華やぐ時間

時の豊潤なイメージに惹かれて 。。。。

好きな本

2012-09-21 20:42:04 | ★本

 梨木香歩の” 家守綺譚 ”を はじめて読んだとき  読み進みながら 頭の中が透明になっていくようだった

 小説のなかに醸し出される雰囲気が とても気持ちよくて  読み終えたくないと思ったほどである

 初めて出会った作家であり  絶対に 作者は男性と思いこんでしまったが  女性なのでした

 一読して わたしのココロのなかの好きな本の棚に並んだけれど  初読以来  読んでいない
 好きな人に会いたいけれど 会わないでおく・・っていうあたりかなぁ 

 某誌に ” 続・家守綺譚 ”が 掲載されている

 じっくり ゆっくり 情景を想像しながら  惜しみつつ 読んでいる 

 至福なひとときです 



 ある人がエッセーのなかで  幸田文の本を大好きだ と書いてあった

 そういえば  しばらく読んでないから ひさしぶりに読んでみようとて  図書館から 数冊 借りてきた

 図書館の書棚に並んでいたので すぐに借りられたけど  それもまた なんとなく 一抹の寂しさがある

 想いを文章に書き連ねるのに 迷いなどありようもないと思うけど  幸田文の文章は  はきはきしている

 実際に会ったら  その場に居るだけで 圧倒されてしまうだろうか
 いやいや 強い人は 強ければ強いほど  深く優しいのである  ・・・と思う 


 わたしは  どうにも 断固として ものを言いきれない

 高校生の頃  嫌な人の行動に腹が立ち  その人の弱点に まっすぐ ぎりっと矢を放つことを言った

 まともに当たり  彼女は 深く傷ついたようだった

 わたしは 一瞬 心の中で快哉を叫び これまでの溜飲が下がったけれど  その人の打ちひしがれる姿を見て  たちまち 悔いた

 熟考し 反芻してから  ここだという中心の的へ射るので  命中するのかもしれない

 わたしの強さを そういうことに使うのは止めようと思った

 他人の弱点など 見て見ぬふりでいいのだ   

 3,4番目あたりのことを やんわり言ってるくらいで  いいのだと思う

 だから 人の噂話 ケンカ話も  片方の言い分として 半分に聞いている
 他人の目で自分を見ないようにしてるけど  なんとな~く ほにゃりと甘いわたし像のような気もして  やや悩みどころでもある 







 


 

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