わたしの中学時代の同窓会の幹事たちは 熱心で まめで 数年おきに 同窓会を開催してくれる
今年は 東京支部が主催して 同窓会を開いてくれた
同窓生の全員へ案内状を送っても 出席できる人たちは そのときどきで いろいろ
昨年 大規模な会を行ったせいか 今年は６０名の参加だった
各自 順調に歳を取っていて 毎回 会える人 数年ぶりに会う人など いろいろ
いい歳の大人たちが 中学生の頃の名前やニックネームで呼び合い ぐっちゃぐちゃに はしゃぐ時間である
仕事を休んで出席した人たち 関西のほうから駆けつけてくれた人たち ふるさと秋田から泊まりがけで出席してくれた人たち
みなさんの元気に会うと 中学生の頃の自分の心情に たちまち戻れるのが 楽しく 嬉しい
中学生のわたしは 片想いしてた人がいて 同窓会に出席するたびに 彼も参加してるかなぁと期待して出かけていた
このたび 昨日の同窓会に 彼が１０年ぶりに 出席したのである
会場に着いたとき 幹事が 「 今日は うちのクラスの出席率が良くて・・」 と出席者たちの名前を言ったときは 耳を疑った
食事のテーブルでは わたしの隣りに彼の名札が置かれていた
さりげなく さりげなく 落ち着いて 落ち着いて 普通に会釈をし 挨拶をし あたりさわりのない会話をする
彼は同卓の人たちと話した後は ほかの席の旧友たちのところへ出向いて談笑している
それを目で追いながら わたしは 心の中で 彼へ話しかけていた
「 年に二回くらいですが 今でも わたしの夢の中に あなたは登場してくれます
わたしは片想いのさなかだから いつも 話せず もどかしく あなたを見つめています
それでも 目覚めた後は 夢で逢えた と嬉しく あたたかい気持ちが一日中 続きます 」
こんなふうに言ったら 彼は どう思うだろう
会場が賑やか過ぎて 小声では話せそうになかったし なにより 彼はよその席の人たちへの挨拶で わたしの隣りに座っていない
二時間は あっというまに過ぎて わたしは早く帰る友人の列に紛れてしまい 彼へは 通り一遍の挨拶をして辞してしまった
「 メールアドレスを教えてください 」と言ってみるべきだったかなぁと 悔やむ
ドラマや映画のように 同窓会の恋の再燃 とかではなく 彼の現在 これからを知りたいと思う
仕事のことで 東京へ出てくることがあるらしく それで今回 この会に出席できたらしい
それなら 上京の際の 飲み友達になりたい！
散会間際 うちのクラスの幹事が「 来年は 東京近辺で うちのクラス会をやろう 」と言っていた
それなら また彼に逢えるかもしれない 楽しみ 楽しみ♪
来年までに きれいになっておかなくっちゃ
