京都へ発つ前日は いいお天気で 友人とお花見ができた
わたしの好きな公園へ お弁当を持って行き 桜を眺めながら お茶べりにも花が咲いた
公園の桜は 数日前に満開を迎え 少しの風にも はらはらと 花びらを散らす
木の根元が薄桃色に敷きつめられ 桜のじゅうたんだね と 目に焼き付けた
今年の桜を見おさめたつもりで 京都へ発ったけれど 京都は 街のいたる所に まだ 桜が咲いていた
亀岡の奥のほうに住む友人を訪ねた日は 暖かい晴れ空の下に 今日が満開 という桜たちが出迎えてくれた
大阪へ向かう阪急電車の沿線にも 桜を見ることができた
京都・木屋町の川べり 祇園・白川沿いも歩いて 散りはじめのソメイヨシノを楽しんだ
植物園から鴨川沿いの半井(なからい)の道は しだれ桜が 見事だった
この春は 二度 桜を楽しめたようで なんとも 嬉しい春
数日間の滞在で 懐かしい友人たちに会えた
年賀状で わずかな近況を伝え合ってはいたけれど どの友人も ン十年ぶりの再会である
待ち合わせの場所へ駆けてくる大学時代の友を見たとき 変わってないなぁと思った瞬間 涙ぐんでしまった
友人も ギュッと抱きしめてくれて お互いに感激ひとしお
大阪の友人も 高松から来てくれた友人も 京都在住の友人も 京都の街も 変わってなかった
長い間 わたしの心のなかで 思い描いていたままの姿で 再会できたなぁと思う
人の縁って ほんとに不思議だと思う
半年ほど会えなかったけど・・という感じで 近況が語られ 話が弾んでいく
住む街が違ってからは 手紙も書かなかったのに なぜだか 賀状だけは やり取りしてた
そうして 会えば こんなにも お互いの心のことが よくわかって その喜怒哀楽に しみじみ共感する
年に一回くらいは 会えたいね わたしの街へも来てください などと 名残りを惜しんで 帰ってきた
仕事をしてたせいで なかなか まとまった休日を取れなかったこともあるけれど
京都は わたしにとっては 深い思い入れのある街
が しかし リッチな夜行バスで行ったら あっというまの京都
これから また仕事を始めたら ひそかに京都貯金をして 年に一回は ひとり旅しようかなぁ
今回も 友人と待ち合わせの八坂神社へ行く前に ひとりで 祇園の小路を彷徨い歩いてみた
学生の頃 そうやって あちこち歩くのが 好きだった
次回は 中京の町家あたりを 彷徨いたい 大原のほうにある大好きなお寺を訪ねたい
吉田山へ抜けるあの道も歩きたい 鞍馬にも行かなくっちゃ
油絵の先生や 勉強会の先輩たちにも ご挨拶しなくっちゃ
んふふ♪ ぽろぽろ いろいろ思い出してしまう
春 夏 秋 冬 どの季節にも わたしの思い出の風景がある
さてさて 京都貯金のはじまり~