華やぐ時間

時の豊潤なイメージに惹かれて 。。。。

しなやかな芯のある美しさ

2008-08-28 10:07:54 | ★こころ模様
暦の上では 立秋も 処暑も過ぎたとはいえ  雨もよいの涼しい日が続いている
まだ八月なのになぁ      もう少し  さらりと からりと 暑さの中にいたいなぁ
いっしょけんめいなセミっ子のためにも  まだ 夏の名残りの 眩しい白い陽射しにあいたいなぁ

今夏  オリンピックを観ることができて  わたしは とても 嬉しい
オリンピックに参加したたくさんの選手たちの頑張る姿から  大きな感動をもらった
想像も及ばないほどの努力 練習から  機会を得ての参加だったろうな
個人競技 団体競技  ルールはわからなくても  その雄姿には  深く魅せられてしまった
そうして  やっぱり 思っちゃった     正しい動きは美しい♪ と

女子の棒高跳び マラソンは 水着のようなコスチュームだったせいか 筋肉の躍動がよく見えた
そのスポーツのための練習を積むと  それにふさわしい筋肉が鍛えられ 強くなるのだろうな
陸上競技の選手の身体  ハンマー投げ  重量挙げの選手の身体  体操  マラソン選手の身体
身体を見れば 練習 努力のほどがわかる というわけでもないだろうが  そう思ってしまう

北島康介の泳ぐ姿は  美しかった      強さがあふれるような美しさだった
荒川静香の強く美しいスケートを見たときと  同じ感動を抱いた
基本をしっかり身につけ  自分の動きのクセ 無駄を排除して作られる しなやかな強さ
自分の弱いところを鍛えるのは  心にも身体にも とても辛くてきつい  と某選手が言っていた
繰り返し繰り返し  そこを鍛えていく精神力なのだろうな

オリンピックが終わり  どの選手にも たくさんの喜怒哀楽があったことを  あとから知る
個々人の精神力  努力する力  練習する環境  得意な才能   いろいろあるだろうけど
もらった感動を忘れずに  わたしも  じっとしてはいられない  と思う
目先のことに惑わされそうに気持ちがざわついたら  目を瞑って自分の底へ降りてみる
ゆったり 悠々と 確実に      ライバルは 自分      
自分で自分を創っていく過程を楽しもう っと 





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” 狂人日記 ”    色川 武大 著

2008-08-21 21:51:55 | ★本
街を歩いてるとき 大勢の人とすれ違う    無言で前方を見つめ 自分の目的へ歩いて行く人たち
すれ違ったとき  その人は何を考えているのだろう
眼を覗きこめば  楽しそうか くたびれてるか くらいは  わかるかもしれないけれど
ちょっと見かけただけ すこし話しただけでは  他人は理解しがたいものだと思う
わたしにも  わたしを形作ってる自分量が 把握できていない
自分らしさは 本人にはわからぬもので  他人にこそ くっきりと見えるものなのだろうか

この本は 小説なのだけれど 著者が ナルコレプシー という奇病を患っていたせいか  
まるで 著者の出来事を記した日記のように読めてしまう
ナルコレプシー ( 突然激しい眠気を催し、眠ってしまう発作を主な症状とする病気。
入眠時に鮮明な幻覚を見たり、金縛り状態に陥ったりする症状を伴うこともある。 病因は不明。)

主人公の50代の男性は  自分の意思で 精神病院へ入院してくる
「 自分は、自分の頭がこわれているという実感を大事にしている。  ・・・ 
そうであるからには病院に入って、(休むことができれば)休むのが適当と思う。」
「 大体自分は人前で我を忘れるということがめったにないから、ただ会話していだけでは
なんの判断も生じるまい 」    医師との面談のときに こんなふうに思う主人公である
「 ふと気がつくと、遠くの方で和太鼓が鳴りだしている。  はじまりはいつもそうだ。 」
「 身体のすぐ横に、猿が来ている。  じっとみつめると、横すべりして壁の中へ入ってしまう。」
「 狂人とは、意識が健康でない者の総称であって、千差万別、度合の差あり、また間歇的に一定時間のみ狂う者あり、部分的に一つの神経のみ病んでいる者あり、完全に正常な意識を失っている者などごくわずかだ。 」

病院の中庭で何度か見かけた20代の女性が 
「わたしは間もなく退院するから 一緒に暮らして看護婦になって あなたの世話をする」 と言う
ほどなく アパートで二人で暮らしはじめる 
  
夜具の端に横坐りになり、自分は口を半開きにしていた。 何かが終わったという感じ。 まだその反響が口の中に残っているようだった。 しかし具体的には何も覚えていない。 闇の中で、自分は圭子の寝ている方をすかし見た。
「今、 俺は何をしていた」  自分はそう訊いた
「唸ってたか」
「ええー」
「吠えてたか」
「ーええ」
「大声でか」  喉にそれらしき残滓がこびりついている。
「長い時間か」
「それほどでもないわ」
「寝られなかったろう」
「ーもう慣れたわ」
・・
自分はずっと眼を開いていたつもりだった。  失神しているに近い時間が自分にはあるのだ。


突然やってくる幻視 幻覚 幻像 幻聴が記される
主人公の居る部屋の中で 亡くなった父親や幼い日の弟妹が歩きまわっている
その姿が寒天のように揺らいで薄れて消えていくのを  主人公は黙って見ている
高齢の母が訪ねてきたり 成人した弟と語ったり  あるいは どこかへ出かけて他人と楽しく
話して過ごした様子などが記されると 夢なのか現実なのか  読んでいても分からなくなってしまう 

他人に向かって暴力をふるうわけでもなく  外見は穏かで  頭の中では人と会話している
いろいろな症状の人がいるだろうが  世間の健常の人たちより  よほど 自分の心の動きに冷静で
自身をよくみつめているように思ってしまう
健常の人とそうではない主人公のような人の線引きは どこなのだろう
「 もともとどこまでが正常でどこからが狂疾か、 度合の問題がほとんどである以上・・」
人の誰もの中に芽がある狂気  この本を読みながら しみじみ実感共感し 癒される感覚もあった
自分の中に失神するような時があり 太鼓の音が近づいてくる恐れは  辛いだろうな


  
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夏休みの過ごし方

2008-08-15 08:31:43 | ★こころ模様
旅に出る予定もなく  大きな楽しみ事の計画もなく  それなのに夏休み中
世間がお盆休みなので  なんとなく休みを申し出たら  するりと許可されちゃった
長~~い夏休み   どうしよう  何をして過ごそうかしらン 

サザエさんの漫画だったように思うが  ゴールデンウィークの連休中  近所のある家族が
海外旅行に出かけたように見せかけて雨戸を閉めて家の中でじっとしてる・・というお話があった
わたしも  なにか見栄を張りたい心境である 

ある日は  友人に電話をして  ランチを付き合ってもらった
ある日は  映画を観に行った   ” 崖の上のポニョ ”
ある日は  映画を観に行った   ” 闇の子供たち ”
ある日の今日は   友人を誘って   ランチに付き合ってもらおうと思う  


図書館に予約していた本が数冊続けて わたしのもとにやってきた
ヒマ~な者には  本を読む仕事は  ありがたい
部屋の本棚に 未読の本が数冊並んでるけど  なんか 読む気が起きない
返却日が決まっている図書館の本は  早く読まなければならないので 読み方が捗る
夏の暑い日   この頃は日陰が涼しく感じられるので 読めるところを探してしまう
おなかがいっぱいだったり 珈琲を飲み飽きたりしたときは  喫茶店に入らずとも 駅のホームがよい     
帰宅する前の時間を  日陰のホームの端っこの椅子に座って  ゆっくり読める
風がね  ひゅ~っと  なかなか 涼しいの
去年も  こういうことをしてたっけ       
なんだか 成長のない夏の読書タイム風景だなぁ 
               





 
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汗かき のち シャワー

2008-08-11 18:11:55 | ★こころ模様
カレンダーは立秋を過ぎて  朝夕の風に 少しの涼を感じられるようになった
七月におとなしかったセミっ子は  いまのうちとばかりに  ジンジン鳴いている
まだまだ  夏の真ん中

夏の朝は  目覚めたとたんに 汗をかいてるのがわかる
洗顔をする代わりに  すっぱすっぱパジャマを脱いで  スッポンポン~
ぬるめのお湯でシャワーを使い  パッチリお目ざめ気分になる
外出から帰ってきたときも  だぁ~~れも居ない家の中で  歩く端から 服を脱ぎはじめる
シャワーの最初の飛沫の気持ちいいこと      身も心も ほぐれる 

夏が暑ければ暑いほど 汗まみれなほどに  シャワーの心地よさは嬉しく ありがたい
ギンギン陽射しが暑ければ  木陰のそよ風が涼風に思えるモンね
ココロが固くなって いじいじ落っこちてるときは  人のささやかな思いやり親切が 心に沁みる
なにごとにも  裏と表  美味と不味い  よきこととつらいことが必要なんだね
片方だけじゃ  もう一方が輝かないモンね
ものごとの楽なほうへ傾きたがるわたしは  楽ばかりを拾ってちゃいけないんだね
シャワーの快感を満喫するためにも  暑く熱い夏の今を楽しんで いっぱい汗をかこうっと 
 


 

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美しい祝祭

2008-08-09 09:43:05 | ★こころ模様

オリンピックの開会式を観てました

オープニングの催しものは 見惚れてしまいました

百年来の夢を  何年もかけて準備して  すごい力だなぁと思う

地震があって大変だったろうになぁ

一糸乱れぬマスゲームは  どのくらい練習したのだろう

演技する人たちも 観客も  みんなが楽しんでるようなのが  よかった

思いがけなく  サラ・ブライトマンの歌が聴けて  姿が見られて  嬉しかったな

核兵器などを持たずに 各国が こういうことを競えばいいのにね  




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芝居  ” 女教師は二度抱かれた ”

2008-08-07 18:50:52 | ★芝居
なんというタイトル    松尾スズキちっくなタイトル   出演者がすごい    
大竹しのぶ  市川染五郎  阿部サダヲ  浅野和之  荒川良々  松尾スズキ他
数か月前に チケットの先行予約の案内に申し込んだら  あっさり ハズレ
劇団大人計画は  いつだって  どうしたって  プラチナチケット

まぁ  いっかぁ と諦めていたけど  当日券があるかも・・と コクーンへ問い合わせてみた
あるンですって     で  昨日はお仕事が休みだったので  並びに行きましたぁ
午後2時開演の部に  11時半頃に行ったら  すでに20番目
ホールの入り口前は 風通しのいいエントランスなので 壁に寄りかかって座り込み 本を読んで待つ
涼しくて 静かでねぇ     ところどころ居眠りしてましたぁ 

1時から当日券の売り出しが始まったけど  全席があって 驚いた 
S席9500円  A席7500円  バルコニーK席5000円  立ち見席3500円
たっぷり時間があって暇~な日なので  たまには行列も楽しそうだからと 並んでみたのだし
幸運ついでに 奮発して  *席をゲットしちゃった 

大竹しのぶは 緩急自在の存在感   声音まで変えて 可愛らしさが出る
少し狂気が入ったヒロインになるときは  可憐で 純心さがあふれて 狂気への説得力がある
うん そうだよね  ひたむきで まっすぐな心根の人は壊れていかざるを得ないよねと 頷いてしまう
市川染五郎は  口跡がよく 弾けたり 悩んだり  いろいろな動きを 楽しく観せてくれた
姿形のきれいな人なので  学生服の高校生になっても  清々しく映る
阿部サダヲ  松尾スズキ    登場するだけで  すでにおかしい
何を見せてくれるか予想がつかないのが 愉快   おもしろくて  おかしい

芝居の中身は  笑わせながらも  ほろほろ心に沁みる哀しさがある
ただ  どの役者からも 演じる自分たちが舞台上で楽しんでる という雰囲気が伝わってくるので
観ているお客さんたちも 役者と一体になって一喜一憂して 芝居を楽しめたのではないだろうか
わたしは 芝居人たちから 元気をもらって帰ってきた 




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夏のお客さま

2008-08-01 20:29:38 | ★こころ模様
ときどき 真っ青な快晴の日が続き  ところどころ セミが鳴いて  とうとう 真夏の八月が到来
空が 高く青く  まっ白な入道雲が むくむく 大きく湧きあがり   セミが 賑やかに鳴く
陽射しは 眩しく 熱いだろうなぁ      外を歩くと 背中を汗が走る
夏八月の 暑い 熱い  おっきなイメージである    

夏休みの子どもたちを  あちこちで 見かけるかなぁ
お盆休みもあって  カレンダーも 丸印で忙しいかなぁ
のほほ~んと 傍観してたら   週末に 我が家に お客さんが来るという連絡があった
ひゃぁぁぁ~~~!     急いで 家の中を  総点検
棚のホコリを払い   お人形さんには きちんっと座ってもらう
余計なモノは 戸棚の奥へ  ササッと 隠す
掃除機をかけ  床を拭き   お風呂場を丁寧に ゴシゴシ洗い   洗面所をピカピカ磨く
冷蔵庫には  あれとこれと食材が並んでるので よし っと
え~~~っと  ほかに何をしたらいいンだっけ

ふだん  お片付けをサボってると  こんなふうに 多忙になる
でも  月に一度くらいなら  お客さんが来てくれるといいなぁ
おうちの大掃除ができるモンね 
夏のお客さま   おいで  おいで~       




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