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長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

小説版よりワトスンがワトスンっぽかったです  映画『屍者の帝国』

2015年10月17日 23時16分20秒 | アニメらへん
 どうもこんばんは! そうだいでございます~。みなさま、今日も一日たいへんお疲れさまでございました!

 いや~、秋は忙しい。なんかいっつも忙しい忙しいって言ってばっかしなんですが、私の今やってるお仕事は、秋が特に忙しいのよ~。今日だって、土曜日ながらもビッグイベントの当日だったもんね。なんとかうまくいったみたいでしたが、とにかく疲れましたわ!
 お仕事の職種自体は数年前からずっと変わってないんですが、アルバイト時代のわたくしが、いかに無責任な立場に乗っかってのうのうと暮らせる安楽をむさぼっていたのか、という事実に愕然となる毎日でございます……そりゃ千葉と山形とで、そもそも職場自体がまったく違うわけなんで簡単に比較はできないんですが、お給料は少ないにしても、まぁ~お気楽に過ごしてたもんですわな。
 今だって諸先輩方のおんぶにだっこという半人前な状況に変わりはないんですが、ほんとに少しづつながらも、正式な職員として働き始めた今年の初めに比べて、やっと今頃になってじょじょ~に「楽になってきた」ような気分になる瞬間が増えてきました。最初はほんとにもう、できないことばっかしだったもんねぇ。今もできないことや宿題は山ほどありますが、それでも気持ちはだいぶ軽くなってきた……ような気がする!
 まず、身体があいた時は大好きな温泉につかって、精神的余裕とたくわえが少しで~も増えるように、引き続きがんばっていこう。

 にしても、寒いのイヤ~!! 東北の暑さ、みじかすぎ! 冬の足音が日に日に近づきつつある10月の朝夕の寒さときたら……自分の鼻とつまさきがいっつも冷たいのが本当に嫌です。布団から出るのがますます億劫になる季節がやってきてしまいました。春まだ、遠し!


 そんな相変わらずの近況なのですが、なんとか時間を見つけまして、山形では一日一回のレイトショー上映しかやっていない、ちょっと気になる映画を観てまいりました。今月の公開なのにすでに一日一回。でも、映画館でやってるだけ山形はすごいんだよなぁ。
 惜しむらくは、あんまり気分のリフレッシュには向いていなさそうなお題の映画であること! 仕事に疲れた身としては、もっと頭をからっぽにして楽しめる作品でも観たかったのですが、まぁこれは必ず観たいと思っていたものだったので、仕方がない。


アニメ映画『屍者の帝国』(2015年10月2日公開 119分 東宝)
 ノイタミナムービー第2弾「Project Itoh」として、『ハーモニー』(2015年11月公開予定)と『虐殺器官』(公開予定未定)にさきがけて劇場アニメ化された。監督は『ハル』(2013年)の牧原亮太郎が、キャラクター造形原案は人気イラストレーターの redjuice(レッドジュース)が、アニメーション制作は『ハル』やアニメ版『進撃の巨人』(2013年~)などを手掛けてきた WIT STUDIO(ウィットスタジオ)が手がける。

主なキャスティング
ジョン=H=ワトソン            …… 細谷 佳正(33歳)
屍者フライデー               …… 村瀬 歩(26歳)
フレデリック=ギュスターヴ=バーナビー   …… 楠 大典(48歳)
ハダリー                  …… 花澤 香菜(26歳)
ニコライ=クラソートキン          …… 山下 大輝(26歳)
アレクセイ=フョードロウィチ=カラマーゾフ …… 三木 眞一郎(47歳)
山沢 静吾                 …… 斉藤 次郎
ユリシーズ=シンプソン=グラント      …… 石井 康嗣(55歳)
ミス・マニーペニー             …… 桑島 法子(39歳)
M                     …… 大塚 明夫(55歳)
ザ・ワン                  …… 菅生 隆之(63歳)
ナレーション                …… 二又 一成(60歳)

主なスタッフ
監督         …… 牧原 亮太郎(35歳)
脚本         …… 山本 幸治(40歳)、瀬古 浩司、後藤 みどり
キャラクター作画原案 …… redjuice(39歳)
キャラクターデザイン …… 千葉 崇明(39歳)
総作画監督      …… 千葉 崇明、加藤 寛崇(38歳)
美術監督       …… 竹田 悠介(47歳)
3D監督        …… 西田 映美子(36歳)
音響監督       …… はた しょう二(48歳)
音楽         …… 池 頼広(52歳)
アニメーション制作  …… WIT STUDIO
配給         …… 東宝


原作小説『屍者の帝国』(2012年8月 河出書房新社)について
 『屍者の帝国(ししゃのていこく)』は、伊藤計劃(けいかく)と円城塔の共著による長編 SF小説。第33回日本 SF大賞特別賞、第44回星雲賞日本長編部門受賞。
 元々は伊藤の第3長編として計画されていたが、冒頭の草稿30枚を遺して伊藤が早逝したため(2009年3月 享年34歳)、生前に伊藤と親交の深かった円城が書き継ぎ完成させた。
 天才科学者ヴィクター=フランケンシュタインが創始した「屍体蘇生術」が普及した19世紀の世界を舞台とするスチームパンク SFであり、実在の人物に加えて、主人公のワトソンを始めとして多くの著名なフィクション作品のキャラクターたちが登場するパスティーシュ小説でもある。

あらすじ
 時は19世紀。スイスの天才科学者ヴィクター=フランケンシュタインによって創始された屍体の蘇生技術が確立され、屍者が労働力として世界の産業・文明を支える時代が到来していた。
 1878年。イギリス帝国ロンドン大学の医学生ワトソンは、指導教官セワード教授とその師ヘルシング教授の紹介で、政府の諜報機関「ウォルシンガム機関」の指揮官「M」と面会し、機関の一員に迎えられ、アフガニスタンでの諜報活動を依頼される。その目的は、屍兵部隊と共にロシア軍を脱走してアフガン北方に「屍者の王国」を築いた男カラマーゾフの動向調査だった。
 アフガニスタンに到着したワトソンは、インド副王リットン卿から「人間と同じ俊敏さを持つ屍者」の存在を聞かされ、カラマーゾフが新型の屍者を創造していると考える。ワトソンは機関に所属するバーナビー大尉と記録専用屍者フライデー、ロシアから派遣された諜報員クラソートキンと共にアフガン奥地の「屍者の王国」を目指していた。その途中、ワトソンはアメリカの民間軍事会社「ピンカートン」メンバーのバトラーとハダリーに出会い、彼らから「アダムに気をつけろ」と忠告される。辿り着いた「屍者の王国」で彼らを待っていたカラマーゾフは、かつてヴィクターの創造した最初の屍者ザ・ワンが現在も生存し、人造生命創造の秘密の記された「ヴィクターの手記」を所持していると告げ、ザ・ワンの追跡を依頼する。


主な登場人物
ジョン=H=ワトソン(1852~?年)
 ロンドン大学医学部生。セワードとヘルシングの紹介で「ウォルシンガム機関」の一員となり、ザ・ワンと「ヴィクターの手記」を巡る諜報活動に関わる。

フライデー
 「ウォルシンガム機関」が所有する青年型の屍者。記録係としてワトソンに同行する。

フレデリック=ギュスターヴ=バーナビー(1842~85年)
 イギリス帝国陸軍大尉。「ウォルシンガム機関」の一員。単身でロシア帝国とヒヴァ・ハン国を歴訪し、手記を出版する。
 怪力の持ち主で、多少の攻撃を受けても動じることがない。度々トラブルを引き起こすため、ワトソンからは煙たがられている。

マイクロフト=ホームズ(1847~?年)
 「ウォルシンガム機関」の指揮官。探偵稼業を営む弟がいる。

アレクセイ=フョードロウィチ=カラマーゾフ(1845~?年)
 僧侶。ロシア帝国軍事顧問団の一員としてアフガニスタンに派遣されるが、そこで新型屍者を率いて脱走し、アフガン奥地に「屍者の王国」を築く。「ヴィクターの手記」を手に入れ屍者の研究とザ・ワンの追跡を行っていた。

ニコライ=クラソートキン(1855~?年)
 ロシア帝国皇帝官房第三部の諜報員。カラマーゾフ追跡のために派遣され、ワトソンに同行する。カラマーゾフとは同郷の友人で、彼の依頼によりワトソンをカラマーゾフに引き合わせる。

ドミートリイ=フョードロウィチ=カラマーゾフ(1841~77年)
 アレクセイの兄。父親殺しの罪でシベリアに流刑されていたが、そこで屍者化される。

山沢 静吾(1846~97年)
 大日本帝国陸軍将校。剣術の達人で、ワトソンの大里化学潜入に同行する。

ハダリー
 アメリカの天才科学者トーマス=エジソン(1847~1931年)が造り出した人造人間。アメリカの諜報機関「ピンカートン」に所属し、ザ・ワンからは「リリス」と呼ばれている。解析機関並みの計算能力を持ち、屍者を自由に操ることができる。

ユリシーズ=シンプソン=グラント(1822~85年)
 諜報機関「ピンカートン」の代表。アメリカ合衆国前大統領で、退任後は屍兵の売買のため世界一周の旅に出る。ザ・ワンの行方を追っている。

ザ・ワン
 100年前の1790年代に天才科学者ヴィクター=フランケンシュタインが造り出した最初の屍者。別名「第二のアダム」。北極で自殺を図るが「ウォルシンガム機関」に保護され、「チャールズ=ダーウィン(1809~82年)」の経歴を与えられ管理下に置かれる。その後、魂の存在を巡って「ウォルシンガム機関」と対立し行方不明となり、以来100年間屍者の研究に没頭し「屍者の帝国」を築いた。

エイブラハム=ヴァン=ヘルシング
 「ウォルシンガム機関」の一員。諜報活動に従事する傍ら吸血鬼の研究もしているため、世間では「ヴァンパイア・ハンター」として知られている。20年前にトランシルヴァニアでザ・ワンが創建した「屍者の帝国」を壊滅させ、以後もザ・ワンを追っている。

ジャック=セワード
 「ウォルシンガム機関」の一員。ロンドン大学でのワトソンの指導教官。師匠のヘルシング教授と共にザ・ワンの「屍者の帝国」を壊滅させた。


 ……仕事終わりに、死体がうじゃうじゃ出てくる難しめの映画か……でも、好きなジャンルなんだからしょうがない。

 『屍者の帝国』の本編とは関係のない余談なのですが、今回のノイタミナによる「Project Itoh」の映画3部作は、作品中の時間軸の順番に『屍者の帝国』(過去)→『虐殺器官』(現在)→『ハーモニー』(未来)と公開されていく予定だったのだそうですが、『虐殺器官』のアニメーション制作を担当したマングローブが先月9月に破産申請をした経緯もあって『虐殺器官』の公開だけが未定の状態になってしまい、なんとか『虐殺器官』が公開にこぎつけたとしても、公開の順番は『屍者の帝国』→『ハーモニー』(来月11月公開予定)→『虐殺器官』というガッチャガチャなものになってしまいそうです。この順番、伊藤計劃さんの発表順番の真逆になっているので、それはそれで意味がなくもないような気がするのですが、トリが長編処女作になっても、ねぇ。小説を読んだ人間としては、やっぱり『ハーモニー』が最後じゃなきゃおさまりがつかないような気はします。

 それと同時に、「Project Itoh」の一発目に持ってきたのが、大部分が円城塔さんの手になる『屍者の帝国』っていうのも、どうかとは思うんですが……まぁそれは、『屍者の帝国』のわずかな遺稿が放つ魅力がそれだけまばゆいものだったのですから、しかたがない。

 にしても、映画のパンフレット(1冊1200円……たけぇ!)で脚本の山本幸治さんも半ば言い訳めいた口調で「泣く泣くカットした」と語ってはいるのですが、伊藤さんが直接執筆したわずかなプロローグ部分を1秒も映像化しなかったというのは、「Project Itoh」の作品として、いかがなものなのだろうか……結局、円城塔さんの小説のアニメ映画化になっちゃったんじゃないの!?
 あの膨大な情報量の原作小説を2時間に収めるにあたっての苦渋の決断だったことはよくわかるんですが……あたしゃ観たかったですよ、ヘルシング教授とセワードの、『ドラキュラ』事件から20年後のお姿が! まぁ、その後物語にまったくからんでこないんだから仕方ないけどさ。

 ちなみに、『屍者の帝国』の中では当時の約20年前、1856年にトランシルヴァニアで発生したとされるヘルシング教授とザ・ワン(=ドラキュラ伯爵?)との対決なのですが、ヘルシング教授が活躍する原典のブラム=ストーカーによる恐怖小説『ドラキュラ』(1897年発表)の中で発生した一連の事件は、直接の言及こそないものの「1893年」の出来事に想定して執筆されたそうです。登場する舞台設定やら小道具やらが、完全に1890年代なんですもんね。
 つまり、『屍者の帝国』におけるドラキュラ事件と実際の『ドラキュラ』内の物語とでは、『屍者の帝国』の1878~79年をはさんで実に30~40年ものひらきがあるということになるのですが、これはつまり、『ドラキュラ』以前にも1回すでに若き日のヘルシング教授とザ・ワンが熱い対決を繰り広げていたということになるのでしょうか……なんか、映画の『ヴァン・ヘルシング』(2004年)みたいで、かっけぇ! でも、それだと弟子のセワードさんの年齢設定が怪しくなってくるんですが……
 もしかしたら伊藤計劃さんは、『屍者の帝国』の続編として、ワトスンとかシャーロック=ホームズが参戦した形でヘルシング教授が再び大活躍する『ドラキュラ1893』を執筆する腹積もりだったのかも知れませんね。非常に面白そうなんですが……なんかずいぶん前からそういうの、あるよね。


 話を映画に戻しまして、小説『屍者の帝国』の「Project Itoh」内でのアニメ映画化という問題については、同じパンフレットの中で他ならぬ円城さんご自身も、「伊藤計劃の遺稿から出発した、小説とはまったく違うアプローチの物語を映画のために新たに創造してほしい」と当初要望しておられたと語っているのですが、円城さんの小説を向こうに回してそんな余裕もあるわけがなく、おおむね小説版の筋を追ったアニメ映画『屍者の帝国』が完成したわけなのでありました。

 とはいえ映画版には、小説版とはだいぶ違った印象を受ける設定の変更がけっこう大胆になされていました。

 一番大きな変更は、なんといっても主人公の医学生ワトスンと記録専用屍者フライデーが生前から親しい仲だったという設定の追加で、原作小説では、フライデーはウォルシンガム機関からワトスンにあてがわれた「記録&通訳機」といった道具的扱いから関係から始まっていたのですが、映画でのワトスンは、冒頭からそうとうな思い入れを持ってフライデーに接しており、彼を道具でなく大切なパートナーとみなしています。当然、フライデーを記録専用屍者にカスタマイズしたのもウォルシンガム機関ではなくワトスン自身ですし、その点でいえば、単なるロンドン大学の優等生だった原作小説のワトスンに比べて、映画版のほうが「すでに自分で屍者を動かしている」という実地の腕とマッドサイエンティスト性が高まっていて、これはけっこう、主人公としてなかなか良い変更なのではないかと感じました。

 ただし、ここでしっかりとワトスンが「友情に篤いタイプ」なのだという印象が強調されているのがすばらしいところで、原作小説でのいかにも諜報エージェントらしいドライなワトスンもいいわけなのですが、エピローグの大転換でワトスンのキャラクターが「いったんリセットされる」とはいえ、リセット前の『屍者の帝国』時代でも、リセット後の『シャーロック=ホームズ譚』時代でも、一貫してワトスンは「友だちがいちばん。」なんだ、というほっこり感が加えられているんですね。これは、いいですよ! さすがは、世界一有名なサイドキック。記憶があろうがなかろうが、すでにその友情属性は DNAに刻み込まれているんですね。

 このへんの、『屍者の帝国』を「ワトスンとフライデーの物語」に置き換えた視点は非常に新鮮で、映画を観ない前に映画の宣伝用のイメージイラストを見て「え……誰だ、この男の子は?」と感じていた私も、本編の前半を観て得心がいったのですが、まぁやっぱり、文庫本にして500ページ強の小説を2時間の映画という箱にきっちり収めることの大変さといいますか哀しさといいますか、個人的には残念に感じる変更点もあったわけなんですね。それはもう、しかたのないことなんですけれども!


 私の感じた最大の「え~、そこ、はずす!?」なポイントは、なにはなくともウォルシンガム機関の巨魁「M」のキャラクターから、「マイクロフト=ホームズ」という要素がごっそり抜け落ちていた、というところでした。

 要するに、映画版の「M」は、小説版では単なる脇役の一人にすぎなかったところを思いっきりクローズアップして、「人類の変革に執念を燃やす悪のラスボス」にまで仕立て上げたわけだったのですが、そのために完全なオリジナルキャラクターになってしまい、娯楽映画の悪役ならではの単純明快さに満ちたワルさを振りまくおじいさんになってしまったのです。小説版にあった権謀術数の策士といった底の知れなさとか、英国紳士らしい知性が感じられなくなった気がするんですね。
 いや~、それはそれで娯楽映画なんだからいいんでしょうけど、『屍者の帝国』のストーリーラインが複雑で、「死とは何か」というテーマが重厚なだけに、クライマックスになっていきなりムチャクチャな暴挙に出てくるMっていうのがミョ~に唐突で、なんか別のアニメ映画になっちゃったのかな? みたいな強烈な違和感をはなってしまうように感じたわけで。

 大塚明夫さんが演じているMが、特になんの説明もないんだけど眼帯をしているというのも、多分くだんの大ヒットゲームを意識してのファンサービスなんでしょうが、私ゲームやらないからなぁ……でも、久しぶりに聞いたら、明夫さん年とってたねぇ! 年を取ると声が高くなる人もいるんですねぇ。なんだかお父様に似てきたような気がしました。私が前に聞いたの、『プリキュアオールスターズDX3』(2011年)の再生ムシバーン役でだったんですが、ここ数年でだいぶ変わってこられましたね。『声優魂』(星海社新書)は、本当に素晴らしい名著です。

 映画版のMの役どころは、小説版のマイクロフト=ホームズとエイブラハム=ヴァン=ヘルシング教授のそれを合わせた立ち位置をぐっと単純な悪役にしたという感じなのですが、『屍者の帝国』の物語が始まる1878年の時点では、マイクロフトは31歳、ヘルシング教授は「60代の恰幅の良い老学者」と描写されています。マイクロフトの年齢自体がコナン=ドイルの小説で直接言及されているわけではないのですが、シャーロキアンの中で最も有力なシャーロック=ホームズの生年が「1854年」説なので、マイクロフトはシャーロックの7歳年上という原作での言及により、「1847年生まれ」としました。ただ、小説版の『屍者の帝国』では「40代前半の痩せた紳士」と描写されているので、どうやら実年齢よりもだいぶフケて見えているようなのですが……30そこそこでウォルシンガム機関の顔役になっているとは! やっぱり兄貴も天才だ!!

 ともかく、そんな感じのマイクロフトをまるごとカットしたのならば、ちゃんと伊藤計劃さんの執筆部分も含めて、映画版にヘルシング教授を出すという形でMにしたら良かったと思うのですが……なんでよくわかんないオリジナルキャラにしちゃったんだろ? まぁ、ヘルシング教授にしたところで、映画版のMのような理屈を持ってきてあんな暴挙に出るほどバカだとは思えないのですが。60すぎのヘルシング教授があんなことやっちゃったら、ちょっと早めにボケちゃったか、「ドラキュラ伯爵」としてのザ・ワンにどうしても会いたくてムチャしたとしか解釈できませんもんね。
 それはそれで観たかったけど……ヘルシング教授とザ・ワン、ワトスンとフライデー以上にアツい友情と因縁の対決!! 友情かな、これ? どっちにしろ、あの頃に戻りたいという老人の暴走で屍者に噛まれまくってしまうその他人類はいい迷惑です。Ms.マネーペニーもヒドいとばっちりを受けちゃったもんですよ! 天下のキュアサンシャイン様だぞコノヤロー!!

 そして、Mがそれだけムチャクチャな挙に出ていながらも、結局は小説版と同じように本当のラスボスはザ・ワンなのだった、というクライマックスの展開になるわけで、そうなるとMはいったい何のためにオリジナルキャラになったんだろうという残念感と徒労感が……

 そうそう、この徒労感ね! 原作小説では、主人公ワトスンが世界中を股にかけて駆けずり回っておきながら、結局は最初のロンドンに戻ってきて、ザ・ワンとヘルシングの対決に持ってかれるのかよと感じてしまった徒労感と、そこから「誕生」することになったリセットワトスンと新生フライデー=「007」といった流れが、また新たな大いなる物語の始まりを予感させるラストとなったわけなのですが、映画版はその徒労感だけを強く引き継いでしまった、という印象だったんですよね。

 それはもちろん、映画版でもワトスンの自ら行った記憶消去と、人間らしさを取り戻したフライデーの描写はあったわけなのですが、そこらへんの経緯が思いっきり説明抜きになっていたために、「ワトスンが自殺したのに生き返ってる!?」みたいなわかりづらいエピローグになってしまった感じはありますよね。あんなワンカット出演なんだったら、マイクロフトもカットされたんだからシャーロックだっていっそ出てこなかったら良かったのに……単なる馬車乗り回す威勢のいいあんちゃんみたいな扱いになってましたから。

 エピローグがはしょりすぎという点も釈然としない要因のひとつなのですが、それ以上に徒労感を強めるポイントになってしまったのが、ザ・ワン登場時からの「絵の単調さ」なのではないでしょうか。

 つまり、ロンドン、ボンベイ、北アフガン奥地、日本ときた後の、後半のサンフランシスコとロンドンがあまりにも単調で陰鬱なんですよね! いや、夜のシーンしかなかったので暗くなるのは仕方がないんですが、暑苦しいボンベイとか荒涼としたアフガンの山々とか原色バリバリの日本を見せられた後で暗い色調が続いちゃうと、それは観る人の集中力も期待度も途切れてしまうんじゃなかろうかと。そこでいよいよ「死」とか「解析機関」とか、話が難しくなってきちゃうもんだからねぇ。こんなにお客さんに優しくないジェットコースターもないですよ。序盤あんなにぐ~るぐる回りに回ってたのに、残りもうちょっとでいきなり泥沼にズブズブはまって止まっちゃった、みたいな!?

 これはまぁ、小説版も後半に入ってしっかり失速している展開なんですからすべてが映画版のせいとも言えないわけなのですが、小説版は「円城塔なんだからしかたがない。」というか、むしろ円城塔らしくなってきたぞ~、という感じで許容できたし、ザ・ワンの存在感で走り切れるギリギリのペース配分ではあったのですが、映画版はいろいろと、前半に力を入れすぎて後半の分が悪くなった感がありますよね。それでMみたいなヘンな噛ませ犬まで出てきて茶番を打っちゃうんですから、後半のもったもった感ここに極まれり、といったところで。

 いやぁほんとに、序盤からして生前のフライデーとの友情という呪縛に捕らわれるワトスンという、スパイ戦に身を投じる積極的な動機がオリジナルに投入されるし、ある意味では『虐殺器官』や『ハーモニー』につながる伊藤計劃っぽさをどのシーンよりも濃厚に継承している北アフガン奥地の凍える山脈の情景も、息を呑むほどに美しく映像化してみせきった前半の勢いがあっただけに、後半のいろいろは実に惜しいというか、残念に感じてしまう部分の多い映画版『屍者の帝国』なのでありました。冒頭から日本パートまでは十二分に劇場で観る価値あり、だったんですけれどもねぇ。

 なにはなくとも、マイクロフトとヘルシング教授を無理に物語から追い出そうとした判断が裏目に出ちゃったやねぇ。みんな、兄貴とヴァンパイア・ハンターはもっと大切に遇しよう☆

 ……なにげに「1931年ジェイムズ=ホエール型」の屍者が大活躍してたのはよかったなぁ。
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ごった煮! 裏プリキュアオールスターズ!!  《2014年のカンブリア大爆発》

2015年03月13日 23時02分28秒 | アニメらへん
世界各国のプリキュアたち
シリーズ第11作『ハピネスチャージプリキュア!』(2014年2月~15年1月放送)より

 世界の各大陸で活躍しているプリキュアチーム。一部を除き、変身前の姿などは本編には登場しなかった。
 コスチュームのデザインは各チームで異なっているが、紺色のベストとハート形のブローチ、「ラブプリブレス」を身につけている点は、日本のぴかりが丘の「ハピネスチャージプリキュア」チームと共通している。世界中の子どもたちに応援されており、作中ではさまざまな分野でグッズ商品化もされている。本編中に登場したプリキュアを見る限りは、日本のキュアフォーチュンやキュアテンダーのように、単独で活動している海外プリキュアも多い。
 しかし、幻影帝国との抗争の果てに、多くのプリキュアたちが帝国の最高幹部であるプリキュアハンター・ファントムに敗北して異空間「プリキュア墓場」に捕らわれていたが、第43話『ぶつけあう想い!ラブリーとミラージュ!』(2014年12月7日放送)で、幻影帝国の王女であるクイーンミラージュが浄化されたことによって、全員が解放されてプリキュアとして復帰し、第46話『愛と憎しみのバトル!誠司 VS プリキュア!』(2014年12月28日放送)で、「ハピネスチャージプリキュア」チームの援護のために日本に集結した。その際は全員が大幅にパワーアップしており、サイアークの中でも最強クラスである邪神レッド直属の「赤いサイアーク」を相手にしても優位に戦っていた。
 最終回でレッドとの最終決戦が終結した後の、彼女たちの動向は語られてない。

 その具体的な人数は、ブルーが次々とプリキュアを生み出し、ファントムが狩るという拮抗状態が続いているため、常に変動している。作中に登場するお菓子つき玩具「ワールドプリキュアスナック」には全108種類+αのカードが収録されているが、1枚に複数のプリキュアが描かれている場合や、同じプリキュアのバージョン違いがある場合も考えられるため、参考にはしにくい。


○ボンバーガールズプリキュア
 アメリカ合衆国南部のテキサス州で活躍する、3人組のプリキュアチーム。西部劇をモチーフとしたチームで、コスチュームには保安官風かつカウガール風のフリンジがあしらわれている。
 チームの必殺技は、コスチュームに付いている星飾りをはずし、敵に投げつけて浄化する「スターブーメラン」。ただし、「ブーメラン」とは言うが反転してはこない。
 第8話『友情の危機!!ミスフォーチュンの不吉な予言!!』(2014年3月23日放送)で初登場した。
 世界のプリキュアチームの中でも強豪ないし人気の高いチームであるらしく、作中に登場するお菓子つき玩具「ワールドプリキュアスナック」のカードでは、かなり価値の高いカードに設定されている。
 この3名は、小堀幸、国府田マリ子、岡村明美が声を担当している(同じエピソード内で別のレギュラーキャラクターを演じている声優が兼任している)が、具体的に誰がどのプリキュアを担当しているかはクレジットされていない。また、それぞれの本名およびプリキュア名は、本編中では言及されていない。

赤髪のプリキュア
 ツインテールの髪が特徴の少女。色白の肌で、そばかすがある。瞳はライトブルー。
 テンガロンハットをかぶり、ブルーのスカーフとロンググローブを身にまとっている。また、複数の星の飾りをつけている。

金髪のプリキュア
 小さな帽子の形をした髪飾りをつけており、ポニーテールの髪が特徴の少女。瞳はオレンジ。
 カウボーイブーツやストッキングを履き、ベルトをつけている。

銀髪のプリキュア
 ウォーボンネット(羽根飾りのついた民族衣装)の髪飾りをつけた長髪の少女。色黒の肌で、瞳はライトグリーン。
 ネイティブアメリカン風のコスチュームを身にまとっている。


○ワンダフルネットプリキュア(シリーズで初めて登場した、変身後もメガネをかけているプリキュア)
 インド西部の主要都市ムンバイで活躍する、2人組のプリキュアチーム。2人ともメガネをかけており、ハイヒールを履いている。それぞれの本名およびプリキュア名は、本編中では言及されていない。
 第8話『友情の危機!!ミスフォーチュンの不吉な予言!!』(2014年3月23日放送)で初登場した。 
 必殺技は、周囲に展開させた11個の電卓を連打することで飛びだす光の数字を相手にぶつける「オプティカルウェーブ」。
 声優のキャスティングは公表されていないが、同じエピソード内で別のレギュラーキャラクターを演じている声優が兼任している可能性が高い。

オレンジの髪のプリキュア …… 声優不明
 短髪の少女で、額にはビンディをつけている。スカートはオレンジで短く、頭部にはイエローのベールを飾っている。

グリーンの髪のプリキュア …… 声優不明
 長髪の少女。スカートはホワイトで長く、サリーを基調としたコスチュームを身にまとっている。


○メルシィプリキュア
 フランスの首都パリで活躍するプリキュアチームだが、本編に登場しているメンバーは1名のみである。

キュアアール …… 矢野 亜沙美
 大きな縦ロール巻きをした、薄い色の金髪の少女。瞳はレッド。名前の由来は、フランス語で「芸術」を意味する「 Art(アール)」から。
 フランス貴族風のプリキュア。コスチュームは「ハピネスチャージプリキュア」チームとほぼ同じデザインだが、スカート部分にはフリルがあり、頭部にはピンクの羽根飾りをつけている。芸術の国フランスらしく、ラブプリブレスから召喚した巨大な絵筆を武器にして戦う。シンボルカラーはピンク。
 必殺技は、絵筆から虹色の絵の具を放出し、敵を塗りつぶして浄化する「パッソーアルカンシェル」。
 第8話『友情の危機!!ミスフォーチュンの不吉な予言!!』(2014年3月23日放送)で初登場した。
 単独で活動していながらも、「メルシィプリキュア」というチーム名を名乗っていることから、もともと2人以上いるチームだったが、他のメンバーがキュアハニーのように他のエリアのプリキュアチームの応援に出張しているか、あるいはプリキュアハンター・ファントムに封印されてしまい、キュアアールだけが残ったとも推測されるが、本編ではいっさい言及されていない。
 ただし、第28話『ハワイ上陸!アロ~ハプリキュア登場!』(2014年8月17日放送)では、キュアアールが幻影帝国の怪物「サイアーク」を相手に苦戦してキュアハニーの救援を受けており、その際に「私ひとりの力じゃ……」とも発言しているため、キュアアールがもともと単独で満足に活動しているようには見受けられない描写もある。第46話で復活して以降は、他の海外プリキュアチームと同様に大幅にパワーアップしている。


○キュアナイル …… 声優不明
 エジプトの首都カイロを拠点にしてサハラ砂漠全域を守っているプリキュアで、単独で活動している。ライトブルーの長髪と瞳が特徴。
 コスチュームはベリーダンサーを彷彿とさせるアラブ風で、頭部にはサークレットとベールを飾っている。スカートではなく、ズボンのような衣裳を着る史上初のプリキュア。ちなみに、セパレート式のコスチュームのプリキュアとしては『スイートプリキュア♪』のキュアメロディ以来である。
 必殺技は、ラブプリブレスから高圧の水流を発射する「ナイルストリーム」だが、プリキュアハンター・ファントムを倒すことはできなかった。
 第13話『強敵登場!キュアフォーチュン VS プリキュアハンター!』(2014年4月27日放送)で初登場し、プリキュアハンター・ファントムに敗北して鏡に封印されるが、第43話にてクイーンミラージュの浄化により解放され復活した。


○キュアコンチネンタル …… 声優不明
 イギリスの首都ロンドンのプリキュアで、単独で活動している。薄い金色の長髪で、瞳はブルー。「イギリス最強のプリキュア」とされている。
 頭部にブルーのリボンをつけており(変身前はピンク)、ブルーとホワイトを基調とした、『不思議の国のアリス』を模したようなエプロンドレス風のコスチュームを着ている。イヤリングはキノコを模している。頭のリボンは、変身前はピンクだが、変身後はブルーである。
 プリキュア名の由来は、イギリスの伝統的な朝食形式である「コンチネンタル・ブレックファースト」から。本名は本編中で言及されなかった。
 第14話『ヒーロー登場!あいつはいかしたすごいやつ!!』(2014年5月4日放送)で初登場し、プリキュアハンター・ファントムに敗北して鏡に封印されるが、第43話にてクイーンミラージュの浄化により解放され復活した。


○キュアカチューシャ …… 声優なし
 ロシアの首都モスクワのプリキュアで、単独で活動している。大人びた雰囲気の少女。オレンジの髪を後ろで束ねており、瞳はパープル。白いリボンで髪を束ねている。
 プリキュア名の由来は、ロシアで一般的な女性名「エカチェリーナ」の愛称である「カチューシャ」からきていると推測され、このことから、キュアカチューシャの本名が「エカチェリーナ」である可能性もあるが、本名は本編中で言及されなかった。ちなみに、ヘアバンドの種類として「カチューシャ」が用いられるのは日本固有の用法であり、キュアカチューシャもカチューシャはつけていない。
 第14話『ヒーロー登場!あいつはいかしたすごいやつ!!』(2014年5月4日放送)で初登場し、プリキュアハンター・ファントムに敗北して鏡に封印されるが、第43話にてクイーンミラージュの浄化により解放され復活した。
 コスチュームは、「ハピネスチャージプリキュア」チームと似たデザインのものにライトブルーのミニスカートとリボンタイだったが、第48話『憎しみをこえて!誕生!フォーエバーラブリー!』(2015年1月18日放送)では、その上にファーのショールつきの長袖を着用していた。


○キュアサザンクロス …… 声優なし
 オーストラリア南東部の主要都市シドニーのプリキュアで、単独で活動している。凛とした印象の大柄な体格の少女。大きくはねたレッドの髪のショートカットが特徴で、瞳はライトブルー。頭部にレッドのハートのついた羽根飾りをつけている。
 プリキュア名の由来は、オーストラリアの国旗にも描かれている「南十字星(southern cross)」からきている。本名は本編中で言及されなかった。
 第14話『ヒーロー登場!あいつはいかしたすごいやつ!!』(2014年5月4日放送)で初登場し、プリキュアハンター・ファントムに敗北して鏡に封印されるが、第43話にてクイーンミラージュの浄化により解放され復活した。
 コスチュームは、「ハピネスチャージプリキュア」チームに似たデザインに、レッドのミニスカートとリボンタイだったが、第48話以降はハイネックのインナーと肩まで伸びる朱色の大きな襟がついた。


○キュアパンタローニ、キュアゴーンナ …… どちらも声優なし
 イタリアの首都ローマのプリキュアたちで、双子の姉妹。2人1組で活動しているが、チーム名は本編中で言及されなかった。両者とも瞳はオレンジ。
 キュアパンタローニは、髪はサイドテールを左に流したブラウンであり、薄いパープルの髪留めをつけている。コスチュームのミニスカートの色はイエロー。第48話以降は薄いイエローのマントを着ている。
 キュアゴーンナは、髪はサイドテールを右に流したブラウンであり、薄いイエローの髪留めをつけている。コスチュームのミニスカートの色はグレー。第48話以降は薄いパープルのマントを着ている。
 プリキュア名の由来は、イタリア語で「ズボン」を表す「 pantaloni 」と、スカートを表す「 gonna 」からきている。ちなみに、両者を合わせれば「 gonna a pantaloni 」で、キュロットスカートを意味する。2人とも、本名は本編中で言及されなかった。
 第14話『ヒーロー登場!あいつはいかしたすごいやつ!!』(2014年5月4日放送)で初登場し、プリキュアハンター・ファントムに敗北して鏡に封印されるが、第43話にてクイーンミラージュの浄化により解放され復活した。


○第14話に登場したプリキュアチーム …… すべて声優なし
 それぞれグリーン、パープル、ピンクの髪をした3人組のチーム。
 世界のどこかにある古城のような場所でプリキュアハンター・ファントムと戦闘していたが、全員が敗北し、鏡に封印されている。
 その後、シリーズ終盤の最終決戦で明確に復活した姿が描写されることはなかった。


○マタドールプリキュア …… 声優不明
 スペインの首都マドリードで活躍するプリキュアチーム。「ハピネスチャージプリキュア」チームのパートナー妖精リボンいわく、「かなりの実力者」。
 本編に登場しているメンバーは1名のみで、レッドの髪とオレンジの瞳が特徴の少女(プリキュア名も本名も不明)。頭部には赤いバラを飾り(初登場時のみ白いバラ)、闘牛士のような肩当てのついた白い長袖シャツと濃紺のベスト、パープルのスカーフとスカートを身につけている。また、ムレータ(闘牛士が用いる赤い布)を持っている。
 第16話『私はマスコミよ!!プリキュアの秘密全部見せます!!』(2014年5月18日放送)で初登場し、プリキュアハンター・ファントムに敗北して鏡に封印されるが、第43話『ぶつけあう想い!ラブリーとミラージュ!』(2014年12月7日放送)にて、クイーンミラージュの浄化によって解放され復活した。


○第16話に登場した赤髪のプリキュア …… 声優なし
 ワンダフルネットプリキュアの映るカットと並列で、日本のニュース番組の「プリキュアウィークリー」コーナーの VTRに映っていた。ワンダフルネットチームの一員である可能性もあるが、夕刻か朝焼けの時間帯に戦闘していると見られるワンダフルネットチームとは明らかに背景の違う夜間に戦闘している。将棋の「王将」の駒のような胴体を持つサイアークと戦闘していたことから、日本を拠点に活動している、「ハピネスチャージプリキュア」チームとは別働のプリキュアであることも考えられるが、具体的な言及はされていない。プリキュア名も本名も不明。
※一般的な通称はないが、我が『長岡京エイリアン』では、将棋の町である山形県天童市にちなんで、彼女を「キュア天童」と呼称したい。
 3名のチョイアークに組み伏せられているカットのみの登場のため、コスチュームはレッドのフリルのついたホワイトのロンググローブと肩当てしか確認できない。ヘアスタイルは長い前髪を左に流しているショートカットのようで、一見するとキュアブラックに似ているが、前髪で左目が完全に隠れており、もみあげ部分がカールしている。瞳はオレンジ。
 ちなみに、「ハピネスチャージプリキュア」チームは「プリキュアウィークリー」内で「ぴかりが丘のプリキュア」と紹介されているため、日本国内や東京都内にも他のプリキュアチームがいることが示唆されている。
 その後、シリーズ終盤の最終決戦で明確に復活した姿が描写されることはなかった。


○第20話と第48話に登場した、うすい金髪ツインテールのプリキュア …… 声優不明
 「希望の戦士」とされている。正面にハートをあしらった、ライトグリーンとホワイトを基調としたコスチュームを着用している。
 第20話『悲しい過去!!キュアフォーチュンの涙』(2014年6月15日放送)で初登場し、プリキュアハンター・ファントムに敗北して鏡に封印される。
 映画『プリキュアオールスターズ NewStage』シリーズに登場した、うすい金髪ツインテールのプリキュア・キュアエコーによく似ているため、通称「にせエコー」とも呼ばれる。本拠地や所属チーム、プリキュア名や本名も本編中でいっさい言及されなかった。
 第48話では、他の海外プリキュアたちとともに赤いサイアークと戦闘している。
 キュアエコーとの違いは、リボンの髪留めがエコーはハート形だったのに対して、こちらは球形になっており、また、キュアエコーが星とハートの形をしたイヤリングをしているのに対し、こちらはリボンの髪留めと同じ球形のイヤリングをしていること。
 担当声優は公表されていないが、第20・48話に共通して出演している声優の誰かが兼任している可能性が高い。


○アロ~ハプリキュア
 アメリカ合衆国ハワイ州で活躍する、双子の姉妹によるプリキュアチーム。チームでの決めゼリフは、「南国に輝くふたつの光、アロ~ハプリキュア!」。
 第28話『ハワイ上陸!アロ~ハプリキュア登場!』(2014年8月17日放送)で初登場した。
 幻影帝国の大幹部マダムモメールに連敗しており、そのことが原因でケンカをしていたが、大森ゆうこ(キュアハニー)のおかげで和解し、「ハピネスチャージプリキュア」チームとともに総勢6名で幻影帝国と戦って勝利し、ハワイの平和を取り戻した。
 変身にはオハナ、オリナともに「プリチェンミラー」を使用している。必殺技は、2人で手を合わせて巨大な四つ葉のクローバー型の円盤を生み出し、フリスビーのように投げつけて敵の動きを封じ、そこに浄化の光線を放射する「プリキュア・ハワイアンリノアフア」。
 第46話でキュアテンダーとともに再登場し、「ハピネスチャージプリキュア」チームを援護。第47~最終話では、キュアテンダーやキュアミラージュとともに東京のぴかりが丘の防衛を担当した。

キュアサンセット / オハナ …… 吉田 仁美(30歳)
 オリナの双子の姉。色黒の肌をしており、長い黒髪とレッドの瞳が特徴。普段は半袖の Tシャツと短パンを着ている。気が強く、後先を考えず行動する性格。
 妹のオリナを「いつもウジウジ考えて、足を引っ張る」と酷評しているが、自分を支えてくれる存在とは認識している。ハワイを元に戻すことを目指している。
 プリキュアに変身するとオレンジのロングヘアに変わり、長い巻きスカートとヒールを履く。肩部分は露出している。頭に大きな花の髪飾りをつけている。
 変身後の決めゼリフは、「紅い夕日は明日への誓い、キュアサンセット!」。

キュアウェーブ / オリナ …… 仲谷 明香(23歳)
 オハナの双子の妹。色黒の肌をしており、短い黒髪とブルーの瞳が特徴。普段は長いスカートを履いている。気が弱く、よく考えてから実行する性格。
 姉のオハナを「いつも考えなしに動くし、ワガママで単純」と反発しているが、本心では強く慕っている。「キラキラ輝く、やさしいハワイの海に戻したい」という志をもっている。
 プリキュアに変身すると、2つのシニョン(おだんご)に結ったライトブルーの髪に変化し、短いスカートとヒールを履く。肩部分は露出している。
 変身後の決めゼリフは、「寄せては返す悠久の調べ、キュアウェーブ!」。


○第46話に登場した銀髪のプリキュア …… 声優なし
 第46話『愛と憎しみのバトル!誠司 VS プリキュア!』(2014年12月28日放送)で初登場し、復活した海外プリキュアたちの集合カットで、画面の向かって右端にいたプリキュア。通称「キュア右端」。
 エメラルドグリーンを基調とした、肩出しスーツとロンググローブ、フレアのロングスカートのコスチュームを着用している。肩出しのコスチュームのプリキュアとしては、『 Yes!プリキュア5』期のキュアミントとキュアアクア、アロ~ハプリキュアの2名に次ぐ史上5人目であり、次作『 Go!プリンセスプリキュア』のキュアトゥインクルに先駆けての登場だった。
 第46話で明確に描写された他の海外プリキュアは、以前の放送で登場済みだったのに対して、このプリキュアだけは初登場だった。本拠地や所属チーム、プリキュア名や本名も本編中でいっさい言及されていない。
 具体的に登場したのは第46話のみだったが、第22話『新たな変身!?フォーチュンの大いなる願い!』(2014年6月29日放送)で、プリキュアハンター・ファントムの「プリキュア墓場」に封印されていたプリキュアたちの1人として、彼女も画面に映っていた可能性が高い。


○キュアシェリー …… 深川 芹亜(19歳)
 第49話(最終回)に登場。オレンジの髪をツインテールにした少女で、瞳はライトグリーン。
 コスチュームは「ハピネスチャージプリキュア」チームと似たデザインで、イエローのミニスカートとオレンジのリボンタイになっている。全体的な配色は、シリーズ第10作『ドキドキ!プリキュア』に登場したキュアロゼッタに共通するものがある。
 スペイン産の強化ワインに「シェリー酒(Sherry)」があり、その他に人名としてもシェリー(Shelly、Shelley、Cherie)は世界的に使用されるが、プリキュア名の由来は不明である。
 所属チームや本拠地は不明だが、他の海外プリキュアたちとともに「赤いサイアーク」と戦闘していた。
 具体的に活躍したのは最終回のみだったが、第22話『新たな変身!?フォーチュンの大いなる願い!』(2014年6月29日放送)で、プリキュアハンター・ファントムの「プリキュア墓場」に封印されていたプリキュアたちの1人として、キュアシェリーも画面に映っていた可能性が高い。


※その他にも、第22話と第43話で、プリキュア墓場に封印されていたり、そこから解放されたプリキュアたちのシーンにおいて、数名のプリキュア(コスチュームなし)の姿が確認できるが、封印前や復活後の活躍が具体的に描写されていないため、詳細はいっさい不明である。
 また、第46話で集結した海外プリキュアたちの中で、明確に画面に映ったのは最前列のみであり、その後ろにもシルエットのみで複数の海外プリキュアの存在が確認できる。


《「キュア右端」ときたもんだ。途中です》
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ごった煮! 裏プリキュアオールスターズ!!  《2014年、タブー突破3連発》

2015年03月10日 22時49分28秒 | アニメらへん
●○キュアミラージュ / クイーンミラージュ(シリーズで初めて登場した、元プリキュアの悪の大幹部)…… 國府田 マリ子(44歳)
シリーズ第11作『ハピネスチャージプリキュア!』(2014年2月~15年1月放送)より

 クイーンミラージュの本来の姿であり、約300年前(18世紀初頭、江戸時代中期)に「ぴかり神社」(現在の東京都練馬区ぴかりが丘にある)の巫女をしていた少女。ブラックの髪をしている。当時はホワイトを基調とした巫女の装束を着ていた。現代ではピンクのワンピースにパープルのレギンスを着用している。温厚でやさしい性格である。
 キュアミラージュとして活動し、ブルーとともに巨大な闇と闘い、必殺技「シャイニングメイクドレッサー」で闇を封印していた。元々はブルーと恋人同士であり、ブルーに一途な恋心をよせていたが、誤解が生じたために失恋し、そのために深く悲しんだ結果、邪神レッドに洗脳されて「クイーンミラージュ」へと変貌してしまった。
 丸みを帯びたピンクのポニーテールにホワイトのリボンを結び、ピンクのダイヤの形をしたイヤリングをつけている。コスチュームはノースリーブで、ホワイトのロンググローブにホワイトと赤紅色のスカートを着用し、ホワイトのロングブーツを履いている。腰の後ろにつけたリボンは薄ピンク色で、飛行する際は細長い4枚の羽根になる。
 第30話におけるブルーの回想シーンで、初めてプリキュアとしての姿が登場した。

 世界征服を企む謎の国家「幻影帝国」を支配する女王。 頬には涙の形をした模様がある。一人称は「わたし」。
 薄い色の金髪で、頭部にブラックのリボンをつけ、背中に羽のようなものを生やし、ロングブーツを履いている。また、三日月をモチーフにしたような装飾とパープルの宝珠が施された王笏を携帯している。
 かつてブルースカイ王国だった地域を本拠地にしており、王宮はかわいらしい装飾物であふれている。また、王宮はプリキュアの力がほとんど発揮できない特殊な空間になっている。
 クイーンミラージュは執務室のソファーで寝そべっており、執事やメイドに自身の世話をさせている。また、執務室には無数の鏡がかけられており、世界中の様々な場所の様子を映しだすことができる。
 自分の望みどおりになる不幸の世界を理想とし、不幸こそが世界の真理と妄信しているため、愛、勇気、優しさ、幸せなどを「幻」と否定している。そのため、自身が幸福になることさえ望んでいない。プリキュアが放つ愛のエナジーを不快に思っており、プリキュアたちを守護する地球の精霊ブルーと、彼に近い距離にあるキュアラブリーには激しい憎悪をみせている。
 帝国の大幹部であるプリキュアハンター・ファントムの独断専行を叱責したり、失敗の続く大幹部のオレスキーたちも更迭しないなど、部下に対してある程度の温情はある。
 不幸が力の源であり、クレーターができるほどの強大な黒いエネルギー弾を放つほか、相手を洗脳して従わせる能力をもつ。ファントムら、自分の配下にある者をパワーアップさせる力も持っている。
 帝国の王女であるため、前線に出ることは長らくなかったが、ミラージュの姿を見ただけでキュアフォーチュンが一歩も動けなくなったり、怒りをにじませただけで執務室が半壊するほどのオーラを放っていた。しかもそのオーラは執務室の鏡を通じて外部にも放出し、ミラージュの幻影と対峙していたプリキュアたちの足元に直径数メートルのクレーターを作り出している。
 幻影帝国の幹部たちと同様に、怪物「サイアーク」を創造する能力を有するが、その規模は桁違いであり、世界各地の都市の上空に巨大な鏡を召喚してそこから強烈な光を照射し、それを浴びた人間を一人残らず鏡に閉じ込められてサイアーク化できる。しかも、それは執務室から一歩も動かずに行える能力である。これによって、パリ、ニューヨーク、ハワイ、東京(ぴかりが丘も含む)など、不幸のエリアと化していなかった世界の主要都市群を一瞬で制圧した。
 しかし、ミラージュは大きな力を発することができる代償として、自身のエネルギーが激しく消耗するという弱点がある。ブルーによれば、「憎しみによって大きな力をもたらせば、自身もその憎しみに呑み込まれてほろんでしまう」ということであるが、実際に、第41話『ミラージュのために!
ファントム最後の戦い!』(2014年11月23日放送)での大侵攻を成功させた後は、その直後に倒れ伏している。
 ブルーを激しく憎んでいるが、当初はブルーを倒すこと自体は避けていた。しかし、第29話『アクシアの真の姿!シャイニングメイクドレッサー!!』(2014年8月24日放送)で黒幕ディープミラー(レッドの仮の姿)の再洗脳をうけたことで、以降はブルーの始末に踏み切る。
 第43話『ぶつけあう想い!ラブリーとミラージュ!』(2014年1月27日放送)で、キュアラブリーと初めての直接対決におよび、「ブルーを愛したゆえに不幸になった」と語り激闘を繰り広げるが、キュアラブリーから「ブルーへの愛は消えていない」という本心を指摘されたことで気持ちが大いに揺らぎ、暴走する。
 最終的には、プリキュアたちの強化合体必殺技「プリキュア・イノセントプリフィケーション」で浄化されて元の巫女の姿に戻り、ブルーからの真の愛の告白を受けて、キュアラブリーに感謝の言葉を述べて改心した。
 クイーンミラージュとしての戦闘形態は、髪型やスカートが鋭角に変化し、背中には黒い4枚の羽根を生やしている。この時、周囲の空間は夕暮れのような赤い世界になり、地表部分はクイーンミラージュが流した涙で湖のようになっている。
 黒い傘を使用したり、黒い船で移動することもある。素早い戦闘能力に特化しており、分身を生み出したり、手から赤い光線を放つこともできる。
 さらにレッドの力によって暴走した際には、髪や衣装はボロボロになり、身体は炎に包まれた状態になる。イノセントフォームのキュアラブリーとも同等以上の戦闘力をもち、ブルースカイ王国をはじめとした全世界を一瞬のうちに燃やすことができる。

 本来の姿に戻ったあとは、パートナー妖精のファンファンとともに、愛乃めぐみたちの住むぴかりが丘に住むようになる。巫女だった時代の本名は不明である。レッドに洗脳された経験から、レッドの気配を感じ取ることができる。
 第48話『憎しみをこえて!誕生!フォーエバーラブリー!』(2015年1月18日放送)では、再びキュアミラージュに変身してキュアテンダーやアロ~ハプリキュアと共にサイアークと戦い、ぴかりが丘の防衛を担当している。また、惑星レッドで邪神レッドと戦っているキュアラブリーに光の粒を送り込み、「フォーエバーラブリー」への変身能力を与えた。
 最終話にて、レッドとブルーに同行するためにファンファンと別れ、地球を去った。
 少なくとも300年以上前から生存している人物であるが、巫女としての力なのかレッドに封印された状態が続いていたためか、300年前から老化はほとんど見られない。


●○氷川 まりあ / キュアテンダー(シリーズで初めて登場した、プリキュアの肉親プリキュア)…… 小林 沙苗(34歳)
シリーズ第11作『ハピネスチャージプリキュア!』(2014年2月~15年1月放送)より

 氷川いおな(キュアフォーチュン)の姉。ブラックのロングヘアが特徴で、薄いパープルの服を着ていることが多い。一人称は「わたし」。
 優しい性格であり、交友関係も広い。自分が決めたことは曲げない意志の強さを持つ。妹のいおなへの愛情は強いが、いおなに対して無理難題をつきつける一面もあり、お茶目な素顔を見せることもある。妹と同様に、祖父を師範とする「氷川流空手道場」で修練を積んだ格闘家でもあり、その腕前はいおなをはるかに凌駕している。いおなからは「お姉ちゃん」と慕われており、「オシャレかつ勤勉家で、友だちも多い」、「ひとりの女性として、すばらしい」と評されている。
 年齢は TVシリーズ本編では語られていないが(妹のいおなは中学2年生)、友人の幸代が本編中で結婚しているため、少なくとも16歳以上であると推定される。また、幸代はすでに社会人らしい容姿をしていたため、20歳前後である可能性もある。
 しかし、幻影帝国に封印されている期間は肉体が歳を取らないため、封印を解かれた後の姿は、プリキュアたちとそれほど歳は離れていない年上の高校生程度にも見える。

 世界征服を企む謎の国家「幻影帝国」の大幹部であるプリキュアハンター・ファントムから「最強のプリキュア」と評されているが、同時にお人好しな一面を「愚か」とも見られている。また、幻影帝国の女王・クイーンミラージュもその実力は認めていた。
 変身した姿は、濃いパープルの長いポニーテールが特徴で、左側にハートの髪飾り、胸にゴールドのリボンタイ、ゴールドの三日月型イヤリングと青紫色のロングフレアスカートにホワイトのロングブーツを履いている。妹のキュアフォーチュンに同じく色はパープルを基調としている。
 髪はキュアフォーチュンよりも若干ウェーブが効いており、大人びた雰囲気がある。
 必殺技は、空と地上に一つずつ大きな五芒星の魔法陣を描いて、両者の間に敵を閉じ込め、巨大なパープルの光波を放出することで浄化する「テンダー・ライジングスターバースト」。
 長らくプリキュアとして幻影帝国と戦っていたが、ファントムとの決戦の際にいおなをかばったことで敗北し、変身を解除されて「プリキュア墓場」に封印される。この後、まりあのプリキュア変身アイテム「プリチェンミラー」は、いおなが譲り受けることとなった。なお、まりあは表向きには「海外留学中に行方不明になった」ということにされており、真実を知るのはごく一部の人物に限られている。
 プリキュアになった時期や、ファントムに封印された時期については TVシリーズ本編では言及されていないが、封印された時期については、上北ふたごによるコミカライズ版において「3年前」と語られている。

 封印された後、まりあはクイーンミラージュに洗脳されて幻影帝国の大幹部になっており、幻影帝国の奥の手としてキュアラブリーたちと対峙することとなる。
 幻影帝国の大幹部となったキュアテンダーは、パープルのロングヘアに赤色の瞳になる。ブラックを基調としたコスチュームを身にまとい、背中にはパープルの蝶のような羽をつけ、頭部にはブラックの髪飾りをつけている。コスチュームのデザインはクイーンミラージュに近いものになっており、胸部のベストは襟と腰周り部分の丈が伸び、大きかったフレアスカートはミニスカートに短くなっている。赤い瞳の色は、幻影帝国の黒幕である邪神レッドの洗脳状態を表しているようで、正気に戻りかけた瞬間に瞳が一瞬青くなるという演出が多用されていた。キュアテンダーに洗脳を施したクイーンミラージュ自身も、ブルーの説得を受けて一瞬だけ瞳が青くなったことがあるため、ミラージュがテンダーに施した洗脳を、ミラージュ自身もレッドから受けていたことが示唆された。
 クイーンミラージュの洗脳によって過去の記憶が改ざん・抹消されており、いおなのことを妹だとは認識していない。 しかし、まりあとしての人格は少なからず残っており、同じプリキュアの呼びかけで記憶を思い出すこともある。冷徹かつ好戦的な性格であり、妹であっても容赦なく攻撃してくる。また、「幸せは一瞬、愛は幻」という思想に取りつかれている。クイーンミラージュの命令に忠実に従うが、同僚のオレスキーを邪魔者扱いするなど、協調性はない。
 戦闘能力はかなり高く、プリキュアたちを苦戦させるだけでなく、プリキュア4名の合体必殺技「プリキュア・ハピネスビッグバーン」さえも消滅させることもできる。その他にも、手から暗黒の光線を放ち、蝶形の強力な破壊光線も出せる。また、剣で攻撃することもあり、空を暗雲で覆う能力をもつ。必殺技に相当するものとして、手を天に掲げて三日月状のワームホールを作り出し、そこから暗黒の蝶を召喚してプリキュアたちに突撃させるというものがある(技の名前は不明)。
 第37話『やぶられたビッグバーン!まさかの強敵登場!』(2014年10月19日放送)から登場し、一向にプリキュアたちに勝利できない三幹部にしびれを切らしたクイーンミラージュからの要請で現れ、妹のいおなとは敵として再会することになる。プリキュアたちを圧倒して優位に立つが、いおなたちの説得を受けて記憶がよみがえり、最終的にはプリキュアたちの強化合体必殺技「プリキュア・イノセントプリフィケーション」で浄化されて本来の姿に戻った。
 キュアテンダーに復帰した後の第39話以降は、「自分がいなくても十分」という理由で「ハピネスチャージプリキュア」チームには加わらず、両親のいるアメリカを拠点に世界中のプリキュアを援護する道を選ぶ。
 その後、第46話『愛と憎しみのバトル!誠司 VS プリキュア!』(2014年12月28日放送)で、ダーク誠司との戦いに敗れたプリキュアたちのもとへ駆けつけ、戦意喪失しためぐみたちを叱責して「本当に大切な人を守る」ことの大切さを伝えた。以降は、幻影帝国の黒幕である邪神レッドがいる「惑星レッド」に出撃したプリキュア4名の代わりに、キュアミラージュやアロ~ハプリキュアと共にぴかりが丘の防衛を担当した。


●アンラブリー / プリキュアハンター・ファントム(シリーズで初めて登場した、悪の大幹部によるプリキュアのコピー)…… 中島 愛(24歳 キュアラブリーとの二役)

 プリキュアハンター・ファントム(声・野島裕史)は、幻影帝国の王女・クイーンミラージュの側に仕える最高幹部である。赤色の髪をした青年。一人称は「オレ」。
 ホワイトのコートを着て、腰にカットラス(湾曲刀)を帯剣している。また、左腕には大きなヴァンブレイス(金属製の籠手)を装備している。
 冷静沈着な性格で、クイーンミラージュから降された任務を完璧にこなしている。そのため、同僚の大幹部たちからは嫉妬されている。世界中のプリキュアを狙う狩人であり、プリキュアたちを自身の「エターナルゲージ」という特殊能力で鏡に封印し、異空間「プリキュア墓場」で保管している。
 空手の有段者であるキュアフォーチュンさえも圧倒するほどの高い戦闘能力をもち、武器のカットラスは、キュアラブリーの必殺技「プリキュア・ピンキーラブシュート」と、キュアフォーチュンの必殺技「プリキュア・スターダストシュート」を同時にかき消すほどの攻撃力がある。
 基本的に自身は幻影帝国の怪物「サイアーク」を使役しないが、カットラスから発生させた衝撃波を人々に浴びせることにより、一度に大量のサイアークを生み出すことができる。
 その正体は、かつてキュアミラージュ(クイーンミラージュ)のパートナーだった妖精「ファンファン」であったが、不幸に堕ちたミラージュの笑顔を取り戻したいという願いが暴走してファントムに変貌してしまい、ミラージュのためならば悪行も辞さないようになる。
 そのため、クイーンミラージュには強い忠誠を誓い、彼女からも絶大な信頼を置かれている。また、ミラージュが不幸になった元凶であるとみなすブルーには激しい憎悪を見せている。

 第30話『ファントムの秘策!もう一人のキュアラブリー!』(2014年8月31日放送)にて、クイーンミラ-ジュによって能力を強化された上でブルー討伐を命令され、キュアラブリーの「影」をまとい「アンラブリー」に変身して追いつめるが、プリキュアたちの合体必殺技「プリキュア・ハピネスビッグバーン」を受けて敗北した。アンラブリー時の一人称は「わたし」。
 アンラブリーの外見はキュアラブリーに酷似しているが、ブラック地に赤いラインのコスチュームが特徴で、ノースリーブロングコートの中にミニスカートを身につけ、ロンググローブをつけてロングブーツを履いている。変身時は声もキュアラブリーの声そのものに変わっているが、顔だちはファントムの面影を残している。
 愛乃めぐみ(キュアラブリー)の人格から記憶まで全てをコピーした存在で、めぐみの隠し持つコンプレックスも知り尽くしており、めぐみの過去や想いをあざ笑い、「だれの役にも立てない弱い子」と罵るという精神攻撃を展開する。
 戦闘能力が非常に高く、引き抜いた電柱で相手を殴りつけたり、服を掴んで叩きつけるという荒々しさが特徴で、腹部を殴るなど肉体的にも追いつめる。
 当初はプリキュア4名を軽く圧倒していたが、仲間の助力で立ち直ったキュアラブリーの猛反撃を受けたことで、変身を解除して元のファントムに戻った。



 やっぱり文章が長くなっちゃったんで、続きはまた次回! プリキュア(人数が)大爆発!!
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ごった煮! 裏プリキュアオールスターズ!!  《2007~2013年のあゆみ》

2015年02月25日 22時45分00秒 | アニメらへん
●「ダークプリキュア5」(シリーズで初めて登場した、プリキュアのゲスト敵キャラクター)
※映画『 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』(2007年11月公開)より

 「プリキュア5」を元に、「鏡の国」の支配者シャドウが、鏡の国の「クリスタル」を利用して創りだした闇の戦士たち。シャドウの命に従い、プリキュア5を倒そうとする。
 シャドウから与えられた力をもち、疲労を感じることなく戦闘を続けることができる。自分たちの力に絶対的な自信をもち、それぞれ高い戦闘能力を有する。それゆえに友情を「弱い心」として否定する。黒を基調としたレザー系の衣装を着用している。

ダークドリーム …… 西村 ちなみ(37歳)
 キュアドリーム(夢原のぞみ)のコピーで、ピンク色のクリスタルと、のぞみのデータから誕生した存在。
 物語の序盤ではキュアルージュ、キュアレモネード、キュアミント、キュアアクアのデータを取るため、のぞみたちを観察する。その後はキュアドリームと対戦した。
 ダークプリキュア5の中で唯一、変身前の姿から誕生しているため、のぞみたちの笑顔に興味をもつ一面も見せる。感情的なタイプで、攻撃的な性格。オーソドックスな格闘術と、エネルギー弾を駆使して戦う。
 物語中盤では友情、仲間、笑顔という概念を理解できない苛立ちから、いつも笑顔でいるキュアドリームに憎しみをぶつけるが、仲間を信じ続けるキュアドリームの姿を見て、心に迷いが生じてゆく。結果としてキュアドリームの優しさに触れたことで和解し、ともにシャドウと対決する。
 クライマックスでは、シャドウの攻撃からキュアドリームをかばい、腹や胸を殴られたことでクリスタルが砕かれる。それまではどうすれば笑うことができるかを知らなかったが、最期はキュアドリームの腕の中で笑いながら消滅した。
 声を演じた西村ちなみは、後年のシリーズ第9作『スマイルプリキュア!』で、キュアビューティ(青木れいか)と、その偽物である「バッドエンドビューティ」を演じている。

ダークルージュ …… 長沢 美樹(37歳)
 キュアルージュのコピーで、オレンジ色のクリスタルから誕生した存在。
 傲慢な激情家で、「仲間や友人なんて面倒」、「一人なら我慢せず自由」と考え、仲間のために戦うキュアルージュを「世迷いごと」と切り捨てるも、キュアドリームの声で奮起したキュアルージュに追い込まれる。
 ホーミング弾や楕円型の大型弾といった多彩な能力を有し、遠距離の戦闘スタイルをとるが、最期はキュアルージュの「プリキュア・ルージュバーニング」をうけて消滅した。
 必殺技は、射程が広く連射性の高い炎のエネルギー弾を放つ「ダークネスファイヤー」。

ダークレモネード …… 釘宮 理恵(28歳)
 キュアレモネードのコピーで、イエローのクリスタルから誕生した存在。
 逃げ惑うキュアレモネードを追いまわし、容赦なく攻撃を加える残忍な性格の持ち主。「他人を喜ばせるのは得にならない」として、うららの夢を嘲笑する。
 蹴り技を軸にした近接戦闘と、脚から発する光線で中距離戦をこなす。また、クリスタルの力を使用して「歌」による攻撃もできる。
 クライマックスで、キュアレモネードに腹を攻撃された隙をつかれ、最期は彼女の「プリキュア・レモネードシャイニング」を受けて消滅した。
 必殺技は、三日月型のエネルギー波を脚から蹴りだす「ダークネスフラッシュ」。
 声を演じた釘宮理恵は、後年のシリーズ第10作『ドキドキ!プリキュア』で、キュアエース(円亜久里)を演じた。

ダークミント …… 皆口 裕子(41歳)
 キュアミントのコピーで、グリーンのクリスタルから誕生した存在。
 温厚なキュアミントとは正反対に冷酷で、好戦的な性格。「自分が大事」、「人を守る力は役にたたない」と考えているが、敵である自分さえも守るというキュアミントの優しさに、その冷たい心は大きく揺らぐ。
 防御能力に長けたミントとは対照的に、戦法は攻撃技の一辺倒。クリスタルの力を使用して、球体型のエネルギー波を放つ。
 最期はキュアミントの「プリキュア・ミントシールド」に敗れ、彼女に抱かれながら、「あなたのことも守りたかった。」という言葉に涙を流して消滅した。
 必殺技は、緑色の連発破壊エネルギー弾「ダークネススプレッド」で、キュアミントの「プリキュア・ミント・プロテクション」を軽々と蜂の巣にしていた。

ダークアクア …… 木内 レイコ(39歳)
 キュアアクア(水無月かれん)のコピーで、ブルーのクリスタルから誕生した存在。額を露出したロングのポニーテールをしている。
 キュアアクアの力を認めつつも、常に仲間と行動を共にするキュアアクアを侮蔑し、「弱い者ほど群れる」と罵倒する。排他的な一面以外は、性格はかれん自身に近い。
 ダークプリキュア5の中で唯一人武器を使用しており、ロッドや剣などを用いた荒々しい戦い方でキュアアクアをねじ伏せようとする。
 クライマックスで、キュアアクアに腹を蹴られた隙をつかれ、最期は彼女の「プリキュア・アクアトルネード」を受けて消滅した。


●ダークプリキュア(シリーズで初めて登場した、プリキュアのレギュラー敵キャラクター)…… 高山 みなみ(45歳)
※シリーズ第7作『ハートキャッチプリキュア!』(2010年2月~11年1月放送)より

 世界征服を企む謎の組織「砂漠の使徒」の総指揮官・サバーク博士の側近である、漆黒のプリキュア。グリーンのおかっぱの髪が特徴。一人称は「わたし」。
 頭部の左側に赤い花飾りをつけている。コスチュームはブラックのゴシックロリータ風で、胸元には力の源であるブルーのブローチをつけており、左手だけに黒い手袋をはめて、ロングブーツを履いている。
 冷静沈着な性格であり、任務も完璧にこなしている。そのため、砂漠の使徒の三幹部(サソリーナ、クモジャキー、コブラージャ)よりも地位は格上だが、三幹部からは快くは思われていない。サバーク博士を心の支えとし、彼への強い想いから「キュアムーンライト(月影ゆり)を倒し、自分が真のムーンライトになる」とする。
 右の瞳がゴールド、左の瞳がブルーのオッドアイであり、ふだん閉じている右の目を開くと衝撃波を放ち、技の威力が増強される。また、背中の左側だけに、飛行能力と防御能力を備えた黒い翼を生やしている。
 当初はキュアムーンライトを圧倒するほどの高い戦闘能力をもち、彼女を倒した際に手に入れた「プリキュアの種」のかけらを所持している。また、戦闘の際には専用の武器「ダークタクト」を使用する。
 主な攻撃技は、赤黒い花の形をしたエネルギー弾「ダークフォルテウェイブ」、フォルテッシモ記号のような形をした赤色のエネルギーで突撃する「プリキュア・ダークパワー・フォルティシモ」。
 放送第34話で復活したキュアムーンライトとの激闘に敗れて戦闘不能になるが、その後、培養カプセルによって目が両方ゴールドとなった完全体として復活し、さらに強大な力を手に入れた。
 その正体は、月影ゆりの肉体の一部とサバーク博士の研究技術によって創り出された人造生命体。ゆりの妹ともいえる存在だが、サバーク博士には「キュアムーンライトを倒すためだけに存在する、こころのない人形」と評されている。
 放送第47話でキュアムーンライトと再び死闘を展開するが、結果的に敗北する。続く第48話でも立ち上がって戦おうとしたが、洗脳が解けたサバーク博士(月影ゆりの父・月影博士)に抱きしめられながら「自分の娘だ」という言葉に笑顔をみせ、最期は光の粒となって消滅した。


●「ミラージュプリキュア」(TVシリーズで初めて登場した、プリキュアの分身)
※シリーズ第7作『ハートキャッチプリキュア!』(2010年2月~11年1月放送)より

 第37・38話(2010年10月放送)の、天空の城「プリキュアパレス」でプリキュアたちに与えられた試練において、キュアブロッサム・キュアマリン・キュアサンシャイン・キュアムーンライトの4名の前に現れた、それぞれの鏡像。

ミラージュブロッサム …… 水樹 奈々(30歳 キュアブロッサムと二役)
 花咲つぼみ(キュアブロッサム)自身の心の迷いを指摘する。髪は腰まで伸びた濃いマゼンタのロングヘアー。

ミラージュマリン …… 水沢 史絵(30歳 キュアマリンと二役)
 来海えりか(キュアマリン)の姉に対するコンプレックスを指摘する。髪は変身前のえりかに近いブルーのロングヘアー。

ミラージュサンシャイン …… 桑島 法子(34歳 キュアサンシャインと二役)
 明堂院いつき(キュアサンシャイン)が抑えていた自身の本心を指摘する。髪は腰まで伸びたイエローのロングヘアー。

ミラージュムーンライト …… 久川 綾(41歳 キュアムーンライトと二役)
 月影ゆりがパートナーだった妖精コロンを失った悲しみを指摘する。髪はキュアムーンライトと同様だが頭の花飾りがなく、色が暗くなっている。


○キュアフラワー / 花咲 薫子(シリーズで初めて登場した、元プリキュア)…… 坂本 千夏(51歳)
※シリーズ第7作『ハートキャッチプリキュア!』(2010年2月~11年1月放送)より

 変身する花咲薫子は、花咲つぼみ(キュアブロッサム)の父方の祖母にして、著名な植物学者。ソバージュの髪型が特徴。67歳。旧姓は五代(ごだい)。
 つぼみが通っている植物園の園長を務めている。また、最年少で「全日本空手大会」で優勝した経験をもつ。つぼみが幼いころ、両親が忙しい間は彼女がつぼみの世話をしており、つぼみの性格に少なからず影響を与えている。死別した夫との思い出がつまったラベンダーが好き。
 かつて若い頃にプリキュアであった、花咲薫子(はなさき かおるこ)が変身した姿。変身時の名乗りは「聖なる光に輝く一輪の花、キュアフラワー!」。
 ピンクのロングソバージュが特徴で、左右には花の髪飾りが施されている。エンブレムはキュアブロッサムたちと同様に胸の中央についているが、リボンではなくピンクのバラがあしらわれており、全身が薄いピンクの燐光に包まれている。飛行能力を持っており、自由自在に空中移動できる。その他、花びらによるバリアや光の網による拘束技など、様々な特殊能力を持つ。
 キュアムーンライトの前代にして、かつて「歴代最強」と謳われた伝説のプリキュアであり、シプレとコフレは今も薫子をそう呼んでいる。50年前に単独で、世界征服を狙う謎の組織「砂漠の使徒」と戦い、ハートキャッチミラージュの力で辛うじて、砂漠の使徒の王「デューン」を退けることに成功したが、その代償としてココロパフュームが壊れてしまい、その後は変身能力を失った。第44話『クリスマスの奇跡!キュアフラワーに会えました!』(2010年12月19日放送)において、クリスマスの夜だけに再び変身して若返った姿となり砂漠の使徒を圧倒したが、全盛期の力はすでに失われており、「フォルテウェイブ」などの浄化技を使う力は残されていない。現在は砂漠の使徒との戦いからは一線を退き、歴代のプリキュアたちが守ってきた、妖精たちを生み出す樹木「こころの大樹」の研究をしている。プリキュアでいることの辛さなどを理解できる、残された唯一人の存在として、つぼみたちを見守っている。
 1回のみながらも劇中で変身を披露したプリキュアであるが、「プリキュアオールスターズ」扱いはされていない。変身披露後に唯一出演したオールスターズ映画『 DX3』(2011年3月公開)でも変身せず、プリキュアたちの動向を見守り、応援しているだけであった。
 復活変身時に使用していた主な技は、敵の足下に円状のフィールドを展開し、フィールド内の花冠を高速回転させて敵を攻撃する「プリキュア・フラワーキャンドル」や、敵を包囲するように4枚の花冠を放ち、そこから自身の分身を出現させて攻撃する「プリキュア・フラワーカーニバル」。


○キュアアンジェ(シリーズで始めて登場した、故人のプリキュア)…… 声優なし
※映画『ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』(2010年10月公開)より

 『ハートキャッチプリキュア!』の世界観において「初代プリキュア」とされている、片目を金髪のロングヘアーで隠した女性。ステッキと仮面を装備している。西洋甲冑風のコスチュームを身にまとっており、左肩に赤いバラがあしらわれている。また、天使の翼のような装飾が施されているティアラをつけている。
 400年前(17世紀初頭)に、砂漠の使徒の最初の大幹部「サラマンダー男爵」の出現に危機を感じた「こころの大樹」が、初めて生みだした存在。激闘の結果、サラマンダー男爵をフランスのモンサンミシェル寺院に封印することに成功している。
 変身者の本名や国籍および持ち技などはいっさい不明。「アンジェ」はフランス語で「天使」の意味。
 過去のイメージシーンと、サラマンダー男爵のセリフの中にのみに登場している。


○キュアエコー / 坂上 あゆみ(シリーズで初めて登場した、劇場版限定の公式プリキュア)…… 能登 麻美子(32歳)
映画『プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち』(2012年3月公開)より

 横浜に在住する女子中学生・坂上あゆみがキュアハッピーをかばって復活した悪意の塊「フュージョン」に飲み込まれた時、「フーちゃん(フュージョンのかけらのひとつ)に自分の本当の思いを伝えたい」というあゆみの心に呼応して、突如として誕生したプリキュア。
 変身前に比べて、髪のサイドポニーテールが大幅に長くなり、それを結っていた赤いヘアゴムが淡いピンクのリボンに変わっているほか、髪色と瞳もダークブラウンからゴールドに変化している。イメージカラーはホワイトで、アクセントとして若草色が入るほか、腰周りのリボンと肩周りは淡いピンクになっている。胸には「スマイルプリキュア」と同じブローチをつけているが色はプラチナであり、中の「P」はグリーンになっている。また、スマイルプリキュアとほぼ同形状の白のロングブーツを履いている。歴代公式プリキュアのように作中で明確な変身シーンや技を放つシーンは描かれていなかったが、変身解除後にキュアデコルに似た白いアイテム「エコーキュアデコル」があゆみの足元に落ちており、あゆみは後年の映画『 NewStage3』まで、これを所持していた。変身時のセリフは、「思いよ届け! キュアエコー!」。
 映画『 NewStage 』で「29人目のプリキュア」としてデビューしたが、次作『 NewStage2』では、プリキュアの総数はそれまでの TVシリーズの28名と、新参入の『ドキドキ!プリキュア』の4名を加えた「32名」と紹介されており、あゆみもワンシーンにセリフなしで登場するという扱いに留まっていた。
 次々作『 NewStage3』では再登場し、『 NewStage2』の主人公だった妖精グレルとエンエンの力でキュアエコーに変身したほか、必殺技「プリキュア・ハートフル・エコー」を新たに披露している。また、エピローグでは妖精界の「プリキュア教科書」にキュアエコーの項目が追加され、同時にグレルとエンエンがキュアエコーのパートナー妖精となった。しかし、その後のプリキュアオールスターズ関連の公式資料でも、キュアエコーはオールスターズにカウントされていない状況が続いている。


●「バッドエンドプリキュア」(TVシリーズで初めて登場した、プリキュアのゲスト敵キャラクター)
シリーズ第9作『スマイルプリキュア!』(2012年2月~13年1月放送)より

 放送第45・46話(2013年1月放送)に登場。バッドエンド王国の最高幹部・ジョーカーが、メルヘンランドの女王ロイヤルクイーンから盗んだ力の源「キュアデコル」と、部下の三幹部(ウルフルン、アカオーニ、マジョリーナ)から抜け出た「醜い心」を混ぜ合わせて創造した悪のプリキュア。
 自分だけの幸福を望み、他人の不幸を望む性格。なにもかもがプリキュアと正反対で、ジョーカーからは「戦闘マシーン」と呼ばれている。コスチュームや必殺技などは、暗い色に統一されている。

バッドエンドハッピー …… 福圓 美里(30歳 キュアハッピーと二役)
 キュアハッピーのコピー戦士。大量の岩石が空中を舞う空間を戦闘フィールドとしている。
 自身だけが幸福であればいいという思考を持ち、他人の不幸を喜び、世界中を不幸で満たすことに快感を感じている。必殺技は、キュアハッピーと同じようなエネルギーを放つ「バッドエンドシャワー」。指をハート型にして放つ破壊ビームも連射できる。
 キュアハッピーを不幸と絶望に陥れて倒そうとするが、未来を信じて前に進むキュアハッピーの「ハッピーシャワー・シャイニング」のパワーに圧倒されて消滅した。

バッドエンドサニー …… 田野 アサミ(25歳 キュアサニーと二役)
 キュアサニーのコピー戦士。炎が地平線に揺らめく空間を戦闘フィールドとしている。
 「すべてを焼き尽くす太陽」と自称し、「太陽はひとつでいい」という思考のもとにキュアサニーを襲う。また、友だちを必要のないものと考えている。キュアサニーと同じく関西弁で話す。必殺技は炎で突撃する「バッドエンドファイヤー」。また、足先から炎を噴射させて高速移動する能力も持つ。
 最期は「太陽はみんなを照らすもの」と語るキュアサニーの反撃をうけ、「サニーファイヤー・バーニング」で消滅した。

バッドエンドピース …… 金元 寿子(24歳 キュアピースと二役)
 キュアピースのコピー戦士。ラフレシアを中心に無数の不気味な花が咲く空間を戦闘フィールドとしている。
 ウソ泣きやだまし討ちを平然と行う卑劣な性格で、キュアピースの優しさを「キレイごと」と蔑む。必殺技はエネルギーを相手に落とす「バッドエンドサンダー」。また、雷撃の連射も得意とする。
 キュアピースを追いつめるが、平和を願うキュアピースの「ピースサンダー・ハリケーン」に敗れて消滅した。

バッドエンドマーチ …… 井上 麻里奈(27歳 キュアマーチと二役)
 キュアマーチのコピー戦士。雲の上に巨大な植物が弧を描く空間を戦闘フィールドとしている。
 邪魔者は踏みにじり、強い者が弱い者を痛めつけることを「直球勝負」だと豪語する凶悪な性格。また、戦いの最中によそ見すら許さない戦闘狂。必殺技は、巨大な球体エネルギーを相手にぶつける「バッドエンドシュート」。また、キュアマーチを上まわるスピードと脚技を得意とする。
 キュアマーチに負けを認めることを強要するが、絶対に諦めない覚悟を決めたキュアマーチに自身の「バッドエンドシュート」を「マーチシュート・インパクト」で蹴り返されて消滅した。

バッドエンドビューティ …… 西村 ちなみ(41歳 キュアビューティと二役)
 キュアビューティのコピー戦士。鋭い氷の柱が並びたつ月下の空間を戦闘フィールドとしている。
 美しさを正義とし、醜い者や見苦しい者は存在する価値すらないと断じる冷酷な性格。キュアビューティに対して「ビューティ」を名乗る資格はないと言い放ち、攻撃する。必殺技は、無数の結晶を空中に発生させて攻撃する「バッドエンドブリザード」。また、氷の剣を武器にして戦う。
 最期は本当の「美しき心」を持つキュアビューティに敵わず、「ビューティーブリザード・アロー」で射抜かれて消滅した。


○キュアセバスチャン / セバスチャン(シリーズで初めて登場した、男性の人工プリキュア)…… 及川 いぞう(53歳)
※シリーズ第10作『ドキドキ!プリキュア』(2013年2月~14年1月放送)より

 大企業グループ「四葉財閥」を経営する四葉家の筆頭執事であり、四葉財閥総帥・四葉星児の一人娘・四葉ありす(キュアロゼッタ)の右腕。右目に片眼鏡をかけており、白髪のオールバックに長いカイゼル髭と、左右に伸びる長いあご髭が特徴の老人。いつもありすの傍について、その指示を忠実にこなす。ありすを幼少の頃から支えており、それゆえに彼女からの信頼も厚く、プリキュアたちの正体も聞かされている。
 その仕事は四葉財閥だけでなくプリキュアたちのサポートにも渡り、ジコチューからの避難誘導やプリキュアの秘密を守る役目も担うほか、第25話『華麗な変身!ニューヒロイン登場!?』(2013年7月21日放送)では、戦いが激化していくありすの身を案じ、独自に人工のプリキュア変身ツール「ラブリーコミューン」を製造して、自身が人工のプリキュア「キュアセバスチャン」に変身して、プリキュアたちに加勢しようとした。男性がプリキュアに変身したのはシリーズで初めてだが、あくまで妖精の力を借りない人工の技術であるため、正式なプリキュアになったわけではない。
 全身がブラックのプロテクターとマントで覆われ、かろうじてセバスチャンの口元と目だけが露出しているその格好にプリキュアの要素は無く、むしろアメコミのバットマンのコスチュームによく似ている。胸にイエローのマークがついている。
 開発者でもあるセバスチャン自らが「上々」と満足するほどの俊脚と、身体の各所に違和感を感じさせない完成度の高い設計、直径数メートルの巨大なクレーターを地面に作るほどの攻撃技「プリキュア・セバスチャンアタック」を披露するなど、人工コミューンの開発は見事に成功していたが、セバスチャンの老体には厳しいのか、体力消耗が激しかった。
 しかし、性能テストが成功に終わったその直後に、人工コミューンがジコチューの大幹部マーモの手に渡ったため、キュアセバスチャンに変身した時間はごくわずかとなってしまった。


●キューティマダム / マーモ(シリーズで初めて、敵幹部が一時的に変身した悪の人工プリキュア)…… 田中 敦子(50歳)
※シリーズ第10作『ドキドキ!プリキュア』(2013年2月~14年1月放送)より

 地球征服を企む謎の組織「ジコチュー」の大幹部「ジコチュートリオ」のひとりで、グラマラスな美女。基本的にロシア帽をかぶり(夏にはつばの広い帽子をかぶることもある)、右半分がダウンジャケットで左半分がノースリーブになっている上着を着ている。一人称は「わたし」。
 目的のためなら卑怯な手段を使ったり、仲間をだし抜くことも辞さず、同じジコチュートリオのイーラからは悪態をつかれている。常に余裕のある態度を崩さないが、ジコチューの王女・レジーナに「オバサン」呼ばわりされると憤慨して冷静さを失うこともある。名前のモチーフは、七つの大罪の「強欲」を司る悪魔マモンからとられている。
 普段はジコチューのアジトでジュースや菓子を食べている。得意料理は野菜炒め。美容に気をつかっており、顔にひとつ吹きでものができただけでショックをうけるほどである。
 戦闘の際にはムチを武器としており、強風を発生させる攻撃も駆使する。
 放送第25話で、四葉家筆頭執事セバスチャンが開発した人工コミューンを手に入れて自ら「キューティーマダム」に変身する。変身時の決めゼリフは、「みなぎる美しさ!キューティーマダム!」。
 ジコチューを誕生させる通常通りの活動のほかに、困っている人を助けてテレビに出演したりヒーローショーに乱入したりと、自己顕示欲を満たすために謎のヒーローとして好き放題に活躍していたが、結局、彼女が解決したトラブルのすべてが、影で彼女自身が引き起こしていた自作自演であったことが暴かれる。しかし、一時は新聞に掲載されるほどの大きな注目を浴びていた。
 基本的に中身の性格は全く変化しておらず、偽ヒーローとしての活動中に同輩である大幹部グーラの生み出したジコチューを攻撃するなど、ジコチュートリオとして仲間割れしやすい関係はそのままだった。その後、本物のプリキュアたちと戦った末に人工コミューンが破壊されてしまい、元のマーモの姿に戻った。
 変身後も、顔は赤い仮面で目の周辺を隠しているだけであるため、明らかにマーモであることがわかる。コスチュームは、ピンクの大きなスカートとブラックのロングタイツ、エナメルの赤いグローブ。胸には、キュアセバスチャンと同様にイエローのマークがついている。
 なお、キューティマダムのコスチュームの配色や形状、黒タイツの着用などは、同じく前身が悪の組織の大幹部だった『フレッシュプリキュア!』の「キュアパッション」にかなり共通するものがある。


○1万年前のプリキュアたち(TVシリーズで初めて登場した、故人のプリキュア)
※シリーズ第10作『ドキドキ!プリキュア』(2013年2月~14年1月放送)より

キュアエンプレス …… 飯塚 雅弓(36歳)
 第30話『最後の試練!伝説のプリキュア!』(2013年9月1日放送)で、妖精メランによって存在が語られた、1万年前の地球で活躍したプリキュアの1人。
 ピンクの瞳とグリーンの髪が特徴で、コスチュームは白地にピンクの装飾という組み合わせ。変身前の姿や本名は不明である。三種の神器のひとつ「水晶の鏡(マジカルラブリーパッド)」を武器としていた。
 1万年前に宇宙を支配していた闇の権化「プロトジコチュー」と戦った。どんなに絶望的な状況でも決して諦めず、何度でも立ち上がる性格であったという。また、1万年前のプロトジコチューに勝利する高い戦闘能力も併せ持っていた。
 名前の由来はタロットカードの「女帝」からきている。

メラン …… 松岡 洋子(58歳)
 第30話に登場。1万年前の地球でキュアエンプレスのパートナーをしていた妖精。
 1万年前のプリキュアたちが使用していた「三種の神器」のひとつである「水晶の鏡」を、孤島の洞窟で守り続けていた。
 普段は亀の老婆のような姿をしているが、変身するとドラゴンになり、戦闘力もプリキュアたちを圧倒するほど強力になる。キュアハートらプリキュア4名の合体必殺技「プリキュア・ラブリーフォースアロー」と、キュアエースの「エースショット」の同時攻撃でも破れないバリアを展開することができる。
 気難しい性格で、当初はまだ未熟だったマナたちを信頼していなかったが、プリキュアたちとの戦いを通じて、キュアハートにかつてのキュアエンプレスの面影を感じたことで、次第に彼女たちを認め、結果として水晶の鏡を託した。
 マナに協力を頼まれるが、「あたらしい時代は、おまえたちで切り開いてこそ価値がある。」と語り、現代のプリキュアたちとの共闘は断った。

キュアマジシャン …… 声優なし
 三種の神器のひとつ「光の槍(ミラクルドラゴングレイブ)」を武器とする、赤いプリキュア。本編ではシルエットのみでの登場で、詳しい情報は語られていない。
 名前の由来はタロットカードの「魔術師」からきている。

キュアプリーステス …… 声優なし
 三種の神器のひとつ「黄金の冠(エターナルゴールデンクラウン)」を武器とする、水色のプリキュア。本編ではシルエットのみでの登場で、詳しい情報は語られていない。
 名前の由来はタロットカードの「女教皇」からきている。



 ということで、後半……というか、『ハピネスチャージプリキュア!』のみなさん編に続く~。
 シリーズ第3作目のあのお2人は、よくよく考えた上で割愛させていただきました……う~む、難しいもんだのう!!
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愚直に、男前に、三部作の二番手。  ~映画 『プリキュアオールスターズ NewStage 2』~

2014年12月29日 23時34分27秒 | アニメらへん
映画『プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち』(2013年3月公開 71分 東映)


 映画『プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち』は、歴代「プリキュアシリーズ」のクロスオーバー作品の第5作である。プリキュアシリーズ全体の映画作品としては第14作にあたる。
 キャッチコピーは、「わたしたちは、ひとりじゃない!」

 前作『プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち』(2012年)に続く『 NewStage 』シリーズの第2作で、映画初登場となる『ドキドキ!プリキュア』の4名を含めた32名のプリキュアが登場する。ただし、前作『 NewStage 』で初登場したキュアエコーのみ登場せず、本作においては公式プリキュアとしてカウントされていないが、キュアエコーに変身する坂上あゆみはセリフのないモブキャラクターとして登場している。
 なお、本作に登場したプリキュア32名のうち、セリフがあったのは16名ということで、『プリキュアオールスターズ』シリーズではセリフつき出演プリキュアの割合が最も少ない作品になっている(『 DX 』から『 DX3』はプリキュア全員がセリフあり、『 NewStage 』はキュアエコーを入れた29名中18名、次作『 NewStage3』はキュアエコーを入れた37名中25名がセリフつき出演)。

 異世界にある妖精の学校を舞台としており、プロデューサーの梅澤淳稔は今作のテーマを「いじめ問題」としている。オールスターズ映画で異世界が物語のメインの舞台になったのは初めてで、歴代プリキュア全員が同じ異世界に行くという展開も初めてだった。
 本作のオリジナルキャラクターのグレルとエンエンを中心に、それをプリキュアたちがサポートするという物語になっており、特に TVシリーズ本編中で当初はプリキュアと対立していたが、改心して自らもプリキュアへと転身したキュアパッションとキュアビートに、「悪いことをしてもやり直せる」というメッセージが託された。

 全国174スクリーンという公開規模ながら、公開初日2日間で興行収入約2億円、観客動員約17万6千人になり、映画観客動員ランキングで初登場3位となった。最終的な興行収入成績は約10億3千万円。
 宣伝ポスターは、32名の歴代プリキュアが全員横を向いて並んでいるデザインが用いられたが、速報ポスターやロングタイプポスターではキュアマリンのみ正面を向いている。公式サイトのトップページの集合イラストでも、ランダムで「並んでいる歴代プリキュアの内、キュアマリンだけがこちらを向く」という仕掛けが存在し(再度アクセスか再読み込みで閲覧可能)、エンディングアニメーションでも最後に顔を向ける演出がある。これについて梅澤プロデューサーは、「こっちを向けるのはキュアマリンしかいない。マリンなら辛抱たまらずにこっち向いちゃうだろうなと。ひとりこっち向いてるのもこれはこれで面白いかもって話になって、速報ポスターで採用された。」と語っている。
 本作での音楽は高梨康治の楽曲が使用されている。ただし、『ドキドキ!プリキュア』の変身シーンのみ、高木洋による楽曲が使用されている。

 2013年はプリキュアシリーズが開始して10年目に当たることから、様々なコラボレーションが展開された。
 結成10年目となるアイドルグループ・Berryz工房と、映画『ふたりはプリキュア MaxHeart2』(2005年)の主題歌『ギャグ100回分愛してください』(9thシングル)のタイアップ以来となるコラボレーションが決定し、2013年3月3日に行われたコンサート「ハロープロジェクト 春の大感謝祭 ひな祭りフェスティバル2013」に歴代プリキュアがゲスト出演した他、3月13日発売のシングル『アジアン セレブレイション』(31stシングル)が本作の応援歌となった。また、シリーズ初となる Berryz工房との実写コラボポスターも制作され、3月11日から17日にかけて JR東日本の9駅に掲出された。映画本編にも Berryz工房のメンバー7名が妖精役としてゲスト出演している。


あらすじ
 プリキュアの守護妖精になるために勉強する妖精が通う妖精学校。プリキュアの人気をねたむ生徒グレルは、心の影を映す「影水晶」から生まれた自分自身の「影」と共に行動するようになる。ある日、妖精学校から歴代プリキュアのもとに「プリキュアパーティ」の招待状が届く。しかし、それは影と、影にそそのかされたグレルによる罠で、影は訪れたプリキュアたちから変身アイテムやパートナーの妖精たちを奪い、水晶化させてしまう。
その一方、泣き虫の妖精エンエンは、影に言われるがままのグレルの行動を止めようとするが、勇気を出せないままグレルに巻き込まれてしまう。そして、いつしか影はプリキュアを倒したことで巨大な力を身につけ暴走を開始し、グレルが望まなかったことまで引き起こしてしまう。そんな中、みゆきとキャンディに誘われる形でパーティにやってきたマナたち『ドキドキ!プリキュア』の4人だったが、影から逃げ惑うグレルとエンエンと出会い、事の次第を知る。4人と2匹は、影の暴走を止めプリキュアたちを元に戻すため、ともに行動を起こす。


主な登場キャラクター
『ドキドキ!プリキュア』より
相田 マナ / キュアハート …… 生天目 仁美(なばため 36歳)
 今回はキュアハッピーとペアを組む。
 ちなみに、そのキュアハッピーこと星空みゆきとは、お互いにプリキュアに変身した状態で初対面したため、本作ではオールスターズシリーズ恒例の「現役ピンクプリキュアと前作のピンクプリキュアが変身前の姿で初対面した瞬間に、画面がホワイトバック・スローモーションになる」という演出がなかった。ちなみに、次作『プリキュアオールスターズ NewStage3』ではマナと愛乃めぐみ(キュアラブリー)が初対面した時にホワイトバック・スローモーション演出が行われたため、同演出が全く無いのは本作のみとなった。

菱川 六花 / キュアダイヤモンド …… 寿 美菜子(21歳)
 今回はキュアビューティとペアを組む。

四葉 ありす / キュアロゼッタ …… 渕上 舞(25歳)
 今回はキュアサニーとペアを組む。

剣崎 真琴 / キュアソード …… 宮本 佳那子(23歳)
 ありすのお茶会で『スマイルプリキュア!』に登場した納豆餃子飴を食べるが、強烈な臭さに悶絶する。
 今回はキュアピースとペアを組む。

シャルル …… 西原 久美子(47歳)
 妖精学校の生徒だった経歴があり、同級生だったキャンディとは旧知の仲である(ただし、この設定は TVシリーズ本編の「ラケルやランスと共に生まれてすぐに地球に来た」という設定と矛盾している)。

ラケル …… 寺崎 裕香(29歳)
 妖精の瀧に沈められていた先輩のメップルに電話をかけ、居場所を聞いて救援に向かう。
ランス …… 大橋 彩香(18歳)
ダビィ …… 内山 夕実(25歳)
 ラケル・ランス・ダビィのセリフつき出演は、『 NewStage 』シリーズでは本作のみ。

『スマイルプリキュア!』より
星空 みゆき / キュアハッピー …… 福圓 美里(31歳)
 TVシリーズ終了後も、おっちょこちょいっぷりや勉強ができないのは相変わらず。
 影の罠により水晶にされる中、エンエンにキュアハートたちを呼んでと依頼する。水晶から解放されたあとは、キュアハートとペアを組む。
 『ふたりはプリキュア SplashStar 』以降の歴代プリキュアは「ちゃん」付けで呼んでいたが、『ふたりはプリキュア / ふたりはプリキュア MaxHeart 』の美墨なぎさと雪城ほのかは「さん」付けで呼んでいる。これは、なぎさとほのかが中学3年生であるためと思われる。また、劇中で会話をするシーンはなかったが、『 Yes!プリキュア5 / Yes!プリキュア5 GoGo!』の秋元こまちと水無月かれんも中学3年生、『ハートキャッチプリキュア!』の月影ゆりは高校2年生である。

日野 あかね / キュアサニー …… 田野 アサミ(26歳)
 今回はキュアロゼッタとペアを組む。

黄瀬 やよい / キュアピース …… 金元 寿子(25歳)
 今回はキュアソードとペアを組んでおり、キュアソードから「先輩」と呼ばれ、はりきる。また「影」との戦闘では、はじめは必殺技「プリキュア・ピース・サンダー」で雷をピースサインに集める際に今までどおりに驚いていたが、最終決戦では雷に耐える表情をみせた。

緑川 なお / キュアマーチ …… 井上 麻里奈(28歳)

青木 れいか / キュアビューティ …… 西村 ちなみ(42歳)
 本作の時点でも、七色が丘中学校の生徒会長を務めている。今回はキュアダイヤモンドとペアを組む。

キャンディ …… 大谷 育江(47歳)
 現在はメルへンランドの女王となっているが、みゆきたちのところへも日常的に遊びに来ている。
 みゆきと同じく、勉強が苦手。メルヘンランドの新しい女王としては未熟で、毎日、兄のポップに厳しく教育されており、勉強から抜けだしてきた。また、舌足らずなことば(「どれどれ」を「どりどり」、「それは」を「そりは」と言うなど)やドジな面も健在。
 妖精学校の生徒時代に同級生だったシャルルとは旧知の仲。招待状が用意されなかった『ドキドキ!プリキュア』の4名をプリキュアパーティに誘った。
 みゆきたちが影の罠で水晶にされるが、唯一、影の手から逃れた。その後、助けを呼んだポップとともに『スマイルプリキュア!』までの歴代プリキュアと『スイートプリキュア♪』までの歴代妖精の救出に向かう。

ポップ …… 阪口 大助(39歳)
 劇場版プリキュアシリーズでは初登場となり、セリフつき出演は本作のみである。
 メルヘンランドの現在の女王である妹のキャンディの教育係を務めており、女王としてまだ未熟であるキャンディを真面目に厳しく教育している。基本的にメルヘンランドに暮らしており、みゆきたち歴代プリキュアやキャンディを含めた歴代妖精のように人間界には常駐していない。
 キャンディの助けを受けて、水晶にされた歴代プリキュアと捕われた歴代妖精の救出に向かう。今作でもワシの姿に変身し、『5 GoGo!』のシロップとともにキャンディや歴代妖精、グレルとエンエンを運んだ。

黒川 エレン / キュアビート …… 豊口 めぐみ(35歳)
 当初はマイナーランドの歌姫セイレーンとして対立していたが、そこから改心してプリキュアになった経験をキュアパッションとともにエンエンとグレルに語り、「間違ったことをしてもやり直せる。」と諭す。

花咲 つぼみ / キュアブロッサム …… 水樹 奈々(33歳)
 相変わらず高所恐怖症は健在。

来海 えりか / キュアマリン …… 水沢 史絵(33歳)
 パワー回復後に妖精たちの熱い声援をうけ、「プリキュアをやっていてよかった。」と感慨にふけったあと、声援と期待に応えて従来のはりきりっぷりを披露した。
 戦闘では「プリキュア・おでこパンチ」を影に放つ。

東 せつな / キュアパッション …… 小松 由佳(35歳)
 当初はラビリンスの幹部イースとして対立していたが、そこから改心してプリキュアになった経験をキュアビートとともにエンエンとグレルに語り、「間違ったことをしてもやり直せる。」と諭す。

タルト …… 松野 太紀(45歳)
 妖精学校に特別講師として招かれ、プリキュアについての授業を行う。そのためシフォンや歴代妖精よりも早く妖精の世界に向かっており、終始プリキュアたちが住む人間界にはいなかった。
 映画『プリキュアオールスターズ DX3』(2011年)以来のセリフつき出演となったが、セリフつき出演は今作が最後となり、『 DX 』から続いていたセリフつき出演回数および連続登場回数は「5回」で途切れた。この2つの記録は、今作の公開当時はタルトのみだったが、次作『 NewStage3』において、セリフつき出演回数はプリキュア5名(ブラック・ホワイト・ピーチ・ブロッサム・マリン)に並ばれ、また連続登場回数はそのうち2名(ブロッサム・マリン)に並ばれた。

美墨 なぎさ / キュアブラック …… 本名 陽子(34歳)
 本作でもおっちょこちょいっぷりやメップルとの口ゲンカは健在。

雪城 ほのか / キュアホワイト   …… ゆかな(38歳)
九条 ひかり / シャイニールミナス …… 田中 理恵(34歳)
 『フレッシュ』から『スイート♪』までの歴代プリキュアと妖精よりも早く妖精の世界に来るが、いきなり影に襲われる。
 「ミラクルライト」でパワー回復後は、影との戦闘で往年と変わらないアクションを披露した。シャイニールミナスのセリフつき出演は、『 NewStage 』シリーズでは本作のみ。

メップル …… 関 智一(40歳)
ミップル …… 矢島 晶子(45歳)
 なぎさたちが影に水晶にされたあと、自分たちも『スイートプリキュア♪』までの歴代妖精とともに人質にされる。しかし、後輩のラケルからの電話を受けて救援を要請する。メップルとミップルのセリフつき出演は、『 NewStage 』シリーズでは本作のみ。

グレル …… 愛河 里花子(45歳)
 本作の主人公で、タヌキのような姿の妖精学校の生徒。一人称は「オレ」。
 赤いマントに金色のダイヤのブローチを身につけている。いつもおもちゃの剣を身につけている。活発でやんちゃな性格で、周囲を困らせている。
 自分より注目されるプリキュアを「変身しなければただの少女」と妬ましく感じていて、表向きは粗暴な態度をとるが、本心ではプリキュアの妖精になりたいと思っている。
 同じく友だちが少ないエンエンと出会い、行動をともにする。「影水晶」が生みだした影にそそのかされて意気投合し、影の悪事に加担してエンエンも誘う。

エンエン …… 玉川 砂記子(51歳)
 本作のもうひとりの主人公で、キツネのような姿の妖精学校の生徒。一人称は「ぼく」。
 水色の頭巾をかぶっており、金色のハートのブローチを身につけている。プリキュアの妖精になりたいと思っているが、引っ込み思案で泣き虫な性格ため、自分には無理だと思っており、その性格からか友だちも少ない。
 唯一話しかけてくれたグレルを慕っており、グレルとともに行動するようになる。「影水晶」に誘惑されたグレルの誘いを断れず、影の悪事に協力する。そのことに落ち込むが、キュアハートたちに励まされたことによって、笑顔をみせられるように強くなると決意する。

影 …… 坂本 千夏(53歳)
 「影水晶」がグレルの負の感情を察知し、グレルの「こころ」から生み出した存在。一人称は「オレ」。
 名前のとおり影のような姿をしており、分身能力をもつ。さまざまな姿に変化可能で、人間型、巨人型、ヘビ型、イノシシ型、魚型、手型などがいる。
 相手を水晶化させる能力をもつほか、「プリキュア教科書」を参考にしてプリキュアたちの戦闘スタイルを分析する知性をみせる。こころの弱いグレルとエンエンをそそのかす。
 『スマイルプリキュア!』までの歴代プリキュアたちを水晶化しただけでなく、『スイートプリキュア♪』までの歴代妖精と変身アイテムを奪って変身できないようにした。
 その後、妖精学校を手はじめに破壊活動を行うなど、グレルの意思に関係なく暴走しだし、妖精学校の生徒たちを誘拐する。また、影ゆえに光を嫌うため、妖精世界の太陽も破壊しようとする。

妖精学校の先生 …… 菊池 正美(52歳)
 緑色のカメのような姿で、赤い蝶ネクタイをしている。本名は不明。誰が相手でも、丁寧なことば遣いで話す。

歴代作品のプリキュアと妖精とサブキャラクター
 偽のプリキュアパーティに招かれるが、影の罠によりプリキュアたちは水晶にされ、妖精は人質にされる。いずれのキャラクターもセリフはない。
 本作は異世界が舞台になっているため、歴代サブキャラクターのモブ出演は人間界での数シーンのみ。なお、歴代の単独映画シリーズと同様に、プリキュアたちが異世界に行ったことをサブキャラクターたちは知らない。


作品中の用語
妖精の世界
 宇宙空間に浮かぶ巨大な球の中にあり、内部には森や湖などの自然がある。また、空にはヒマワリ型の太陽が浮かんでいる。住んでいる妖精たちは、歴代プリキュアシリーズに登場した妖精の姿に似ている。
 妖精たちがプリキュアのパートナー妖精になるために学ぶ施設「妖精学校」があり、湖の近くにそびえ、大木の形をしている。シャルルとキャンディも、過去にこの学校に通っていた。
 生徒のグレルとエンエンは、次作『プリキュアオールスターズ NewStage3』にも再登場する。

プリキュア教科書
 妖精学校の生徒がプリキュアについて学ぶための教科書。歴代プリキュアの特徴や弱点などが書かれており、グレルや影はこれをもとに作戦を立てた。『ドキドキ!』の4名は当時誕生したばかりだったため、教科書には記載されていない。また、前作『プリキュアオールスターズ NewStage 』に登場していたキュアエコーは、この時点では記載されているか不明だったが、次作『 NewStage3』で記載されていなかったことが判明した。ちなみに、『 NewStage3』の時点では『ドキドキ!』メンバーも追加戦士キュアエースを加えて記載されていたが、キュアエコーと最新プリキュア『ハピネスチャージプリキュア!』の4名(キュアラブリー・キュアプリンセス・キュアハニー・キュアフォーチュン)が記載されていなかった。

プリキュアパーティ
 「影」とグレルが歴代プリキュアを倒すべく、誘き出すために仕組んだ偽のイベント。しかし事件解決後は、妖精学校の協力を得て、本当のパーティとしてあらためて開催した。
 招待状は、開くと「仮面の妖精(グレル)」のホログラフィーが浮き出て、メッセージを呼び掛ける仕組みになっている。なお、この時点ではプリキュア教科書に記載されていなかったため、『ドキドキ!』メンバーには招待状は配られなかった。

影水晶
 妖精学校の敷地内に封印されていた水晶。心の中に妬みを持つ者を察知し、誘惑する。誘惑されても断れば何も起こらないが、誘いに乗ると影に取り込まれてしまう。元々は弱い心と向き合う試練のために創造された物だった。

巷で話題のスイーツ
 大貝町にあるアンティークショップ「ソリティア」で『ドキドキ!』メンバーが開いたお茶会で、ありすが取り寄せていたお菓子の数々。
・「TACO CAFE」のたこ焼き(『ふたりはプリキュア / ふたりはプリキュア MaxHeart 』に登場)
・「ベーカリー PANPAKAパン」のチョココロネ(『ふたりはプリキュア Splash Star 』に登場)
・「KAORU'S Doughnut Cafe」のドーナツ(『フレッシュプリキュア!』に登場)
・「Lucky Spoon」のカップケーキ(『スイートプリキュア♪』に登場)
・大阪の納豆餃子飴(『スマイルプリキュア!』第14話に登場)
 納豆餃子飴以外の4品は、全て歴代プリキュアの家族が経営している店や行きつけの店で売られているお菓子で、さらに過去のオールスターズ映画で歴代プリキュアや妖精たちが関わったことのあるお菓子でもある。
 この後、納豆餃子飴は、TVシリーズ最新作『ハピネスチャージプリキュア!』第23話(2014年7月放送)で、白雪ひめ(キュアプリンセス)が買ったお菓子「ワールドプリキュアスナック」の「なっとうぎょうざ味」として再登場している。

ミラクルダブルハートライト
 本作のミラクルライト。先端に大小2段重ねのハートと、2枚の羽根をあしらった蛍光部が付いている。冒頭の教習シーンではタルトがこれを取り出し、「舐めたり、光を見たり、振り回すのはいけない。」と、観客への警告を兼ねて妖精たちに教え、クライマックスでは、タルト・キャンディ・グレル・エンエン・妖精学校の妖精たちと先生がライトを振り、プリキュアと歴代妖精に力を与えた。なお、ライト発光の際の掛け声は、今までのオールスターズ映画での「プリキュアに力を!!」から、「プリキュア、がんばれ!!」に変わった。


主なスタッフ
企画    …… 梅澤 淳稔(53歳)
監督    …… 小川 孝治
脚本    …… 成田 良美(39歳)
キャラクターデザイン・作画監督 …… 青山 充(59歳)
音楽    …… 高梨 康治(49歳)、高木 洋(36歳)
制作・配給 …… 東映

主題歌
オープニングテーマ『プリキュア 永遠のともだち 2013バージョン』(歌唱・工藤真由、黒沢ともよ、吉田仁美)
エンディングテーマ『この空の向こう』(歌唱・吉田仁美)
※エンディングの3Dアニメーションでは32名のプリキュアがダンスを披露している。




《本文マダ、ですよねー》
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