漁業経済学者のひとりごと in 小浜

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See you later.

2010年09月04日 08時02分32秒 | Weblog
昨日はホテルの方で機械が故障して
ネットに接続出来ませんでした。

昨日の夕方,Jimの家に行くと
Jimは夕方の漁に出るところでした。
帰って来るのを待って
タラを開いて塩漬けにするのを見ていました。
漁業者仲間がやって来て,
何を話しているのかは分からなかったけど,
5人くらいでおしゃべりしながら仕事をしていました。

そのうちローレンスともう1人が夕食を一緒に食べるきことになり,
Jimの奥さんも帰省先から戻って来たので
5人で食事をしました。

Jimとドライブした時に行ったお店が面白かったです。
日用品(食料も含めて・・チーズの種類が日本より多かった)
漁業に使うもの,家の配線・配管工事に使うもの
などが一同に売られているのですが,
大きさが日本のコンビニよりちょっと大きい位なのです。
漁協の購買部の様でした。

私はドライブで色々なコミュニティに行ったけど,
道路がコミュニティで終わっている所がいくつもありました。
Jimのコミュニティもそんなものの1つで,
先は海になっています。
これは前にも書いた通り,海岸沿いにコミュニティが
出来て行ったからです。
Jimの所に道路が来たのは1971年だと言っていました。
人口100人位。

なんで,こんな所に住んでいるんだろう・・
と思う様な所なんですが,
みんな仲良くしている様子でした。
Jimが帰港すると必ず誰かしらやって来て,
タラを買って行ったり,
ただおしゃべりをして行ったり・・

タラ崩壊までは漁業者の自治的管理組織があったそうです。
くじ引きで網(定置)を入れる場所を決めていたそうな。
今は完全に早い者勝ちだそうです。
それでも,漁業者同士で対立とか,あまりないそうです。
それから「どうやって乗組員を捜すのか?」と聞くと,
Jimもローレンスも,ちょっと返答に困って,
なんとなく噂でそういうのが伝わって来ると言っていました。

収入の80%を占めるズワイガニはIQ制ですが,
大多数を占める沿岸漁業者は均等割です。
それしか決められないのだと思います。

そして,今日のお昼にタラの舌と卵に小麦粉をつけて
フライパンで焼いたものをご馳走になって
「さようなら」を言いました。
たぶん,あと数年は会えないでしょう・・

St. Anthonyは当初の予定と違った風になったけれど,
色々な思い出が出来ました。
コメント
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