goo blog サービス終了のお知らせ 

長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

子ども向けアニメ、かくあるべし  ~映画 『フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』 ~

2014年12月16日 23時42分37秒 | アニメらへん
映画『フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』(2009年10月31日公開 71分 東映)


 映画『フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』(えいが フレッシュプリキュア おもちゃのくにはひみつがいっぱい)は、2009年10月31日に公開された、TVアニメシリーズ『フレッシュプリキュア!』の劇場版作品。
 主要キャラクターの東せつな(キュアパッション)にとってはスクリーンデビューとなる作品。映画に先駆けて、TVシリーズ第26話(2009年8月放送)ではぬいぐるみのウサピョンが、第35話(2009年10月4日放送)以降の数エピソードでは本作の舞台となるおもちゃの国が登場した。
 本編と設定が若干矛盾するため、本作が時系列のどこにあたるかは明確にされていないが、「ラッキークローバー・グランドフィナーレ」を使用していることから、設定としては第37話以降のものであると推測される。
 本作ではキュアピーチの更なる変身形態「キュアエンジェル」が初登場し、のちに TVシリーズ終盤でも他の3人の強化形態とともに再登場する(その時は「エンジェルピーチ」という固有名称がついている)が、TVシリーズでの敵組織や怪物は、本作には一切登場しない。
 なお、このように「劇場版ではピンク色のプリキュアが1人で強化形態に変身し、後の TVシリーズでは全員が強化変身する」というパターンは、以降の『スイートプリキュア♪』や『スマイルプリキュア!』でも受け継がれている。

 『 Yes!プリキュア5』の劇場版から継続されている鑑賞者参加型コンセプトは継続され、今回はペンダント型の「ミラクルハートライト」として例年どおり中学生以下に配布された。またエンディングでは、スクリーンのプリキュアと一緒に映画館の中で『 Happy Together!!!』のダンスをすることが特別に許可されるという新たな試みも行われ、映画館にキュアピーチが登場して子供たちとダンスの振り付けを練習するという、「映画館でキュアピーチと踊ろう!」キャンペーンも、土曜・日曜・祝日に一部の映画館で行われた。
 また本作では、「プリキュアサンバイザー」と呼ばれる紙製サンバイザーが「ミラクルハートライト」と共に、中学生以下に配布された。これ以降、劇場版プリキュアシリーズではサンバイザーの配布も恒例になっている。
 音楽は TVシリーズと同じく高梨康治が担当している。変身シーンの BGMは、「深く印象に残るシーンなのでもっと派手に、華やかにしたい。」という高梨の意向により、アレンジ(リズムの強化、生オーケストラの追加、スピード感のアップなど)されたものが使用されている。また、この新BGM は、TVシリーズでも第38話から旧BGM と差し替えられる形で使用された。
 全国159館で公開された本作は、初日2日間での動員約16万人、興行収入約1億7千万円を記録し、週間映画週末興行成績で第4位となった。


あらすじ
 桃園ラブたち4人がパジャマパーティをしようと桃園家に集まった夜、街から次々におもちゃが消えた。ラブたちは敵組織ラビリンスの企みを疑うが、クローバーボックスは反応を示さない。
 その時どこからかラブを呼ぶ声がして、シフォンが超能力でその声の主を呼び出すと、それは昔よく遊んだウサギのぬいぐるみのウサピョンだった。プリキュアたちがウサピョンの頼みでおもちゃの国へ向かうと、トイマジンに恐怖するおもちゃの国の住民たちの姿があった。トイマジンの野望を阻止しようと挑むプリキュアたちだったが、その前に現れたルーレット伯爵の策により、すごろく空間の罠に誘い込まれてしまう。
 すごろく空間の試練に勝ってそこを抜け出ると、ついにトイマジンがプリキュアたちの前に現れる。おもちゃの国やトイマジンの真実とその憎悪を知らされ、さらにウサピョンも同じ憎しみを抱いていると思いこんだラブは、苦悩する。トイマジンはさらにおもちゃの国の住民たちに呼びかけ、憎しみを抱くおもちゃたちを自分の身体に吸収してパワーアップを果たした。
 激化する戦いの最中、ウサピョンから真実を知らされたラブは、トイマジンたち捨てられたおもちゃの心を救うため、キュアエンジェルに変身する。


主な登場キャラクター
桃園 ラブ / キュアピーチ / キュアエンジェル …… 沖 佳苗
 パジャマパーティの最中に再会したウサピョンの頼みに応じて仲間たちとともにおもちゃの国へ向かう。すごろくの森ではカンフー道場に飛ばされ、道着姿になった。

蒼乃 美希 / キュアベリー …… 喜多村 英梨
 ラブとともにおもちゃの国へ向かう。すごろくの森では宇宙の小惑星のような空間に飛ばされ、未来的な服装になった。

山吹 祈里 / キュアパイン …… 中川 亜紀子
 ラブとともにおもちゃの国へ向かう。すごろくの森では原始時代のような空間に飛ばされ、古代の戦士のような姿になっていた。

東 せつな / キュアパッション …… 小松 由佳
 ラブとともにおもちゃの国へ向かう。すごろくの森では巨大なチェス盤のような空間に飛ばされ、ディーラーのような服装になった。

シフォン …… こおろぎ さとみ
 ウサピョンの呼び声を聞いて、超能力でラブと再会させる。

タルト …… 松野 太紀
 プリキュアについていくが、すごろくの森では一回休みを引かされシフォンと一緒に眠ってしまう。

カオルちゃん(橘 薫)…… 前田 健
 ラブたちがダンスの練習をする公園でドーナツを売っている男性。本作では、本編前にタルトとシフォンと一緒にミラクルハートライトの解説も担当した。

ウサピョン …… 鶴 ひろみ
 「おもちゃの国」に住んでいる妖精。ウサギのような姿をしている。正体はラブが昔遊んでいたぬいぐるみであり、ラブが小学3年生だったころから5年以上押入れに仕舞い込んだきりだったため、かなり古びており、背中と耳から綿が出ている。
 トイマジンとは知り合いであり、彼が悪に染まってゆくのがたえられず、悪事をやめるようにトイマジンを説得している。物語序盤で人間界に出向き、プリキュアたちにトイマジンの暴走を止めてもらうため、おもちゃの国へと導いた。

門番 …… 中野 慎太郎
 おもちゃの国の門番。規則には厳しいが、ウサピョンが手書きしたパスポートを認め、ラブたちを入国させた。

シンバル猿 …… 矢部 雅史
 おもちゃの国で映画監督をしている。

ドレースちゃん …… 一色 まゆ
 おもちゃの国の女優で、サインを求められるほどの人気。

マトリョーシカ …… 埴岡 由紀子
 おもちゃの国の住人。自分の中の2つの人形と同時に話す。

トイマジン …… 塩屋 浩三
 おもちゃの国を支配している、おもちゃの魔神。一人称は「ボク」で、言動には幼さがある。大きいクマのような鎧の姿をしており、マントをつけている。身体はカラフルな基調が特徴。また、体中に武器を装備している。
 ふだんは異空間に滞在し、大鏡をとおしておもちゃの国を監視している。そのため、住民たちからは恐怖の対象になっている。正体はおもちゃのテディベアだったが、子供に捨てられた過去を持ち、そのために、全身が捨てられたおもちゃたちの恨みで武装された現在の姿になった。
 自分たちを捨てた子供への復讐を企み、その第一歩として人間界のおもちゃを消滅させる行動にでる。
 のちに映画『プリキュアオールスターズ DX3』(2011年)で、ブラックホールの力によってトイマジンの憎しみの心が、トイマジンの姿を借りて復活している。

テディベア …… 坂本 千夏
 トイマジンの本来の姿。クマのぬいぐるみで、首筋に金のボタンと朱色のリボンがついている。

ルーレット伯爵 …… 銀河 万丈
 ルーレットの胴体を持ち、紫色のスーツを着ている。「すごろくの森」を使い、プリキュアたちを分断する。最終的には、役目を終えたことで自動消滅した。

大鏡 …… 酒井 敬幸
 鏡におもちゃの国の状況を映し、トイマジンに知らせる役割を担っている。


作中用語
おもちゃの国
 おもちゃたちが暮らす国。カラフルな外観をしている。入国許可証は、国民ならば手書きされたものでも認められている。すべての国民たちは、子供に捨てられたおもちゃである。人間を見ると驚いて逃げる。
 TVシリーズの第35話、45話、47話、最終話にも、一部の国民たちが登場した。

すごろくの森
 ルーレット伯爵のすごろくに従って進まなければならない、すごろく式の森。止まったマスの指示に従わないといけない。


主なスタッフ
企画         …… 西出将之、梅澤淳稔
監督         …… 志水 淳児
脚本         …… 前川 淳
音楽         …… 高梨 康治
キャラクターデザイン …… 香川久、爲我井克美
作画監督       …… 爲我井 克美
美術監督       …… 中村 光毅
制作・配給      …… 東映

主題歌
オープニングテーマ『 Let's!フレッシュプリキュア! ハイブリッドバージョン for the Movie 』(歌唱・茂家瑞季 with キュアフレッシュ!)
エンディングテーマ『 Happy Together!!! for the Movie 』(歌唱・林桃子 with キュアフレッシュ!)
※どちらも TVシリーズ後期主題歌を本作のためにアレンジしている。コーラスの「キュアフレッシュ!」はプリキュア担当声優4人による。




《本文マダヨ~》
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魔人・子安武人、みなとみらいでまたチビッコをビビらす  ~映画『プリキュアオールスターズ NewStage』~

2014年11月14日 23時35分32秒 | アニメらへん
映画『プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち』(2012年3月17日公開 72分 東映)


 映画『プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち』は、「プリキュア」シリーズの歴代クロスオーバー作品の第4作目である。「プリキュア」シリーズの劇場版作品としては第12作目。
 キャッチコピーは、「女の子は誰でもプリキュアになれる!! プリキュアオールスターズ、新たなるステージへ――」。

 これまで製作されてきた『プリキュアオールスターズ DX 』シリーズは、2011年3月公開の『プリキュアオールスターズ DX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花』が最終作とされていたが、「新たな展開」として製作された。
 本作では、『 DX3』に登場した21名のプリキュアに加え、『スイートプリキュア♪』からキュアビートとキュアミューズ、さらに劇場版初登場となる『スマイルプリキュア!』に登場するキュアハッピーら5名のプリキュアを含めた28名のプリキュアが総登場する。物語のメインは『スマイル』と『スイート』の登場人物たちで進められていく。その反面、本作では『 Go Go!』までのプリキュアと妖精には声は当てられていないが、これは全員にセリフを用意すると難が生じるために行われた大きな決断であった。また、シリーズ初となる劇場版オリジナルのプリキュア「キュアエコー」が登場し、彼女を含むことで、本作ではプリキュアが総勢29名となることが明かされた。キュアエコーは初の「オールスターズ映画のオリジナルプリキュア」、「現実世界の日本(横浜)で誕生したプリキュア」となる。
 その一方で、本作からオールスターズ映画ではプリキュア強化モードは登場しなくなった。

 物語は『オールスターズ DX 』(2009年)の後日談にあたり、舞台も同じ横浜みなとみらい21が中心となる。『 DX 』の敵キャラクター「フュージョン」がプリキュアに倒されて分裂したかけらの一つと、それに出会った少女を中心に物語が展開する。
 前作同様に、新規参戦の『スマイル』はこれまでのプリキュアたちと関係性を持っておらず、妖精同士のみが既に知り合っているという状態でスタートし、劇中で『スマイル』は他のプリキュアの存在を初めて知るようになる。また、歴代シリーズ作品に登場したキャラクターたちが横浜を歩く人々として、セリフなしで出演している。
 本作ではゲスト声優として、フュージョンのかけらである「フーちゃん」役に子役の熊田聖亜(せあ)が、また、本作の鍵を握る少女・坂上あゆみの母親役としてフリーアナウンサーの赤江珠緒(当時37歳)が出演する。赤江がプリキュアシリーズに出演するのは、映画『ふたりはプリキュア Max Heart 』(2005年)の妖精騎士ハート役以来で、TV シリーズでも『スマイルプリキュア!』の第8話(2012年3月25日放送)に本人役として出演している。
 全国172スクリーンという規模での公開ながら、2012年3月17・18日の初日2日間で興行収入約1億9,500万円、動員約17万5千名となり、映画観客動員ランキングで初登場第3位となった。最終的な興行収入は約10億2千万円。


あらすじ
 横浜みなとみらいに出現したフュージョンを倒したプリキュアたちの話題で、街は持ちきりとなる。しかし、転校してきたばかりの坂上あゆみはいつもクラスから孤立していた。ある日、あゆみは学校からの帰りに謎の生き物と出会う。彼女はこの生き物に「フーちゃん」と名付けて仲良しとなるが、この生き物は分裂したフュージョンのかけらだった。フーちゃんはあゆみを思うあまり、次第にあゆみの嫌いなものを飲み込んでいき、大きくなろうとし、ついには全てを消してリセットしようとしてしまう。あらゆるものが消失し混乱した街と、フーちゃんの暴走を悲しむあゆみを救うため、プリキュアたちが再び立ち上がる。


おもな登場キャラクター
『スマイルプリキュア!』より
星空 みゆき / キュアハッピー  …… 福圓 美里(30歳)
 フュージョン探しにおける紆余曲折から、他の仲間に先んじて『スイートプリキュア♪』のメンバーやあゆみと出会い、さらに緑色のフュージョンとも遭遇する。
日野 あかね / キュアサニー   …… 田野 アサミ(25歳)
 フュージョンに遭遇した際、襲われそうになったみゆきを救う。
黄瀬 やよい / キュアピース   …… 金元 寿子(24歳)
 『スイートプリキュア♪』のメンバーと初めて遭遇した際、自己紹介しようとしていた。
緑川 なお / キュアマーチ    …… 井上 麻里奈(27歳)
青木 れいか / キュアビューティ …… 西村 ちなみ(41歳)
 キャンディの依頼から、フュージョン探しに乗り出すことになる。暴走したフーちゃんとも戦うが、その性質に苦戦を強いられる。

キャンディ …… 大谷 育江(46歳)
 ハミィとは旧知の仲である。響に「子ブタ」呼ばわりされる。フュージョン探しをみゆきたちに頼んで同行するが、自身もフュージョンのことはあまりよく知らない。

『スイートプリキュア♪』より
北条 響 / キュアメロディ  …… 小清水 亜美(26歳)
南野 奏 / キュアリズム   …… 折笠 富美子(37歳)
黒川 エレン / キュアビート …… 豊口 めぐみ(34歳)
調辺 アコ / キュアミューズ …… 大久保 瑠美(22歳)
 歴代プリキュアと共にフュージョン戦に勝利した後、分裂したフュージョン探しに参加してスマイルプリキュアのメンバーと出会う。その後は、暴走したフーちゃんとも戦った。奏(キュアリズム)とアコ(キュアミューズ)の声付き出演は、『 NewStage 』では本作のみ。

ハミィ      …… 三石 琴乃(44歳)
 キャンディとは旧知の仲であり、奏が作ったカップケーキをプレゼントしていた。ミラクルライトでプリキュアを応援する他、プリキュアを呼び寄せるために呼びかけを行なう。
フェアリートーン …… 工藤 真由(25歳)
 青いフュージョンが紛れ込んだ際、逃げ惑う妖精たちの中で、揃って立ち向かった。また、フュージョン探索中はハミィと共に全員でトウモロコシを食べていた。なお、ハミィとフェアリートーンの声付き出演は、『 NewStage 』シリーズでは本作のみ。

『ハートキャッチプリキュア!』より
花咲 つぼみ / キュアブロッサム   …… 水樹 奈々(32歳)
来海 えりか / キュアマリン     …… 水沢 史絵(32歳)
明堂院 いつき / キュアサンシャイン …… 桑島 法子(36歳)
月影 ゆり / キュアムーンライト   …… 久川 綾(43歳)
 暴走したフーちゃんとの戦いに加勢しようとするが、えりか(キュアマリン)が道に迷ったために出遅れる。変身後、マリンが同じく仲間を迷わせたラブ(キュアピーチ)と共感し合う。あゆみを到達させるために囮になった。いつき(キュアサンシャイン)とゆり(キュアムーンライト)の声付き出演は、『 NewStage 』シリーズでは本作のみ。

シプレ …… 川田 妙子(47歳)
コフレ …… くまい もとこ(41歳)
 序盤の祝勝会で、中華まんをつまみ食いしようとしたポプリを咎めた。コフレは落語でフュージョンをシプレたちに解説して怖がらせていた。ミラクルライトでプリキュアに力を与える他、決戦に向けてプリキュアたちを呼び寄せる。
ポプリ …… 菊池 こころ(29歳)
 序盤の祝勝会で中華まんをつまみ食いしようとするなど、相変わらずワガママ振りは健在。プリキュアたちとともに駆けつけ、あゆみの危機を自身の能力で救っている。なお、シプレ・コフレ・ポプリの声付き出演は、『 NewStage 』シリーズでは本作のみ。

『フレッシュプリキュア!』より
桃園 ラブ / キュアピーチ   …… 沖 佳苗(27歳)
蒼乃 美希 / キュアベリー   …… 喜多村 英梨(24歳)
山吹 祈里 / キュアパイン   …… 中川 亜紀子(38歳)
東 せつな / キュアパッション …… 小松 由佳(34歳)
 暴走したフーちゃんとの戦いに加勢しようとするが、ラブ(キュアピーチ)が道に迷ったために出遅れる。変身後、ピーチが同じく仲間を迷わせたキュアマリン(えりか)と共感し合う。あゆみを到達させるために囮になった。美希(キュアベリー)と祈里(キュアパイン)の声付き出演は、『 NewStage 』シリーズでは本作のみ。

シフォン …… こおろぎ さとみ(49歳)
 超能力を使い、青いフュージョンを瓶の中に封じ込めた。シフォンの声付き出演は、『 NewStage 』シリーズでは本作のみ。
タルト …… 松野 太紀(44歳)
 本作ではミラクルライトの管理を主に行なっている。また、序盤では妖精たちによる祝勝会の幹事を務めていた。

坂上 あゆみ / キュアエコー …… 能登 麻美子(32歳)
 本作の主人公で、プリキュアにあこがれている中学生の少女。髪は茶色のツインテールであり、水色のジャケットと青色のスカートを身につけている。
 父親の仕事の都合で横浜に引っ越してきたが、引っ込み思案な性格のために街や学校のクラスにもなじめず、母親(声・赤江珠緒)との関係もよくない。
 偶然にフュージョンの欠片の一つと出会い、「フーちゃん」と名づけて友だちになるが、フーちゃんが自分の発言が原因で暴走し、プリキュアたちと対決したうえに母親の存在までも消滅させたことで心を痛める。
 次作『プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち』(2013年)ではモブとして登場していたが、次々作『プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち』(2014年)ではふたたびゲストキャラクターとして登場した。

本作の敵
フュージョン …… 子安 武人(44歳)
 かつて映画『プリキュアオールスターズ DX みんなともだちっ☆ 奇跡の全員大集合!』(2009年)に登場し、当時の14名のプリキュアに倒された悪意の塊。
 本作では怪獣のような姿で復活して横浜の街を破壊しようとするが、今度は23名のプリキュアによって再度倒される。その後は身体を無数に分裂させており、虎視眈々と集合復活のときを狙っていた。
 欠片はそれぞれ異なる色の個体が存在し、戦闘能力は高い。『 DX 』の時の過去の怪物を復活させる力は無くなっているものの、プリキュアの技や物体を吸収して力を増幅させる能力は健在であり、さまざまな形に変形し、多数に分裂することが可能である。
人格は、フュージョンとしての邪悪さのみが備わっている。
 本作ではスマイルプリキュアのメンバーを襲い、彼女たちの技を吸収してパワーアップした。

フーちゃん …… 熊田 聖亜(10歳)
 フュージョンの欠片のひとつ。坂道であゆみに出会ったとき、「フー」と鳴いていたことから「フーちゃん」と名づけられた。他の欠片と比較して身体が小さく、力も弱い。体色は黄色で、頭と身体にあたる部位しかないが、あゆみのためにブレスレットや船の模型に変身することもあった。
 成長するにつれて言葉を覚え、手足が形成されていき、あゆみとゲームができるほどになる。あゆみと行動を共にして触れ合いを重ねるうちに、フュージョンから独立した人格をもち、あゆみに懐くようになる。
 やがて、あゆみの力になりたい一心で自身を成長させるために、他の欠片たちに集合復活を呼びかけ、あゆみが漏らした「全部なくなっちゃえばいいのに。」という言葉をストレートに捉えて意思が暴走し、再び横浜を消滅させようとする。


その他の歴代プリキュアと妖精
 横浜を破壊しようとしたフュージョンを倒すために現れたプリキュアたちは、分裂したフュージョン捜索のシーンには登場しなかったものの、後半の決戦時にはミラクルライトの呼びかけに応じ、仲間の危機に駆けつけた。変身前の姿はラストシーンで登場する。いずれも声の出演はなし。
 妖精たちは、冒頭のフュージョン戦において一部(『 MaxHeart 』のルルン、『 Splash Star 』のムープとフープ、『5 / GOGO!』のココ・ナッツ・シロップの計6名で、全て変身アイテムやプリキュアに変身しない妖精たち)が劇中に登場するのみである。

本作のプリキュアについて
 冒頭で横浜を荒らしまわっていたフュージョンを退治した少女たちとして登場する。本作では大々的に市民から応援を受け、さらにその事件を通じて『横浜を救った伝説の戦士』として報道されたことによって、多くの人々からプリキュアという戦士の存在を認知されている。

関連アイテム
ミラクルデコルライト
 劇中では「ミラクルライト」と略称される。先端に「キュアデコル」を模した蛍光部が付いている。本作ではプリキュアに力を与えるほか、仲間を呼び寄せるための目印として使用されたり、キュアエコーをフーちゃんの居るタワー屋上へ導くための「光のレール」を作った。

キュアエコー
 キュアハッピーをかばってフュージョンに飲み込まれた坂上あゆみの心に呼応して突如誕生した、29人目のプリキュア。
 サイドポニーが大幅に長くなり、それを結っていた赤いヘアゴムが淡いピンク色のリボンに変わる。髪色と瞳がこげ茶色から金色に変化する。イメージカラーは白で(白のプリキュアはキュアホワイト、キュアイーグレット、キュアリズムに次いで4人目)、衣装には若草色のアクセントが入る。腰周りのリボンと肩周りは淡いピンク色。胸にはスマイルプリキュアのメンバーと同じブローチをつけているが色は白銀となり、中の「P」は緑色になっている。また、スマイルプリキュアと形がほぼ同じ白のロングブーツを履いている。
 他のプリキュアたちのように明確な変身シーンや技を放つシーンは存在しないため、変身方法をはじめその詳細は不明。ただし、キュアデコルに似たアイテム「エコーキュアデコル」がある。変身時のセリフは、「思いよ届け!キュアエコー!」
 本作でデビューしたが、次作『プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち』にキュアエコーは登場せず、プリキュアの総数もキュアエコーを除く本作の28名と、新参入の『ドキドキ!プリキュア』の4名を加えた「32名」と紹介されていた。ただし、あゆみは級友とともに咲のパン屋「ベーカリー PANPAKAパン」の前を通るシーンでセリフなしで登場する。
 2014年3月公開の次々作『プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち』では、『 NewStage2』の主人公だった妖精グレルとエンエンの力でふたたびキュアエコーに変身できるようになり、必殺技「プリキュア・ハートフルエコー」を披露した。そして、エピローグで妖精界の「プリキュア教科書」にキュアエコーの項目が追加され、同時にグレルとエンエンはキュアエコー(あゆみ)のパートナー妖精となった。なお、『 NewStage3』エンディングのダンスシーンで、キュアエコーは『ハピネスチャージ』のキュアハニーと同様にダンス自体には参加しなかったが、ビルの大画面ビジョンに1カットだけグレルやエンエンとともに映る場面がある。

エコーキュアデコル
 形状はスマイルプリキュアのメンバーが変身に使用するキュアデコルと同様だが、色が白い。変身解除後もあゆみが所持し続けていたことが、次々作『プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち』で確認された。


主なスタッフ
監督 …… 志水 淳児
脚本 …… 成田 良美(38歳)
キャラクターデザイン・作画監督 …… 青山 充(58歳)
音楽 …… 高梨 康治(48歳)
アニメーション制作 …… 東映アニメーション

主題歌
オープニングテーマ『プリキュア 永遠のともだち』(歌唱・工藤真由)
エンディングテーマ『イェイ!イェイ!イェイ!』 (歌唱・吉田仁美)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さよなら……そういうらへんのやつ!!  ~映画『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』~  資料編

2014年11月09日 09時37分27秒 | アニメらへん
『少女革命ウテナ』とは……

 『少女革命ウテナ(しょうじょかくめいウテナ)』は、J.C.STAFF制作のアニメ作品。TV アニメシリーズとして1997年4~12月にテレビ東京系列で放送された。全39話。

 アニメ『美少女戦士セーラームーン』シリーズのシリーズディレクターなどを務めたアニメ演出家の幾原邦彦が、少数精鋭のスタッフと少女マンガ家さいとうちほを集めて制作集団「ビーパパス(Bepapas)」を結成し、世に放った異色作。
 男装の麗人、書き割りの様な背景、影絵のようなデザインの少女たちによる不可思議な劇中劇など、宝塚歌劇と前衛舞台劇を折衷したような徹底したアバンギャルドな演出が特徴。また、学園の姿を借りた閉鎖世界や「薔薇」や「王子様」といった少女マンガ的モチーフを中心に、おとぎ話や西洋の貴族のような決闘、同性愛や近親愛まで多くの要素を扱い、かつ哲学的な言辞と象徴や図式を大小、首尾一貫してちりばめている。合唱曲『絶対運命黙示録』など、かつて寺山修司の「演劇実験室・天井桟敷」で舞台音楽を担当していた J・A・シーザーのアンダーグラウンドな楽曲を採用したことも、独特の世界観を作り上げる大きな要因となった。

企画
 ビーパパスは幾原邦彦がオリジナルアニメ作品の制作のために作ったチームで、その名前は「大人になろう」の意。従来は著作者として認められることがほとんどなかったアニメーションの制作スタッフが、原作者の立場で表に立つということも目的としていた。
 当初の企画として最初に形になったものは、大人のコアターゲットを狙った OVAだったが、幾原がさいとうちほのマンガ作品と出会ったことで、より一般向けの TVシリーズを志向するようになる。さいとうにキャラクター原案を依頼した時点では、主人公が誰かとキスすることで男装の美少女に変身するという、玩具メーカーをスポンサーに想定した子ども向けアニメに設定されていた。
 幾原は、主人公格のウテナとアンシーを親密な仲にする構想を持っていたが、さいとうは主な視聴者である少女が望むものではないとその構想を強く否定していた。ただし、『少女革命ウテナ』の TV放送終了後にさいとうは、ビーパパスの影響で同性愛的なものを肯定するようになったと心境の変化を語っている。
 その後、キングレコードの大月俊倫プロデューサーの目に留まることで企画はより本格的な制作体制に移り、大幅な変更が行なわれて完成した。

演出・美術
 作品には幾原監督の作家性が色濃く出ているが、他のスタッフもまた自発的に様々なアイディアを投入している。例えば、影絵少女は幾原ではなく、シリーズ構成の榎戸洋司の発案だった。
 美術監督を務めた小林七郎は当時64歳の大ベテランだった。小林によれば、幾原監督は理詰めでなくイメージを重視した指示を出し、そのような発想の飛躍は自分にはないものであり、いい刺激になったと語っている。また、建物の大半をデザインした長濱博史についても、その重力や力学を無視した自由な発想に小林はショックを受け、その良い部分を生かすようにしたという。

メディアミックス
 TV アニメ放送時にさまざまなメディアミックス展開が行われ、マンガ、ゲームの他、ミュージカル、演劇公演やノベライゼーションなども発表された。また、さいとうちほによるマンガ版『少女革命ウテナ』が TV放送に先んじて世に出ている(1996年5月~99年8月連載)が、TV シリーズの制作が決定したことを受けての連載だったため、原作ではなくコミカライズと位置づけられており、原作者もさいとう個人ではなくビーパパスである。
 TV アニメ版、マンガ版、小説版、劇場版ではそれぞれ、物語の展開や設定が異なっている。


主なスタッフ
企画・原作      …… ビーパパス(幾原邦彦、さいとうちほ、榎戸洋司、長谷川眞也、小黒祐一郎)
監督         …… 幾原 邦彦(32歳)
コミカライズ     …… さいとう ちほ
シリーズ構成     …… 榎戸 洋司(33歳)
キャラクターデザイン …… 長谷川 眞也(28歳)
コンセプトデザイン  …… 長濱 博史(27歳)
美術監督       …… 小林 七郎(64歳)
音響監督       …… 田中 英行(55歳)
音楽         …… 光宗 信吉(33歳)
合唱楽曲       …… J.A.シーザー(48歳)
合唱         …… 杉並児童合唱団、東京混声合唱団、演劇実験室・万有引力
プランニング     …… 小黒 祐一郎(32歳)
アニメーション制作  …… J.C.STAFF

主題歌
オープニング
『輪舞 revolution 』(歌・奥井雅美)
エンディング
『 truth 』(第1~24話 歌・裕未瑠華)
『バーチャルスター発生学』(第25~38話 歌・上谷麻紀)
『 Rose&release 』(最終話) (作曲・編曲 - 矢吹俊郎 / コーラス - 奥井雅美)
挿入歌
合唱曲『絶対運命黙示録』、『 when, where who which 』、『肉体の中の古生代』、『スピラ・ミラビリス劇場』、『天使創造すなわち光』、『ゲルツェンの首』、『さかさまボクとボクの部屋』、『ラスト・エヴォルーション 進化革命前夜』、『封印呪縛』、『何人も語ることなし』、『不人幻魂合体術』、『架空過去型《禁厭》まじない』、『地球は人物陳列室』、『円錘形絶対卵アルシブラ』、『幻燈蝶蛾十六世紀』、『成熟年齢透明期』、『ワタシ空想生命体』、『平俗宇宙に不滅の皇帝』、『天使アンドロギュヌス』、『わたし万物百不思議』、『天然同胞宮殿遠近法の書』、『寓意・寓話・寓エスト』、『体内時計都市オルロイ』、『ミッシング・リンク』など(全作曲・J.A.シーザー)


あらすじ
 幼い頃に助けてくれた王子様に憧れ、王子様になりたいと願うようになった少女・天上ウテナは、入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女・姫宮アンシーと出会う。エンゲージした者に「永遠」に至る「世界を革命する力」を与えるという「薔薇の花嫁」をかけて戦い続ける生徒会役員(デュエリスト)たちは、ウテナがかつて王子様からもらった指輪と同じ「薔薇の刻印」と呼ばれる指輪を持っていた。そしてウテナもまたこの決闘ゲームに巻き込まれ、その背後にある「世界の果て」へと迫っていく……
 TV シリーズでは第1~13話が「生徒会編」、第14~23話が「黒薔薇会編」、第24~33話が「鳳暁生編」、第34~39話が「黙示録編」となっている。


劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』(1999年8月公開 87分 東映)
 完全新作の長編アニメーション映画として、劇場版のオリジナル35ミリフィルムを使用して、TV シリーズ版よりも過激かつ華麗にリニューアルしたオリジナル作品。さいとうちほによるコミカライズ版もある。

あらすじ
 全寮制の名門学校・鳳学園に転校してきた天上ウテナは、「薔薇の花嫁」と呼ばれる謎の美少女・姫宮アンシーに出会い、生徒達との決闘ゲームに巻き込まれる。ウテナは徐々にアンシーと親しくなるが、その中でアンシーに隠された秘密を知り、彼女を連れて「外の世界」への脱出を試みようとする。

主なスタッフ
企画・原作      …… ビーパパス
監督         …… 幾原 邦彦
コミカライズ     …… さいとう ちほ
製作         …… 大月 俊倫(37歳)
プランニング     …… 小黒 祐一郎
脚本         …… 榎戸 洋司
キャラクターデザイン …… 長谷川 眞也
絵コンテ       …… 五十嵐卓哉、金子伸吾、細田守、高橋亨、長濱博史、長谷川眞也、幾原邦彦
演出         …… 金子伸吾、高橋亨、桜美かつし
作画監督       …… 林明美、武内宣之、長谷川眞也、川嶋恵子、相澤昌弘
メカニックデザイン  …… 長濱 博史
美術監督       …… 小林 七郎
音響監督       …… 田中 英行
音楽         …… 光宗信吉、J.A.シーザー、天利英跡
アニメーション制作  …… J.C.STAFF
配給         …… 東映

オープニングテーマ
『薔薇卵蘇生録』(作曲・J.A.シーザー)
挿入歌
『輪舞 revolution 』(歌・奥井雅美)
『時に愛は』(歌・奥井雅美)
合唱曲『甦れ!無窮の歴史「中世」よ』、『シュラ 肉体星座αψζ星雲』、『絶対運命黙示録』(全作曲・J.A.シーザー)
エンディングテーマ
『フィアンセになりたい Adolescence Mix 』(歌・及川光博)
 ※及川光博の6thシングル(1997年12月10日リリース)で、もともと本作とは無関係だった曲を映画用にアレンジしている。


主な登場キャラクター
 鳳学園の生徒会執行部のメンバーは、気高さを持つ者として「世界の果て」から選ばれたデュエリストである。合い言葉は「卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。雛は我らだ、卵は世界だ。世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。世界の殻を破壊せよ、世界を革命するために」。これは、ドイツの文豪ヘルマン=ヘッセの代表的小説『デミアン』(1919年)がモチーフになっているものと思われる。なお、学園を舞台とした同性愛的な描写も『デミアン』と共通している。
 デュエリストの名前には、全てに植物と関係のある文字や単語が入っている。

天上 ウテナ(てんじょう ウテナ)…… 川上 とも子(27歳 2011年没)
 本作の主人公。鳳学園中等部二年の14歳。12月29日生まれのやぎ座。血液型はB型。
 幼い頃に両親と死別した際に白馬に乗った「王子様」に救われ、彼に憧れるあまり自身も王子様になろうとする男装の少女。一人称は「僕」。中等部では主に女子生徒たちの人気の的。「王子様のように気高くかっこよく」生きることを信条としており、スポーツ万能で正義感が強い。幼い頃出会った王子様にもう一度会いたいと願っている。親友・若葉の恋心を踏みにじった西園寺莢一の言動を非難したことを機にデュエリストたちの決闘ゲームに巻き込まれていく。決闘の際の武器は、主に「ディオスの剣」。服装は基本的に、鳳学園の女子制服ではなく上のみ黒い学ランに下は赤いスパッツという出で立ちである。劇場版では、序盤は白と黒の学ラン上下に白い帽子をかぶっているが、後に TV版に似た上のみ白と黒の学ランに下は白いスパッツになる。
 後に同じデュエリストとして戦うことになる西園寺莢一や桐生冬芽とは幼い頃に会ったことがあるのだが、本人は覚えていない。
 名前の「ウテナ」は、花の「がく」のことを指す。ピンク色の髪に水色の瞳。TV 版では長いストレートヘアだが、劇場版ではウェーブがかったロングヘアをショートカットに編みこんで男子の短髪のようにしている。デュエリストの衣装に変身するとズボンはスパッツになり、衣装の白と黒の基色には赤のさし色が入り、ロングヘアにほどく。
 劇場版では他校からの転校生、冬芽とは幼なじみという設定になっており、「王子様になりたい」と願うのではなく、王子様を失った傷心を抱えながらも志高く生きようとする少女として登場する。また、冬芽に好意を持っていることが明確になっている。物語の終盤でアンシーを連れて「外の世界」へ脱出しようとした際にピンク色のスポーツカーに変身し、アンシーを乗せて旅立っていった(ラストで元の姿に戻る)。

姫宮 アンシー(ひめみや アンシー)…… 渕崎 ゆり子(28歳)
 鳳学園における決闘の勝者に「世界を革命する力」を授ける「薔薇の花嫁」として、デュエリストたちに争われる少女。中等部二年の14歳。2月29日生まれのうお座。血液型は AB型。
 日々、温室のバラ園の管理をしており独自の人付き合いが無いなど、所有者(エンゲージした決闘勝者)に従属して主体性を感じさせない存在だが、ウテナとの関わりによってのちに精神的な変化が見られるようになる。チュチュという猿のようなペットを飼っており、自然や動物をこよなく愛する。ウテナとエンゲージしてからはウテナのルームメイトになる。丸メガネをかけている。
 TV シリーズ中盤の「黒薔薇会編」で、鳳学園理事長代行・鳳暁生の妹であることが明かされる。さらに物語後半では、暁生の過去の姿であるディオス(王子様)の妹でもあり、かつて人々の願いを叶えすぎて疲弊し傷ついたディオスを封印したが、その代償として彼女は「魔女」と見なされ、ディオスに救ってもらうはずだった人々によって無数の剣で刺し貫かれ、それ以降、人々の憎しみから成る「憎悪に光る百万本の剣」を受け止め続ける運命を背負っている。
 兄であるディオス(暁生の前身)の「理想」の化身である「ディオスの剣」を心に封印している。この剣は、エンゲージしたデュエリストのみがアンシーの心から引き抜くことができる。
 「抑圧された自我」の象徴であり、この「自我の解放」すなわちアンシーの精神的革命が、本作のテーマとなっている。
 名前の「アンシー」はギリシャ語で「花ひらく」という意味。紫色の髪に緑色の瞳、褐色の肌という容貌で、額にヒンドゥー教徒のビンディーのような赤い印がある。ウェーブがかったロングヘアをショートカットに編みこんで短髪のようにしている。
 劇場版ではメガネをかけておらず、髪も長いストレートヘアで、TV 版のウテナと似たデザインとなった。また、TV 版とは異なり、ウテナとは名前を呼び捨てにして話し方も敬語を使わないといった対等な友人関係になっており、行動力もある。兄の暁生を「私の王子様」として強く慕っており、彼との肉体関係についてさえも「王子様だから好きにしていい。」と言い切るほどだったが、その過剰な想いが結果的に暁生を自殺に追いやることになる。それ以来、アンシーは暁生の幻影に支配され続けている。物語終盤でウテナが姿を変えた車に乗って「外の世界」への脱出を試みた際に兄の幻影を振り切ることに成功し、ウテナと共に「外の世界」へと旅立っていった。

チュチュ …… こおろぎ さとみ(34歳)
 アンシーのペットであり、友達。キーホルダー付きぬいぐるみ程度の大きさで、耳の大きな猿に似ている。オス。鳳暁生とお揃いのネクタイとイヤリングをつけている。アンシーの心のメタファーとしての役割も持っている。
 劇場版には「牛のナナミ」が登場するシーンにわずかに登場するだけで、本筋に関わることは無かった。

桐生 冬芽(きりゅう とうが)…… 子安 武人(29歳)
 鳳学園の高等部二年で生徒会長。6月4日生まれの双子座。血液型は A型。
 鳳学園一のプレイボーイ。桐生七実の兄。西園寺莢一とは幼なじみで、同じ剣道部に所属している。生徒会メンバーで唯一「世界の果て」と呼ばれる人物と通じ合っており、更にウテナに決闘で勝利したことのある唯一の人物でもある。前髪に朱色のメッシュを入れた赤いストレートの長髪に青紫の瞳。決闘の際は日本刀も騎士剣もどちらも使用できる。
 養子として育った過去があり、劇場版では養父に性的虐待を受けていたと思われる描写があった。TV 版では、上昇志向で周囲の者を利用し、陰謀によって勝利し、「薔薇の花嫁」も形式的にしか尊重しない徹底した利己主義者であり、「本当に友達がいると思ってるやつは、バカだよ。」とまで言い放つ。
 子供の頃に西園寺と共にウテナに出会った経験があるのだが、本人はその事実に物語の終盤になるまで気づかなかった。
 劇場版ではキャラクター設定が TV版と大きく異なっており、ウテナとも幼なじみになっている。裏表がありつつも高い志をもつ人物として描かれ、TV 版における御影草時や土谷瑠果、そしてディオスの役割を兼任している。物語の後半で、実は過去に、溺れた幼少期の有栖川樹璃を助けようとしてウテナの目の前で死んだ人物であったことが明かされる。そのため、ウテナ以外の学園の生徒たちは冬芽の存在を感知できないと思われる示唆も劇中で描写されていた。

桐生 七実(きりゅう ななみ)…… 白鳥 由里(28歳)
 冬芽の妹。13歳で中等部一年生。8月8日生まれの獅子座。血液型はB型。
 気が強く高飛車、非常にプライドの高い性格でお世辞にも人間が出来ているとは言い難い人物だが、心優しい一面も持っている。所謂極度のブラコンであり絶対的な存在である兄に近づく女は誰であろうと許せず、特にウテナとアンシーを事ある毎に目の敵にするが、その度に酷い災難に遭うというギャグキャラ的な側面も担っている。彼女がメインとなるエピソードでは、物語の本筋とまったく関係のない、シュールかつコメディタッチのものも見られる。
 実は彼女もデュエリストであり、兄にそそのかされる形でウテナに二度決闘を申し込む。武器は主に曲刀と隠し持っている短刀の二刀流で、兄に仕込まれた剣術の腕は侮れないものがある。薄いブラウンのウェーブがかった前髪を編み込んだセミロングの髪に黒目がちな紫色の瞳をしており、中学一年ながらも身長はアンシーよりも高い。当初は鳳学園の女子生徒の制服を着ていたが、冬芽がウテナに敗北してからは兄に代わって生徒会をまとめるようになり、決闘のときに着用する黄色い上着に黒ズボンの制服を常に着用するようになった。
 劇場版には「桐生七実」というキャラクターは登場せず、本筋にまったく関係のないお遊び映像に「牛のナナミ」が登場するのみだった。

西園寺 莢一(さいおんじ きょういち)…… 草尾 毅(31歳)
 鳳学園高等部二年で生徒会副会長にして剣道部の主将。8月25日生まれの乙女座。血液型は O型。
 ウテナの前の「薔薇の花嫁」所有者。冬芽とは幼なじみで、同じ剣道部に所属している。硬派として女子に非常にもてるが、実は間の抜けた部分もあることを知る友人からは影で「生徒会のピエロ」や「道化」と馬鹿にされている。不器用で単純、粗暴な性格で、女性に対しても純情と横暴の交錯するさまが描写されている。名前の「莢」は豆などの「さや」のこと。ウェーブがかかった緑の長髪に薄紫色の瞳。決闘に使用する武器は日本刀。
 子供の頃に冬芽と共にウテナに出会った経験があるのだが、本人はその事実に物語の終盤になるまで気づかなかった。冬芽とは旧知の間柄であり親友であると同時にライバルとしても意識していたが、次第に彼の表裏が激しい人間性を信頼しきれなくなり、現に幾度も彼の謀略によって貶められ関係が悪化したが、そういった徹底した利己主義こそが彼の強さであることを知る冬芽の数少ない理解者であり、後半以降は歪ながらもお互いに歩み寄り関係を修復しようとする姿勢が見られ、冬芽の心境の変化もあり、かつての少年時代の信頼関係を取り戻していった。
 劇場版でも最初に登場したアンシーの所有者であり、彼女への暴力からウテナは怒りを爆発させ、決闘を行った。終盤ではジープに乗って樹璃や幹と共に「外の世界」へ脱出しようとするウテナとアンシーを助け、別れ際にアンシーに「外で会えたら今度は堂々と口説き落としてみせる。」と言い残した。

有栖川 樹璃(ありすがわ じゅり)…… 三石 琴乃(29歳)
 生徒会メンバーでフェンシング部長代行(部長である土谷瑠果が病気休学中のため)。高等部一年の16歳。12月1日生まれの射手座。血液型は A型。
 高級ブランドのモデルに抜擢されるほどの美貌を持つ男装の麗人であり、彼女に逆らえば教師すら学園にいられなくなるという噂も流れる、誰もが恐れる不良としての一面も持ち合わせている。しかし、その美貌と男性的かつ凛然とした佇まいで、学園内での女子人気はあの冬芽にも匹敵するほどだった。幼なじみで親友の高槻枝織を長年に渡り密かに意識し、彼女の写真をペンダントに入れている。枝織に自分の本心を伝え、結ばれることを願いつつも、それを自ら否定する葛藤の中で決闘ゲームに参加している。オレンジ色の縦ロールの髪に青い瞳。決闘に使用する武器は主にフェンシングのエペ。
 TV 版では二度ウテナと決闘するが、偶然の事故や自分からの決闘放棄で敗北したため、剣の実力で敗北したことはない。
 劇場版では枝織との関係が TV版と大きく異なっており、束縛と服従を強要する枝織を振り払いたがっている。過去に重要な接点があったために冬芽のことは知っているが、彼女自身の発言から、冬芽が彼女にとって会うことの叶わない人物であることが伺える。終盤で西園寺や幹の乗るジープを運転して現れ、「外の世界」へ脱出しようとするウテナとアンシーを助けた。ジープには「 WAKABA 」というロゴとともに若葉マークのステッカーが付けられていたが、彼女が運転の初心者かどうかは不明である。なお、日本の公道でジープを運転できる年齢制限は18歳以上である。

薫 幹(かおる みき)…… 久川 綾(28歳)
 生徒会の役員で、13歳にして大学生のカリキュラムを受ける秀才の少年。中等部一年生。5月28日生まれの双子座。血液型は O型。
 フェンシング部に在籍する優秀な選手で、優れたピアノ演奏者でもある。中性的で整った外見をしており素直で人当たりの良い性格から、上級生のファンも多い。「薔薇の花嫁」としてのアンシーを求め、同時に彼女を一人の女性としても愛する。青い髪に青い瞳。物語の終盤で決闘ゲームに不信感を抱くようになり、決闘から手を引くことを決意する。その後、生徒会の集まりで決闘制度を取りやめようと提案する。
 劇場版でも TV版と同様に決闘者ではあったが、ウテナと決闘をすることは無かった。また、冬芽のことを知らないという発言があり、この場面は冬芽がすでに死亡していることを暗示していた。終盤で西園寺や樹璃と共にジープに乗って現れ、「外の世界」へ脱出しようとするウテナとアンシーを助けて、自分達もいずれは後に続くつもりだと伝え、「外の世界で会おう。」と言い残し別れた。

薫 梢(かおる こずえ)…… 本多 知恵子(34歳 2013年没)
 薫幹の双子の妹。13歳の中等部一年。5月28日生まれの双子座。血液型は O型。
 幹との現在の仲はよくない。毛先が外にはねた青い髪に青い瞳。幹に対して非常に屈折した愛情を抱いており、幹の心が常に自分のことで傷ついているように、幹の嫌がるような節操のない恋愛を繰り広げて傷ついた自分自身を幹に見せつける毎日を送っていた。その一方で、幹に親しく接する人物を攻撃することもいとわない。
 親と不仲らしく、学生寮に手紙が来ても読まずに捨ててしまう。「鳳暁生編」で、世界の果てからの手紙や親の再婚など、大人の都合に振り回される幹に「周りが汚れていたら、自分も汚れてほしいものを手に入れるしかない。」と、アンシーを手に入れるために二度目の決闘をするようにそそのかす。
 男性から人気があるらしく、友人からまた彼氏を変えたのかと問われると「変えてないよ、増やしただけ。」と返した。
 劇場版では、自分から離れようとする幹を刃物を持ち出してまで引き留めようとする。その後は登場しなかったが、学園の車庫に格納されていてクライマックスでウテナとアンシーを追い詰める大量の黒い車のひとつのナンバープレートに、梢の名前が書かれているという描写があった。

鳳 暁生(おおとり あきお)…… 及川 光博(29歳)
 鳳学園の理事長代行にして、アンシーの兄。9月15日生まれの乙女座。血液型は A型。
学園理事長の娘・香苗と婚約し、鳳家の養子となっている。理事長が病気で臥せっているため代行を務めているが、後にこれは暁生の策略の一環であったことが判明する。「黒薔薇会編」から登場する。
 「ディオスの剣」を委ねる決闘ゲームを仕組んだ「世界の果て」の正体であり、ディオス(王子様)の現在の姿である。いつからデュエリストたちが鳳学園に集まるように仕向け、鳳学園を実質的に支配していたのかは不明である。また決闘ゲームだけでなく、物語中盤の黒薔薇会による決闘を仕組んだ黒幕でもあった。当初は自分の後継者を選ぼうとしていたが、物語の後半でアンシーがウテナの身体からディオスの剣を引き抜く場面を目撃し、計画を変更して「王子様」に近い力を持つデュエリストの剣を用いて過去の能力を復活させようと企む。そのために自らウテナに近付き、彼女と恋愛関係に発展するという行動に出た。年齢に関しては不明な点が多く、数十年前から現在と変わらぬ容姿で学園の理事会関係者と会っている。
 ウェーブがかった長い銀髪に緑の瞳、褐色の肌。決闘に使用する武器は、ディオスの剣に似た黒いサーベル。
 「理想(本物のディオスの剣)」を失った王子様(ディオス)の「成れの果て」であり、「理想」に代わり「野望」を追い求めるという、ディオスとは対極的な存在となっている。野望の達成のためには犠牲もいとわず、鳳香苗を始めとする数々の女性を手篭めにして懐柔、従属させるなど異性を篭絡する術に非常に長けており、その結果として学園で最高の地位と権力を掌握している。
 劇場版では TV版と違って短髪になっているほか、体つきも痩身。妹であるアンシーに密かに想いを寄せ、眠る彼女を抱いていたが、ある時アンシーが自分を「王子様」として見ていたことを知り、それによって「外の世界」へ出るための「車の鍵」を失くして錯乱し、自殺してしまう。それ以降は冬芽と同様に「死んだ王子様」として登場し、アンシーを支配し続けていた。物語の終盤でウテナとアンシーが「外の世界」へ脱出しようとした際に巨大な車と化した「城」と共にアンシーの前に立ちはだかり、アンシーを永遠に縛り続けて二人の脱出を阻もうとしたが、二人に撃破され消滅した。
 当初の設定では、ウテナを影から見守るさわやかなキャラクターであったが、TV 版で暁生の声を担当した小杉十郎太(当時39歳)の演技によって性格が大幅に変更され、ストーリー全体にも影響を与えることとなった。

鳳 香苗(おおとり かなえ)…… 折笠 愛(33歳)
 鳳学園理事長の娘にして鳳暁生の妻。高等部三年。優しく女性らしい丸みを持った美人だが、内心ではいつまでも自分になつかず不可解な行動をとるアンシーに対して強い恐怖と嫌悪を抱いている。当初、暁生とは仲が良かったが、「鳳暁生編」では二人の仲が微妙なものになりつつあることを示す描写が出てくる。薄緑の髪に緑の瞳。
 劇場版では、暁生と婚約した当時の記録映像の中で暁生のスポーツカーに無言で微笑みながら乗っているカットと、発見された暁生の死体を見て泣き叫ぶシーンのみでの登場だった。

篠原 若葉(しのはら わかば)…… 今井 由香(26歳)
 ウテナの親友でクラスメイト。中等部二年生。3月14日生まれの魚座。血液型は O型。
 憧れていた西園寺に出した手紙が、ウテナが決闘ゲームに巻き込まれる発端となる。明るく人懐っこい明朗快活な性格でミーハーでもあるが、好きな人には尽くすタイプ。
 「黒薔薇会編」では、退学処分になった西園寺を匿う形で同居生活が始まり、密やかな幸せを得るが御影の策略によって破局。決闘ゲームに参戦することになり、親友ウテナと戦うことになってしまい彼女への羨望やアンシーへの嫉妬心を吐露するが、敗北することによって救われた。その後は何事もなかったかのように日常へ戻ったが、アンシーへの複雑な感情は完全に消えることはなかった。決闘に使用した武器は日本刀。
 劇場版では、序盤に転校生であるウテナに鳳学園の案内をするが、それ以降は活躍しなかった。終盤でウテナとアンシーを助ける樹璃たちの乗るジープに「 WAKABA 」のロゴと若葉マークが付けられていたが、このジープが車に変身した若葉かどうかは明言されていない。ラストシーンで1カットだけ、ウテナとアンシーのいなくなった学園で風見達也と一緒に歩く姿が映った。

風見 達也(かざみ たつや)
 若葉の小学校以来の幼なじみ。中等部二年生。「黒薔薇会編」から登場する。
 若葉が好きで、彼女の親友のウテナにラブレターを渡すように頼む。ウテナの助言により達也は若葉に想いを告げようとするが、若葉には意中の人(寮に居候させている西園寺)が他にいると知り、悩む。
 劇場版では若葉のボーイフレンドという設定だが、セリフはなく画面を横切る姿でしか登場しない。

高槻 枝織(たかつき しおり)…… 西原 久美子(32歳)
 樹璃の幼馴染み。高等部一年生。2月2日生まれの水瓶座。血液型はB型。
 おとなしく繊細なように見える外面とは裏腹に、彼女を知る者からは「花を腐らせる毒虫」と呼ばれるほど卑屈かつ狡猾、自己中心的な性格。幼なじみである樹璃に対して、劣等感から生まれた愛憎入り混じった感情を抱いており、彼女が自分に庇護的かつ優しく接するのは見下し馬鹿にしているからだと被害妄想を持っていた。樹璃と自分の関係を「光と影」と表現する。中等部までは鳳学園に在籍していたが一時転校し、その後「黒薔薇会編」で学園に再転入してくる。決闘に使用する武器はエペ。身長は幹と同じ。
 再転入後、かつてのような樹璃との交友関係を取り戻そうと接近していったんは拒絶されるが、樹璃の自分へのひそかな愛を知り、精神的優位に立てると喜びながらもそれを受け入れることができないことに悩む。
 劇場版では TV版の桐生七実や薫梢の役割を兼任し、幼少期に樹璃とともに冬芽を慕っていたという設定が加えられている。そのため、水難事故によって結果的に「私の王子様(冬芽)」を死なせてしまった樹璃をいまだに赦さず、一生「王子様」の代役を務めさせ続けようとして暗躍する。劇中で冬芽と会話していた数少ない人物のひとりだが、彼女と冬芽がいる空間には必ず他に誰もいない。終盤で攻撃的なデザインの紫色の車に変身して「外の世界」に脱出しようとするウテナとアンシーを追って妨害するが、最後は防音壁に激突して大破した。車になったときは時速500km で走行できる。

影絵少女 E子 …… 川村 万梨阿(35歳)
影絵少女 F子 …… こおろぎ さとみ
影絵少女 C子 …… 渡辺 久美子(31歳)
 夕方になると現れ、珍妙な、しかし意味深な影絵芝居を繰り広げる謎の存在。鳳学園中等部の演劇部に所属する生徒らしいが、学園内の看護士やラジオ番組の DJとしても登場している。TV 版では当初は A子と B子のみの登場で、C子は「黒薔薇会編」から登場した。
 劇場版では放送部員という役割で E子と F子が登場。C子はそのまま登場し、更にクライマックスでは、ウテナとアンシーの脱出劇の解説ナビゲーターとして無数の影絵少女が登場した(髪型は各自異なる)。ラストでウテナとアンシーが「外の世界」へ出た後、影絵少女たちは藁の人形となって消滅するが、藁人形になった E子と F子の胸にウテナとアンシーの名前が書かれた名札がつけられているという描写があった。

御影 草時(みかげ そうじ)
 鳳学園高等部三年生の生徒で、御影ゼミ(通称「黒薔薇会」)を主宰する天才。11月30日生まれの射手座。血液型は AB型。
 自らもデュエリストの一人だが、自身のいる根室記念館へ面会にやってきた悩める生徒たちの心の闇にカウンセリングを通して深く入り込み、心の闇を解放させ、黒薔薇のデュエリストに仕立てあげて決闘ゲームに介入した。
 実は肉体・精神ともに、数十年に渡って成長が停止している。かつては「根室教授」と呼ばれ、100人の少年たちと学園中心の「永遠」を手に入れるための研究を行っていた。後に学園理事会から派遣されてきた監察官・千唾時子(ちだ ときこ)に心を奪われ、不治の病を持つ彼女の弟・馬宮(まみや)に「永遠」を与えるために研究を完成させ、「城」を出現させることに成功した。しかし、その後に理事長・鳳暁生と時子が密会している所を目撃したことがきっかけで「永遠」に対する執着を失って「世界の果て」と契約し、利用されることになった。
 ピンク色の髪に茶色の瞳。「御影草時」という名前は根室記念館が焼け落ちた後に自らつけた偽名で、根室教授時代は紫のサングラスをかけていた。
 劇場版に御影草時と黒薔薇会は登場しないが、下降するエレベーターの中での対話を通して心の奥底へ「降りていき」、そして本音へ「到着する」という演出は再現されている。クライマックスでアンシーたちの脱出を阻止しようとする棺桶型の車の大群は、黒薔薇のデュエリストたちのイメージを踏襲している。


作中用語
暁の明星(あけのみょうじょう)
 夜明けの東の空に輝く金星のこと。金星は「暁の明星」、「宵の明星」とも呼ばれる。鳳暁生の名前のモチーフとなった星で、堕天使ルシファーの象徴でもある。

エンゲージ
 「婚約」の意味。アンシーを巡る決闘の勝者はアンシーと「エンゲージした」と称され、アンシーは勝者に服従する。

鳳学園(おおとりがくえん)
 物語の舞台。幼等部から高等部まである一貫校で、学生寮を備える全寮制。男子の制服は詰襟学ラン、女子の制服はセーラー服。
 TV シリーズでは海に面した小高い丘の上に建つ校舎だったが、劇場版では常に白亜の回廊や棟が一定の位置間を移動する空中要塞のようなゴシック建築の集合体にデザインされており、基部も全景もまったく推し量ることができない巨大な異空間と化していた。

世界の果て
 「薔薇の花嫁」を巡る決闘を仕組んだ黒幕。その正体はかつて「王子様」だったディオスの成れの果て・鳳暁生。

世界を革命する力
 薔薇の花嫁とエンゲージした者が手に入れるとされている力。作中でその具体的な内容が語られることはほとんどないが、デュエリストたちはそれぞれ異なる理由でこの力を欲し、ウテナに決闘を挑む。

ディオス
 決闘の際に、どちらか一方の決闘者に舞い降りて無敵の力を与える存在。その正体は鳳暁生の過去の姿であり、世界を救おうとした「王子様」。かつて人々の願いを叶えすぎたために傷つき、妹のアンシーによって封印された。そのため現在では無力な存在となっている。幼いウテナの元に現れて「薔薇の花嫁」と逢わせており、その時にウテナに「薔薇の刻印の指輪」を贈った。元々彼が持っていたとされる「ディオスの剣」は、彼自身の「理想」が具現化したもの。

ディオスの剣
 かつてディオスが持っていたことから名づけられた。見た目は薔薇をモチーフとしたサーベルで、王子様が持つにふさわしい気品あふれる形をしている。決闘の時には薔薇の花嫁であるアンシーの詠唱とともに胸から出現する。

デュエリスト
 「決闘者」の意味。薔薇の刻印の指輪を持ち、薔薇の花嫁とエンゲージしている者に挑戦する権利がある。

薔薇の花嫁
 姫宮アンシーのこと。決闘の勝者とエンゲージする。実は、真の薔薇の花嫁を引き出すための影武者「魔女」だった。 

薔薇の刻印の指輪
 天上ウテナと鳳学園生徒会のメンバーが持っている薔薇のしるしが刻まれた指輪。これを持つ者のみが決闘に参加することができる。世界の果てから選ばれた者のみに送られる指輪だが、実は真の薔薇の花嫁を探し当てるという目的があった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

史上最大の決戦……プリキュア VS 東日本大震災!!  映画『プリキュアオールスターズ DX3』

2014年09月29日 23時13分42秒 | アニメらへん
映画『プリキュアオールスターズ DX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花』(2011年3月19日公開 70分 東映)


 劇場版プリキュア第10作目記念作品。プリキュアシリーズの歴代作品のクロスオーバー作品『プリキュアオールスターズ DX 』シリーズ自体では3作目となり、『スイートプリキュア♪』にとってはスクリーンデビュー作にあたる。本作は「プリキュアオールスターズ三部作の最終作」とされている。
 『ハートキャッチプリキュア!』のキュアサンシャイン・キュアムーンライト、そして『スイートプリキュア♪』のキュアメロディ・キュアリズムが初登場し(ただし前作『 DX2』ではキュアムーンライトへの変身能力を失効中の月影ゆりと、キュアサンシャインに覚醒する前の明堂院いつきがセリフ無しで出演している)、合計21名のプリキュアが出演する。最終作ということもあり、オールスターズシリーズの集大成として歴代の劇場作品の世界やゲストの宿敵などを登場させ、「シリーズ史上最大のスケール」と謳われた。また、第1作と同様に歴代各シリーズの怪物もネガトーン以外すべて登場する。
 プリキュアたちは従来のパートナーと離れ離れにされ、ピンク、ブルー、イエローという3組に分かれて各劇場版作品の異世界に飛ばされてしまう展開となる。また、前作で当時の最新作『ハートキャッチプリキュア!』をメインにしていた展開とは異なり、「旅立ち」をテーマとして、今までは少なかった、プリキュアたちの各シリーズの垣根を超えた共演シーンが増えている。
 音楽は前作までとは異なり、佐藤直紀が単独で担当した。佐藤がプリキュアシリーズで音楽を担当するのは『 Yes!プリキュア5』シリーズ以来である。これまでの『 DX 』シリーズでは、佐藤の音源に関しては過去作品からの流用だったが、本作では歴代作品のモチーフを散りばめた新規楽曲が作曲され、収録は各パート別録りではなく同時録音で行われた(ただし、全てが新作楽曲というわけではなく、かつて担当していた過去作品からの流用曲も使用されている)。

 2011年3月14日には本作の完成披露試写会が、また公開初日の19日には舞台挨拶が予定されていたが、公開直前の3月11日に発生した東日本大震災による計画停電の影響で困難となり、いずれも中止となった(舞台挨拶は翌4月以降に延期)。また、災害を連想させることに配慮して20秒間のシーンをカットしての上映となったが、のちに同年7月に発売された DVD、BD ソフト商品では該当シーンは再編集されて復活している。この他、主題歌シングルとサウンドトラックの CDが発売延期になり、3月30日に開催される予定だった歴代プリキュア声優や各シリーズの主題歌を担当した歌手が出演するスペシャルコンサートも上演中止となった。
 東日本大震災の影響によって上映館の休館や営業時間短縮もあり国内映画興行全体の興行収入が落ち込んでいた中、2011年3月19・20日の初日2日間で興行収入は約1億3500万円、動員は約12万4000人となった。最終的に興行収入は10億2千万円に達し、観客動員数も過去最高の92万人超えを記録している。

 キャストの人数の都合上、プリキュアオールスターズ全員のセリフつきの出演は、本作が最後となった。『プリキュアオールスターズ DX 』シリーズは本作で終了したと明言されたが、翌年に新たな作品として『プリキュアオールスターズ NewStage 』と題された新作シリーズが公開されることが決定した。


あらすじ
 幼なじみである北条響と南野奏は、妖精のハミィと一緒にオープン初日の巨大ショッピングモールへやって来たが、来海えりか主催のファッションショーに乱入してしまう。
 そんな最中、突如として「おもちゃの国」や「デザート王国」といった別世界の建物や住人が出現し、さらには、かつてプリキュアたちを苦しめた数々の強敵が、「ブラックホール」の闇の力で蘇り、世界を繋ぐ奇跡の花「プリズムフラワー」を枯れさせて全世界を暗黒化させようと活動を始めた。
 敵の策によって異世界に飛ばされたプリキュア達は、いつものパートナーや仲間から引き離されてしまい、強敵達が作り出した世界にそれぞれ招かれてしまう。最初は息が合わず混乱し、苦戦するプリキュア達だったが、自分の仲間達を信じあう心を取り戻すと反撃を開始、全員元の世界へと帰還する。元のパートナー達と再会したプリキュア達は、強敵達をそれぞれ撃破するが、ついに真の敵ブラックホールが姿を現した。


おもな登場キャラクター
『ふたりはプリキュア / ふたりはプリキュア Max Heart 』より
美墨 なぎさ / キュアブラック …… 本名 陽子(32歳)
 ピンクチームとして行動。ムシバーンやサーロインが率いるザケンナー軍団と戦っていく。ピンクチームではリーダー格として真っ先に仲間たちに指示を下したが、人を指揮することに慣れておらず大雑把な言い回しをしたため、かえって皆を混乱させる。それでも、不屈の精神で仲間たちとともに状況を打開していく。

雪城 ほのか / キュアホワイト …… ゆかな(36歳)
 ブルーチームとして行動。魔女、フリーズンとフローズンが率いるデザトリアン軍団と戦っていく。新人プリキュアであるキュアリズムをリードし、知略の面でも活躍する。

九条 ひかり / シャイニールミナス …… 田中 理恵(32歳)
 イエローチームとして行動。トイマジンやサラマンダー男爵率いるウザイナー軍団と戦っていく。お菓子作り対決で活躍した。

『ふたりはプリキュア Splash Star 』より
日向 咲 / キュアブルーム / キュアブライト …… 樹元 オリエ(32歳)
 ピンクチームとして行動し、サーロインやホシイナー軍団と戦っていく。新人のキュアメロディをどんな状況下にあっても前向きに勇気づけた。

美翔 舞 / キュアイーグレット / キュアウィンディ …… 榎本 温子(31歳)
 ブルーチームとして行動し、魔女やザケンナー軍団と戦っていく。新人プリキュアのキュアリズムを手助けする役目が多かった。

『 Yes!プリキュア5 / Yes!プリキュア5GoGo!』より
夢原 のぞみ / キュアドリーム …… 三瓶 由布子(25歳)
 ピンクチームとして、ムシバーンやサーロインたちと戦っていく。持ち前の明るさで仲間たちを励まし、キュアメロディをうまく援護しながら目的地を目指した。

夏木 りん / キュアルージュ …… 竹内 順子(38歳)
 イエローチームとして行動し、トイマジンやコワイナー軍団と戦っていく。一部の仲間の奇抜な行動に対して慌ただしくツッコミを入れていた。当初はスゴロクに乗り気ではなかったが、状況を打開するために頭を切り替え、途中からは運動関係の試練で中心的に活躍する。

春日野 うらら / キュアレモネード 伊瀬 茉莉也(22歳)
 イエローチームとして行動し、ホシイナー・コワイナー軍団と戦っていく。持ち前の天然気質を発揮し、真っ先にスゴロクに参加した。現役アイドルとしてカラオケ勝負で活躍する。

秋元 こまち / キュアミント …… 永野 愛(36歳)
 ブルーチームとして行動し、フリーズンとフローズンと戦っていく。慣れない戦いをするキュアリズムをうまく援護した。

水無月 かれん / キュアアクア …… 前田 愛(35歳)
 ブルーチームとして行動し、持ち前の頭脳を駆使して魔女やザケンナー軍団と戦っていく。

ミルク / 美々野 くるみ / ミルキィローズ …… 仙台 エリ(29歳)
 イエローチームとして行動し、トイマジンやサラマンダー男爵たちと戦っていく。トイマジンを相手にしても軽く蹴飛ばし、他のメンバーたちをリードしていた。

ココ  …… 草尾 毅(45歳)
ナッツ …… 入野 自由(23歳)
 本作でも妖精たちのまとめ役として活躍し、プリズムフラワーやミラクルライトに関しても詳しい知識を披露した。

『フレッシュプリキュア!』より
桃園 ラブ / キュアピーチ …… 沖 佳苗(26歳)
 ピンクチームとして、サーロインやムシバーンたちと戦っていく。改心して幸せになったはずのトイマジンの過去の姿を利用して悪事を行うブラックホールに激怒した。

蒼乃 美希 / キュアベリー …… 喜多村 英梨(23歳)
 ブルーチームとして、魔女やフリーズンとフローズンと戦っていく。キュアピーチがいないことで調子を乱され、苦手なタコの姿をした怪物と対峙するなど苦戦を強いられる。その後は敵を挑発し、状況を打開する役割に一役買った。

山吹 祈里 / キュアパイン …… 中川 亜紀子(37歳)
 イエローチームとして、トイマジンやサラマンダー男爵たちとすごろく対決で戦っていく。動物仲良し対決で活躍した。

東 せつな / キュアパッション …… 小松 由佳(33歳)
 イエローチームとして、トイマジンやウザイナー軍団とすごろく対決で戦っていく。野球対決では、過去にも対戦経験のあるナケワメーケと再戦していた。ダンス対決でも活躍する。

『ハートキャッチプリキュア!』より
花咲 つぼみ / キュアブロッサム …… 水樹 奈々(31歳)
 ピンクチームとして、ムシバーンやザケンナー軍団と戦っていく。プリキュアの先輩として、キュアメロディをリードしていた。サラマンダー男爵の過去の姿を悪事に利用したブラックホールに憤りを露わにする。
 序盤に全員でプリキュアに変身する際には、先輩プリキュアを代表して音頭をとった。

来海 えりか / キュアマリン …… 水沢 史絵(31歳)
 ブルーチームとして、フリーズンとフローズンと戦っていく。チーム内ではムードメーカーであり、持ち前のマイペースな発言に仲間たちが苦笑いする場面も見られた。しかし、彼女の何気ない一言がブルーチームの反撃の糸口となる。
 新たに出会った響と奏と積極的にコンタクトをとり、サポートした。

明堂院 いつき / キュアサンシャイン …… 桑島 法子(35歳)
 イエローチームとして、トイマジンやデザトリアン軍団と戦っていく。武道対決で活躍した。

月影 ゆり / キュアムーンライト …… 久川 綾(42歳)
 イエローチームとして、サラマンダー男爵やウザイナー軍団と戦っていく。慣れない者同士が集まる中でも冷静さを失わず戦い、混乱するチームを立て直した。自身も勉強対決で活躍する。

『スイートプリキュア♪』より
北条 響 / キュアメロディ …… 小清水 亜美(25歳)
 リズムと別れてピンクチームとして行動し、ムシバーンやサーロイン率いるザケンナー軍団を相手に戦っていく。復活した敵幹部軍団の力やブラックホールの桁外れの強大さを見て一時は弱気になるが、先輩であるキュアブラックたちに勇気づけられ、状況打開の突破口を切りひらいていく。

南野 奏 / キュアリズム …… 折笠 富美子(36歳)
 メロディと別れてブルーチームとして行動し、魔女やフリーズンとフローズン率いるデザトリアン軍団を相手に戦っていく。慣れない海上の戦いに苦戦するが、先輩のキュアホワイトたちの援護を受けて次第に自信をつけていく。

ハミィ …… 三石 琴乃(43歳)
 ファッションショーに乱入して響を怒らせるが、響と奏が他のプリキュアたちとの交流を始めるきっかけを作った。


本作の敵キャラクター
 本編中では軍団名は語られていないが、公式ガイドブックでは「ダークライズ」と呼称されていた。
ブラックホール …… 山寺 宏一(49歳)
 今までプリキュアたちに倒されたドツクゾーン、ダークフォール、ナイトメア、エターナル、ラビリンス、砂漠の使徒の邪悪なエネルギーが宇宙で融合し、宇宙最強の「暗黒の力」として復活した存在。
 悪意の塊「フュージョン」や深海の闇「ボトム」を生みだした(それぞれの登場作品の冒頭で、宇宙のブラックホールからやって来る描写がある)、いわばオールスターズ DX三部作の事件すべての黒幕であり、今までのプリキュアたちに敗れ去った全ての敵たちの集合体でもある。魔女いわく「邪悪の神であり、闇の意思そのもの」。
 宇宙最強の暗黒の力で「プリズムフラワー」を消し去って宇宙を飲み込み、すべての希望と命の輝きをなくし、無限の闇の世界を創ることが目的。
凄まじい悪のエネルギーをもち、近くにいるだけでプリズムフラワーが弱って枯れてゆく。
 その大きさは太陽系を超えており、その名の通りブラックホールのような姿をしている。中央に赤い目があるほか、口に白色の炎ガスのようなものがあり、長い両手もある。クライマックスでは6つの目を持つ邪悪な最終形態となった。

歴代劇場版作品の敵たち
 「プリズムフラワー」を探すためにプリキュアたちの前に姿をあらわす、かつての敵たち。全員がこれまでのシリーズ単独劇場版作品に登場した敵である。ブラックホールが、その邪悪な心のみを再現して生み出した存在であり、全員の瞳や目全体が赤く光っている。
 邪悪な心のみを再現しているため、劇場版作品では最終的に改心したムシバーン、トイマジン、サラマンダー男爵(のコピー)も、再びプリキュアたちと敵対している。
 プリキュアたちを3つの世界にバラバラに飛ばし、それぞれのパートナーと引き離すことによってペースを狂わせて苦戦させる。

魔女 …… 勝生 真沙子(52歳)
 かつて「希望の園」でジャアクキングを復活させようとした、ドツクゾーンの魔女。敵幹部軍団のリーダー格を務めている。「水晶玉」でプリズムフラワーを発見し、魔力でプリキュアたちを離間させて異世界に迷い込ませた。
 フリーズンとフローズンとともにプリキュアのブルーチームと交戦する。

フリーズン …… 草尾 毅(妖精ココと兼役)
フローズン …… 檜山 修之(43歳)
 かつて「雲の園」で世界を氷の闇にしようとしたドツクゾーンの魔神のコンビ。魔女と組んでブルーチームと交戦する。過去と変わらず「最強のコンビ」を自称しているが、安易に挑発にのる一面も見せる。

サーロイン …… 速水 奨(52歳)
 かつて「時計の郷」で世界の時間を止めようとした、ダークフォールの住人。ムシバーンとともにプリキュアのピンクチームと交戦し、ウザイナー軍団を召喚する。

シャドウ …… 朴 璐美(39歳)
 かつて「鏡の国」を支配していた魔物。ブラックホールの力によりプリズムフラワーが自然に枯れるのを待ちきれずに単独で人間世界に残り、自分の鏡を使役してプリズムフラワーの探索をする。それを妨害した妖精たちを追いつめるが、逆にミラクルライトの光を浴びて消滅した。そのため、プリキュアたちと直接戦闘することはなかった。

ムシバーン …… 大塚 明夫(51歳)
 かつて「デザート王国」でプリキュアたちを菓子にしようとした男。サーロインと組み、ピンクチームを倒そうとする。

トイマジン …… 塩屋 浩三(55歳)
 かつて「おもちゃの国」で子どもたちに復讐しようとしていた魔神。サラマンダー男爵とともにプリキュアのイエローチームを「すごろくゲーム」で邪魔しようとする。しかし、正当なルールでゲームをするつもりはなく、さまざまな妨害を行った。

サラマンダー男爵 …… 藤原 啓治(46歳)
 かつてフランスのパリで世界を破壊するために暗躍していた砂漠の使徒。トイマジンとともにイエローチームを「すごろくゲーム」で倒そうとする。ステッキの先端についているクリスタルの色が以前の赤ではなく青になっており、攻撃の際も炎ではなく衝撃波を使っていた。


本作でのプリキュア
 今作では敵の罠によって3組のチームに分断されてしまい、歴代作品のプリキュアが混合して戦うことになる。また、チームごとにそれなりの長所・短所を持っている。
「ピンクチーム」
メンバー …… ブラック、ブルーム、ドリーム、ピーチ、ブロッサム、メロディ
 歴代作品のリーダー的ポジションかつイメージカラーがピンクのメンバー(厳密にはブラックは黒でブルームは金)が集まったチーム。サーロイン、ムシバーンと対決する。行動的ではあるものの、作戦を考えることが苦手なメンバーがほとんどであるため、うまく連携が取れず苦戦を強いられる。しかし持ち前の心の強さで弱気を打ち払い、自分たちのペースに持ち込んでいく。また変身前でも、響とつぼみを除いた4名は「デザート王国」のお菓子を食べまくり、遠くから見ていたえりかに「何やってんのよ!?」と突っ込まれるなど、早くも個性を垣間見せていた。

「ブルーチーム」
メンバー …… ホワイト、イーグレット、ミント、アクア、ベリー、マリン、リズム
 主人公のパートナーや頭脳派かつイメージカラーがブルーのメンバー(厳密にはホワイトとリズムは白、イーグレットは銀、ミントは緑)が集まったチーム。魔女、フリーズン、フローズンと激突する。作戦考案や咄嗟の機転に優れるが、自発的に行動するタイプではないメンバーが大半を占めるため、調子が出ずに困惑する。頭脳を活かして敵を挑発するなどして戦況を有利に持っていった。

「イエローチーム」
メンバー …… ルミナス、ルージュ、レモネード、ローズ、パイン、パッション、サンシャイン、ムーンライト
 歴代シリーズに途中参戦したメンバー(追加戦士)、もしくはイメージカラーがピンクでもブルーでもないメンバーが集まったチーム。便宜上「イエローチーム」と呼ばれているが、ルミナスはピンク、ルージュとパッションは赤、ローズは紫、サンシャインは金、ムーンライトは藤色がイメージカラーである。
 トイマジン、サラマンダー男爵の策ですごろく空間で激突することになる。ルージュやローズなどはすごろくゲーム参加には反対したが、レモネードやパインなどの天然ボケなメンバーによってなしくずしにスタートしてしまう。すごろくで行われる様々なイベントではキュアムーンライトの指揮でそれぞれ得意分野を持つメンバーの個性を活かし、順調にクリアしていく。

合体技
プリキュア・コラボレーションパンチ
 ピンクプリキュアチームが同時にパンチを放つ技。ピンクのオーラを放ち、怪物たちを一撃で蹴散らした。その結果、異世界からの出口が露見した。
 のちの映画『プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち』(2014年)では、本作の6名に加え、『スマイルプリキュア!』のキュアハッピー、『ドキドキ!プリキュア』のキュアハート、『ハピネスチャージプリキュア!』のキュアラブリーを加えた計9名による「プリキュア・コラボレーションパンチ NewStage 」として再登場した。

ショッピングモール
 本編の主な舞台。正式な店名や所在地は語られていない。開業初日、響・奏・ハミィがここを訪れ、吹き抜けのあるイベントスペースでは、つぼみ・えりか・いつきによるファッションショーが行われ、変身前のプリキュア16名・サブキャラクター・シプレ・コフレ・ポプリが観客となっていた。だがプリズムフラワーが弱った影響で、上空から大量の妖精と異世界精霊たちが舞い降り、付近一帯はかつてプリキュアが訪れた異世界と融合した風景に一変し、更に敵幹部軍団と共に現れたブラックホールの魔力で、その場所は瓦礫の山と化した。なお事件解決後は元の風景に戻っている。

プリズムスターミラクルライト
 本編では「ミラクルライト」と呼称されていた。プリズムフラワーの力と連動しており、鏡に光を反射させると威力が強化される。歴代妖精・歴代サブキャラクター・歴代劇場版登場キャラクター・その他の異世界の精霊たちがライトを振り、プリキュアたちをスーパープリキュア化させた。

プリズムフラワー
 人間世界と妖精の各世界を繋いでいる力の源。これが消滅すると妖精たちは強制的にそれぞれの世界に戻され、交流が断絶してしまう。

高台
 事件の解決後に、変身前のプリキュア20名(くるみはパルミエ王国に帰ったため不在)が、気晴らしにボール遊びをしていた場所。桜の木がある。場所の具体的な地名は語られておらず、近くに海が存在するが、ショッピングモールの近所なのかは不明である。
 のちに映画『プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち』(2014年)でも、『ハピネスチャージプリキュア!』までの歴代プリキュアと妖精たち(『 NewStage 』シリーズのキュアエコー・グレル・エンエンも含む)と精霊ブルーがこの場所で記念撮影をしている。


主なスタッフ
監督 …… 大塚 隆史(30歳)
脚本 …… 村山 功(36歳)
キャラクターデザイン・作画監督 …… 青山 充(57歳)
音楽 …… 佐藤 直紀(40歳)
演出・絵コンテ …… 大塚隆史、松本 理恵(26歳)
制作 …… 東映アニメーション

主題歌
オープニングテーマ『キラキラ kawaii!プリキュア大集合♪ いのちの花』
 歌唱 …… 工藤 真由(24歳)、コーラス …… 五條 真由美(39歳)、うちやえ ゆか(40歳)
 オープニングアニメーションはプリキュアオールスターズ DX シリーズ初の3D 仕様となった。パワーアップしたプリキュアたちとブラックホールとの最終決戦シーンでも挿入歌として使用された。

エンディングテーマ『ありがとうがいっぱい』
 歌唱 …… キュア・レインボーズ(五條真由美・うちやえゆか・工藤真由・宮本佳那子・茂家瑞季・林桃子・池田彩) with プリキュアオールスターズ21(プリキュア声優21名)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

父さんはな……父さんなんだぞ!!  映画『スイートプリキュア♪ とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ』

2014年09月08日 22時37分39秒 | アニメらへん
映画『スイートプリキュア♪ とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ♪』(2010年10月29日公開 東映 70分)


 プリキュアシリーズの映画作品の第11作であり、シリーズ第8作『スイートプリキュア♪』の単独映画作品である。
 今までのシリーズの単独映画作品は、TV 本編の流れとは直接のつながりのない番外編という位置づけだったが、本作は初めて本編との関連を明示しており、本編における第36話と第37話(ともに2011年10月放送)の間に発生したエピソードを描き、以降の本編の展開を補填するサイドストーリーになっている。このような連動を行うことになった背景としては、同年3月の東日本大震災の発生に伴い TVシリーズの放送日程にずれが生じ、キュアミューズの正体が判明する時期と映画の公開時期が重なったことが挙げられる。このため、同年2月の時点ですでにシナリオも組み上がっていた映画企画を全部白紙にした上で、本編と連動させる方針に転換したという。
 また、これまでのプリキュアシリーズの単独映画作品は、基本的に本編に登場しない異世界(映画『ハートキャッチプリキュア!』のみ現実世界のフランス首都パリが舞台)を舞台にしているが、本作では本編にも登場するメイジャーランドを舞台としており、そこで暮らす少女(本作オリジナルのゲストキャラクター)とその家族の物語となる。
 本作で、映画作品としては初めてキュアビートとキュアミューズ、フェアリートーンが登場する。特にキュアミューズについては映画公開直近の第35・36話で正体が判明したため、それを秘匿する意味で、予告編などではこれまでの黒い仮面姿のミューズを登場させていたほか、キャスト部分でも役名などの情報は一切掲載されていなかった。

 本作でも映画鑑賞者参加型のシステムは継続され、今回は「ミラクルライトーン」というミラクルライトが中学生以下の観客に配布された。それと同時に、前作では廃止されていたミラクルライトの使用解説シーンが本作では復活し、ハミィとフェアリートーン全員の計9名で解説が行われた(ただし担当声優はハミィ役の三石琴乃、フェアリートーン8名全役兼任の工藤真由の2名)。さらにエンディングでは、CGダンスが盛り込まれる前に説明も挿入され、「前説・本編・後説」の構成になっている。当初はミラクルライトに変わるような、本編のテーマである「音楽」を元にした新しい企画も構想されていたが、映画館で音を出すのは問題があるとしてライトが継続されたという。他にも子どもの鑑賞者には、「ニャンバイザー」と呼ばれるサンバイザーが配布された。

 スタッフは、『スイートプリキュア♪』の本編で初めてプリキュア作品に携わった池田洋子を監督に起用、女性監督としては前年の映画『ハートキャッチプリキュア!』の松本理恵に続いて2人目となる。池田にとっても映画作品の監督は本作が初めてだった。脚本は TVシリーズ構成の大野敏哉が、本編との連動のために直接担当した。作画監督も本作のキャラクターデザインを務めている高橋晃が担当し、本作で響たちが着用する私服を書き下ろしているほか、監督の池田の注文で『水戸黄門』のキャラクター「かげろうお銀」の町娘姿をイメージしたエレンの衣装も描いている。

 本作のテーマは、TV 本編のテーマである「友情」だけでなく、親子愛、特に「父と娘の関係」を中心に描いている。池田は、「親子愛があり友情があった上で皆の気持ちがひとつになる、という流れになる。」としており、「子供のために親が頑張るシーンがあるので、親御さんにはその辺りも見てほしい。」と語っている。その一方で、本来のテーマの友情についても、「響と奏の二人あってこそのプリキュアチーム。二人の心の絆にも注目して欲しい。」と語っている。プリキュアという作品の描き方についても、「変身してカッコよく戦う行動的なところはあるが、それ以外は普通の女の子と変わらない、ノーマルな普通な女の子の部分もきちんと描きたい。女性スタッフもいるので、女性目線も出していけば作品の幅も広がり、共感してもらえる部分がもっと増えるのでは。」としている。
 音楽は TV本編と同様に高梨康治が担当している。高梨は本作でのメインテーマとなる『心の歌』も制作し、歌詞は歌手のRemi によって作詞された。この曲のバリエーションがいくつかの重要なシーンで用いられており、特にラストバトルのシーンでは、監督の池田の意向でこの曲を優しい曲調にアレンジしたものが使用されている。

 全国168スクリーンでの公開ながら、2011年10月29・30日の初日2日間で興行収入約1億9700万円、動員数約18万人を記録した。


あらすじ
 父であるメフィストが善の心を取り戻し、調辺アコはキュアミューズの役目も終わったとして父と共にメイジャーランドへ帰ることになった。その時、突然街にハウリング音が鳴り響き、街から音楽が消えてしまう事件が発生する。
 心配に思った響たちはメイジャーランドに向かうが、いつも音楽で満ち溢れていたかつての面影は無く、音楽が消え世界は荒れ果て、人々は石のように無表情となり、音の鳴らない楽器を弾き続けるままだった。唯一動いていたアコの友達のスズは、このようになったのはアフロディテが突如変貌し、音楽を奪ってしまったからだと言う。真相を確かめるべく、アコとメフィストはアフロディテのいる城へ向かうがアコは囚われ、響たちは走り去るスズを追いかけた先でアフロディテの配下「メイジャー3」と交戦する。
 それぞれの戦いの最中、アフロディテがノイズの部下「ハウリング」によって身体を乗っ取られていたという真相が明らかとなる。選択を迫られたメフィストの命がけの行動によって、ハウリングはアフロディテの身体を開放した。
 ようやく正体を表したハウリングとプリキュアたちの戦いが始まるが、ハウリングの強大な力にプリキュア達たちはなすすべなく倒されてしまう。だが、倒れたキュアメロディにクレッシェンドトーンの力を与えられ、メロディはクレッシェンドキュアメロディとなって復活した。
 アコはこの戦いを通じて、まだ自分の使命が終わっていないことを悟る。そして断腸の思いで再び両親と別れ、すべてを終わらせるために響たちと加音町へと戻っていくのだった。


おもな登場キャラクター、アイテム

北条 響(ほうじょう ひびき)/キュアメロディ/クレッシェンドキュアメロディ …… 小清水 亜美(25歳)
 母親であるアフロディテが事件を起こしたと聞いて落ちこむアコを励まし、彼女にアフロディテに会うようにすすめる。

南野 奏(みなみの かなで)/キュアリズム …… 折笠 富美子(36歳)
 冒頭で、早朝に自分の部屋のベランダにいたメフィストと出遭って仰天する。

黒川 エレン(くろかわ エレン)/キュアビート …… 豊口 めぐみ(33歳)
 メイジャーランドに出向く際には、本で得た知識を参考に時代劇の町娘のような旅装をしていた。

調辺 アコ(しらべ アコ)/キュアミューズ …… 大久保 瑠美(22歳)
 冒頭では、父であるメフィストが警察に連行されたことをうけて交番へ向かい、父が問題を起こしたことに謝罪していた。物語の序盤では、自分がプリキュアとしての役目を終えたことでメイジャーランドに帰還することを決め、奏太たちに別れを告げていた。
 母であるアフロディテに直接出会い、母が事件を起こしたことを信じないでいたが、アフロディテによって音楽を封じる空間に閉じ込こめられる。

ハミィ …… 三石 琴乃(43歳)
 響の早朝ジョギングにつき合っていたが、フェアリートーンに無理矢理メフィストのいる交番まで連れて行かれた。メイジャーランドでは「ヒーリングチェスト」の管理を任されるが、うっかり道中に置いてきてパニック状態に陥る。

フェアリートーン(8名)…… 工藤 真由(25歳 全役兼任)
 ハミィたちとともにメイジャーランドへ向かう。

クレッシェンドトーン …… 西原 久美子(46歳)
 すべての音を生みだす力として、「ヒーリングチェスト」とともに敵側から狙われる。本作では危機を察知して自ら語りだしたり、スズに助言を送っていた。

アフロディテ …… 日高 のり子(49歳)
 音楽を愛するメイジャーランドの女王であったが、突如として変貌し、国中の音楽を否定して音楽を奪うと宣言する。茨のようなものに包まれ、家臣へ指示を下す以外は身動き一つしないなど、普段とは違う様子を見せている。
 実はハウリングの襲撃をうけ、やむを得ずハウリングを自身の体内に封印しようと試みて、逆にハウリングに体を操られていた。

メフィスト …… 堀内 賢雄(54歳)
 冒頭で、アコの友人である奏太に挨拶するために南野家を訪問するが、誤って奏の部屋にベランダから侵入しようとしたため、駆けつけた警察に連行される。その後は、異変の起きたメイジャーランドへと向かった。
 難しい年ごろになったアコの態度もあって、「娘に信用されていない」と、父親としての自分に情けなさを感じている。本編でのキャラクターデザインとは異なり、ノイズに操られていたときと同じ肌の色や顔立ちをしている。

南野 奏太(みなみの そうた)…… 小林 由美子(32歳)
 メフィストとの遭遇に驚いた姉・奏の悲鳴を聞き、バットでメフィストに殴りかかろうとしていた。アコが故郷へ帰ると知って残念がるが、アコがそれほど寂しそうな素振りを見せなかったことに腹を立て、喧嘩になる。

調辺 音吉(しらべ おときち) …… 園部 啓一(51歳)
 アフロディテの父で、アコの祖父、メフィストの舅にあたる。アフロディテが警察に連行されたという事件を電話で知らされ、愛用のペニー・ファージング型自転車で交番に駆けつける。メイジャーランドの危機を察知して響たちに事件解決を託す。

スズ …… 南 央美(43歳)
 メイジャーランドに暮らす少女で、アコの友だち。世界から音楽が消失したことで、両親が音のない楽器を弾き続けるという状態になり、悲しみにくれる。
 今回の事件の犯人とされるアフロディテを憎むあまり、アコと喧嘩になる。その後、道中でハミィが置き忘れた「ヒーリングチェスト」を守り、クレッシェンドトーンに音楽を取り戻してくれるように頼み込む。

ハウリング …… 玄田 哲章(63歳)
 ノイズの幹部。実体のない煙のような姿をしているが、正体はコウモリのような巨大な怪物。極めて残虐かつ狂暴な性格をしている。非常に強力なパワーをもち、口から破壊光線を放つ。また、相手を石化させる能力も持つ。
 音を憎むノイズを迎えるに相応しい新世界を作ることが目的で、音楽を消し去ろうとメイジャーランドに襲来したが、直後にアフロディテの体内に封じ込められた。だが、逆にアフロディテを操ることに成功し、凄まじいハウリング音を発生させてメイジャーランドからすべての音を奪い、住人たちを半石化状態のまま音の鳴らない楽器を演奏させ続ける姿に変えた。
 物語中盤で、メフィストの行動によってアフロディテの身体から抜けだして正体をあらわし、プリキュアたちと戦闘する。
 担当声優の玄田は次作『スマイルプリキュア!』で、最後の敵であるピエーロを演じている。

メイジャー3(メイジャースリー)
 ハウリングの配下で、表向きはアフロディテの家臣として仕えるシャープ、フラット、ナチュラルからなる3人組。ホストのような雰囲気をした美青年たちで、「メイジャーランド初のアイドル」を自称する。
 ネガトーンを召喚する能力を持つほか、それぞれ戦闘形態に変身するとプリキュアを苦戦させるほどの戦闘能力を発揮する。「ヒーリングチェスト」を奪おうとプリキュアたちに襲いかかるが、肝心のヒーリングチェストの詳細を知らないため、ハミィが持っていた木箱をヒーリングチェストと勘違いして奪っていた。

シャープ …… 遠近 孝一(40歳)
 金髪で色黒の男。赤紫のジャケットを着て、金のブレスレットとネックレスを身に付けている。戦闘形態は全身が赤色のサルのような姿で、攻撃とスピードともに優れている。
 敵を焼き尽くす高熱火炎「メガファイア」など、炎系の技を駆使してキュアメロディと激闘を繰り広げる。

フラット …… 真殿 光昭(47歳)
 紫色のオールバックの髪型をした男。ブルーリムのメガネをかけている。3人の中では最も口数が多く、捕えられたメフィストを「役立たずの国王殿」と罵倒するなど、陰湿な物言いをする。戦闘形態は全身が緑色のイノシシのような姿で、打撃を無力化するほど弾力のある腹部をもつ。
 パワーに長けており、怪力で相手をねじ伏せるとともに、破壊光弾「テラボール」を連射してキュアビートを苦しめる。

ナチュラル …… 金丸 淳一(48歳)
 銀髪で色白の男。細身だが筋肉質な体格で、紫のVネックノースリーブシャツを着ている。普段は柔和的な性格だが、本性は狂暴で好戦的。英単語を交じえながら話す。戦闘形態は全身が青色の河童のような姿で、高いスピード能力を誇る。
 全身から放つ高圧電撃「ギガサンダー」など、雷系の技でキュアリズムを追いつめる。

ネガトーン …… 大林 洋平(35歳)
 本作では、メイジャー3が森に放置されていた楽器を利用して生み出した怪物。金属のような輪を発射して、キュアメロディとキュアリズムの両腕を拘束した。

ミラクルライトーン
 本作で使用されるミラクルライト。「音楽」をイメージした作品にちなみ、先端に「八分音符」型の蛍光部分が付いている。劇中ではハウリングとプリキュアの大決戦の最中、スズの呼びかけに応じ、メイジャーランド国民の手に転送され、国民がライトを振ることによって、プリキュアたちはパワーを回復した。


おもなスタッフ
企画 …… 梅澤淳稔(51歳)ほか
脚本 …… 大野 敏哉(42歳)
キャラクターデザイン・作画監督 …… 高橋 晃(40歳)
音楽 …… 高梨 康治(48歳)
監督 …… 池田 洋子
制作 …… 東映アニメーション

主題歌
本作ではオープニング、エンディング共に、TV シリーズ本編での後期主題歌がそのまま使用された。
オープニングテーマ
『ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪ アンリミテッドバージョン』歌唱 …… 工藤 真由
エンディングテーマ
『キボウレインボウ』歌唱 …… 池田 彩
 ※本作での実質的なエンディングテーマである『心の歌』の後に流れたためテロップは無く、CGダンスシーン用のエンディングテーマとなった。映像は第38話以降のエンディングアニメーションの先行公開。

劇中歌
『心の歌』歌唱 …… Remi
 ※本作のスタッフロールはこの曲とともに流され、実質的なエンディングテーマとなった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする