上野国沼須城主。上杉景勝に仕えるが後に徳川家に寝返る。
十五、山吉 小次郎(?~?)
 詳細不明。
十六、斎藤 下野守 朝信(1527~92年)
 越後国赤田城主。上杉謙信・景勝の重臣。「越後の鍾馗」。 
十七、唐崎 左馬之介(?~?)
 詳細不明。
十八、本庄 弥五郎(?~?)
 詳細不明。本庄繁長の子息?
十九、高梨 源五郎 頼治(?~1555年)
 信濃国高梨城主・高梨政頼の嫡男。上杉謙信に与力した第二次川中島合戦で討死。

ようするに
上杉謙信の一族衆 …… 上杉景勝
上杉家譜代である武将 …… 甘粕景持、柿崎景家、直江兼続、安田能元、斎藤朝信
上杉家譜代とはちょっと言いがたい武将 …… 宇佐美定満、桃井義孝、本庄繁長、藤田信吉、高梨頼治
実在も定かでない武将 …… 飯盛、小島、永井、鴫山、神藤、山吉、唐崎、本庄弥五郎


 う~ん、つまり、上杉謙信を上座にすえた図として、その下にいならぶのにふさわしい武将と言えるのは、実質は甘粕・柿崎・安田・斎藤の4名のみということなのか。さすがは江戸時代! おおざっp……いやいや、おおらかですなぁ。
 直江景綱じゃなくて兼続がナンバー2の位置にいるのが、なんとも米沢解釈の上杉重臣図といった感じで、いいですねぇ。今も昔も、人気優先の世であることよ。
 百歩譲って宇佐美や本庄がいるのを良しにしても、さすがに藤田さんがここにいるというのは、どうなんだろうか……藤田さん本人も、絶対に辞退すると思いますよ! 周囲の氷のように冷たい視線が刺さる刺さる!! よりにもよって戦国一コワい人がいるし!!
 これって、江戸時代の米沢人なりの皮肉たっぷりのジョークなんでしょうかね。

 ……以上、どう捏造しても「最上十なん将図」なんて作れるはずもない山形の歴史好きのひがみ考察でした~!!
 氏家、楯岡、清水、志村、谷柏、江口、坂……うわ~ん、全体的にスケールがつつましいよう!!
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『麒麟がくる』終わったけど……おもしろかったんだか、どうなんだか!?

2021年02月13日 20時07分16秒 | 日本史みたいな
 え~、どうも、記事の更新、大変にご無沙汰しております。そうだいでございます。
 いや~、最近どうも忙しいわ心身ともに疲れがひどいわで……記事を書くヒマも体力もなくなってる次第でございます。書きたい話題はたくさんあるんですけれどもね……忸怩たる日々が続いております。
 ちょっと、このしんどさは年度末、春まで続きそうなんですが、それまでダウンすることなく逃げおおせたいところです。でもまぁ~、歳はとりたくないもんですね! 眠ってもなかなか疲れはとれないし、不摂生はすぐに体調にあらわれてくるし。かといって、仕事をセーブしたいなどというぜいたくを通せるほど偉くなっているわけでもありませんので、ともかく歯を食いしばって毎日ふりかかってくる難題に耐えております。あと2ヶ月弱かな!? もう少しの辛抱だ、と、信じ、たい……

 ほんとね、最近の話題で触れたいこととか、過去の記事で完結させたいやつとか、山ほどあるんですよ! あるんだけど、今はちょっと難しいんだな。
 とりあえず今回は、こればかりは触れずにはおられないということで、依然として猛威を振るうコロナ禍にもめげずに先日、堂々の全44話完結を果たした大河ドラマ第59作『麒麟がくる』の感想だけ、ちょっと!

 いや~、ほんと、時間とヒマささえあれば、1話ずつ丁寧にレビューしたかったです、この『麒麟がくる』こそ!!
 結論から言ってしまえば、『軍師官兵衛』に勝るとも劣らない問題作だったと思うんですよ。ただただ、「ごもっとも、ごもっとも!」とうなずくしかない大傑作なばかりだったら、いちいちレビューする必要はないかと思うんですが、『麒麟がくる』はなんか、回を重ねるにつれて「うん?……うんん?」とうなってしまい、どうなのソレ!? と思わず誰にともなく問いかけてしまう疑問が山積みに。まぁ、それだけかみごたえのある作品だったってことですよ!

 どうしても看過できないのは、やっぱり悲願の義昭政権が発足して、当面の悪役として摂津晴門が登場したあたりからの「語りペースの停滞」と、正親町帝が登場してからの「光秀の精神描写への偏り」、ってとこでしょうか。その結果が、あの最終回のオール消化不良&予定調和にいきついてしまったのではないかと。
 巷間で語られる「大河ドラマ史上最もエモい本能寺の変!」というのは、まぁ物は言いようの良い例ですよね。そりゃ、明智光秀が主人公なんですから、そうなるのは当たり前でしょうよ! 大切なのは、その周辺、周辺!!

 いつものようにダラダラとつづりたくもあるのですが、ここはささっと簡潔に、最終回を1回観ただけで私の心にわだかまった異見を、ざっと箇条書きにしてみましょう。
・明智光秀の「老い」がまったく語られていない。
・明智光秀の嫡男「十五郎光慶」の存在がほぼゼロ。その一方、織田信忠の存在感ほぼゼロは安心の想定内であった。
・長宗我部元親くらい、出てきてもいいじゃねぇかよう!!
・光秀の「惟任」改姓に見られる織田信長の未来構想&狂気にまったく触れず。
・すみません、石川さゆりさん演じる光秀の母って、結局どうなったの? 生きてるの?
・建造中の安土城はやたら映像に出てたけど、肝心かなめの安土城炎上はいっさい語られず!? そりゃないでしょうよ!
・本能寺の変を光秀のクライマックスにするのって、失礼じゃない?

 せめて山崎合戦くらいは……ドラマとして、光秀と秀吉の対決が描写されないまま「その数年後……」になるのは、どうかと思うんだよなぁ。たぶん、脚本の池端先生からしてみたら、「信長と光秀の物語において、秀吉はそれほど大きな存在ではない。」という解釈のあらわれなんでしょうけど、せっかく佐々木蔵之介さんが秀吉をやってるんだもんねぇ。そこはちゃんと激突して欲しかったなぁ。

 結局、『麒麟がくる』は直前の女優降板トラブルにもコロナにも負けずに、当初の予定通りに全44回ちゃんとやりきりました! と言いたいのでしょうが、もともと東京オリンピック開催を視野に入れて約1ヶ月間、4~5話分は例年よりもさっぴかれていたわけですよね。その「4~5回足りない」という問題が、もしかしたら解決されないまんま映像化されちゃったんじゃないかしら!?

 いや、いい!! 三好長慶、松永久秀、そして我らが足利義昭がここまでフィーチャーされたという点、これはもう文句のつけようのない『麒麟がくる』のプラスポイントでありました。最高!! もう諸手を挙げて大喝采をおくってさしあげたい。管領・細川晴元と三好三人衆、そしてあの足利義栄までもが(チラッととはいえ)登場してきたのもすばらしかった。

 でも、だからこそ、『麒麟がくる』は明智光秀が活躍するまでの「麒麟なき時代」を、あの超傑作『太平記』(1991年)なみに、あまりにも丁寧に描き続けてしまったがために、「さて、いよいよ主人公の光秀を語りますか……あれ、もう時間ない!?」みたいな感じになってしまったのではないでしょうか。じっさい、松永久秀自害の後から、物語は光秀の精神的閉塞ばかりを描く非常にミクロな視点、みみっちくて辛気臭いブラック企業ドキュメンタリーになってしまったのではないかと。そんなドラマ、明日からまた月曜日だっていうのに見たくねぇええ!!
 とにかく情緒不安定な染谷信長に振り回される織田家臣団とか、鬼舞辻無惨さまの気分次第で即解散&食料となる下弦の鬼のみなさんとか、昨今のエンタメ世界でも、観る人の涙を絞る悲劇の対象は様変わりしてきましたよね……もう、不治の病の美少女とかじゃないのね~!!

 そりゃ主人公なんですから、光秀の心情描写を深めることも大切かとは思うのですが、追い詰められた光秀の精神的危機ばかりを「信長殺害の動機」にするのは、ちょっと光秀像の矮小化にしかならないんじゃなかろうかと。だって、この『麒麟がくる』だけを見たら、明智光秀って、足利義昭を捨てた罪悪感とか、正親町帝の過剰なまでの信頼とか、織田家譜代家臣たちのどうでもいい嫉妬とか、徳川家康と信長との調整板挟みとかのもろもろのしがらみに疲れ切っちゃって、「信長をこうした責任を取る」などという意味不明な妄想にとらわれた挙句に凶行に走った「かわいそうなひと」ってことになりませんか!?
 それじゃさぁ、掘り下げ方の差こそあれ、約30年前の大河ドラマ『信長 KING OF ZIPANGU』(1992年)における「光秀ストレス犯行説」と、そんなに変わんないじゃないの? どうなのかなぁ、それ!!
 余談ですが、今回の『麒麟がくる』で不眠の辛さを訴えていたのは信長でしたが、『信長 KING OF ZIPANGU』で不眠に苦しんでいたのは光秀(演・マイケル富岡)のほうでしたね。そこはちょっとおもしろかったです。

 いやいや、今回はなんてったって主人公なんですから!! そこはもっと客観的かつドライに、自分の老い先の短さ(光秀の正確な生年は不明だが、本能寺の変の時点で55~70歳と諸説あり)と、そんな中での千載一遇のクーデターのチャンスを天秤にかけ、自分の嫡男・光慶の成長にすべてを賭けて立ち上がった「稀代のギャンブラー」としてのデンジャラスさも描いてほしかったし、斎藤ポイー、朝倉ポイー、義昭ポイーと絶妙なバランス感覚で主君を乗り換えてきた「清濁あわせのむ戦国サバイバーっぷり」も描いてよろしかったのではなかろうかと!! 少なくとも、長谷川博己さんはそういう光秀、嬉々として演じられたんじゃないかなぁ。
 でも、大河ドラマの主人公が、戦国時代の武将としては異常な観念「争いごとはダメ、ゼッタイ!!」にとらわれた言動をたま~にとるという「ホワイト化しすぎ現象」は、今回の明智光秀にかぎらずかつてもしょっちゅう見られたことですから、しょうがないですけどね。『軍師官兵衛』の感想でもおんなじこと言ったけど。

 大河ドラマの主人公が正義の味方みたいになってしまう現象とともに、今作では意図的にそうしたのではあるのでしょうが、明智光秀の加齢に伴う容姿の変化が、ちょっとひげを生やしたくらいで晩年までず~っと若々しいまんまなのも、どうかと思うんですよ。童顔の染谷信長よりも背が高いので、「信長よりも年長」というイメージは充分にあったのですが、単に「大きな国」という政治的理想を追い求めた結果だけでなく、生き物としての自分に課せられた「タイムリミット」も勘案した上での本能寺の変であったという解釈は欲しかったです。なんか、年寄りにならない主人公って、アニメかなんかの少年主人公みたいでうすっぺらくないですか? いっぽう「49歳」の寝起き信長が元気ハツラツに本能寺でハッスルするのもどうかと思うし。
 その点、作品としては首肯しかねる部分も多いのですが、あの三谷映画『清須会議』(2013年)で浅野和之さんが演じた明智光秀は、セリフもまともにない一瞬の登場ではありましたが、老いの焦りもキンカン頭もちゃ~んと映像化されていてすばらしかったと思います。

 わたしなりの勝手な結論を言わせていただきますと、同じ池端俊策先生の筆によっても、『太平記』が成功して『麒麟がくる』がうまくいかなかった第一の原因というのは、やっぱり「主人公に主人公たる説得力があるかどうか」だと思うんですよ。『太平記』の足利尊氏って、人生が波乱万丈だし(幕府は裏切る、帝も追い出す、兄弟相克、隠し子騒動!!)、第1話から最終話まで物語の舞台のどこかに必ずいましたよね。でも、『麒麟がくる』って、一乗谷時代の光秀、いなきゃいけなかった? あるときは斎藤道三が主人公になり、またあるときは織田信長が主人公になり、はたまたあるときは足利義昭が主人公になり……ぶっちゃけ、あの最終回でさえ、実質的な主人公は細川藤孝でしたよね!? ユダ的なおもしろさで。
 ですからそこは、まぁお駒さんを主人公(というかタモリさん的なストーリーテラー)にしろとまでは言いませんが、光秀オンリーで無理に押し通そうとせずに、思い切ってみんなで「あぁ~、麒麟こねぇかな~!!」と大合唱をする、数話ごとに物語のメインが変わるような群像劇にするべきだったのではなかろうかと。でも、それに近いことはもう『国盗り物語』(1973年)がやってるというのが実にツラいところですが。

 ほんとにねぇ、第40話くらいまではよかったんですけど。でも、今作でほぼ初めて敵キャラクターとして映像作品に登場した摂津晴門もフタを開ければ史実通りのつつましやかな人物だったし、「北条高時やら高師直やら足利直義やらに匹敵する大物トリックスターがいないもどかしさ」は随所に見られましたよね。秀吉も家康もミョ~に卑屈になっちゃってライバルにならないんだもの。信長が光秀のライバルになるという構図を、そもそもこの作品はとっていないし。『麒麟がくる』における織田信長は天才と言っちゃえば聞こえはいいけど、ほぼ自然災害、ゴジラに近い存在でしたね。

 いくら誰でも知っている戦国オールスターが束になって総登場してきても、「物語の核」がぶれているかぎりは傑作にはなりえないと。向後の歴史ドラマにたいして、大きな教訓になったと思います。
 そこをゴリ押しで、「ウソでもいいから主人公を物語にからませるエピソードをねじこむ」という手段をとってきたのが、これまでの歴代大河ドラマであったわけですが、『国盗り物語』や『いだてん』以上に、「3~4回で主人公を変えるリレー形式」な大河ドラマがあってもいいと思うんだけどなぁ。たとえばそれで三好長慶~足利義輝~足利義昭あたりを主人公にしていたとしたらば、正親町帝の「いろんな武士が月に登っていきましたよ。」という発言もきいてくるし。でもほんとのところ、正親町帝の言った「いろんな武士」って、誰のことを言ってたんだろう? あとはギリギリ細川晴元とか高国とか松っちゃんくらいが入るのかな? 大内義隆はどうだろう。上杉輝虎は? でもなんとなく、謙信サマだけは月じゃなくて北極星とかぜんぜん違う星を目指してそうですよね。さすがは軍神。

 いろんなことを好き勝手に言わせていただきましたが、やっぱり、それだけおもしろかったってことですよ。
 あと、個人的にわたしが長年抱いていた考えである、

「時代の勝者の条件は、その人が平穏無事な最期を迎えられたかどうか。そういう意味での戦国時代の真の勝者は、足利義昭公である!!」

 を雄弁に補強してくれたエピローグには、感動を通り越して若干あきれてしまいました。将軍、あんたのおかげでどのくらいの人が苦労したと思ってるんですか……「帯をポンッで釣りにGO!」じゃねぇ!!
 実際ね、『麒麟がくる』は無意識に光秀をむしばむ「善人」が多すぎでしたよ……義昭さま、やっぱりあなたは最高です!! また等持院にお参りに行きます!!
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キャ~、夢みたい!!  ~『麒麟がくる』はやっぱりおもしろいなぁ~

2020年10月04日 20時51分19秒 | 日本史みたいな
 信じられない……こんな奇跡が起こっていいのであろうか……

 NHK 大河ドラマで三好三人衆(feat.足利義栄)が観られるとは! こんなに幸せなことはない!!
 まぁ、2週連続でセリフはゼロだし、テロップ表記もいっさい無いので誰が誰だかさっぱりわかりませんけどね……

 いや~でも、『麒麟がくる』は、ほんっとにイイね!! 私の大好きな戦国中期の畿内地方のごっちゃごちゃを、大河ドラマとしては、わけわかんなくならないギリギリの範囲でちゃんと描いてくれる。うれしいなぁ~!!
 三好一族、松ちゃん、三淵藤英、細川晴元、近衛前久&二条晴良……そして、びっくりするくらいの破格の優遇措置を受けている、我らが足利義秋公。おまけにゃなんと、これから、あの片岡鶴太郎演じる摂津晴門まで参戦するとな! ただの鶴太郎さんじゃなくて、『太平記』の池端俊策さんの作品に出てくる鶴太郎さんだもんねぇ。もう夢でも見てるのかというくらいのオールスター出演ですよ。すばらしい!

 わたし昔、ヒマだった年に大河ドラマ『軍師官兵衛』を全話レビューするというアホな企画をこのブログでやったことがあるのですが、今年の『麒麟がくる』でこそ、全話レビューはやるべきでしたねぇ~。忙しくてやれないのが、実に残念であります。

 多少、「明智が主人公である必然性がうすい」とか、「BGM が大げさすぎてうるさい」とかいう異見もないことはないのですが(テーマ曲は良いと思います)、今後も放送がんばってほしいなぁ~。話数も、来年のやつをガンガン削ってかまわないから、ショートカットしないで47話ちゃんとやりきってほしいです!

 あらら、次回予告でさっそく、義秋公の「聖人モード」にかげりが出そうな雰囲気が……お金に目がくらんじゃうのかしら。
 ついに信長上洛も始まるし、たぶん来週あたりが最後の出番になりそうだぞ。がんばれけっぱれ、三好三人衆~!!

 我が『長岡京エイリアン』は、木村文乃さんの和服姿を全面的に応援します。
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あ、これ完全に読書メモですんで……気にしないでネ 下

2016年04月23日 23時53分54秒 | 日本史みたいな
吉川弘文館 人物叢書・第285巻 『最上義光』 伊藤 清郎 2016年3月刊


《つづき》
永禄十(1567)年
?月
 前奥州探題・大崎義直(?歳)、家督を嫡男・義隆(20歳)に譲り隠居するが、奥州探題職は義隆に相続されず。
八月
 伊達輝宗(24歳)の嫡男・梵天丸(のちの伊達政宗)、誕生(最上義守の孫にあたる)。

○大崎義隆の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力43、統率力41、知略22

○伊達政宗の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力85、統率力86、知略84

永禄十二(1569)年
?月
 出羽国庄内地方の大名・大宝寺義氏(19歳)、真室川地方の大名・鮭延貞綱(?歳)と大蔵村の清水城主・清水義氏(23歳)を配下に置く。

○大宝寺義氏の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力32、統率力64、知略14

○鮭延貞綱の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力37、統率力35、知略54

○清水義氏の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力44、統率力52、知略32

元亀元(1570)年
正月
 最上義光(24歳)、立石寺へ本懐成就の願文を出す。
四月
 伊達輝宗(27歳)の重臣・中野宗時(?歳)、牧野久仲(?歳)父子、輝宗に謀反の疑いをかけられ陸奥国大名・相馬盛胤(42歳)を頼り亡命する。
五月
 最上義守(50歳)・義光父子に対立が生じるが、宿老・氏家定直(67歳)の仲介により和解する。
 最上義守、家督を義光に譲って出家し「栄林」と号する。
?月
 最上家重臣・氏家定直、死去。家督は嫡男・氏家守棟(37歳)が継承する。

○中野宗時の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力79、統率力21、知略69

○牧野久仲の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力77、統率力5、知略68

○相馬盛胤の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力61、統率力82、知略62

○氏家定直の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力64、統率力54、知略75

○氏家守棟の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力54、統率力59、知略75

天正二(1574)年
正月
 最上栄林(54歳)、最上義光(28歳)との対立を再び激化させ、婿の伊達輝宗(31歳)に援軍を要請する(天正最上の乱)。
 伊達輝宗、家臣の出羽国高畠城主・小梁川盛宗(小梁川親朝の孫 52歳)に出撃を命じ義光派の上山城主・上山満兼(?歳)を降伏させる。
 義光派の大名・寒河江兼広(46歳)、天童頼貞(?歳)・白鳥長久(?歳)ら栄林派の諸大名に寒河江城を攻撃され降伏する。

○小梁川盛宗の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力61、統率力55、知略59

○天童頼貞の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力44、統率力59、知略41

二月
 最上義光、伊達領の出羽国北条(現在の南陽市)に侵攻する。
三月
 最上義光、伊達輝宗と和睦し伊達軍を最上領から撤退させるが北条への侵攻は継続させる。
四月
 伊達輝宗、荒砥・畑谷・刈田・長井の兵を動員し最上義光と再び対陣する。
五月
 最上義光、若木城や江俣で栄林軍と戦い、伊達輝宗も上山に出陣し義光と戦う。
六月
 伊達輝宗、義弟の芦名盛興(28歳)の急死を受けて一時撤退する。
七月
 伊達輝宗、栄林に降伏した寒河江兼広が再び挙兵したとの報を受け再び高畠に出陣する。
八月
 伊達輝宗、上山まで進軍し最上義光と対峙する。
九月
 最上義光、伊達輝宗と和睦し伊達軍を撤退させるが、父・栄林との対立は依然として続く。
?月
 最上義光、京に政権を樹立した織田信長(41歳)との親交を深め出羽守に就任する。

天正三(1575)年
?月
 最上義光(31歳)の嫡男・小僧丸(のちの最上義康)、誕生。

○最上義康の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力31、統率力37、知略14

三月
 最上栄林(55歳)、山形北部の龍門寺に隠居する。

天正四(1576)年
三月
 出羽国の大名・寒河江兼広(48歳)、家督を娘婿の吉川高基(?歳)に譲り隠居する。
 ※これにより、嫡男の小僧丸を兼広の娘と結婚させて寒河江家を継がせる約定を交わしていた最上義光と寒河江家との関係が悪化する。

天正五(1577)年
三月
 最上義光(33歳)、天童頼貞(?歳)の天童城を攻めるが落とせず撤退し、頼貞の娘を側室に入れ和睦する。
七月
 出羽国村山地方の大名・白鳥長久(?歳)、上洛し織田信長(44歳)に謁見する。
八月
 最上義光、上洛して織田信長に謁見する。

天正六(1578)年
六月
 出羽国大名・寒河江家の前当主・寒河江兼広、死去(50歳)。

天正七(1579)年
?月
 出羽国大名・天童頼貞の死去(?歳)により、頼貞の嫡男・天童頼澄(12歳)が当主となる。

天正八(1580)年
?月
 最上義光(36歳)、天童ヶ原(現在の尾花沢市)で馬揃え式を挙行する。
 最上義光、北部・最上郡の小国城主・細川直元(?歳)を万騎ヶ原合戦で滅ぼし、家臣の蔵増光忠を小国城主とする。

天正九(1581)年
?月
 最上義光(37歳)、真室川地方の鮭延城主・鮭延秀綱(貞綱の嫡男 19歳)、鮭延家臣・庭月広綱、新庄城主・日野有祐を配下に置く。

○鮭延秀綱の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力34、統率力59、知略63

天正十(1582)年
六月
 最上義光(38歳)、砂越城主・砂越家を通じて庄内地方の大名・大宝寺義氏(32歳)の領内を策謀で混乱させる。
九月
 最上義光、天童頼澄(15歳)の天童城を攻めるが落とせず撤退する。

天正十一(1583)年
三月
 大宝寺義氏(33歳)の娘婿・前森義長(のちの東禅寺義長 40歳)、最上義光(39歳)に内通して挙兵し義氏を切腹させる。

○東禅寺義長の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力43、統率力48、知略58

天正十二(1584)年
三月
 最上義光(40歳)、家臣の山家(やんべ)城主・山家九郎二郎に天童・成生の土地を与える確約を交わし、出羽国の有力大名連合「最上八盾」(天童・成生・東根・六田・長瀞・飯田・尾花沢・延沢)と対立する。
五月
 天童頼澄(17歳)、最上義光の侵攻に備え、居城・天童城を改修する。
 最上義光、近隣大名の伊達輝宗(41歳)に、天童頼澄ら最上八盾からの加勢の要請を拒絶させる密約を交わす。
六月
 最上義光、村山地方の大名・白鳥長久(?歳)を山形城に招いて暗殺し、兵三千を率いて長久の居城・谷地城を攻め落城させる。
 寒河江高基(?歳)の弟・柴橋頼綱(27歳)、白鳥家の援軍に出陣するが最上軍に敗れ討死する。
 最上義光、谷地城の落城後に寒河江高基の寒河江城も攻めて落城させ、高基を自害させる(最上家による谷地・寒河江地方の制圧)。
八月
 伊達輝宗、京に政権を樹立した羽柴秀吉(49歳)に使者を送り親交を深める。
九月
 天童頼澄、最上義光の侵攻に備え、同盟する「最上八盾」の援軍も引き入れ兵三千で天童城に籠城する。
 最上義光、最上八盾の一人である延沢城主・延沢満延(41歳)の嫡男・又五郎に娘・松尾姫を嫁がせ、延沢満延を天童頼澄から離反させる。
 最上義光、最上八盾の一人である東根城主・東根頼景(天童頼澄の弟 ?歳)の重臣・里見源右衛門を離反させて挙兵し東根城を制圧、東根頼景を討つ。
 最上義光、最上八盾の一人である成生城主・成生伯耆守と内通し天童頼澄から離反させる。

○延沢満延の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力13、統率力77、知略34

十月
 最上義光、天童頼澄の天童城を落城させ出羽国の最上・村山地方を制圧するが、延沢満延との約定により頼澄は助命する。
 天童頼澄、母親の実家に当たる陸奥国大名・国分政重(伊達輝宗の弟 32歳)を頼り亡命する。
 最上義光、天童城を廃城とし城跡に愛宕神社を勧請する。

○国分政重(盛重)の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力29、統率力18、知略12

天正十三(1585)年
二月
 天童家旧臣の瀧口某・浅岡某が最上家に対して天童領の川原子で挙兵するが鎮圧される。
六月
 伊達政宗(19歳)と芦名家との抗争により、伊達家と対立する最上家ら周辺の諸大名が同盟し伊達家包囲網が形成される。
七月
 羽柴秀吉(50歳)、関白に就任し東北地方の諸大名に武威を示す書状を送る。

天正十四(1586)年
七月
 伊達政宗(20歳)と佐竹義重(40歳)・芦名家同盟、相馬義胤(39歳)の仲介により和平を結ぶ(奥口総和)。

○佐竹義重の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力84、統率力83、知略82

○相馬義胤の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力50、統率力71、知略46

十一月
 最上義光(42歳)と庄内地方の大名・大宝寺義興(33歳)、伊達政宗の仲介により和平を結ぶ。

○大宝寺義興の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力36、統率力37、知略41

十二月
 関白・豊臣秀吉(51歳)、関東・東北地方の諸大名に惣無事令を発する。

天正十五(1587)年
十月
 伊達家家臣・鮎貝宗信(?歳)、出羽国鮎貝城で謀反を起こし籠城するが伊達軍に鎮圧され最上家に亡命する。
 東禅寺義長(44歳)、大宝寺義興(34歳)に対して挙兵し、最上義光(43歳)も和議を破り大宝寺領に侵攻する。
十一月
 最上義光、大宝寺義興の居城・尾浦城を落城させ義興を山形城に連行し自害させる。

天正十六(1588)年
正月
 伊達政宗(22歳)、陸奥国大名・大崎義隆(41歳)の家中騒動に乗じて兵一万を動員して大崎領に侵攻し、義隆は中新田城に籠城する。
二月
 大崎義隆、伊達家重臣・黒川晴氏(66歳)の寝返りや義弟・最上義光(44歳)による兵五千の援軍を得て伊達軍を撃退する。

○黒川晴氏の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力39、統率力61、知略63

四月
 最上義光(44歳)、伊達領の陸奥国秋保(あきう)に侵攻するが兵百を討ち取られ撤退する。
五月
 最上義光、関白・豊臣秀吉(53歳)の大使・金山宗洗を山形城に招き、惣無事令に従い出羽国の統治を進める約定を交わす。
六月
 佐竹義重(42歳)・芦名義広(佐竹義重の次男 24歳)連合軍、伊達家の陸奥国郡山城を包囲し膠着状態となる。(郡山合戦)

○芦名義広の『信長の野望』シリーズでのだいたいの評価
 政治力47、統率力46、知略23

七月
 大崎義隆・最上義光連合軍、伊達家との和睦を成立させ撤兵する。
 佐竹義重・芦名義広連合軍、伊達家との和睦を成立させ撤兵する。

天正十七(1589)年
?月
 最上義光の弟・長瀞義保(?歳)の嫡男・松根光広、誕生。
正月
 関白・豊臣秀吉(54歳)、伊達政宗(23歳)に書状で上洛を要求する。
十一月
 関白・豊臣秀吉、関東地方の大名・北条家の討伐を決定する。

天正十八(1590)年
五月
 最上栄林、死去(70歳)。
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うん……観た、観た  映画『信長協奏曲』

2016年01月27日 23時42分54秒 | 日本史みたいな
映画『信長協奏曲』(2016年1月公開 126分 東宝)

 『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』は、石井あゆみによるマンガ作品。『ゲッサン』創刊号(2009年5月刊行 小学館)から連載中。第57回小学館漫画賞・少年向け部門を受賞。コミックスは2016年1月の時点で13巻が刊行されており、物語は天正六(1578)年三月の上杉謙信の死去(信長45歳)まで進んでいる。
 2014年からは「フジテレビ開局55周年プロジェクト」として TVアニメ(2014年7~9月放送)・実写 TVドラマ(2014年10~12月放送)・実写映画(2016年1月公開)の3媒体で同時企画・随時展開で映像化された。
 映画版は全国325スクリーンで公開され、公開初日2日間で動員は約49万人、興行収入は約6億1千万円を記録した。


あらすじ
 勉強が苦手な高校生のサブローは、ひょんなことから戦国時代の天文十八(1549)年にタイムスリップしてしまい、そこで出会った尾張国那古野城主・織田信長に、病弱な自分の代わりに信長となって生きてくれと頼まれ、織田信長として生きていくこととなる。
 当初は周囲から困惑され裏切りや暗殺の危機にさらされるが、誤解や偶然が重なり飄々と切り抜ける。このことから家中や領民から支持され、家老の平手政秀の死をきっかけに本気で天下統一を志す。室町幕府第十三代将軍・足利義輝との謁見を果たし、尾張・美濃2ヶ国を制覇して京に上洛後、敵対した足利将軍家・朝倉家・浅井家・武田家やその他の隣国大名を打ち破っていく一方、楽市楽座・産業振興・兵農分離などを推し進め領地経営も成功し、近江国に安土城を完成させ天下人へ駆け上がりつつあった。
 ある日、サブローはふと手にした歴史の教科書で、自分(織田信長)がもうすぐ死ぬ運命にあることを知る。予言された死が迫りくる中、サブローは運命に抗い生き抜こうと決意した。その思いの表れとして、帰蝶との正式な結婚式を企画する。その会場は京・本能寺……


主な登場人物
サブロー / 織田 信長 …… 小栗 旬
 本作の主人公。勉強の苦手な普通の高校生だったが、戦国時代にタイムスリップしてしまい、顔、声、体格がそっくりだった本来の織田信長に出会い、彼の頼みで信長として生きていくはめになる。歴史を変えてはいけないという認識は持っており、日本史の教科書を参考にするなどして、織田信長として天下を取らないといけないと思っている。だが、飄々として物事にこだわりがない性格に加え、あまり歴史のことを理解していないため、自然体で生活している。しかしながら、図らずも自身の振る舞いが史実通りになっていく。ちなみに、サブロー(三郎)は史実の織田信長の通称でもある。
 平然と危なっかしい真似をしたり、戦国時代に来て早々に経験のなかった乗馬をこなすなど身体能力は高い。礼儀作法に疎く、現代の言葉を使い周囲を困惑させることもあるが、独特な発想と高いカリスマ性や行動力を発揮させ、織田家の領地拡大につれて武将としての風格を備えていく。ただし朝廷外交の際は、本物の織田信長に参内してもらっている。その一方で、自分を過剰に慕う妹のお市には強く物を言えないなど、織田家の身内に甘い面を見せているほか、敵味方の意識が薄く、基本的に相手と戦うよりは仲良くすることを選ぶ。
 本能寺の変で織田信長が死ぬという歴史的事実をあまり正確には把握していない。
 なお、本作では信長の側室や子女は登場しておらず、史実における側室・吉乃は明智光秀の正妻となっている(光秀が織田家に仕える前に死去)。ちなみに史実では、弘治三(1557)年に嫡男・織田信忠が、永禄元(1558)年に次男・信雄、三男・信孝が生まれている。その他、長庶子・信正が天文二十三(1554)年に、四男・羽柴秀勝が永禄十一(1568)年に生まれている。
 TVドラマ・映画版では、逃げ癖がある、強がりを言ってしまい後で落ち込む、死のうとしている相手に命の大切さを熱く語るなど、原作に比べて非常に人間臭くなっている。

明智 光秀 …… 小栗 旬(二役)
 本物の織田信長。聡明だが病弱。サブローからは「ミッチー」と呼ばれる。織田家を出奔する際に出会った自分そっくりのサブローに、織田信長として生きていくことを託して尾張を去ってしまう。各地を放浪する中、明智家の養子に迎えられ、明智光秀を名乗る。その後、信長の噂を聞き、力になるためサブローの前に再び現れる。周囲の混乱を防ぐため普段は頭巾で顔を覆っており、必要に応じてサブローの影武者となる。織田家中をまとめ上げる四宿老のひとりに選ばれる。サブローとは強い絆で結ばれており、松永久秀の発言から偶然にサブローの正体を知った時以来、彼のためだけに生きると決意している。死別した前妻の吉乃との間に息子が二人いる(のちの織田信忠と信雄?)。また、娘の珠(のちの細川ガラシャ夫人)が生まれていることも語っている。
 TVドラマ・映画版では、サブローと入れ替わった理由は原作とは異なり熾烈な跡継ぎ争いから逃れるためとなっており、秀吉の正体に気づきつつも共謀して暗躍するなど、より野心的な性格となっている。

帰蝶 …… 柴咲 コウ
 信長の正室。美濃国大名・斎藤道三の娘。本物の信長とはうまくいっていなかったが、サブローにはベタ惚れする。優しく穏やかな性格で誰からも慕われている。サブローに深い愛情を抱き、戦乱でサブローが行方不明となった時は食事も睡眠も取らずに衰弱していた。
 TVドラマ・映画版では気が強い性格になっている。そのためサブローと口論になることも多い。

お市 …… 水原 希子
 信長の妹。幼い頃からサブローによくなついている。容姿は皆が認めるほど美しいが、お転婆で落ち着きがない。渋りつつも織田家のために浅井長政に嫁ぎ、三姉妹を産む。嫁ぎ先の浅井家が織田家によって滅ぼされる際に、実家の織田家に戻された。夫の長政よりもサブローが好きで、夫の死後でも信長を慕う態度は変わらず、サブローを兄以上に思っている節が見られる。サブローからは「おいっちゃん」と呼ばれる。

池田 恒興 …… 向井 理
 織田家の重臣。信長(現在の光秀)の乳兄弟。一度はサブロー暗殺の企みにも荷担したが、サブローが時折話す断片的な史実を大望と勘違いして感銘を受け、以降は補佐に徹するようになる。サブローを諫める役を果たしてはいるものの、常識人であるがゆえに振り回され、苦労が絶えない。サブローからは「恒ちゃん」と呼ばれる。

柴田 勝家 …… 高嶋 政宏
 元は織田信長の弟の信行の側近だったが、天下統一を狙うサブローと、兄の追い落としのみを望む信行との器の違いを目の当たりにし、信行を見限ってサブローについた。恒興と同じくサブローに振り回され、苦労が絶えない。織田家の四宿老のひとりに選ばれる。サブローからは「シバカツさん」と呼ばれる。

丹羽 長秀 …… 阪田 マサノブ
 織田家の重臣。無口・無表情で、秀吉でさえも対応に困る人物。織田家四宿老のひとり。安土城の普請総奉行も務めた。

前田 利家 …… 藤ヶ谷 太輔(Kis-My-Ft2)
 織田家の重臣。幼名は犬千代。やんちゃ。槍の名手でもある。立場ができるにつれて、荒々しい森長可を諌めるなど比較的落ち着いてきた。

佐々 成政 …… 阿部 進之介
 織田家の重臣。前田利家とは反対に真面目で責任感が強く、利家といつも喧嘩になる。

森 長可 …… 北村 匠海
 織田家の重臣。荒々しい気性の持ち主。

羽柴 秀吉 …… 山田 孝之
 序盤は東海地方の大大名・今川義元の間者として登場する。農民から商人になった木下藤吉郎を殺してその名と経歴を奪ってサブローの前に現れる。木下藤吉郎を名乗る以前は「田原伝二郎」と名乗っていたが、これも本名ではない。
 織田家に馬番として潜り込みながら、密かに織田信行に謀反を勧めるなど暗躍していた。しかし桶狭間合戦の際は、誤報を流してしまったために今川軍を大敗させてしまう。その後は、自分自身が力をつけて信長を倒すと決意する。
 表向きは愛想のよい有能な忠義者のふりをしているが、本性は腹黒く冷酷で、サブローへの復讐の機会を待っている。サブローにその有能さを認められて出世してゆき、織田家四宿老のひとりに選ばれ、名を羽柴秀吉と改める。
 TVドラマ版では、さらに信長の父・信秀を暗殺したり、斎藤義龍を焚きつけて道三への謀反を起こさせたりした。また、幼少期に自分の住む村が信長(本物)の手勢に滅ぼされたことが信長を憎む理由になっている。サブローからは「サルくん」と呼ばれる。

蜂須賀 正勝 …… 勝矢
 美濃国の土豪。織田家の美濃攻めの際、一夜城造りで秀吉に協力し、以降その配下となる。

徳川 家康 …… 濱田 岳
 三河国の大名。幼少時代、人質として尾張国でサブローとともに遊ぶ。この時の名は松平竹千代で、今川家の人質となったのちに松平元康と改名する。今川家が三河を支配していた時代は今川方の武将であったが、今川義元がサブローに滅ぼされたことによって織田家と同盟を結ぶようになり、徳川家康と名を改める。好色で、見るからに人のよさそうな外見をしている。幼少時代にサブローからもらった21世紀のエロ本『えろす』を家宝にしており、それによって女に目覚めたとサブローに語っている。お市に密かに想いを寄せている。

松永 久秀 …… 古田 新太
 大和国の大名。実は21世紀の日本のヤクザだったが、戦国時代にタイムスリップしてから30年間、「主君殺し」や「将軍殺し」といった悪名を馳せながら畿内地方一の実力者にまでのし上がった。サブローが上洛すると即座に降伏するが、初対面の時でも背中の刺青を見せて驚かそうとするなど態度が大きかった。この時のリアクションから、信長の正体を知る。学がないため歴史には疎いが、うだつの上がらなかった平成時代を嫌い、弱肉強食の戦国時代を気に入っている。拳銃を所持した状態で戦国時代に来ており、護身用に携行している。同じ未来から来た者同士とはいえサブローに常には肩入れせず、時には裏切りもする。 織田家のほとんどの家臣からは蛇蝎の如く嫌われているが、森長可からは理解されている。石山本願寺に呼応してサブローに対して謀反を起こし、織田軍に本拠の信貴山城を囲まれ、降伏の使者・森長可に信長への餞別として拳銃を手渡し、城ごと爆死した。
 TVドラマ版ではタイムスリップした時期は2005年と設定されており、サブローから『笑っていいとも!』の放送が終了したことを聞いて驚いていた。また、映画版では原作とは違う展開を経て最期を迎えている。

沢彦 …… でんでん
 明智光秀(本物の信長)が幼少時代から師と仰ぐ和尚。光秀とサブローの秘密を知る人物のひとり。サブローに「天下布武」と「岐阜」を提案する。


主なスタッフ
監督 …… 松山 博昭(42歳)
脚本 …… 西田征史、岡田道尚、宇山佳佑
音楽 …… 高橋 拓(41歳)
撮影 …… 江原 祥二(60歳)

主題歌
Mr.Children『足音 Be Strong』




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